2005年版 コンパウンド市場の展望と戦略
発刊日
2005/06/28
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体裁
A4 / 446頁
資料コード
C47101300
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調査資料詳細データ
リサーチ内容
第一章 コンパウンド市場の展望
下請けの王道を行くか、あくまでもオリジナルを追うか自らのマーケットを創造できる者のみが生き残る
第二章 PPコンパウンド市場の動向と展望
アジア基準のコスト競争力とグローバル戦略をもう一段上に引き上げる
日本ポリプロ
系列単位で採算性を重視したプロダクトミックスを徹底追求
住友化学
唯一海外に重合拠点を保有する強みを活かしたPP事業を推進国内と海外を両輪に収益拡大を目指す
サンアロマー
バセルグループのリソースを活用した海外供給体制が強み
第三章 塩ビコンパウンド市場の動向と展望
昭和化成工業
カネカのダウンストリームとして塩ビ事業活動推進塩ビ代替材料ニーズに対してはTPEの提案へ
リケンテクノス
「素材からの開発」とグローバル展開を基軸に成長戦略を推進
アプコ
TPEで強みのある自動車分野での維持・拡大目指す
プラス・テク
品質・納期厳守の徹底など足元を固め新規ユーザー開拓に注力
売上高は減少傾向も、国内経済の持ち直しを契機に2005年度は増収を見込む
主力の電線向けは脱・汎用を視野に、T-PVCの特殊グレード開発を推進
非塩ビコンパウンドではTPOに次ぐ柱として、エコ電線向けコンパウンドに注力
信越ポリマー
機能性を打ち出した特殊グレードでの展開に注力
ゼオン化成
国内外での拡販と新規事業の開拓を軸に成長を目指す
第四章 エンプラコンパウンド市場の動向と展望
【1】PA
エンジン部品を中心に採用拡大、今後は内外装部品へ
【2】PBT
自動車の電子制御化に伴い市場拡大今後も自動車用樹脂としてのポジション向上へ
【3】POM
POM化テーマは一巡、今後は新規用途開拓及び環境対応が課題に
【4】PC
透明用途だけでなく「透明性+α」の展開始まる
【5】変性PPE(PPO)
変性技術を駆使したグレードによる新規用途開拓も必要に
【6】PPS
電子制御化及び他樹脂・他素材からの代替により市場拡大続く
東レ
自動車用樹脂で国内及びアジア市場でのトップメーカーを目指す
ポリプラスチックス
あらゆる面での技術向上を志向し徹底的な顧客支援に力を入れる
三菱エンジニアリングプラスチックス
国内最大手の五大汎用エンプラメーカー材料設計ノウハウと実用評価技術を武器に新たなソリューションの提案へ
旭化成ケミカルズ
PA66、POM、変性PPEに特化し、アロイ等も含めシェア拡大を目指す
GEポリマーランドジャパン
システム提案まで行う顧客志向型ビジネスのさらなる徹底へ
宇部興産
世界3極でのラクタム-ナイロン-コンパウンドチェーンの確立目指す
帝人化成
生産体制を拡充しアジア市場におけるトップメーカーを志向
大日本インキ化学工業
国内トップPPSメーカー、研究開発にさらに注力しCS向上を推進
ユニチカ
ナノコンポジットナイロン及び「Uポリマー」等の独自製品を拡充し自動車を中心とする需要分野でのポジション向上を目指す
バイエル
海外での実績を活かし、国内での新規アプリケーション採用を推進
出光興産
PS、PO事業移管後の次の一手として、機能性樹脂事業の拡大を本格化
東ソー
自動車分野を中心にカスタマグレードの開発を強化
第五章 コンパウンドメーカーの展望と戦略
大日精化工業
国内外コンパウンド拠点の優位性を活かし受託量の拡大が続く
大日本インキ化学工業
フィルム・成形部隊とのコラボレーションなどグループ内での「複合化」を強化し、オリジナル品の拡販に注力
東京インキ
品質管理・試験設備などの付帯設備の充実も図り「混ぜる、練る」だけのコンパウンド脱却を積極化
日本ピグメント
技術・ノウハウに加え充実した生産体制を武器に特殊コンパウンドの拡販につなげる
カルプ工業
きめ細やかなユーザー対応力を活かしコンパウンドの拡販につなぐ
住化カラー
マスターバッチ事業をコアに高付加価値化戦略を徹底
