プレスリリース
No.4058
2026/05/19
カテーテル&チューブ、IVR製品市場に関する調査を実施(2025年)

前年からの製品供給不安が一部続き、さらに物価高等による製品値上げが続く
~2025年度のカテーテル&チューブ、IVR製品市場は前年度比5.4%増の4,329億6,500万円と予測~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、国内のカテーテル&チューブ、IVR製品市場の調査を実施し、市場規模推移、診療科目別の製品導入動向、製造販売業/販売元シェア、参入各社の販売政策、今後の成長製品などを明らかにした。

1.市場概況

カテーテル&チューブ、IVR製品とは、病院やクリニック、検査センター等で使用される単回使用の医療機器(診断及び治療を目的として使用される医療用デバイス)である。カテーテル&チューブ、IVR製品を含む国内医療機器市場は、近年、診療報酬改定による影響を受けて市場規模が減少する製品も多いものの、これまでは横ばいから微増推移を続けてきた。

特定医療材料費については、改定毎に厳しい価格設定が行われる製品群がある一方、近年では不整脈関連のパルスフィールドアブレーション用カテーテル等が新機能区分として保険適用を受けた他、末梢血管における薬剤溶出タイプ(DCB:Drug-Coated Balloon)の適応拡大による症例増や新規参入など、市場に大きな影響を与える製品が上市されている。

2024年度市場については、新型コロナウイルスによる症例減の影響からは回復している一方、数年前から続く海外製品をはじめとした生産や輸送遅延等による供給不安・欠品は解消しつつあるものの一部製品で影響が残っている。さらに、円安等の為替、原材料や輸送コストの高騰による生産コスト増は深刻な問題で、消耗品をはじめとする製品値上げが引き続き実施されている。

このような状況下で、2024年度のカテーテル&チューブ、IVR製品国内市場(52項目80区分合計)は前年度比3.2%増の4,108億8,500​万円と推計し、2025年度は同5.4%増の4,329億6,500万円と予測する。

2.注目トピック

アブレーション関連カテーテル市場

不整脈に対するアブレーション治療(経皮的心筋焼灼術)の症例数は、2024年度は122,190例、うちAF(Atrial Fibrillation:心房細動)症例が89,185例となり、後天性や発作性のAF群に対する症例が増加している中で、心筋焼灼術の増加(高単価の冷凍アブレーションバルーン等を含む)、さらにパルスフィールドアブレーションが2024年度後半から販売開始され急拡大するなど市場成長を続けている。

​また、アブレーションカテーテル出荷本数の増加と併せて、電極カテーテル、遠位端可動型シースイントロデューサーセットの市場も拡大傾向にあり、2024年度は前年度から3.6%増の1,091億3,000万円、2025年度は​同13.8%増の1,242億円と予測する。

3.将来展望

カテーテル&チューブ、IVR製品市場は、高齢化社会の進行により2002年度以降の症例数が増加する製品群がある一方、償還価格改定時に償還区分の変更や統合、2桁下落の大型製品もあったことで、微増実績やマイナス実績にとどまると共に、製品群の二極化傾向が続いている。

今後、高付加価値診断系カテーテル、アブレーション関連製品、ニューロ関連製品等を除いた多くの製品の成長率はマイナスから2%程度の成長率に留まる見込みで、2029年度のカテーテル&チューブ、IVR製品市場規模は、2024年度比で6.0%増の4,356億8,500万円になると予測する。

出典資料について

2025年版 カテーテル&チューブ、IVR製品市場の中期予測と関連製品の徹底分析

発刊日:2026年02月25日 体裁:A4 687ページ
価格(税込): 165,000円 (本体価格 150,000円)
※本プレスリリースに一部のオリジナル情報を加えたショートレポートもご購入いただけます。

調査要綱

1.調査期間: 2025年5月~2026年2月
2.調査対象: 国内メーカー及び輸入製品の総販売元(製造業・製造販売業)
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンラインを含む)、ならびに電話取材調査併用

<カテーテル&チューブ、IVR製品とは>

本調査におけるカテーテル&チューブ、IVR(Interventional Radiology)製品とは、病院やクリニック、検査センター等で使用される単回使用の医療機器(診断及び治療を目的として使用される医療用デバイス)を指す。

血管内で使用される、PTCA(Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty)やPTA(Percutaneous Transluminal Angioplasty)関連のカテーテル、血管造影用カテーテル、アブレーション治療関連のカテーテル、Coronary Stent(ステント)、末梢血管用ステント、塞栓用コイル、消化管バルーン・ステント、栄養カテーテル、サクションチューブ(吸引カテーテル)、尿管ステント、ネラトンチューブ、自己導尿カテーテルなどに加え、各診療科特有の製品を含む52項目(80区分)を対象とし、国内メーカ及び輸入製品の製造販売業(販売元)ベースで算出した。

​また、IVR製品は、X線透視撮影装置やCTなどの画像診断下で体内の診断・治療を行うデバイスで、血管系と非血管系の製品に分類される。

<市場に含まれる商品・サービス>

カテーテル&チューブ、IVR製品

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