プレスリリース
No.4149
2026/08/06

デジタルセラピューティクス(DTx)の普及動向調査を実施(2026年)

国内で研究・開発が行われているデジタルセラピューティクス(DTx)の製品数は35
~2032年度にかけて新製品の発売が進むと予測~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、国内のデジタルセラピューティクス市場を調査し、現状や課題、参入企業動向、将来展望を明らかにした。

デジタルセラピューティクス(DTx)上市製品数予測
デジタルセラピューティクス(DTx)上市製品数予測
疾患領域別デジタルセラピューティクス(DTx)の研究・開発が行われている製品数(2026年6月時点)
疾患領域別デジタルセラピューティクス(DTx)の研究・開発が行われている製品数(2026年6月時点)

1.市場概況

デジタルセラピューティクス(Digital Therapeutics、以下「DTx」)は、「治療補助等のために用られる医療機器としてのアプリケーション(測定用デバイスと一体となっているものも含む)」のことで、日本では2026年6月に医療機器製造販売承認を取得している2製品が新たに保険適用となり、合計5製品が保険適用されている。

国内DTx製品開発はベンチャー企業が中心で、研究・開発を継続している企業数は2026年6月時点で約20社である。また、2026年6月時点で研究・開発が行われているDTx製品数は35と推計した(海外企業が開発した製品を国内企業が導入した事例を含む)。

主な対象疾患は、生活習慣病、精神・神経疾患、がんといった領域となっており、研究・開発が行われている製品が複数みられる。

また、認知行動療法に立脚した製品をはじめ、食事療法や運動療法など従来療法をデジタル化した製品、ゲーム要素を取り入れた製品などが開発されている。

2.注目トピック

制度整備が進み、参入企業ではDTx事業の見直しや撤退の動きも

特定保険医療材料(特材)として評価(保険適用)されることや、二段階承認制度など、プログラム医療機器に関する制度整備が進み、複数の製品が上市されはじめている。こうして市場の構造が見え始めた近年は、参入企業の間ではDTx事業を継続するか否かを模索する動きがみられる。

特に、一般のヘルスケアアプリ(医療機器承認取得を目指さないアプリ)の開発事業を行う企業において、DTx事業を中断、あるいは中止する事例が見受けられる。

今後、まずはアプリ等を用いて治療を行うDTxそのものへの認知を一層拡大させることが、市場拡大には必要不可欠である。

3.将来展望

今後も新製品の研究・開発や販売が進み、2032年度には24製品が上市(保険適用を受けての販売)されると予測する。生活習慣病、精神・神経疾患、がんといった領域を中心に開発が進み、治療現場でのDTxの活用が進むものとみる。

出典資料について

2026年版 デジタルセラピューティクス市場の現状と展望 ~DTx関連事業をいかにマネタイズするか~

発刊日:2026年06月30日 体裁:A4 134ページ
価格(税込): 198,000円 (本体価格 180,000円)
※本プレスリリースに一部のオリジナル情報を加えたショートレポートもご購入いただけます。

調査要綱

1.調査期間: 2026年4月~6月
2.調査対象: デジタルセラピューティクス参入企業
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、ならびに文献調査併用

<デジタルセラピューティクス(DTx)とは>

本調査では、「治療補助等のために用られる医療機器としてのアプリケーション(測定用デバイスと一体となっているものも含む)」をデジタルセラピューティクス(DTx:Digital Therapeutics)とする。スマートフォン等で用いられるアプリ(治療用アプリと呼ばれることもある)が中心であり、XR(VR:仮想現実、AR:拡張現実、MR:複合現実等)用のアプリも含まれる。

<市場に含まれる商品・サービス>

デジタルセラピューティクス(スマートフォン等のアプリ、XR用アプリ)

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