旭ファイバーグラス
ガラス繊維をコアに複合材での展開を強化し、事業の高付加価値化を目指す
エヌピー化成
設計から配合、生産までの一貫した品質管理が強み
fA.M
国内外の各地域に応じたきめ細やかな成長戦略を積極化
三協化学工業
特殊加工技術をコアコンピタンスにオリジナル製品の展開を積極化
ハイテック・ケム
食品包装材など内需型分野での展開強化
ダイセルポリマー
ポリマーアロイ等の特殊コンパウンドで強み技術重視の差別化戦略をベースに新規需要とユーザーの掘り起こしを図る
日本カラリング
エンプラ、スーパーエンプラコンパウンドの実績を積み上げ新たな成長基盤の構築を目指す
東洋プラスチック精工
エンプラコンパウンドのさらなる技術向上を推進
山陽化工
次のステージを見据え、品質・コスト・サービスで足元を強固にし顧客満足に根差した事業体制の強化を推進 365
川崎三興化成
エンプラコンパウンドの総合メーカーを志向し、成長を目指す
ヘキサケミカル
コンパウンドメーカーとしてのあるべき姿を徹底追求
セツナン化成
透明樹脂およびエンプラを中心とした高付加価値ビジネスへの展開を推進
燕化学工業
高度なコンパウンド技術を強みに、エンプラコンパウンドの受託を積み上げる
ポリコール興業
ユーザーニーズへの細やかな対応と品質管理体制のさらなる強化を推進
高六商事
商社、コンパウンド、リサイクルの3事業ともに業績は好調
いその
リサイクルシステムへの参画と独自の材料設計能力により
コテック
世界規模で樹脂の需給タイト感が強まるなか原料確保を戦略の柱に据える
石塚化学産業
国内リサイクル事業の基盤を整備すると共に、オリジナルグレードの強化を図る
調査個表
下請けの王道を行くか、あくまでもオリジナルを追うか自らのマーケットを創造できる者のみが生き残る
- 樹脂メーカー再編に伴い外注先の選別・淘汰が始まる
- ターゲットセグメントと自社のポテンシャルの見極めからでしかコンパウンドメーカー各社のあるべき姿は見出せない
- 受託型コンパウンドメーカーには大同団結が必要に
- オリジナルコンパウンダーは企業体力に見合ったサイズチェンジが必須
- 再生樹脂の需要は拡大が続くも、海外流出などにより原料の不足感が強まる
- 原料確保の安定化を可能とする仕入ソースの拡大が成長条件として不可欠
- 国内のみならず、中国・東南アジアへの展開を視野に入れた経営基盤の整備も重要
第二章 PPコンパウンド市場の動向と展望
- 三井・出光のPP事業統合会社「プライムポリマー」が05年4月に発足
- 大型プラントを持つプライムポリマーが国内生産能力のシェア4割強を握るアジア基準のコスト競争力強化はPPメーカーの基本戦略に
- バンパーやインパネ向け等のインラインコンパウンド需要も増加傾向に
- インラインコンパウンドの生産増により内製化率は上昇基調にあるも外注委託分は着色中心に集約され、05年の内製化率の伸び率は鈍化の見込み
- インライン化進展でオフライン拠点の再構築に着手する動きも顕在化
- バックドアパネルなど新規テーマも立ち上がり、コンパウンド生産量は拡大基調
- PPメーカーによる中国でのコンパウンド拠点構築が相次ぐ海外でのポリマー供給体制の構築も動き出す
アジア基準のコスト競争力とグローバル戦略をもう一段上に引き上げる
- 2005年4月に三井化学及び出光興産のPO事業統合会社「プライムポリマー」が始動
- アジア最大級の大型プラント2系列を軸に東から西までバランスよくカバー
- 自社の触媒技術を活かした処方設計を武器にインラインコンパウンドの生産拡大
- 海外コンパウンド拠点へのポリマー供給体制構築を検討
日本ポリプロ
系列単位で採算性を重視したプロダクトミックスを徹底追求
- インラインを核としたコンパウンド体制構築に向け、オフライン拠点の再編成に着手
- コンパウンド内製化率は2004年時点で85.7%、2005年は87.7%を見込む
- 機能性マスターバッチはバンパー、インパネなどでの採用が増加
- 世界5極化体制拡充に向けた取り組みを推進
住友化学
唯一海外に重合拠点を保有する強みを活かしたPP事業を推進国内と海外を両輪に収益拡大を目指す
- 生産の集約化に伴い、インラインコンパウンドは千葉ポリプロにサイドライン化へ
