プレスリリース
No.2168
2019/06/24
エンジニアリングプラスチック世界市場に関する調査を実施(2019年)

世界のエンプラ販売量は2018年に1,000万tの大台を突破
​~幅広い用途で需要は拡大し、2018年から2023年までのCAGRは3.51%で成長を予測~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役:水越孝)は、2018年のエンプラ(エンジニアリングプラスチック)世界市場を調査し、樹脂別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。

エンプラ世界市場推移・予測
エンプラ世界市場推移・予測

1.市場概況

2018年のエンプラ世界市場規模(メーカー販売数量ベース)は1,006万t、前年比103.7%になった。自動車や家電など電気製品、電子部品、建材、雑貨など幅広い用途で用いられる汎用エンプラの需要は、世界経済の成長率とほぼ連動しながら、その規模を順調に拡大させている。2018年の樹脂別構成比は、PC(ポリカーボネート)44.0%、PA(ポリアミド)28.8%、POM(ポリアセタール)11.9%、PBT(ポリブチレンテレフタレート)11.6%、変性PPE(変性ポリフェニレンエーテル)3.7%と推計する。

2.注目トピック

スーパーエンプラ(PPS)の需要動向

自動車分野における軽量化ニーズの高まりや電装化率の上昇を受けて、PPS(ポリフェニレンサルファイド)は金属やエンプラからの代替需要を取り込んでいる。ここ数年、PPS世界市場は年率約6~7%の伸長率で推移しており、2018年には12万tを超えたと推計する。自動車用途ではイグニッションコイル、各種センサー、ECU制御ユニットハウジングといった電装品向けをはじめ、HEV・EVのモーター周辺部品で採用が広がっている。また、最近は冷却系でも金属代替を目指した耐熱水・耐LLC性グレードなどの開発が活発化している。

3.将来展望

2018年後半より米中貿易摩擦や英国のEU離脱問題などを背景に世界経済は減速、2019年には中国や欧州などで経済活動の停滞が鮮明となってきており、エンプラの世界需要も伸長率が減少する可能性が高い。しかしながら、自動車向けの採用が進むとともに経済成長の回復を見込み、2018年から2023年までの年平均成長率(CAGR)は3.51%で成長し、2023年のエンプラ世界市場規模(メーカー販売数量ベース)は1,196万tになると予測する。

出典資料について

2019年版 エンプラ市場の展望と戦略

発刊日:2019年05月31日 体裁:A4 231ページ
価格(税込): 165,000円 (本体価格 150,000円)
※本プレスリリースに一部のオリジナル情報を加えたショートレポートもご購入いただけます。

調査要綱

1.調査期間: 2019年2月~5月
2.調査対象: エンジニアリングプラスチック関連企業
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談、ならびに文献調査を併用

<エンジニアリングプラスチック市場とは>

エンプラ(エンジニアリングプラスチック)世界市場規模は、ポリカーボネート(PC)やポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)の汎用エンプラを対象として算出した。
なお、ポリフェニレンサルファイド(PPS)や液晶ポリマー(LCP)、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)等のスーパーエンプラについては、当該世界市場には含まない。

<市場に含まれる商品・サービス>

PC、PA(PA6、PA66、PA11、PA12、PA4T、PA46、PA6T、PA-MXD6、PA9T、PA10T)、POM、PBT、変性PPE、PPS、LCP、PAEK

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