調査結果のポイント
第一章 総論:リチウムイオン電池のリユース、リサイクル市場の展望
拡大し続けるLiB市場、将来出現する大量の廃棄LiB
「課題」と「可能性」の間で揺れ動くリユース・リサイクル市場
不透明な廃棄実態、使用済みLiB前提の生産計画・体制構築に依然壁有り
描くべきは従来の枠を超えた新たなビジネス領域
経済合理性を超えたルール作りへの対応に備えよ
第二章 リチウムイオン電池市場の概要
民生小型LiB市場の現状と将来展望
2-1-1.民生小型LiB アプリケーション別市場動向
堅調な成長続く、民生小型セル市場
表.民生小型LiB アプリケーション別 出荷推移(電池容量)
図.民生小型LiB アプリケーション別 出荷推移(電池容量)構成比
図.民生小型LiB アプリケーション別 出荷推移(電池容量)
表.民生小型LiB アプリケーション別 出荷推移(セル数)
図.民生小型LiB アプリケーション別 出荷推移(セル数)構成比
図.民生小型LiB アプリケーション別 出荷推移(セル数)
表.民生小型LiB アプリケーション別 出荷推移(出荷金額:ドル)
図.民生小型LiB アプリケーション別 出荷推移(出荷金額:ドル)構成比
図.民生小型LiB アプリケーション別 出荷推移(出荷金額:ドル)
従来のノートPC、タブレット端末、スマホ向けから
電動バイク向け等のパワー系セルへ需要領域が拡大
図.民生小型LiB市場 2020(セル数ベース:単位千セル)その他内訳
ノートPC向けセルは従来の円筒形からラミセルへのシフトが加速
2-1-2.民生小型LiB セルタイプ別市場動向
円筒形セルのラミセル超えは2023年を予測
表.民生小型LiB 形状タイプ別 出荷推移(電池容量)
図.民生小型LiB 形状タイプ別 出荷推移(電池容量)構成比
図.民生小型LiB 形状タイプ別 出荷推移(電池容量)
表.民生小型LiB 形状タイプ別 出荷推移(セル数)
図.民生小型LiB 形状タイプ別 出荷推移(セル数)構成比
図.民生小型LiB 形状タイプ別 出荷推移(セル数)
表.民生小型LiB 形状タイプ別 出荷推移(出荷金額:ドル)
図.民生小型LiB 形状タイプ別 出荷推移(出荷金額:ドル)構成比
図.民生小型LiB 形状タイプ別 出荷推移(出荷金額:ドル)
車載用LiB市場の現状と将来展望
2-2-1.車載用LiB市場動向
2020年の車載用LiB市場は前年比120%台で推移
2021年は「政策ベース予測」寄りの着地点見込み
表.政策ベース予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移
(容量:CY2016~CY2025、CY2030)
図.政策ベース予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移
(容量:CY2016~CY2025、CY2030)
図.政策ベース予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移 構成比
(容量:CY2016~CY2025、CY2030)
図.政策ベース予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移 構成比
(容量:CY2016~CY2025、CY2030)
表.政策ベース予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移
(金額:CY2016~CY2025、CY2030)
図.政策ベース予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移
(金額:CY2016~CY2025、CY2030)
図.政策ベース予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移 構成比
(金額:CY2016~CY2025、CY2030)
表.市場ベース予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移
(容量:CY2016~CY2025、CY2030)