- 触媒技術を活かし、インラインコンパウンドの生産量拡大を推進
- 2005年5月に同社初となる海外コンパウンド拠点を中国・広東省に設立
サンアロマー
バセルグループのリソースを活用した海外供給体制が強み
- インライン設備を核としたコンパウンド体制強化のための研究開発に注力
- コンパウンド生産量は自動車分野での採用拡大を背景に伸長傾向
- バックドアモジュールの外板など、新規大型アイテムを獲得
- バセルグループの総合力で日系自動車メーカーの北米及び欧州拠点を押さえる
- 中国ではリファイナリーからコンパウンドまでの一貫体制計画が進行中
第三章 塩ビコンパウンド市場の動向と展望
- 海外マーケットでの塩ビコンパウンド事業は旺盛な需要に支えられ拡大基調昭和化成はベトナム、信越ポリマーは中国にそれぞれ生産・販売拠点を進出
- 素材インフレを背景とした原料値上げに起因し、電線メーカーの自家練りが一部で再始動
- 建材向け需要が堅調推移、各社とも重点分野と位置づけ開発を積極化木粉コンパウンドは木粉自体のコストダウンが限界に近づき伸び悩む
- 自動車用途での非塩ビ化もある程度落ち着き、一部を除いて軟質分野の需要は安定基調へ
- リケンテクノス、アプコはTPEの成長維持、用途開拓進まず伸び悩むメーカーも
昭和化成工業
カネカのダウンストリームとして塩ビ事業活動推進塩ビ代替材料ニーズに対してはTPEの提案へ
- 03年10月より同社初となるベトナム拠点稼働
- 国内ではTPE専用ラインを新設、05年中の稼働を目指す
- 電線メーカーの自家練り分を取り込むことで電線向け出荷量は堅調推移
- 弱電向け塩ビ代替材料開発はこれまでの技術及び知見を活かしさらなる開発強化
- 自動車向けでの塩ビコンパウンドに対する新規ニーズがほとんどなくなるも
- TPE「マキシロン」を用途に合わせて提案することで商圏確保に力を入れる
- カネカ・難燃ABS「エンプレックス」の譲渡により、販売面でのシナジー効果が現出
- 今後は機能に見合うコストを吸収できる顧客及び用途の開拓に注力
リケンテクノス
「素材からの開発」とグローバル展開を基軸に成長戦略を推進
- TPE、エンプラが牽引し、コンパウンド事業は増収基調
- 米国でのTPEはOEMで足元を固め、2006年にも自社設備での生産を計画
- 塩ビコンパウンドでは、配合技術を活用し成形加工性の向上に注力
- 全架橋タイプのTPOコンパウンド「アクティマーG」を開発、市場投入
- 「アクティマー」では独自技術を駆使しラインナップの拡充を推進
アプコ
TPEで強みのある自動車分野での維持・拡大目指す
- タイ拠点に塩ビ1ライン新設、05年4月から本格稼働自動車用電線及び軟質塩ビのさらなる拡販へ
- 低迷が続いていた塩ビコンパウンド出荷量は03年は横ばい、04年は微増の見込み軟質塩ビ出荷量は前年比2ケタ減に、05年はさらに30%減を視野に入れる
- TPO「サーモラン」の出荷量は前年比50%増、今後も自動車での採用拡大に注力
プラス・テク
品質・納期厳守の徹底など足元を固め新規ユーザー開拓に注力
売上高は減少傾向も、国内経済の持ち直しを契機に2005年度は増収を見込む
主力の電線向けは脱・汎用を視野に、T-PVCの特殊グレード開発を推進
非塩ビコンパウンドではTPOに次ぐ柱として、エコ電線向けコンパウンドに注力
信越ポリマー
機能性を打ち出した特殊グレードでの展開に注力
- 中国での販売体制を構築し、2004年7月より本格的な事業活動を開始
- 機能性コンパウンドは横ばいで推移もコンパウンド型TPOも戦列に加え、攻勢を強める
ゼオン化成
国内外での拡販と新規事業の開拓を軸に成長を目指す
- 2004年より日本ゼオンが展開するシクロオレフィンポリマーのコンパウンド事業を開始
- 生産委託会社「茨城ゼオン化成」を直下工場とし、製造と販売を一体化
- 木粉塩ビコンパウンド等の独自開発品を中心に、硬質分野の出荷量は横ばいをキープ
- 2005年春にインパネ表皮向けTPUを実用化、サンプルワークを開始塩ビパウダースラッシュでは、インパネのシームレス化に対応したグレードを開発
第四章 エンプラコンパウンド市場の動向と展望
【1】PA
