週間ランキング

28日、世の女性たちの悲痛な叫びがそこかしこから聞こえてくるような大きなニュースが飛び込んできました。シンガーソングライターで俳優の福山雅治さんが、女優の吹石一恵さんと結婚を発表しました。ブログやSNSでは、ショックを受けた女性たちの投稿が殺到し、瞬く間に拡散していきました。
この出来事は翌日、株価にも影響し、福山さんが所属する東証第一部にも上場している大手芸能プロダクション「アミューズ」の株価が急落。前日比で約41億円の下落となりました。個人投資家にとっても大きな関心事だったようです。

アメリカ・ニューヨークで開催された国連総会で、30日、安倍首相は、一般討論演説を行いました。この中で、ヨーロッパに押し寄せている難民問題について、去年の実績の3倍に当たる970億円に上る支援を行うなど、難民支援をより拡充する旨を表明しました。
日本として国際社会の平和と安定にさらに貢献する姿勢をアピールし、演説を終えています。
今週のニュースは以下のようなランキングとなります。
　

未来を見通すための戦略思考　～矢野経済研究所代表による今週のコメント

■VW排ガス不正問題、EUの信用問題へ波及

違法ソフトの搭載車は世界で1100万台、失われた時価総額は4兆円、ブランド価値の毀損は1兆2000億円、、、不正の影響を語る数字の大きさはいずれも想像を越える。しかし、問題の深さは単に“規模”にあるのではなく、VW内部並びに関係者たちのガバナンスの不備と狡猾さの連鎖にある。
ソフトを開発した独部品大手ボッシュは2007年の段階で「規制逃れのためのソフト搭載の違法性」をVWに警告、2011年にはVWの最高意志決定機関である監査役会が問題を把握、2013年時点では既にEUの欧州委員会も不正ソフトの存在を掴んでいた、という。

ドイツ検察当局はヴィンターンコーン前社長について詐欺容疑で捜査を開始、VWは関与した幹部3人の停職を発表した。とは言え、問題はもはや一企業の組織犯罪のレベルを越えた。ドイツはEUの優等生であり、その強いドイツを支えてきたのが自動車産業である。そして、日本や世界と熾烈な競争を展開する次世代エコカー市場における欧州勢の戦略技術が“ディーゼル”である。最大市場の米国攻略に向けて焦りがあったことは想像に難くない。しかし、どこかに非ヨーロッパに対する驕りはなかったか。
“ドイツというシステムの膨張”に懸念を表明し、また、“EUは生まれながらに死んでいる”と断じたのは仏の社会学者エマニュエル・トッドである。不正の起点は、ドイツに、あるいは、ＥＵに内在する“本質の綻び”ではなかったか。両者の事後対応を世界は注視する。

この他の注目ニュース

• 第一中央汽船、民事再生。需給不均衡による「逆ザヤ」の常態化、中国経済悪化に伴う懸念が引き金
• インドネシア、事業計画の白紙化を発表した直後に再びそれを撤回した高速鉄道計画、中国が受注
• みずほFG、米投資運用会社マシューズ・アジアに出資、出資比率16％、持分適用会社に
• 首相、中東難民支援に970億円規模の拠出を表明
• VW自滅、トヨタ、4年連続で販売台数トップへ
• JT、米たばこ大手JTレイノルズの「ナチュラル・アメリカン・スピリット」の米国外事業を6000億円で買収
• 中国、邦人3名をスパイ容疑で拘束
• 金融庁、ゆうちょ銀による地銀の地方活性化ファンドへ出資を容認へ
• 世界経済フォーラムによる国際競争力評価、1位は7年連続でスイス、2位シンガポール、3位アメリカ、日本は昨年同様6位
• 米原子力空母、2011年3-4月に日本の排他的経済水域内で放射性物質を放出
• 30日、改正労働者派遣法、施行
• こうのとり、任務完遂。大気圏再突入へ
• 米露、アサド政権の扱いを巡り対立、合意出来ず
• 30日、安保法公布。2016年3月内に施行へ
• 2014年の民間平均給与415万円、前年比1万4000円のプラス（国税庁）
• 中国、広西チワン族自治区で連続爆破事件