図.市場ベース予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移
(容量:CY2016~CY2025、CY2030)
図.市場ベース予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移 構成比
(容量:CY2016~CY2025、CY2030)
表.市場ベース予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移
(金額:CY2016~CY2025、CY2030)
図.市場ベース予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移
(金額:CY2016~CY2025、CY2030)
図.市場ベース予測:xEVタイプ別世界車載用LiB市場規模推移 構成比
(金額:CY2016~CY2025、CY2030)
2-2-2.電池形状別車載用LiB市場動向
2020年、円筒角ラミ比率は2:5:3で角形がメイン
表.市場ベース予測:世界車載用LiB形状別
(円筒形・角形・ラミネート形)市場規模推移
(容量:CY2016~CY2025、CY2030)
図.市場ベース予測:世界車載用LiB形状別
(円筒形・角形・ラミネート形)市場規模推移
(容量:CY2016~CY2025、CY2030)
図.市場ベース予測:世界車載用LiB形状別
(円筒形・角形・ラミネート形)市場規模推移
構成比(容量:CY2016~CY2025、CY2030)
定置用LiB市場の現状と将来展望
2-3-1.定置用LiB市場動向
世界的な脱炭素・脱原発化による既存電源の閉鎖、
及び再エネ導入拡大と連動し、市場は成長基調
表.定置用LiBの市場規模推移(世界市場、容量・金額ベース):
(CY2019~CY2025、CY2030)
図.定置用LiBの市場規模推移(世界市場、容量ベース):
(CY2019~CY2025、CY2030)
図.定置用LiBの市場規模推移(世界市場、金額ベース):
(CY2019~CY2025、CY2030)
図.定置用LiBの設置先・需要分野別構成比推移
(世界市場、容量ベース):(CY2021、CY2030)
第三章 リチウムイオン電池のリユース・リサイクル関連政策・法規動向
リチウムイオン電池のリユース・リサイクルに関する政策・法規動向
3-1.日本における関連政策・法規
(1)日本の主な廃棄処理関連法
図.日本の主な廃棄処理関連法
(2)日本の主なLiBのリユース・リサイクル関連政策・法規
表.日本のLiBのリユース・リサイクル関する主な法規
図.JBRCの回収・リサイクルシステム
図.自動車再資源化協力機構のLiB共同回収システム
図.自動車再資源化協力機構の指定LiBリサイクル施設
図.一般社団法人電池サプライチェーン協議会(BASC)会員企業
3-2.中国における関連政策・法規
(1)中国の主な廃棄処理関連法
表.中国の廃棄処理に関する主な政策・法規
(2)中国の二次電池廃棄法
(3)中国の主なLiBリユース・リサイクル関連政策・法規
表.中国の自動車駆動用電池関連のリユース、リサイクルに関する主な政策・法規
表.業界規範条件のホワイトリスト企業(第一弾)
表.業界規範条件のホワイトリスト企業(第二弾)
表.業界規範条件のホワイトリスト企業(第三弾)
3-3.欧州における関連政策・法規
(1)欧州の主な廃棄処理関連法
(2)欧州の主なLiBリユース・リサイクル関連政策・法規
表.欧州電池規則案におけるリサイクル材関連の要求項目
3-4.米国における関連政策・法規
(1)米国の主な廃棄処理関連法
図.米国における廃棄物の分類
(2)米国の主なLiBリユース・リサイクル関連政策・法規
図.米国における使用済み車載用鉛バッテリーの処理フロー
第四章 リチウムイオン電池のリユース・リサイクル市場動向
リチウムイオン電池のリユース・リサイクル市場動向
想定量と乖離する足元の回収実態
2030年に100万t超えを予測も、依然、多くの変数要因有り
4-1-1.リチウムイオン電池の廃棄量予測