エンジン部品を中心に採用拡大、今後は内外装部品へ
[1]PA6
04年6月に宇部興産・スペイン重合拠点が本格稼働、東レは06年稼働目指し中国でFS
PA6は宇部興産以外でも海外重合プラントに向けた本格的な取り組みが動き始める
インマニの樹脂化率は70%へ、エンジンカバー等への採用も堅調
トップの東レはもう一段階の市場拡大のためのアプリケーション拡大へ
[2]PA66
エンジン・シリンダーカバーなどでPA66化進む
エンジン部品だけでなく、内外装での採用拡大に向けた取り組みも進展
【2】PBT
自動車の電子制御化に伴い市場拡大今後も自動車用樹脂としてのポジション向上へ
- 東レが国内初となる海外PBT重合拠点を設立、06年稼働予定
- 既存部品での採用増に加えECUケース等の新規アプリケーションが増加自動車用PBT市場は年率10%以上の拡大で推移
【3】POM
POM化テーマは一巡、今後は新規用途開拓及び環境対応が課題に
- 国内プラント能力は現状維持、海外でのプラント新設及び増強が相次ぐ
- 燃料部品へ採用拡大続くも、今後は自動車生産台数とともに出荷量が推移する見込み
【4】PC
透明用途だけでなく「透明性+α」の展開始まる
- 国内PC生産量40万tでフル稼働続く、今後の設備増強及びプラント新設は海外へアジア市場でのトップメーカーを志向し、帝人化成とMEPが生産能力でも競合
- ヘッドランプレンズだけでなく、グレージングやバックドアへの展開も進展
- GEP及びバイエルはガラス代替を目的とした共同研究開発体制を構築バイエルは欧州でグレージング材に採用、GEPは同部材に加えインパネ等でワーク
【5】変性PPE(PPO)
変性技術を駆使したグレードによる新規用途開拓も必要に
- 自動車用途でもGE「ノリル」が一強のポジションを構築旭化成「ザイロン」も徐々にシェアアップを狙う
- フェンダー等の外板部品への採用拡大が期待されるものの外観性向上や低コスト化の実現が課題に
【6】PPS
電子制御化及び他樹脂・他素材からの代替により市場拡大続く
- シェブロンフィリップス化学、DIC、東レなどが1万t/年プラント新設のFSへ
- 自動車分野を中心とした旺盛な需要を背景に、PPS市場は2ケタ成長が続く
- 05年には自動車向けPPS出荷量が1万tにまで拡大各種センサーやイグニッションコイルなど電気系部品が牽引役に
- 電気・電子分野では高熱伝導性グレードやUL規格認定グレードの上市が進むコポリマー化による変性やアロイ技術を駆使し、PPSのさらなる進化が続く
東レ
自動車用樹脂で国内及びアジア市場でのトップメーカーを目指す
- 06年にマレーシア・PBT及び中国・PA6などの重合プラントが新設稼働PPSも国内外で1万t/年クラスのプラント新設に向けFS開始
- 06年の稼働目指し、華北地区を中心に中国コンパウンド拠点のFSへタイTTSでは05~07年ごろまでにコンパウンド設備を2系列新設
- PA6及びPA66ともに出荷量が年率15%増、新規採用やユーザーの輸出増が寄与
- PA6では既存用途だけでなく新たなアプリケーション開発に注力PA66は既存部品に加え、他社との差別化となるフロントエンドモジュール提案も推進
- 相反転アロイは年間5,000tの出荷量にまで拡大大型テーマの確保により04年度のPBT系樹脂の出荷量は倍増を見込む
- PPSは2008年、ABSは2010年に自動車向けでトップのポジションを志向
ポリプラスチックス
あらゆる面での技術向上を志向し徹底的な顧客支援に力を入れる
- POM中国拠点が05年2月に稼働、マレーシア拠点でも04年7月に設備増強へ
- 素材メーカーで国内初となるISO16949:2002年版を取得今後も高度な品質管理システムを全社で実現し、より高品質な製品供給を目指
- 自動車向けPOM出荷量は増加傾向、フューエル部品等への採用拡大続く05年にはホルムアルデヒドの低発生グレードを本格的に拡販
- PBT「ジュラネックス」はさらなる高機能化及び加工技術の高度化に注力採用部品もECUケース等で拡大傾向、溶着技術及びもう一段階のシェア拡大へ
- PPSでは呉羽化学との川上・川下一体となった事業展開が機能的に融合
