2024年版 3Dプリンタ材料市場の現状と将来展望
本レポートでは3Dプリンタの普及に向けた材料の開発トレンドや需要動向、普及に向けた課題、参入企業の事業戦略を分析するとともに、2028年までの市場成長性を予測する。
発刊日
2024/09/30
体裁
A4 / 137頁
資料コード
C66112800
PDFサイズ
7.0MB
PDFの基本仕様
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※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
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カテゴリ
調査資料詳細データ
調査概要
資料ポイント
調査目的:3Dプリンタの普及に向けた材料の開発トレンドや需要動向、普及に向けた課題、参入企業の事業戦略を分析するとともに、2028年までの市場成長性を予測することを目的とする
調査対象:
以下の4方式で使用される樹脂(熱可塑性エラストマー含む)および金属
・材料押出(Material extrusion:MEX) ※金属を除く
・粉末床溶融結合(Powder bed fusion:PBF)
・液槽光重合(Vat photopolymerization:VPP)
・材料噴射(Material jetting:MJT) ※ワックスを除く
調査方法:弊社専門調査員による直接面接取材をベースに、文献調査を併用
調査・分析期間:2024年6月3日~2024年9月24日
前回版との違い:注目度が高まる粉末床熔融結合法向け金属粉末において、中国市場の動向を掲載
リサーチ内容
調査結果のポイント
第1章 3Dプリンタ材料市場の将来展望
3Dプリンタの高性能化、材料の多様化に伴う用途開発が進展
市場の拡大基調が続き、2028年には1兆円の大台突破へ
(表)3Dプリンタの方式と主な材料
(図)3Dプリンタ材料 方式別世界市場規模(2023年、重量・金額)
(図・表)3Dプリンタ材料 世界市場規模推移(2021年~2028年予測、重量・金額)
海外では3Dプリンタメーカー間のM&Aが活発化
材料メーカーによるスタートアップ支援の動きも広がる
集合知を活用したソリューションの提供が
日本での3Dプリンタの普及を加速させる
(表)日本で3Dプリンタの活用が広がらない要因
(表)3Dプリンタ材料 方式別世界市場規模推移(2021年~2028年予測、重量)
(表)3Dプリンタ材料 方式別世界市場規模推移(2021年~2028年予測、金額)
第2章 3Dプリンタ材料市場の方式別動向
1. 材料押出法向け材料市場
コロナ特需が一巡、コンシューマー向けは安定成長期に移行
工業向けではMROパーツなど用途の拡大が進む
(図・表)材料押出法向けフィラメント 世界市場規模推移
(2021年~2028年予測、重量・金額)
(表)材料押出法向けフィラメント 海外の主要メーカー
ABS・ASAフィラメントの比率が上昇傾向
PA系では繊維強化フィラメントの上市が活発化
(図)材料押出法向けフィラメント 樹脂別構成比(2023年、重量)
(図)材料押出法向けフィラメント 樹脂別構成比(2028年予測、重量)
(図・表)材料押出法向けフィラメント 樹脂別世界市場規模推移
(2023年~2028年予測、重量・金額)
2. 粉末床溶融結合法向け材料市場
(1)樹脂粉末
HP Jet Fusion向けが市場を牽引
Stratasys・SAF搭載の3Dプリンタ向けの需要も立ち上がる
プロセスウィンドウの広いPA12粉末は試作品向けを中心に好調推移
(図・表)粉末床溶融結合法向け樹脂粉末 世界市場規模推移
(2021年~2028年予測、重量・金額)
PA11粉末は自動車、スポーツ、医療などの分野で需要を取り込む
ARKEMAがHP向けにリサイクル率を高めたPA12粉末を開発
(表)Multi Jet Fusionテクノロジーに使われる樹脂粉末の概要
(図・表)粉末床溶融結合法向け材料 樹脂別世界市場規模推移
(2021年~2028年予測、重量・金額)
(2)金属粉末
航空、宇宙、防衛、医療向けの需要が好調
PBF用金属粉末市場は高い成長率が続く
(図・表)粉末床溶融結合法向け金属粉末 世界市場規模推移
(2021年~2028年予測、重量・金額)
日本では金型向けの需要が本格化
Ti64、IN718、AlSi10Mg、CoCrMoなど合金のスタンダード化が進むも
新規用途を見据えた合金開発も活発化
(図)粉末床溶融結合法向け金属粉末 種類別市場構成比(2023年・重量ベース)
(表)粉末床溶融結合法向け金属粉末 主要欧米メーカー
3. 液槽光重合法向け材料市場
プロトタイプ、歯科向けを中心に海外需要が底堅く推移
2023~2028年のCAGRは重量、金額ともに10%を超える
(図・表)液槽光重合法向け樹脂 世界市場規模推移(2021年~2028年予測、重量・金額)
(表)液槽光重合法向け材料市場の主な参入メーカー
最終製品への適用を目指した材料開発が進展
(表)液槽光重合法における主な用途
4. 材料噴射法向け材料市場
カラーの再現性が評価されデザイン・ワーキングモデル向けの需要が堅調
新規用途としてテキスタイル向けの需要が立ち上がる
(図・表)材料噴射法向け光硬化樹脂 世界市場規模推移
(2021年~2028年予測、重量・金額)
第3章 3Dプリンタ材料市場 メーカー動向
丸紅情報システムズ株式会社
6つの造形方式×多様な樹脂・金属材料を展開し
デザインから製造までを幅広くカバー
3Dプリンター用材料の総販売量は緩やかな増加推移が続く
PolyJet方式ではテキスタイル用途の需要取り込みを強化
DLP方式では高耐候性・耐久性グレードが二輪車のアフターパーツに採用
金属材料では純銅に対するニーズが高まりをみせる
株式会社NTTデータ ザムテクノロジーズ
ユーザー・パートナー企業との共創関係を築きながら
AM技術を活用した革新的モノづくりの実現を目指す
金属粉末材料はダイカスト金型、宇宙関連などでの需要を取り込む
樹脂粉末材料では「PA2200」の販売が試作品向けを中心に底堅く推移
ARKEMA S.A.
