2024年度の玩具市場規模(主要8品目)は前年度比3.7%増の4,602億円と成長が続く
1.市場概況
2024年度の玩具市場規模(メーカー国内出荷金額ベース)は、主要8品目で4,602億円(前年度比3.7%増)、テレビゲームを含んだ主要9品目では7,252億円(同7.5%減)と推計した。
主要8品目の内訳では、厳しい局面が続いてきた女児キャラクター・女児玩具と、ジグソーパズル(基礎玩具市場に含まれる)はプラスに転じた。両市場ともインバウンド(訪日外国人客)需要とキダルト層(KidとAdultを組み合わせた造語、子ども心を有する大人層)を取り込む事に成功した。主要8品目のなかで最も高い成長率を示したのは、ぬいぐるみである。こちらもインバウンドによるお土産需要の拡大とともに、購買層の多様化がみられる。
主要9品目では、テレビゲームのハードウェア市場は「Nintendo Switch (TM)」の後継機発売への期待から買い控えが発生したことで、テレビゲーム市場はマイナス成長となった。
2.注目トピック
2025年度もインバウンド需要とキダルト需要を取り込み、玩具市場全体では成長が続く
玩具産業を取り巻く環境としては、国内において急速に進展する少子化や物価高などに比例して実質賃金が上昇していないなど、経済環境のマイナス面は2025年度も存在することに変わりはない。
しかし、国内の玩具市場では、それ以上に “インバウンド需要” や “キダルト需要” を取り込むことが出来ていることから、市場全体では成長を続けている。出生数が減少の一途を辿っている日本国内で成長を目指すためには、インバウンド需要とキダルト需要への注力は必然と言える。
3.将来展望
2025年度における玩具市場規模(メーカー国内出荷金額ベース)を、主要8品目で4,659億円(前年度比1.2%増)、主要9品目では8,609億円(同18.7%増)と予測する。
前年度までと品目別の傾向は大きくは変わらず、8品目ではぬいぐるみが引き続き好調に推移する見込みで、9品目では「Nintendo Switch (TM) 2 」が2025年6月に発売されたことから、飛躍的な成長を見込む。
調査要綱
2.調査対象: 玩具・模型・ホビー・テレビゲーム関連メーカー、卸問屋、小売事業者等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話・電子メールによるヒアリング調査、ならびに文献調査併用
<玩具市場とは>
本調査における玩具市場とは、①電子玩具、②模型・ホビー、③男児キャラクター・男児玩具、④女児キャラクター・女児玩具、⑤ゲーム類(アナログゲーム等)、⑥季節物・雑玩具、⑦基礎玩具(知育・乳幼児玩具、ジグソーパズル)、⑧ぬいぐるみ、⑨テレビゲームの主要9品目をさす。主要8品目は⑨テレビゲームを除外する。
玩具市場規模はメーカー国内出荷金額ベースで算出し、輸出分を含まない。また、カプセル入り玩具(カプセルトイ)は本調査における主要9品目には含まない。
なお、各9品目別の詳細は以下参照
①電子玩具;電子ゲーム、電子ぬいぐるみ類、キッズパソコン、スマートフォンを模した玩具、体感ゲームなど
②模型・ホビー;プラモデル、ホビーラジコン、モデルガン、その他ホビー
③男児キャラクター・男児玩具;トイラジコン、その他男児玩具(トレーディングカードゲームの一部を含む)、スマートフォンを模した玩具のうち、キャラクターをモチーフとしたものも含む。
④女児キャラクター・女児玩具;きせかえ、その他女児玩具、スマートフォンを模した玩具のうち、キャラクターをモチーフとしたものも含む。
⑤ゲーム類;ボードゲーム、アナログゲーム、一般ゲームなど
⑥季節物・雑玩具;節句人形、花火、水物、その他の玩具
⑦基礎玩具;知育・乳幼児玩具、ジグソーパズル
⑧ぬいぐるみ;ぬいぐるみ、人形、その他ぬいぐるみ類
⑨テレビゲーム;テレビゲーム機、携帯型ゲーム機、テレビゲームソフト(一部オンラインゲーム含む)
<市場に含まれる商品・サービス>
電子玩具、模型・ホビー、男児キャラクター・男児玩具、女児キャラクター・女児玩具、ゲーム類(アナログゲーム等)、季節物・雑玩具、基礎玩具(知育・乳幼児玩具、ジグソーパズル)、ぬいぐるみ、テレビゲーム
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