- 燃料チューブやスロットルボディ、インペラー等でPPSの新たな用途開拓続く
- 「次世代PPS」開発にも積極的に取り組む
- 04年12月に大塚化学との共同開発による誘電率制御樹脂「フレクティス」を上市情報通信分野を中心に新規アプリケーション開拓を推進
三菱エンジニアリングプラスチックス
国内最大手の五大汎用エンプラメーカー材料設計ノウハウと実用評価技術を武器に新たなソリューションの提案へ
- アジア地域でPCの生産プラントを新設検討、中国が有力に
- 05年からPA-MXD6の米国プラント、POMの中国プラントが本格稼働POM生産のタイや韓国等での設備増強も続く
- 中国コンパウンド拠点の新設を検討、MEP初の単独海外拠点となる公算が強まる
- 国内トップのPCではすべての需要分野及びアジア市場でもトップを志向CFIプロセスにこだわらず新たな技術で自動車メーカーに対し付加価値の提案目指す
- PAはインマニ及びエンジンフードで採用拡大続く
- 「レニー」は「ポストドアミラー」となる新規用途開拓に注力
- POMは他社との差別化につながる低VOCグレードの拡販へその他エンプラ出荷量も堅調推移
旭化成ケミカルズ
PA66、POM、変性PPEに特化し、アロイ等も含めシェア拡大を目指す
- 「ザイロン」では世界2位のポリマー生産能力を確立自社以外の樹脂も取り扱うコンパウンドは世界5極体制を構築
- POM中国拠点が04年夏から稼働、06年までに現有能力3割増体制の構築目指す
- 04年5月にタイで自動車向けコンパウンド能力を増強、中国でも05年にライン新設へ
- 開発は単独だけでなく、ユーザーと一体となったモノづくりにも力を入れる
- 高外観性を向上させた「91Gシリーズ」はドアミラーステイでMXD6等の代替推進
- POMでは燃料ポンプのインタンク化に期待、変性PPEは外装部品への採用拡大目指す
GEポリマーランドジャパン
システム提案まで行う顧客志向型ビジネスのさらなる徹底へ
- 04年1月に組織改編、従来以上の機動力と収益力の強化を目指す
- 世界トップシェア及び独自開発品を背景に新規用途及び新製品開発を積極化
- 樹脂と鉄を組み合わせた「HydroPlast構造材」を国内外自動車メーカーへワーク開始システム提案等を活かしユーザーに対する利益貢献の拡大につながる開発に注力
- 「レキサン」はヘッドランプ以外の高機能化を追求
- グレージング、バックドア、シームレスインパネ、塗装代替フィルム等で採用獲得へ
- 「ノリルGTX」はフェンダー等の既存部品に加え新規テーマの開拓推進
- 超耐熱PEI「ウルテム」は国内外自動車メーカーに採用今後はスロットルボディ等でPPSやアルミ代替に力を入れる
宇部興産
世界3極でのラクタム-ナイロン-コンパウンドチェーンの確立目指す
- 04年6月からスペイン拠点が本格稼働、国内及びタイでもPA6の増強続くスペイン拠点は08年までに3万t/年体制までの拡充を予定
- PA12は国内だけでなくスペインでの生産も検討09年までにラウロからの一貫生産体制の構築へ
- 04年度中に国内コンパウンド能力を増強、タイでは06年ごろのライン新設を予定スペインでも07年末からコンパウンドを行う方針
- インマニでの採用増によりPA6出荷量拡大、今後はエンジンカバー等への拡販に注力PA12はチューブ類での採用拡大続く、スチール代替の展開も推進チューブ向けではPA12に加え、「ECOBESTA」、「SUNBESTA」システムも提案
- ターポリマー「TERPALEX」など各種共重合体での展開にも力を入れる
帝人化成
生産体制を拡充しアジア市場におけるトップメーカーを志向
- ユーザーとの信頼関係と開発技術力を武器に新規用途開拓を推進
- 上海コンパウンド拠点が03年10月から本格稼働、05年10月にはライン新設を予定
- 自動車外板部品及びグレージングを一体成形したモジュールを検討中今後も加工技術の向上に力を入れ、さらなる新規用途開拓に注力
- 05年春から高純度BPAを回収するケミカルリサイクルのパイロットプラント稼働将来的には使用済み製品のリサイクルも視野に
大日本インキ化学工業
国内トップPPSメーカー、研究開発にさらに注力しCS向上を推進