スペシャリティ材料のリーディングカンパニーとして
3Dプリンタの可能性を最大化する包括的ソリューションを提供
Rilsan® Invent PA11パウダーは実製品向けの需要が拡大傾向
2024年3月には粉末再利用率85%を達成した「HP 3D HR PA 12 S」を発表
フォーミュラーや3Dプリンタメーカーと連携し
PEKK、PVDF、TPEベースの高性能パウダー・フィラメントを市場に供給
東レ株式会社
機能性に優れる高機能ポリマーパウダーを開発し
ユーザーに新たな価値を提供
トレミル®PPSは海外を中心に最終製品への適用検討が加速
トレパール®PA6は強度や耐熱性、精密性が要求される試作部品向けでの提案を強化
山陽特殊製鋼株式会社
合金粉末メーカーとしての素材開発力・製造技術を強みに
3Dプリンタに最適な組成、粒度の金属粉末を開発
Fe基、Ni基を中心に3Dプリンタ用金属粉末の需要は底堅く推移
優れた熱伝導性と造形性を兼ね備えたS-MEC™シリーズを製品化し
大型ダイカスト金型向けに拡販を進める
大同特殊鋼株式会社
ダイカスト金型をターゲットに
独自性の高いSKD系粉末の開発を推進
HTC™シリーズの需要は堅調推移
大型の金型造形に対応するLTX™の市場投入でユーザーの裾野が拡大
金型補修用としてDED式3Dプリンタ向け金属粉末の需要が立ち上がる
LPWテクノロジージャパン株式会社
多くの鋼種をカバーする豊富な標準品ラインアップをグローバルに展開
欧米での生産増加によるコストダウンにより、円安下でも価格維持
Carpenter Additiveブランドの多彩な製品ラインアップに強み
主力のNi系粉末は海外の航空宇宙、防衛分野で採用が拡大傾向
日本ではFe系粉末の需要が産業用部品向けに本格化
株式会社大阪チタニウムテクノロジーズ
スポンジチタンからの一貫生産とEIGA法を駆使し
粉末性能の高品質化に取り組む
低酸素チタン合金粉末の製造技術を活かし、欧米で医療分野向けの需要を獲得
次なるテーマの航空機向けでの拡販を狙い、アライアンスや合金開発を推進
エリコンジャパン株式会社
材料開発からAM製造、表面処理までのバリューチェーンを統合し
顧客に最適なソリューションを提供
主力のNi基合金粉末で重工業関連向けの国内需要を取り込む
海外では宇宙、防衛産業向けの需要が好調
米国での製造を重点化し、AM事業を戦略的に再編へ
長瀬産業株式会社
3Dプリンタの量産適用を目指し
ユーザーへのトータルソリューション提供を強化
2023年12月、ナガセアプリケーションワークショップに3Dプリンタを導入し
材料の評価分析から用途開発、最終製品の処方開発までの技術開発機能を強化
米国・子会社IFCはサポート材、モデル材のラインアップを拡充
2023年10月には樹脂ディストリビューターの3Dプリンティング事業を買収
大塚化学株式会社
造形精度・強度の向上を実現する材料開発に取り組み
3Dプリンティング技術の産業応用を目指す
国産3Dプリンタメーカーのグーテンベルクと資本業務提携を締結し
材料、装置、ソフトウェアの三位一体の研究開発を推進
ロボット部品や精密ギア向けにポチコンフィラメントの需要は堅調推移
ホッティーポリマー株式会社
装置やフィラメントの開発・販売から受託加工、Dfamソフト販売まで
3Dプリンタに係るトータルソリューションをユーザーに提供
慶應義塾大学理工学部中央試験所内に3Dプリンターオープンラボを開設
機能性や環境対応など追求した高付加価値フィラメントを相次ぎ製品化
自社開発のLAM方式3Dプリンタ「SILICOM」は
医療、自動車、ロボットなどの分野で受託加工のニーズが拡大傾向
エス.ラボ株式会社
大型化やシステム化を推し進め
ペレット式3Dプリンタの活用領域を拡大させる
ペレット式3Dプリンタ、粉砕機、ペレタイザーなどを組み合わせた
「リサイクルラボシステム」の引き合いが拡大
「GEM」「茶室GEM」は最終製品への適用事例が増える
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