プレスリリース
No.3029
2022/07/11
飲料市場に関する調査を実施(2022年)

2021年度の飲料市場は3年振りに拡大に転じる
~オンラインを中心に様々なプロモーションが活性化、2022年度は行事・イベント再開による外出頻度の増加に期待~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内の飲料市場を調査し、飲料カテゴリー別の動向、流通ルート別の動向、参入企業の動向、および将来展望を明らかにした。
飲料市場規模推移・予測
飲料市場規模推移・予測

1.市場概況

2021年度の飲料市場規模(牛乳・乳飲料を含む)は、メーカー出荷金額ベースで前年度比101.0%の4兆8,150億円と3年振りに市場は拡大に転じた。
市場が回復に向かった2021年度ではあるものの、期待したほどの拡大には至らなかった。最大の要因はコロナ禍の長期化であり、行動制限により人流が滞り、前年度と同様に飲料の消費は低迷した。飲料消費の起爆剤の一つとして期待されていた東京オリンピック・パラリンピックも、最終的には一部を除き無観客での開催となったことで、消費は盛り上がりに欠けた。

2.注目トピック

オンラインを中心に様々なプロモーションが活性化、新商品も活況を呈す

新型コロナウイルス感染拡大により、2020年度は飲料メーカー側も予定していた商品の新発売やマーケティング施策などのプロモーションを実施することが出来ないケースが散見され、人が出歩かなくなった中で、どのように商品の価値を伝えていくかが大きな課題となった。
2021年度は前年度の試行錯誤がノウハウとなり、オンラインを中心に様々なプロモーションが消費者に向けて発信されるようになった。その結果、2020年度は例年以上に既存ブランドへの注力が目立ち、新商品の動きが鈍かったが、2021年度はプロモーションと連動させ、新商品も多く発売され、ヒット商品も誕生した。

3.将来展望

コロナ禍の終息時期は見通せないものの、行動制限も徐々に緩和され、感染対策を徹底して旅行や行事、イベントの開催が可能となってきていることで、2022年度の飲料市場(牛乳・乳飲料を含む)は、前年度比103.1%の4兆9,650億円と2年連続で拡大するものと予測する。
さらに、最需要期となる夏場の天候に恵まれ、旅行や帰省といった行事、イベントも増えることで飲料消費が大幅に上向けば、2019年度以来となる市場規模5兆円の突破も見えてくる。

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    調査要綱

    1.調査期間: 2022年4月~6月
    2.調査対象: 飲料メーカー、販売企業等
    3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話取材、アンケート調査、ならびに文献調査併用

    <飲料市場とは>

    飲料とは、アルコール度数1%未満の飲料で、PETボトルや缶、紙容器などに入り、そのまま飲用できるものをさす。
    本調査における飲料市場とは、炭酸飲料やコーヒー飲料、ミネラルウォーター、果汁入り飲料、各種茶系(日本茶、紅茶、ウーロン茶等)飲料、スポーツ・機能性飲料、栄養飲料(エナジードリンク含む)、飲用牛乳類、色物乳飲料、乳酸菌飲料、ドリンクヨーグルト、豆乳などを対象とする。

    <市場に含まれる商品・サービス>

    炭酸飲料、果汁・野菜飲料、コーヒー飲料、茶系飲料、ミネラルウォーター、健康系飲料、乳系飲料 ※飲料市場対象外カテゴリー;レギュラーコーヒー、インスタントコーヒー、手入れ紅茶

    出典資料について

    資料名
    発刊日
    2022年06月30日
    体裁
    A4 537ページ
    価格(税込)
    143,000円 (本体価格 130,000円)

    お問い合わせ先

    部署
    マーケティング本部 広報チーム
    住所
    〒164-8620 東京都中野区本町2-46-2
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