図表.車載用LiB廃棄量予測(重量ベース、2018~2025、2030年)
表.中古xEVの輸出台数の推移(2017~2020年)
表.日産リーフの国内販売台数の推移(2011~2021年)
4-2-1.リチウムウイオン電池のリユース市場予測(容量ベース、2021、2025、2030年)
鉛電池からの置き換えを主要ターゲットの1つに先行する中国LiBリユース市場
資源価格上昇等の影響を含め、調達コストには課題も
図表.LiBのリユース市場規模予測(容量ベース、2021、2025、2030年)
4-2-2.使用済みLiBのリユース動向
(1)各国におけるリユース事例/リユースに向けた取り組み状況
リユースの取り組みで先行する日本・中国、欧米もOEMを中心に事例増加の流れ
表.車載用LiBリユース事例(アプリケーション/主要国)
(2)アプリケーション別リユース事例
事業化事例、対象アプリ共に少しずつ拡大傾向
中国では基地局UPS向けメインから低速EV等へシフトの動き
表.踏切保安装置電源用バッテリー 従来品(鉛蓄電池)と再生バッテリーの比較
(3)リユース市場の展望と課題
「検査」~「再構築」の効率化に向けた仕組みづくりがカギ
表.リユースLiB構築のプロセス概要(検査~再構築)と課題
4-3-1.リチウムイオン電池のリサイクル市場予測(重量ベース、2021、2025、2030年)
廃棄LiBの今後の増加を見据えた先行投資が中心
この先数年は生産工程端材やR&D品の処理がメインに
図表.LiBのリサイクル市場規模予測(容量ベース、2021、2025、2030年)
4-3-2.使用済みLiBのリサイクル動向
(1)各国におけるリサイクル事例/リサイクルに向けた取り組み状況
大規模体制構築で先行する中国、米国ではスタートアップが活発化
表.日本の主要リサイクル企業動向まとめ
図.使用済みLiBから高純度リチウム化合物を再資源化するプロセスのイメージ図
表.中国、韓国の主要リサイクル企業動向まとめ
表.欧州、米国の主要リサイクル企業動向まとめ
(2)リサイクル技術の現状と今後の課題
従来の「リサイクル率向上」に加え、「環境負荷への考慮」という新規軸
図表.LiBリサイクル技術のプロセス概要(乾式法/湿式法)
表.LiBリサイクルにおける乾式法、湿式法のメリット、デメリット(相対比較)
表.ダイレクトリサイクルの開発事例(北京賽徳美/OnTo Technology)
図.Onto Technology リサイクルプロセス概要
第五章 リチウムイオン電池リユース・リサイクル関連企業の動向と戦略
フォーアールエナジー株式会社
日本におけるLiBリユースのパイオニア
様々なプロジェクトを手掛け、リユース先拡大の可能性を追求
日産自動車と住友商事による合弁会社
2019年には蓄電池の再利用に関する評価規格の認証を世界初取得
表.フォーアールエナジーのリユースLiBを利用した主なプロジェクト
1.リユース技術/事業動向
10年以上をかけて培った知見を活かしたLiBの検査能力に強み
販売先は日産以外にも拡大
図・表.「どこでもdenchi D2」のイメージ/製品情報
2.今後の展望
拡大基調にある蓄電池市場に新たな商機の可能性
DOWAエコシステム株式会社
グループ内で産廃用の焼却施設と再資源化ラインによる一貫した処理を実施
1.リサイクル拠点/リサイクル技術動向
熱処理からブラックマスの回収までを手掛けるラインの増設を推進
表.DOWAエコシステムの主なLiBリユース・リサイクル関連企業・施設
図.エコシステム秋田3号炉フロー図
海外ではタイ子会社にて車載用電池の無害化処理を一手に引き受ける
2.今後の展望
炭酸Li等の回収技術開発を推進
図.DOWAエコシステムが実施中の技術開発例
JX金属株式会社
目指すは車載用LiBのクローズドループ・リサイクル確立への寄与
EUの電池規則を見据え、ドイツにも拠点を設立
2005年よりNi-Co製錬技術を活用したLiBリサイクル技術開発をスタート
1.リサイクル拠点/リサイクル技術動向
地金だけでなく、高純度金属塩での回収に取り組む
湿式処理に最適な高度前処理技術も開発中