- PPSは05年夏から1万t/年体制で本格稼働08~10年稼働目標にさらに1万t/年クラスのプラント新設へ
- 03年12月にPPS用コンパウンドライン8,000t/年新設次世代PPS開発のため05年中に試作ラインを導入予定
- PPS出荷量は自動車の電子制御化における進展等により年率2ケタ増へ
- 需要が高いタフグレード「Z-230」に加え、04年4月に非強化タフグレードを開発
ユニチカ
ナノコンポジットナイロン及び「Uポリマー」等の独自製品を拡充し自動車を中心とする需要分野でのポジション向上を目指す
- 05年中に「Uポリマー」のパイロットプラント建設、さらなる開発強化へ
- 低比重かつトータルコストダウンにつながるナノコンポジットナイロンでVA提案を積極化今後はエンジンカバーやキャニスター等での採用拡大に注力
- 「Uポリマー」の特長を活かせるランプ周りで安定需要を確保今後は精密成形部品等でも採用拡大を狙う
- 「テラマック」は雑貨用途で採用増、自動車向けでは耐湿熱向上が課題に
バイエル
海外での実績を活かし、国内での新規アプリケーション採用を推進
- 05年初頭にはバイエルからランクセスがスピンオフバイエルグループから切り離し、両社が得意とする事業領域の拡大を目指す
- 06年第2四半期から上海拠点でPC10万t/年が稼働予定
- 欧州では「スマート フォーフォー」、ベンツ「Aクラス」のグレージングで採用海外での採用実績を活かし、国内自動車メーカーでの採用獲得に注力
- 超耐熱性PC「アペック」はBMC代替及び高透明かつ高耐熱用途で採用拡大推進原料特殊ビスフェノールは本州化学等と共同でドイツ工場内に新設
出光興産
PS、PO事業移管後の次の一手として、機能性樹脂事業の拡大を本格化
- 台湾PC拠点での第3期増設計画に基本合意75,000t/年設備の建設を予定、2007年春の本格稼動を目指す
- PCでは既存用途の拡販に加え、光学関連での新規用途開拓に注力直下型バックライト向け拡散板では多機能化も視野に開発推進
- SPS「ザレック」はPBTやPPSなどエンプラからの代替を推進
- PPSは電気・電子分野を中心に2ケタ成長が続く高熱伝導性グレードは記録型光ディスク装置向けに採用が始まる
東ソー
自動車分野を中心にカスタマグレードの開発を強化
- PPSに対する自動車分野での需要増を吸収し、02年以降2ケタ成長が続くユーザーの海外生産シフトの加速を受け、中国・東南アジア向けが好調
第五章 コンパウンドメーカーの展望と戦略
大日精化工業
国内外コンパウンド拠点の優位性を活かし受託量の拡大が続く
- タイ及び中国での積極投資により、2005年度内には20万t/年体制を構築
- エンプラコンパウンドは徐々にではあるが、着実に構成比が高まる
- サイクルタイムの短縮化が可能な高機能MB「ハイサクルマスター」を投入
大日本インキ化学工業
フィルム・成形部隊とのコラボレーションなどグループ内での「複合化」を強化し、オリジナル品の拡販に注力
- スチレン系受託コンパウンドから撤退、オリジナルコンパウンドに集中汎用樹脂コンパウンドはディックカラーランツに生産機能を集約
- 中国・複合工場内に磁性・導電コンパウンド設備を導入、2004年10月より稼働
- ニッチかつ高付加価値な領域をターゲットとした製品開発を志向
- 磁性コンパウンドは自動車、家電でも着実に採用用途が拡大
- 改めて原点に立ち返り、分散技術の進化を目指す
東京インキ
品質管理・試験設備などの付帯設備の充実も図り「混ぜる、練る」だけのコンパウンド脱却を積極化
- 次世代分散技術を開発、吉野原工場にプロトタイプを導入従来にはなかった高分散性を活かし、オリジナル品の展開を推進
- 環境対応の強化として、品質管理の徹底及びISO取得を推進
- 上海駐在事務所を2005年内に現地法人化、導電性コンパウンドの現地生産化も検討
- エンドユーザーとの共同開発によるオリジナル品の販売量が自動車分野を中心に拡大
- 自動車向けカラーマスターバッチの採用獲得、機能性マスターバッチも堅調推移
日本ピグメント
技術・ノウハウに加え充実した生産体制を武器に特殊コンパウンドの拡販につなげる
- 2005年3月期は国内、海外ともに好調に推移し増収増益
