プレスリリース
No.3937
2025/12/03
ナイトタイムエコノミー市場に関する調査を実施(2025年)

2024年度のナイトタイムエコノミーの市場規模は9兆8,459億円
~夜の人流とインバウンド消費の拡大で成長~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、ナイトタイムエコノミー市場について調査を実施し、市場構造、参入事業者の動向、利用・参加人数の動向、将来展望を明らかにした。

ナイトタイムエコノミー市場規模 全体推移
ナイトタイムエコノミー市場規模 全体推移

1.市場概況

2024年度におけるナイトタイムエコノミー市場(※)は、前年比3.4%増の9兆8,459億円となった。(末端消費額ベース)

※「21:00~5:00」の経済活動による市場規模。末端消費額ベース。12分野合計(ファストフード、居酒屋・バー、キャバクラ・スナック、コンビニエンスストア、ドラッグストア、デリヘル、ラブホテル、カラオケボックス、24時間型フィットネス施設、映画館、温浴施設、複合カフェ、夜景スポット) 但し、12分野のうち、居酒屋・バー、キャバクラ・スナック、ラブホテルについては、全ての時間帯の末端消費額を市場に含めている。

ナイトタイムエコノミー(「21:00~5:00」の消費)としての市場規模が非常に大きい、居酒屋・バー、コンビニエンスストア、ドラッグストア、デリヘルといった、それぞれ1兆円を超える市場が、コロナ禍からの回復基調を2024年度も継続し、ナイトタイムエコノミー市場の拡大に寄与した。特にドラッグストアは、夜の人流の拡大、インバウンド消費の拡大の受け皿となって、21:00以降の売上を大きく伸ばし、ナイトタイムエコミー市場を大きく押し上げることに貢献した。

2.注目トピック

コンビニエンスストア主要3ブランドにおける夜の経済活動人数

セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンの主要3店舗において、2024年度、「21:00~5:00」の時間帯に年間延べ37億4,286万人が参加している。(計測:矢野経済研究所)。この経済活動参加人数は、ファストフードの約5倍、ドラッグストアの約9倍、カラオケボックスの約65倍もの数値であり、夜間に人流を大量に受け止め、経済活動を支えている中心インフラは、紛れもなくコンビニエンスストアである、ということが分かる。

3.将来展望

2025年度に入り、物価の更なる高騰、特に食材の高騰により、居酒屋・バーでは来客数が前年比で落ち込み、客単価の上昇があっても客の減少分をカバーできず、市場規模が微減するものと予測されるが、それ以外の市場では、概ね、夜の人流の更なる増加、インバンド客の更なる増加、サービス・販売価格の上昇による客単価の上昇がそれぞれ寄与して、ナイトタイムエコノミー市場が更に拡大することが予測される。
矢野経済研究所推計で、12分野のナイトタイムエコノミー市場規模は、2025年度、前年比1.8%増の10兆204億円になるものと予測する。(末端消費額ベース)

中長期的には、夜の人流増、インバウンド客の増加、サービス・販売価格の値上げによる客単価の上昇が当面、ナイトタイムエコノミー市場の拡大に寄与してゆくだろう。
更に、夜の治安が良い日本では、ナイトタイムエコノミーのポテンシャルは世界の主要国と比べても非常に高いと言えるが、それを支える人材不足と観光に偏り過ぎる行政施策ネックとなっており、ポテンシャルを活かし切れず、現行の市場環境が続く限りは、市場の拡大は限定的に留まるものと予想する。

出典資料について

2025 ナイトタイムエコノミー市場 徹底研究

発刊日:2025年07月31日 体裁:A4 257ページ
価格(税込): 165,000円 (本体価格 150,000円)
※本プレスリリースに一部のオリジナル情報を加えたショートレポートもご購入いただけます。

調査要綱

1.調査期間: 2025年5月~7月
2.調査対象: 飲食、小売、エンタメ施設、鉄道、自治体
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談、公開情報および文献調査併用

<ナイトタイムエコノミー市場とは>

「ナイトタイムエコノミー」とは、一般的には、夜間(日没から日の出まで)の経済活動のことを示す。本書では「21:00~5:00」に行われる経済活動を「ナイトタイムエコノミー」と再定義した。
「ナイトタイムエコノミー市場」とは、「21:00~5:00」までに行われる経済活動(当該時間内に提供されるサービス・モノに対する消費)によって形成される市場と定義する。


尚、「当該時間内に提供されるサービス・モノ」とは、サービス・モノの提供「開始」時刻が「21:00~5:00」の間に行われたものを示し、「終了」時刻は考慮していない。


市場規模、参加人口の算出にあたっては、参入事業者の情報(時間帯別単価情報、客数情報、店舗情報等)、各種官公庁・業界団体の統計情報を収集し、計測した。

<市場に含まれる商品・サービス>

外食、小売、風俗、エンタメ施設、夜景関連、鉄道、自治体における21:00~5:00のサービス・商品販売

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