2024年度のトイレタリー用品50品目の総市場は前年度比101.0%の2兆1,704億4,000万円となり、市場規模2兆円台を5年連続で維持するとともに3年連続のプラス成長
~トイレタリーメーカー各社は、量から質への転換を図り、収益性を高める戦略へとシフト~
1.市場概況
2024年度の国内トイレタリー市場規模(メーカー出荷金額ベース、5分野50品目)は前年度比101.0%の2兆1,704億4,000万円となり、3年連続のプラス成長となった。国内人口が減少基調で推移するなか、トイレタリー商材の数量ベースでの販売拡大が難しく、トイレタリーメーカーは量から質への転換を図ることにより収益性を高める戦略へとシフトしている。
トイレタリー市場は、外出機会の多い生活スタイルに移行した現在も、家庭用マスクやウェットティッシュ等の衛生(サニタリー)関連商材の需要は安定している。その他、昨今の温暖化や夏場の猛暑によるデオドラント・グルーミング(汗や体臭、口臭等のニオイを抑える)ニーズの拡大を背景に、身だしなみやエチケット関連の商材も伸長を続けている。
2.注目トピック
虫ケアは残暑の長期化、ダニやトコジラミなど通年で発生する害虫ケア需要も拡大
殺虫剤市場は、その年の気象条件(気温・湿度・雨量)により害虫発生量が増減し、その影響を受ける特性がある。市場は夏場の猛暑による需要取り込みに加え、付加価値商材を中心とした商品戦略と価格改定による上乗せ分が転嫁され拡大を続けている。
近年は、温暖化や気候変動の影響による残暑の長期化が著しく、さらに年間を通して発生するダニ・トコジラミの駆除や抑止・予防ニーズも重なるなど、商戦は長期・通年化が進んでいる。
3.将来展望
トイレタリー市場では、各種原材料やエネルギー調達コストの上昇に加え、物流費や人件費の上昇が作用し、メーカー各社による価格改定の流れは2025年度以降も続く見込みである。
トイレタリーメーカーでは「収益強化」をキーワードに、ブランドポートフォリオの適正化やSKU(Stock Keeping Unit)の削減に取組むとともに、非効率且つ不採算な事業の改廃や譲渡が進んでいる。今後、効率の悪い製品やブランドを整理し、競争力のある中核事業に経営資源を集中させることでトイレタリー市場、または周辺領域へのノウハウ転用、新規参入を図ることで新たなビジネスモデルの確立を急ぐ動きがより一層加速する見通しである。
また、多くの海外の国々でも人口減少や高齢化が進行していることから、海外市場戦略では、各国の人口動態の変化を的確に捉え、個別の戦略策定が進んでいくものと見込む。
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【ショートレポートに掲載されているオリジナル情報】Aパターン
ホームケア関連市場の動向
フェイス・ボディケア関連市場の動向
オーラルケア関連市場の動向
サニタリー関連市場の動向
調査要綱
2.調査対象: トイレタリーメーカー、その他関連企業等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、郵送アンケート調査、業界団体等調査、ならびに文献調査併用
<トイレタリー市場とは>
本調査におけるトイレタリー市場規模は、主として日用雑貨ルートを通じて販売される用品、「衣料関連(衣料用合成洗剤、柔軟仕上剤等7品目)」、「ホームケア関連(台所用洗剤、ラッピングフィルム、芳香・消臭剤、殺虫剤等16品目)」、「フェイス・ボディケア関連(ボディシャンプー、ハンドソープ等10品目)」、「オーラルケア関連(歯磨、洗口液等6品目)」、「サニタリー関連(トイレットペーパー、ティッシュペーパー、大人用紙おむつ等11品目)」の5分野合計50品目のトイレタリー用品を対象として、メーカー出荷金額ベースで算出した。
<市場に含まれる商品・サービス>
①衣料関連(衣料用合成洗剤、ファッション洗剤、柔軟仕上剤、衣料用漂白剤、衣類・布製品用消臭剤、防虫剤、防水剤)②ホームケア関連(台所用洗剤、キッチンクリーナー、ラッピングフィルム、レンジ・オーブンシート、アルミホイル、家庭用手袋、冷蔵庫用脱臭剤、台所用除菌剤、食器洗い機用洗剤、バス用洗剤、芳香・消臭剤、除湿剤、住居用洗剤、家庭用ワックス、トイレ用洗剤、殺虫剤)③フェイス・ボディケア関連(浴用石鹸、ボディシャンプー、ハンドソープ、制汗剤、入浴剤、ハンドクリーム、化粧綿、替刃、ディスポーザブル剃刀、シェービング料)④オーラルケア関連(歯磨、歯ブラシ、洗口液、義歯安定剤、義歯洗浄剤、デンタルフロス)⑤サニタリー関連(ベビー用紙おむつ、大人用紙おむつ、生理用品、軽度失禁用品、ティッシュペーパー、ウェットティッシュ、タオルペーパー、トイレットペーパー、クッキングペーパー、家庭用マスク、あぶらとり紙)
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