モーニングCROSS週間ランキング02.01 – 02.05
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1月20日にイスラム過激派組織「イスラム国(ISIL)」を名乗るグループによって発生した日本人人質事件。人質となった両名とも殺害されるという最悪な結末を迎えることとなってしまいました。
さらに、ヨルダン政府が釈放を要求していたヨルダン人パイロット、ムアズ・カサスベ氏と見られる人物の殺害映像も公開され、その報復措置として、人質交換で釈放を要求されていた、サジダ・リシャウィ死刑囚の刑を執行。事態は急展開を迎えています。
しかし、報復に対する報復など、憎悪の連鎖となる可能性もあり、今後の情勢は予断を許しません。
当事者となった我々日本人にとっても今後の進展は注視していく必要があります。
この他には、サッカー日本代表の監督であるアギーレ氏が八百長問題により契約解除、テレビ朝日の不祥事、また、暦の上では春を迎えましたが、全国的に天気が崩れ東京では積雪の予報となり、クチコミ数が増加しています。
今週のニュースで注目を集めたキーワードの考察は、キーワードジャーナルからご確認いただけます。
順位
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ニュースグループ
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クチコミ数
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1位
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イスラム国日本人殺害 |
955,021
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2位
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アギーレ解任 |
120,903
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3位
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立春 |
72,000
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4位
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アイドル意識不明 |
63,174
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5位
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テレビ朝日YouTube一時停止 |
43,433
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6位
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大雪 |
40,100
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7位
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全豪オープン |
26,837
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8位
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カルミン生産終了 |
26,634
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9位
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H2Aロケット打ち上げ成功 |
24,126
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10位
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トランスアジア航空墜落 |
23,370
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未来を見通すための戦略思考 ~矢野経済研究所代表による今週のコメント
■ソニーの通期連結見通し、400億円の営業赤字から一転、200億円の黒字へ。スマホ向け画像センサー、ゲーム機、金融部門が営業利益を押し上げる。しかし、「らしさ」にはまだ遠い
2005年にIBMのPC事業を買収、黒字転換に3年余りを費やしたレノボであるが、2014年は出荷台数も利益も過去最高となった。
世界のパソコン市場は縮小している。ノートパソコンは前年比▲6.3%、デスクトップも▲3%である。しかし、レノボのノートパソコンは11%増、デスクトップも9%増である。中国という成長市場を主力マーケットとするアドバンテージに加えて、北米やアジア市場でも着実に競争力を向上させている。レノボは現地化の徹底を戦略の根幹に据え、成熟したコモディティ市場でシェア拡大に成功した。
ちょうど1年前、レノボはグーグルからモトローラを買収した。ここに投じられた資金は約3000億円。一方、ソニーが当期に計上した構造改革費用は3740億円である。
2月4日、ソニーの業績発表は久しぶりの「上方修正」であった。しかしながら、強調されたのは「構造改革」であり、「ソニーらしさ」を感じさせるに至っていない。
ソニーは昨年VAIOを投資ファンドに売却、これをリストラの目玉とした。しかしながら、そもそもの戦略ミスは、VAIOをコモディティ化した製品カテゴリーに押し込め続けたことにある。日産はDATSUNで新興国を狙う。ソニーにはAIWAがあった。コモディティ市場と「ソニーらしさ」は利益相反にしかなるまい。電気自動車、ロボット、航空宇宙、、、VAIO(=「らしさ」)の向かう先はいくらでもあった。もう一度、「らしさ」の更にその先を行く、そんなソニーを見てみたい。
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