1章 フラワー&グリーンビジネスの現状分析と展望(総論)
1.花き類の産出(出荷)額推移
(1)花き類の産出額推移(2019~2025年(見込))
~コスト上昇等で花き類生産量は減少傾向~
(2)品目別構成比(2025年見込)~産出額は切花・鉢物で花き類の8割を占める~
(3)花き類の産出(出荷)額予測(2026~2030年(予測))~緑化事業等が追い風に~
2.花き類の市場規模推移(小売ベース)
(1)花き類の市場規模推移(2019~2025年(見込))~ホームユース需要が定着~
(2)販売チャネル別構成比(2025年見込)~花き小売店が5割弱を占める~
(3)需要分野別市場構成比(2025年見込)~業務用の割合が2.5ポイント増加~
(4)花き類の市場規模予測(小売ベース)(2026~2030年(予測))
~緑化事業の伸長に期待~
2章 注目業界動向 ~ECの動向、物流問題、SDGs推進、産直、緑化事業~
1.花き小売を中心とした業界動向 ~業界内外での業務提携の動きが活発化~
(1)花き小売店売上高ランキング ~上位2社の売上は100億円超~
(2)花き業界における業務提携等の動き ~業界内・外で連携の動きが広まる~
(3)花き業界における倒産事例 ~生産者・市場・小売と中小規模を中心に販売不振が影響~
2.花き市場におけるECの動向 ~花き販売でも存在感を増すEC販売~
(1)EC市場全体の動向 ~物販分野のEC化率は10%に迫る~
(2)参入企業におけるECの取組動向 ~花初心者の購入の入口に~
(3)花き類市場規模(小売ベース)におけるEC市場規模推移(2016~2030年予測)
3.実店舗なしの花き小売りECサイト ~いつでも花を気軽に購入でき花のある生活を実現~
(1)FLOWER株式会社 ~2,000円台から購入できる「ロスレスブーケ」を専用アプリで販売~
(2)株式会社Domuz(ドムズ)~観葉植物を軸に成長、自分用の花き販売アプリもリリース~
(3)ユーザーライク株式会社
~サブスクに加えてギフト中心のEC「ブルーミーストア」を運営~
4.花き仲卸ECサイト ~PCやスマートフォン経由で仕入可能、翌日には受け取りも~
(1)株式会社hanami(ハナミ)~九州の老舗花き仲卸のECサイトCarryを運営~
(2)株式会社 自由が丘フラワーズ~国内最大級の卸売販売サイトはなどんやアソシエを運営~
(3)株式会社シフラ ~インターネット花市場「ハナスタ」を運営~
5.花きのサブスクリプションサービス ~利用者の8割は花の初心者~
(1)花きのサブスクリプションサービスの市場規模推移 ~2025年度は29億円を見込む~
(2)参入企業のサブスクリプションサービス取組動向
~仏花やドライフラワー等のサブスクも~
6.花き業界の物流に関する課題
(1)物流業界の現状と課題 ~運行時間は短縮されたが荷待時間は2024年以前の水準のまま~
(2)物流問題に対する花き園芸業界の取組 ~輸送は依然として業界全体の課題~
①花き園芸業界の物流効率化の取組 ~JF鶴見花きなど3市場の集荷の集約化の動きも~
②中継地点のハブセンターの運用事例 ~三和陸運による中継輸送やモーダルシフトの取組~
(3)花き業界における物流の課題および解決策 ~花・鉢物の輸送がさらに困難になる懸念も~
7.SDGsへの取組 ~花の国協議会のSDGsへの取組には100社を超える企業が参加~
(1)プラスチック・スマートの取組 ~フラワー&グリーン関連企業の取組もみられる~
①国内外でプラスチック資源循環の取組が加速
~2025年時点の登録事例は3,000件を超す~
②プラスチック・スマートの取組事例
~アパレル企業の衣料のリサイクル培地「TUTTI」~
③花き関連市場における脱プラ減プラの動き
~ユーザーへラッピング資材の簡略化を提案~
(2)花き園芸業界におけるフラワーロスの発生状況 ~ドライフラワー等に活用事例も~
(3)花き園芸事業者のSDGsに対する取組 ~生産現場や小売商品等への対応が進む~
8.一般社団法人 花の国日本協議会 ~過去最大の300名が参加したフラワーサミット2025~
9.産直サイトでの花き販売 ~生産者やJAが消費者に直接販売することで2~3割安価に~
10.行政の緑化支援の状況 ~生垣や屋上緑化等に対して各自治体が補助金を支給~
11.バイオフィリックデザイン
~植物等を活用し、ウェルビーイングにつながる空間を作る~
12.2027年国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」~1,500万人の来場を予定~
3章 商品分野別市場動向(出荷ベース)