- 中国拠点の構築は華北、華東を優先し検討
- エンプラ及び複合コンパウンドは部品メーカーとの共同開発も手掛け、順調に成長
- 添加剤マスターバッチMBがフィルム分野で採用拡大
カルプ工業
きめ細やかなユーザー対応力を活かしコンパウンドの拡販につなぐ
- 外注を活用した合理的な生産体制を基に、グレード開発を積極化
- 異型押出分野の脱PVCニーズを取り込み、自動車向けが伸長
- フィラーの選定から配合、設計を駆使し、ユーザーニーズにきめ細かく対応
- 自動車内装向けで採用を獲得し、2004年のマスターバッチ出荷量は大幅に伸長
住化カラー
マスターバッチ事業をコアに高付加価値化戦略を徹底
- フィルム向け白及び黒色マスターバッチから撤退、販売見直しに取り組む
- 2004年夏に100%出資の米・現地法人「住化カラー・アメリカ」を設立住友化学が製造を開始したTPEの着色コンパウンドを取り扱う
- POコンパウンドは自動車向けの他、マラリア感染予防用蚊帳向けも伸長傾向
- 「二層構造ペレット」は千葉工場への設備導入を契機に拡販体制を強化
旭ファイバーグラス
ガラス繊維をコアに複合材での展開を強化し、事業の高付加価値化を目指す
- PP用高含有ガラス繊維マスターバッチを2004年夏より市場投入
- 2005年春に強度と透明性を両立したガラス繊維強化PC複合材料を開発
エヌピー化成
設計から配合、生産までの一貫した品質管理が強み
- 非自動車分野での展開強化により、売上高は拡大基調
- 自動車分野では、日産に加え他のユーザーの取り込みにも注力
- 徹底した品質管理がユーザーの評価を集め、食品用途向けは順調に成長
fA.M
国内外の各地域に応じたきめ細やかな成長戦略を積極化
- 充実したテクニカルセンターを活かし、独自製品の展開に注力
- コンパウンドから成形までを手掛ける名古屋工場を新設、2005年7月より稼動を開始100%出資によるタイ現地法人を設立、2005年9月より稼動開始を予定
- 独自開発のPET/PEアロイ「AHLIA」は非塩ビ用途を中心に用途開発が進む生分解性樹脂木粉コンパウンドなど「環境」をテーマにした自社製品の展開に注力
三協化学工業
特殊加工技術をコアコンピタンスにオリジナル製品の展開を積極化
- 本社工場に最新鋭の特殊加工設備を導入、2004年9月より稼動を開始
- 独自開発のPPフィラーコンパウンド出荷量は横ばいで推移するも技術力を活かした製品開発を推進
- 独自技術を活かした高分散性を強みに添加剤マスターバッチを拡販
ハイテック・ケム
食品包装材など内需型分野での展開強化
- ABSからPS、POコンパウンドへのシフトが奏功し、売上高は伸長傾向
- 液状添加剤、塩ビ用添加剤などの特殊コンパウンドの拡販に注力
ダイセルポリマー
ポリマーアロイ等の特殊コンパウンドで強み技術重視の差別化戦略をベースに新規需要とユーザーの掘り起こしを図る
- 製・販・開を一体化した上海拠点は、ローカルマーケットにも食い込み順調に成長
- 戦略製品「ノバロイ」シリーズは主力のPBT/ABSが牽引し大幅な出荷増
- 「ノバロイA」は高流動性を活かし携帯電話のカメラモジュールでの採用獲得持続性帯電防止樹脂を差別化製品と位置づけ、さらなる性能向上の開発に注力
- クロム酸エッチングフリー樹脂めっき技術の実用化を目指し開発に着手
- セルロース繊維強化PPなどの特殊グレードでユーザー掘り起こしを狙う
日本カラリング
エンプラ、スーパーエンプラコンパウンドの実績を積み上げ新たな成長基盤の構築を目指す
- 国内2工場の生産性を向上させ、生産能力85,000t/年までの引き上げを計画
- 高度なコンパウンド技術が評価されエンプラ、スーパーエンプラコンパウンドが好調
東洋プラスチック精工
エンプラコンパウンドのさらなる技術向上を推進
- 2004度期にPPSコンパウド設備を1系列増設2005年度にはデボトル増強等により年産能力1万t体制を整備
- 将来的なオリジナルグレードの開発を視野に人材育成を強化
山陽化工
次のステージを見据え、品質・コスト・サービスで足元を強固にし顧客満足に根差した事業体制の強化を推進 365
- 海外拠点も含めグループ一体となり技術ノウハウの共有化を推進
