2025年版 健診・人間ドック市場の実態と展望
本レポートでは、住民健診、定期健診、母子保健法・学校保健法などに基づく健康診断、特定健診等の「法定健診」と人間ドック等の「任意健診」を対象に市場を全体的に把握・調査し、今後の市場見通しを展望致します。
公益財団89法人の収益分析と、全国115施設アンケートで現場の回復力・DX(デジタルトランスフォーメーション)・AI(人工知能)導入・差別化状況について把握。市場は人口減のなかでも受診率底上げで緩やかに拡大へ。詳細な数値のブレイクダウンと施設個票は本編で解説。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査テーマ:2025 年版 健診・人間ドック市場の実態と展望
調査趣旨:2008年より施行した特定健診・特定保険指導は、年々受診率が向上しているものの、2023年度の受診率は特定健診 59.9%、特定保健指導 27.6%に留まっている。国が掲げた特定健診70%以上、保健指導 45%以上の目標には依然として乖離がみられる。また、2024 年度から始まった第 4 期特定健診・特定保健指導では、制度、保健指導の方法、目標などが見直された。健診データの収集、データヘルス計画の運用が本格化し始めるなか、今後の動向が注目されている。
人間ドック市場は、他施設との差別化を目的に、オプション検査としての新規検査項目導入等、各所で模索が続いている。
本調査資料では、健診施設向けアンケート調査、健診施設や周辺ビジネス事業者、保険者等への訪問調査を行い、健診の現状・実態について情報を収集、健診・人間ドック市場の変化を追い今後を展望している。
調査対象先:全国の健康診断を実施している施設、関連ビジネス企業、保険者、自治体等
調査方法:
弊社専門研究員による直接面談調査、間接調査および文献調査
弊社研究員による直接面接調査及びアンケート調査(郵送留置法)
調査・編集期間:2025年7月~2025年9月
調査担当:株式会社矢野経済研究所 フード&ライフサイエンスユニット ライフサイエンスグループ
ライフサイエンスグループは、30年以上にわたり医療・ヘルスケア領域の市場調査を継続。独自の調査ネットワークと分析基盤により、産業構造から技術動向まで多角的に分析しています。
これまで「機能別ME機器市場の中期予測とメーカーシェア」、「カテーテル&チューブ、IVR製品市場の中期予測」、「医療情報システム(EMR・EHR)市場の将来展望」等の定番の調査レポートシリーズを刊行。
近年は、デジタルヘルス、医療AI、介護ICT、ヘルスケアベンチャーなど、医療DXの進展を踏まえた新領域の調査にも注力しています。
- 2025年度市場規模 9,810億円:国内健診・人間ドック市場規模(2025年度)は微増傾向で推移。最新動向を推計
- 特定健診受診率 56.5%:目標70%に向けた課題と対策を分析
- 健診事業収益 131法人:健診・検診を行う公益財団法人(131社)の健診事業収益を分析
- 【前回版との違い】
・健診・検診を実施する公益財団法人について、2019〜2024年度の健診事業収益データを反映。直近トレンドや集中度/回復力/安定性の3つの観点で収益分析を追加。
・健診施設アンケートでは、働き方改革およびAI・ICT導入状況に関する新設問を追加。AI導入率・DXとしての取り組み、今後の投資意向などを分析。
・政策・制度動向として、前回版(2023年)以降の政策・制度改正やガイドライン更新を整理。特定健診・特定保健指導の見直し、医療DX推進関連の施策、診療・健診に関わる報酬・評価体系の変更、データ連携基盤の整備状況などについてアップデート。
【各章で解決できる課題】
「第1章 健診・人間ドック市場の実態と展望」では、制度改定(第4期)と受診率動向、保険者の要件差を踏まえ、市場の「緩やかな拡大」と課題(財政・担い手・アナログ業務)を整理。人間ドックは標準化の一方で、短時間化・女性配慮・富裕層向けで差別化が前進。公益財団89法人の収益分析では、集中度/回復力/安定性分析を活用した競合位置づけについて徹底分析。
「第2章 健診施設向けアンケート調査」では、全国の健診施設115施設からのアンケート結果を分析。人間ドックの価格帯・オプション相場、AI/DXの投資優先度を把握可能。AI/DXは画像領域・予約/導線で実装が進展。
「第3章 全国健診施設個票」では、第2章でまとめた115施設の個票を掲載。受診者規模、オプション構成、稼働やDX/AI活用を個票で可視化。(ただし、法人名、施設名については非公開)
【こんな方におすすめ】
・健診・検診の市場動向や同業比較を基に、事業計画や施策立案を行いたい
・健診現場のDX(AI・ICT、ペーパーレス等)の導入可否判断や、効果測定指標の設計にデータを使いたい
・健診・検診領域の政策・制度変更の影響を整理し、対応方針や投資優先度を決めたい
・健康経営や保健事業の企画で、受診行動の実態と将来見通しをエビデンスに基づき検討したい
FAQ
Q.「2025年版 健診・人間ドック市場の実態と展望」の資料で分かることは?
A.健診・人間ドック市場の全体像(制度・受診動向・供給構造・価格帯・DX/AI・将来予測)を網羅的に把握できます。第1章で制度・市場環境と公益財団法人89法人の収益分析、第2章で全国115施設アンケートによる受診者動向・価格・DX/働き方改革・課題と差別化、第3章で個票を掲載。2018~2025年度の市場規模推移(予測含む)も収録。
Q.健診・人間ドック市場の市場規模・推移はどのように整理されていますか?
A.2018~2025年度のセグメント別(住民健診・職域健診・学校/母子等・人間ドック・専門ドック)市場規模を掲載。このほか特定健診(特定健康診査)市場規模推移と実施率推移について23年度までの受診率実績、2029年度予測についても掲載。
Q.健診・人間ドック市場資料の注目ポイントは?
A.
・制度アップデートの実務影響(第4期特定健診/がん計画など)を受診率・運用面から整理
・公益財団法人89法人の収益集中度・安定性を多指標で評価(図表 1-28~1-35)
・人間ドックの価格帯・オプション検査(人気項目・追加割合・平均価格)の実態把握(図表2-28~2-44)
・DX/AI・働き方改革の導入状況や実際の取り組み状況
Q.前回版(2023年版 健診・人間ドック市場の実態と展望)からの主な更新は?
A.
・データ期間を2025年度予測まで拡張し、2018~2025の市場推移を整備
・第4期特定健診・保健指導、がん対策基本計画の反映
・公益財団法人89法人の2019~2024年度の収益状況から集中度や回復/成長の推移を追補
・115施設アンケートで価格分布、オプション検査の人気・単価、DX/AI・働き方改革、物価高騰影響、収益状況と先行き見通しを刷新
健診施設アンケートデータ_rawdata
・健診施設アンケート回答[全115施設]
・アンケート選択肢と回答
・アンケート調査で用いた質問票
健診施設アンケートデータ_GT表
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