2020 欧州におけるバッテリー産業の現状と将来展望
欧州では政策主導でxEVの普及を進めている。排ガス規制を厳格化し、罰則を設けているため、自動車会社は対応せざるを得ない状況であるが、一方でxEVの急速な普及においてバッテリーの調達が課題となっている。バッテリーのサプライチェーンはアジアが中心であり、欧州にはほとんど存在していない。そうした中、韓国や中国のセルメーカーが欧州にバッテリー拠点を構築しているが、欧州側には膨大なxEV需要を満たすためにはアジア企業の生産能力だけではバッテリーが不足しており、また、xEVのコア技術であるバッテリーをアジアに依存したままでは利益の多くがアジアに流出するため、経済防衛上好ましくない、という懸念があり、欧州ではバッテリーを中心としたサプライチェーンの構築と欧州主導で、かつ欧州以外のメーカーを排除した形で行おうとしている。ただ、技術的には未熟であり、経験が不足している欧州企業だけでサプライチェーンを構築するのは現実的ではなく、様々な規制や思惑がある中で、欧州とアジアが共存できる道はどこにあるのかを分析し、報告するものとする。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
2020年9月17日更新
※掲載予定内容、発刊予定日等に一部変更が生じる場合がございます。
■掲載予定内容
第1章 xEV、バッテリーに関する欧州の政策動向
パリ協定、欧州グリーンディール、グリーンリカバリーなど、xEV、xEVバッテリーの普及を後押しする政策を調査、報告する。
また、上記政策を背景にしたバッテリー政策の概要をまとめる。
第2章 EUバッテリー指令見直しの背景
上記政策を受け、EUバッテリー指令の見直しが行われており、この見直し背景を上記制作と関連付けて調査、報告する。
第3章 EUバッテリー指令見直しをめぐる議論
本指令見直しを受け、様々な関連業界団体が議論をしており、その状況をまとめる。
第4章 欧州とアジアのメリットとデメリット
本指令を受け、欧州とアジア企業におけるメリット、デメリットをそれぞれ分析し、xEVおよび車載用LiB産業を欧州で構築していくために進むべき現実的な路線をまとめとして提言する。
第5章 欧州におけるバッテリー産業業界図
バッテリーの新規参入企業を中心に、欧州においてどのようなプレイヤーがいるのか、サプライチェーン別に業界図を作成し、報告する。
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