1.切花 ~供給不足等から価格は高止まり~
(1)商品トレンドと参入企業動向(2019~2025年見込)
(2)現状の課題点と市場見通し(2026~2030年予測)
2.鉢物 ~異業種参入やホームセンターのインテリアグリーン強化の動きも~
(1)商品トレンドと参入企業動向(2019~2025年見込)
(2)現状の課題点と市場見通し(2026~2030年予測)
3.花壇用苗物 ~SNSを活用しユーザーとのコミュニケーションで市場を活性化する動きも~
(1)商品トレンドと参入企業動向(2019~2025年見込)
(2)現状の課題点と市場見通し(2026~2030年予測)
4.花木 ~グリーンインフラとしての緑化を推進する自治体も~
(1)商品トレンドと参入企業動向(2019~2025年見込)
(2)現状の課題点と市場見通し(2026~2030年予測)
5.球根 ~輸入球根の価格高騰から国産回帰の動きも~
(1)商品トレンドと参入企業動向(2019~2025年見込)
(2)現状の課題点と市場見通し(2026~2030年予測)
6.芝・地被類 ~グランドカバープランツとして道路周辺や商業施設等でも活用~
(1)商品トレンドと参入企業動向(2019~2025年見込)
(2)現状の課題点と市場見通し(2026~2030年予測)
4章 流通チャネル別の市場動向(小売ベース)
1.小売店 ~量販店へのシフトに対抗するには、小売店の特色を打ち出すことが必要~
(1)小売店の花き市場規模推移と参入企業動向(2019~2025年(見込))
①フラワーショップ
②EC
(2)現状の課題点と市場見通し(2026~2030年(予測))
①フラワーショップ
②EC
2.量販店 ~メルシーフラワーではスーパーの人手不足に対応して花の「委託販売」を強化~
(1)量販店の花き市場の推移と参入企業動向(2019~2025年(見込))
(2)現状の課題点と市場見通し(2026~2030年(予測))
3.ホームセンター ~コメリでは花束加工の「フレッシュマネジメントセンター」を展開~
(1)ホームセンターの花き市場の推移と参入企業動向(2019~2025年(見込))
(2)現状の課題点と市場見通し(2026~2030年(予測))
4.リース・レンタル業 ~ユニバーサル園芸社が観葉植物生花のレンタルを展開~
(1)リース・レンタル業の花き市場の推移と参入企業動向(2019~2025年(見込))
(2)現状の課題点と市場見通し(2026~2030年(予測))
5.造園・緑化業 ~パーク・コーポレーションは公園等のプロデュースブランドをリリース~
(1)市場の推移と参入企業動向(2019~2025年(見込))
(2)現状の課題点と市場見通し(2026~2030年(予測))
5章 フラワー&グリーンビジネス関連の最新データ
1.花き卸市場の現状
(1)花き卸売市場取扱高推移(2007~2024年) ~花き卸売市場取扱高は2年連続の減少~
(2)花き卸売市場(業者)取扱高ランキング ~大田花きとFAJが取扱金額で抜きん出る~
(3)2024年度の大田花き、フラワーオークションジャパンの取扱状況
~いずれも切花がメイン~
(4)注目卸売業の市場戦略 ~システム導入等によって効率化を進める~
①大手有力卸売企業の市場戦略
②インターネット花き流通
③切花の乾式・湿式流通
④輸出切花の動向
2.花・植木小売業の動向 ~花・植木の販売額は減少傾向、経営組織数は横ばい~
(1)花・植木小売業の年間総販売額推移(1985~2024年)
(2)花・植木小売業の経営組織数の推移(2019~2024年)
3.1世帯あたりの支出額の推移 ~切花・園芸用植物共に支出額は減少傾向~
(1)花・園芸品・園芸用品の1世帯当たりの年間支出額推移(2007~2024年)
(2)園芸用植物、園芸用品の1世帯当たりの年間支出額ベスト10
(県庁所在地都市別:2024年)
4.輸入切花市場の動向 ~国内の輸入切花・切葉のシェアは2割に達する~
(1)国内切花市場における輸入切花のポジショニング
①統計的な位置づけ
②輸入切花の役割と機能
(2)輸入切花の市場規模推移(2018~2024年)
(3)切花の品種別・国別輸入状況
①輸入切花国別ランキング(2024年)
②輸入切花の品種別構成比
5.プリザーブドフラワー市場の動向 ~花材から苔・芝・壁面緑化まで用途拡大~
(1)プリザーブドフラワーの市場概況 ~定義と歴史・特長・直近の動向とトレンドを紹介~
①プリザーブドフラワーとは
~生花を特殊加工し、長期保存可能にした製品~
②プリザーブドフラワーの特長とウィークポイント
~水やり不要で数年保つが湿気・直射日光に弱い~
