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2日、イギリス王室ウィリアム王子の妻キャサリン妃が第二子となる女児を出産、『シャーロット・エリザベス・ダイアナ』と名付けられました。
名前の由来は、ウィリアム王子の父親であるチャールズ皇太子の女性読み。そして、ミドルネームはエリザベス女王と母親である故ダイアナ元皇太子妃と同じ名前となり、イギリス国内では好意的に受け止められています。
王位継承の順位は、チャールズ皇太子、ウィリアム王子、ジョージ王子に続き第4位となり、今後の成長がとても楽しみなニュースです。

国内では、神奈川県と静岡県の県境にある箱根山の噴火警戒レベルが平常の「レベル1」から火口周辺の立ち入りなどを規制する「レベル2」に引き上げられ、大涌谷で小規模な噴火の可能性もあり気象庁は警戒を呼びかけています。
周辺の半径約300メートルは、立ち入り禁止となり、周囲のお土産店や観光施設は一時閉鎖、区域内を通る箱根ロープウェイも全線で運休となりました。
しかし、地元の組合や宿泊施設などでは、風評で観光客が減少することを懸念しており、状況を慎重に見極める必要がありそうです。

そしてボクシングでは、無敗で5階級制覇を誇るアメリカのフロイド・メイウェザーと6階級制覇を成し遂げたフィリピンの英雄マニー・パッキャオの「世紀の一戦」が行われました。
ゴールデンウィークも終わり、日常生活に戻る方も大勢いる今週のニュースで注目を集めたキーワードの考察は、キーワードジャーナルからご確認いただけます。
　

未来を見通すための戦略思考　～矢野経済研究所代表による今週のコメント

■アジア開発銀行、年次総会開催。自らの改革こそAIIBへの対抗策となる

5月5日、アジア開発銀行（ADB）の中尾総裁は開催中のADB年次総会で「増資」について言及した。今回の総会では既存2基金を統合、2017年の融資枠は現在の1.5倍、200億ドル規模に拡大することが既に合意されている。しかし、年間8000億ドルと試算されるアジアのインフラ需要に対応するには不十分であると判断、増資に向けて具体的な調整に入る、という。
また、日本の麻生財務相は日本からのアジアインフラ投資の強化策として「JAICAを活用してADBと連携するスキームを創設、政府開発援助（ODA）の拡充も含め、官民一体となった柔軟な資金供与を行なう」方針を発表した。
　一方、中国の楼継偉財政相も演説で「アジアインフラ投資銀行（AIIB）はADBを補完するものであり融資における連携や人材交流の必要性」を訴えた。

AIIBをめぐる日本の論調は、執拗に牽制するか、様子見を決め込むか、あるいは、異常なまでに焦燥するか、いずれも極端に過ぎる。上記報道も「中国主導のAIIBに対抗」とか「新興国における存在感を維持する」といった視点から説明される。

しかし、中南米ではボリビア、エクアドル、コロンビア、ペルー、ベネズエラの5カ国で立ち上げたアンデス開発公社（CFO）と米国が主導する米州開発銀行（IDB）が共存する。前者がインフラ、後者は教育、保健分野などそれぞれに強みが発揮されている。

要は適切な条件と透明性のもとで新興国の需要に迅速かつ十分な資金を供給できるか、という点にある。この意味において、ADBも反省すべき点は多い。ADBの抜本的な改革は、AIIBへの参加の是非とは別の次元において徹底的に議論されるべきであり、そうであってはじめて「連携」や「協調」に対してイニシアティブをとることが可能となる。

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