プレスリリース
No.3995
2026/01/30
フラワー&グリーンビジネス市場に関する調査を実施(2025年)

2025年の花き小売市場規模は、前年比98.7%の9,523億円の見込
​~国内供給量の減少の傾向は続くものの、消費者ニーズを反映した商品開発で産地育成の動きも~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、国内におけるフラワー&グリーンビジネス市場を調査し、市場規模、参入企業の動向、および将来展望を明らかにした。ここでは、花き小売市場規模推移・予測について、公表する。

花き類の市場規模推移・予測
花き類の市場規模推移・予測

1.市場概況

花き類の末端市場は、2025年は9,523億円(前年比98.7%)を見込む。業務需要において、特に結婚式や葬儀においては小規模のものが定着し、コロナ禍以前の規模の式は減り、使用される花き類の量が減っているという。また世界情勢の影響や円安、生産コストをはじめあらゆる費用の高止まりに伴い、花の価格は高騰し、供給状況が悪化しており、参入事業者は価格改定に踏み切っている。
 


​花きのホームユース需要は、コロナ禍やサブスクリプションサービス普及によって定着した感がある。ホームユース需要においては、安価で鮮度のよいスーパーマーケット等の量販店やホームセンターにシフトしつつあり、今後もこうした傾向は続くと当社は分析する。

2.注目トピック

物流問題への対応

「2024年問題」として、社会課題としての認識を強めた物流の課題は、花き園芸業界においても深刻化している。2030年には3割の荷物が運べなくなるという試算(出所:国土交通省)があるが、業界関係者によると、花き・鉢物類においては、繁忙期と閑散期の差が大きい等、物流業界としては扱いづらく、さらに運んでもらえなくなる懸念があるとする。


産地においても、特に生産量が減っている場合は、輸送会社が集荷を断る場合も発生しているという。地方の産地によっては、一般的な宅配業者の集荷センターまで持ち込み、その物流網を活用している事例も出てきている。


物流の効率化を進め、業界全体で協力して課題に取り組むため、2025年には「全国花き物流 未来会議」等が開催されており、今後、業界での課題の共通認識の形成、そのための取り組み等、連携が重要になる。


 


卸売市場や運送会社が中継地点としてハブセンターを設け、リレー輸送を行うことで効率化を図る動きが広がっている。ハブセンターにて複数の産地の荷物をまとめて近隣の市場へ配送することで、トラックドライバーが立ち寄る先が減り、輸送時間が節約が見込まれる。中継地点を設置し一度集約し、そこから各市場・需要先へ配送することでトラックドライバーの長距離輸送の負担軽減や拘束時間を短縮することが必要である。また、同一エリア内の卸売市場同士での共同集荷の取り組みも始まっている。

3.将来展望

生産者の高齢化ならびに減少によって切花の供給力の低下が大きな課題の1つとなっている。卸売市場による国内生産供給の強化を目指し、需要を反映した企画商品の開発を行うため、新しい品種の産地形成に積極的に取り組む動きもある。全国の産地に対してオリジナル品種の種苗提供から流通、販売まで支援をし、付加価値の高い商品として販売する取り組みとなっている。また、SNS経由で取得された消費者データを活用した商品開発にも注力するといった動きもある。一定数の消費者によるテストや評価を収集し、改良を経た商品のみを市場に投入する。これにより、生産者のこだわりと消費者のニーズが合致した、PMF(プロダクトマーケットフィット)の高い商品の創出を目指している。


フラワーショップ等小売店舗数の減少に伴い、スーパーマーケットやEC(無店舗型フラワーショップ)といったチャネルの利用が拡大すると当社は予測する。物価高に伴い、リーズナブルな価格の商品やコストパフォーマンスの高さが求められている点も、こうしたチャネルシフトの背景にあると考えられる。


2027年に横浜市で予定されている国際園芸博覧会においては、花きに加えて緑化についても今まで以上に注目が集まり、屋上・壁面・屋内等における緑化の動きに対しての追い風になる。花き類の新しい活用方法や癒しの効果等の認知も広がる絶好の機会となると当社は分析する。

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    調査要綱

    1.調査期間: 2025年8~11月
    2.調査対象: 種苗メーカー、花き卸・小売業、切花類輸入業、Webメディア事業など
    3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話・e-mail等によるヒアリング調査、ならびに文献調査併用

    フラワー&グリーンビジネス市場

    本調査におけるフラワー&グリーンビジネス市場とは、家庭・オフィス・店舗などの装飾、SNSやサブスク、ギフトなどで使用される植物及び関連商品を対象とする。

    <市場に含まれる商品・サービス>

    切花、花壇用苗物、花木、球根、鉢物、芝・グランドカバープランツなどの植物ほか、プリザーブドフラワー、生花祭壇など

    出典資料について

    資料名
    発刊日
    2025年11月28日
    体裁
    A4 372ページ
    価格(税込)
    165,000円 (本体価格 150,000円)

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