③直近の動向・トレンド
~仏花や壁面緑化向けに加え、若年層向けカジュアル商品も新発売~
④プリザーブドフラワーの歴史
~欧州発の技術が日本でも普及、花や苔・芝にも展開拡大~
(2)主要参入企業動向 ~製造・卸・小売の主要プレイヤー一覧(12社)~
(3)プリザーブドフラワー業界の主なブランド ~国内外主要ブランドの特徴と取扱い企業~
(4)業界の流通フロー ~製造から消費者までの流通経路~
(5)プリザーブドフラワー市場の現状と今後の市場展望
~市場縮小も仏花・グリーン需要が下支え~
①プリザーブドフラワー国内市場規模(2025年度:メーカー出荷価格ベース)
~スクール需要減も仏花が安定~
②プリザーブドフラワー市場規模(2025年度:末端市場)
~EC・通信販売が成長チャネルとして需要を支える~
③今後の市場展望
~好調の仏花・若年層向け新商品・グリーン商品で新規需要開拓へ~
6.葬儀業界における生花市場 ~生花祭壇が普及、葬儀における生花市場は拡大傾向~
(1)葬儀における生花関連分野を取り巻く状況~葬儀業務売上に占める生花の割合は約1割~
(2)生花祭壇市場の推計 ~生花祭壇の普及率は4割以上あるとみられる~
①生花祭壇の浸透状況
②葬儀における生花市場の区分と周辺状況
③葬儀における生花市場の試算
(3)葬儀における生花市場規模の推移~死亡数の増加に伴い葬儀の生花市場規模は拡大傾向~
7.フラワーギフト ~Z世代の間で成人式や卒業式で花を贈り合う流行が広まる~
(1)フラワーギフトの市場概況
(2)商品の特徴
6章 有力参入企業の個別動向
<種苗>
カネコ種苗株式会社
~市場のニーズに合わせた花き・野菜苗等を開発~
株式会社サカタのタネ
~確かな成果を生む研究開発・生産・販売でプレゼンスを発揮~
サントリーフラワーズ株式会社
~園芸のトータル提案、生活者と季節ごとに合わせたMD戦略の構築強化と推進~
<輸入商社>
株式会社クラシック
~安定的で高品質な花き輸入により「クラシック」切花ブランドの向上を図る~
株式会社クリエイト
~植物の輸出入・卸売からプリザーブドフラワー加工・ドライフラワー生産販売も~
<卸売市場>
株式会社大田花き
~社会インフラである卸売市場運営会社として、新常態に対応した提案に取組む~
豊明花き株式会社
~花き流通プラットフォーム「ミライノミドリ」で付加価値情報を直接提案~
株式会社フラワーオークションジャパン
~ストックポイントを活用したリレー配送の試験を実施~
<小売>
株式会社花恋人
~2030年に100店舗体制、総売上高50億円を目指す~
コーナン商事株式会社
~2024年に都市型新コンセプト店舗「gardens umekita」を出店~
株式会社コメリ
~2028年3月期営業収益4,500億円目標、出店加速と物流、PB強化を推進~
株式会社パーク・コーポレーション
~「Living With Flowers Every Day」をテーマに花がある毎日を提案~
花キューピット株式会社
~全国の生花店をネットワークし、長距離輸送を伴わない花贈りでCO₂排出を抑制~
株式会社バロックジャパンリミテッド
~花きや植物と他業種との掛け合わせにより、需要の裾野拡大を期待~
株式会社日比谷花壇
~ブライダル、フラワーギフト、葬儀、地域創生等、花と緑に関する事業を広く展開~
株式会社medelu
~運営する花の定期便の会員数は増加傾向、ブーケやフラワーギフトも販売~
株式会社メルシーフラワー
~売場の専門店化を推進、SNS等の情報発信にも力を入れファンの裾野拡大へ~
株式会社ヤオコー
~国内スーパー初の「花持ち保証販売」と花部門の育成強化により切花の消費拡大に寄与~
ユーザーライク株式会社
~物流体制の構築やSDGsにも積極的に取組み、最先端を走るサブスク企業に~
<プリザーブドフラワー>
株式会社大地農園
~グリーン系の需要が堅調な企画案件を強化、海外市場の開拓も注力~
モノ・インターナショナル株式会社
~手入れ不要で高級感のあるプリザーブドフラワーの仏花が好調~
<その他>
アートグリーン株式会社
~種苗生産から販売・流通に至るまでさまざまなサービスを提供~
インパック株式会社
~花き用スリーブ(生花用袋)シェア5割、花き加工機器シェア9割にのぼる~
GreenSnap株式会社
~次代の「みどりのインフラ」をつくることをミッションとしてSNS、AIを活用~
株式会社ビューティカダンホールディングス
~冠婚葬祭を中心に需要は堅調、生産から流通までを一貫して支える体制づくりを進める~
株式会社RIN
~「花のある生活を文化にする」ことをミッションとし花を通した豊かさの向上を目指す~