表.JX金属の主なLiBリユース・リサイクル関連企業・施設
図.JX金属の高純度金属塩の回収工程(2021年6月~)
2.今後の展望
クローズドループ・リサイクルの確立を目指し、多種多様な企業と協業する方針
図.クローズドループ・リサイクル実現に向けた日本の課題
住友金属鉱山株式会社
精錬・電池材料事業の強みを活かし、電池to電池に挑戦
世界初となる独自プロセスのリサイクル技術を開発
LiBに関し鉱石の採掘から製錬、正極材の生産、リサイクルまで手掛ける
1.リサイクル拠点/リサイクル技術動向
電池to電池に向けて、リサイクルプロセスを開発
Li回収が可能な可溶性スラグの産出にも成功
表.住友金属鉱山の主なLiBリサイクル関連施設
図.住友金属鉱山の再資源化の流れ
2.今後の展望
車載用LiBのリサイクル事業化を2022年に目標設定
松田産業株式会社・太平洋セメント株式会社
「収集運搬ネットワークと金属選別技術」+「セメント製造プロセスの応用技術」
による大型LiBの共同リサイクル
2011年から続く共同取り組み
国や市の支援事業にも採択
1.リサイクル拠点/リサイクル技術動向
セメント製造プロセスと独自の「回転炉床式焙焼設備」の組み合わせにより
安全かつCO2排出を削減した処理を実施
表.松田産業・太平洋セメントの主なLiBリサイクル関連企業・施設
図.松田産業と太平洋セメントのLiBリサイクルシステム
図.回転炉床式焙焼設備の外観と上面図
2.今後の展望
レアメタル含有量が少ないLiB増を想定した研究開発を推進
焙焼処理の対象工場も今後拡大の方針
図.セメント工場でのLiBリサイクルの将来展開のイメージ
浙江华友钴业股份有限公司(華友鈷業)
グループ内にホワイトリスト企業2社を有する等、中国LiB再利用を主導
国内ではリユース事業を先行、リサイクル事業は海外への布石を推進
LiB関連の事業を拡大し、鉱山開発から前駆体・正極材生産まで手掛ける
1.リサイクル拠点/リサイクル技術動向
低速車2万台分以上のリユース電池を供給
リサイクルでは海外企業との合弁事業も推進
表.华友钴业の主なLiBリユース・リサイクル関連企業
図.华友能源の販売リユース電池例
2.今後の展望
電池パックの電池性能・寿命評価、ビッグデータプラットフォーム
リユースバッテリー向け昇圧モジュールの開発を推進
表.华友能源の研究開発の方向性
厦门鎢业股份有限公司(厦門タングステン業)
電池材料からリユース・リサイクルまで
グループのLiB関連事業を活かして裾野を広げる方針
グループ内2社がホワイトリスト企業に選定
1.リサイクル拠点/リサイクル技術動向
回収したレアメタルはグループ内の正極材原料に使用
リユースLiBは主に低速EV向けを展開
表.厦門タングステン業の主なLiBリサイクル関連企業・施設
2.今後の展望
リサイクル処理能力5万t/年への拡大、
工程におけるCO2排出削減を推進
北京赛德美资源再利用研究院有限公司(北京賽徳美)
中国における物理法リサイクル事業のパイオニア
リサイクルLFP/NCMの可能性を追求
1.リサイクル拠点/リサイクル技術動向
独自開発の「単体電池全自動化分解ライン」でリサイクルLFPを実現
製錬工程を不要とし、CO2排出も少ない
表.北京賽徳美の主なLiBリサイクル関連企業・施設
図.北京賽徳美の「単体電池全自動化分解ライン」のイメージ
2.今後の展望
2022年にはリサイクルNCM用ラインも導入予定
今後、5年以内に中国主要地域へのリサイクル施設の拡張を計画
SungEel HiTech Co.,Ltd.
電池リサイクルを専業とする韓国企業
今後の需要拡大を見据え、積極的な海外展開を実施
1.リサイクル拠点/リサイクル技術動向
廃LiBの物理的処理からリサイクル材の生産まで実施
電池to電池品質のリサイクル材を商用化
表.SungEel HiTechの主なLiBリサイクル関連施設
図.SungEel HiTechのLiBリサイクルプロセス
2.今後の展望
2025年までに8ヵ国12か所のリサイクリングセンターを建設予定
全固体電池のリサイクルも研究
図.SungEel HiTechのLiBリサイクル関連施設の設立計画