ハラール認証の先駆者であるLPPOM MUIの歴史と役割 ～2024年のハラール認証義務化に向けて～

1988年にブラウィジャヤ大学の故Tri Susanto教授の研究報告により、インドネシアで流通している食品や飲料にゼラチンや豚脂などの豚由来品が含まれている可能性があることをきっかけにLPPOM MUIが誕生しました。

85％以上の人口がイスラム教徒であるインドネシアでは、ハラーム食品・飲料はデリケートな問題です。そのため、豚由来品が含まれていると疑われる食品の売上が40〜75%に激減し、インドネシアの経済と政治の安定に大きな衝撃を与えました。当時のスハルト大統領は、この問題への対処と今後の再発防止をインドネシア・ウラマ評議会（MUI）に依頼しました。

当時、K.H. Hasan Basriが率いていたインドネシア・ウラマ評議会（MUI）は、政府の要請に応え、1989年1月6日にインドネシア・ウラマ評議会の食品・医薬品・化粧品研究所（LPPOM MUI）を設立しました。