- 中国及びタイでは自動車分野への展開拡大を狙い、積極的な投資を継続
- エンプラコンパウンドの国内出荷構成比が50%を超える
川崎三興化成
エンプラコンパウンドの総合メーカーを志向し、成長を目指す
- 中国コンパウンドビジネスは生産量が6万tを超え拡大の一途
- 多種多様なコンパウンドに対応できる技術と設備を強みにエンプラメーカーをサポート
ヘキサケミカル
コンパウンドメーカーとしてのあるべき姿を徹底追求
- 2005年3月期は海外コンパウンド出荷量の拡大が寄与し、売上高110億円に
- 米国でのエンプラコンパウンド拠点を2005年6月に設立の予定海外展開を成長の1軸に据え、さらなる拡大を強力に推進
- コンパウンド出荷量は国内外合計で5万t超まで拡大、05年は7万tも視野
- 「ヘキサペレ」シリーズは機能性ペレが牽引し、出荷量が200t/月規模まで拡大
- 「カラー電送システム」で示した横の連携は顔料の共同購入として継続
- 「プラゲノム」は、検査機器の低コスト化実現により、2004年度より実用化に
セツナン化成
透明樹脂およびエンプラを中心とした高付加価値ビジネスへの展開を推進
- PBTやPET、PMMAなどが好調に推移し、2005年3月期売上高は前年同期比20%を超える伸長
- 環境共生素材「プラスッド」は単独黒字化を目指しさらなる拡販を進める
燕化学工業
高度なコンパウンド技術を強みに、エンプラコンパウンドの受託を積み上げる
- 2005年秋にエンプラコンパウンド用高速2軸押出機の増設を予定
- エンプラコンパウンドが出荷量全体の6割を超えるまでに成長
ポリコール興業
ユーザーニーズへの細やかな対応と品質管理体制のさらなる強化を推進
- 樹脂メーカーの内製化の進展などによりコンパウンド需要は減少するも着色剤の拡販と費用低減に取り組み大幅な増益を計上
- 独自の調色・分散技術や高度な品質管理体制を活かした機能性マスターバッチの販売が好調
高六商事
商社、コンパウンド、リサイクルの3事業ともに業績は好調
- 高六ブランド商品の拡販と小口配送への取り組みにより増収増益が続く
- 中国・自動車産業の成長と関連メーカーの生産拠点に隣接する好立地を活かし新規受注の獲得を目指す
- 「SUN SIX」はPPフィラーやPSPからの代替需要獲得を進め2006年に2,000t/月の出荷量を目指す
- 2005年秋に年産能力1万t規模の粉砕・洗浄プラントが稼動予定リサイクル事業の基盤強化を図る
いその
リサイクルシステムへの参画と独自の材料設計能力により
- 売上高の維持・拡大と利益率の向上を図る
- 自動車分野を中心とした堅調な需要を取り込み、2005年8月期に売上高100億円の突破を目指す
- 得意とするPO系再生樹脂でリサイクルテーマの拡大を狙う
コテック
世界規模で樹脂の需給タイト感が強まるなか原料確保を戦略の柱に据える
- 独自グレード「KOTEX」に対する安定した需要と販売単価上昇を受け2004年6月期は増収増益を確保
- 中国コンパウンドメーカーとの連携により、リサイクルシステムの裾野を拡大再生原料の仕入ソースは多様化が進む
石塚化学産業
国内リサイクル事業の基盤を整備すると共に、オリジナルグレードの強化を図る
- 2005年1月に中国・上海で代表事務所を設立し商社機能を拡充
- 2004年2月より独自グレード「シルバーレン」の販売を強化
- 着色コスト削減の流れを受け、マスターバッチの拡販を推進
調査個表
- 昭和化成工業
- リケンテクノス
- アプコ、プラス・テク
- 信越ポリマー
- ゼオン化成
- 大日精化工業
- 大日本インキ化学工業
- 東京インキ
- 日本ピグメント
- カルプ工業
- 住化カラー
- 旭ファイバーグラス
- エヌピー化成
- fA.M
- 三協化学工業
- ハイテック・ケム
- ダイセルポリマー
- 日本カラリング
- 東洋プラスチック精工
- 山陽化工
- 川崎三興化成
- ヘキサケミカル
- セツナン化成
- 燕化学工業
- ポリコール興業
- 高六商事
- いその
- コテック
- 石塚化学産業
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