2040年度の人材ビジネス関連5市場規模は「現状維持シナリオ」で11兆4,525億円、「AI人材化シナリオ」で13兆9,790億円と予測
~ミドル・シニア人材のリスキリング状況が現状維持の場合、2035年度以降人材ビジネス市場が縮小に転ずる~
1.市場概況
人材ビジネス関連5市場(人材派遣市場、ホワイトカラー人材紹介市場、再就職支援サービス市場、求人情報サービス市場、スポットワーク仲介サービス市場の合算)について、AIツールの普及や業務のロボット化の進行に伴う仕事の代替とミドル・シニア世代の労働移動に着目し、「現状維持シナリオ」と「AI人材化シナリオ」の2つのシナリオで2040年度までの市場規模予測を行った。
2040年度の人材ビジネス関連5市場の市場規模(事業者売上高ベース)は、「現状維持シナリオ」の場合11兆4,525億円、「AI人材化シナリオ」の場合13兆9,790億円と予測する。
2.注目トピック
シニア人材の働き方と企業からの採用需要
シニア層の人材は、金銭的理由だけでなく仕事を通じた社会参加が就業に対するモチベーションになる場合も多く、「週2〜3日の就業」「パート・アルバイト・短時間派遣」など短時間・柔軟な働き方への希望が強い傾向にある。そうした希望の受け皿として人材派遣へのニーズが高いほか、直近では単発で勤務するスポットワークも広がっている。
現状、企業からシニア人材への採用需要は、若手人材の不足や特定のスキルを持つ人材の獲得が困難であることを背景に拡大傾向にある。特にITのレガシー技術を持つ人材、建設業における専門職人材、大手企業の経営層との人脈を持つハイクラス営業人材等へのニーズが高い。
現時点でAI普及によるシニア人材に対する採用需要へのマイナス影響は限定的だが、2040年度までには主に事務・管理職等のホワイトカラー業務においてAI代替による人材需要の縮小が見込まれる。
3.将来展望
ミドル・シニア人材のリスキリング状況が現状維持の場合、2035年度以降人材ビジネス市場が縮小に転ずるものと予測する。
今後、事務業務や管理業務等を担うホワイトカラー人材を中心に、AIによる業務代替が進み企業からの採用需要が縮小していく一方で、AIやロボットを効果的に活用できるスキルを持つAI人材に対する需要は高まっていく。長期的に人材ビジネス市場を拡大させていくためには、人材派遣会社における派遣スタッフ向け研修施策の拡充など、各種人材ビジネス事業者が取り組むミドル・シニア人材向けのリスキリング施策を通じた人材供給力の向上が重要となる。
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調査要綱
2.調査対象: 人材ビジネス関連5市場(人材派遣市場、ホワイトカラー人材紹介市場、再就職支援サービス市場、求人情報サービス市場、スポットワーク仲介サービス市場)
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用
<人材ビジネス関連5市場とは>
人材ビジネス関連5市場とは、人材派遣市場、ホワイトカラー人材紹介市場、再就職支援サービス市場、求人情報サービス市場、スポットワーク仲介サービス市場の5市場である。
<市場に含まれる商品・サービス>
人材派遣、ホワイトカラー人材紹介、再就職支援サービス、求人情報サービス、スポットワーク仲介サービス
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