2006年版 自動車用樹脂市場の展望と戦略

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発刊日
2006/08/07
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体裁
A4 / 455頁
資料コード
C48101900
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リサーチ内容

第1章 自動車用樹脂市場の展望と需要予測

(1)今こそマテリアル・イノベーションの時
リコール問題に端を発し、エンプラを中心に「金属化」の流れも
(2)ポテンシャルのまま終わらせない 「シナリオ」作りと実行力が求められる
「提案」の中身を巡り、樹脂メーカーとユーザーに「温度差」
ユーザーの持たざる技術・発想力でブレイクスルーを果たす

第2章 各種自動車用樹脂市場の動向

(1)PP
  • 改めて、低コスト・高機能化を実現するポリマー技術の進化が不可欠
  • 自動車用PPの需要は堅調推移も、韓国からの輸入品が増加傾向を示す
  • JPPが鹿島工場に30万t/年プラントの新設を決定、2008年4月の稼動を予定
  • サンアロマー、住友化学の2社はトヨタ圏などでの採用増によりシェアアップ
  • メタロセン触媒など次世代ポリマーによる自動車材の開発が活発化
  • PPがバックドアで採用、コスト・比重では優位も物性面では依然課題
  • 架橋タイプの置き換えとして、内装表皮材で拡販につなげるメーカーも
  • ワイヤーハーネスではリスク管理の観点からノンハロ・ノンリンニーズが顕著
(2)PE
  • PFT用HDPE市場は、日系メーカーのPFT化進展により拡大続く
  • 防錆コスト、プラットフォームの共有化、形状自由度の高さがPFT化を後押し
  • トヨタのPFT化を追い風に、圧倒的なシェアを有するJPEはPFT向けが高成長
  • 多層タイプ向け接着層では、国内はJPE、海外は三井化学の構図
(3)ABS
モールやガーニッシュなど、外装用途で俄かに浸透
[1]ABS
  • 特殊化路線の柱として、自動車分野の重要度がこれまで以上に高まる
  • テクノポリマーが大掛かりな生産合理化に動く
  • 外装用途での採用部品が増加し、自動車向けABSの需要は伸長傾向
  • 外装向けでは各社とも戦略グレードを投入し市場開拓を競う
[2]ABS系(ASA、AES)
  • 自動車向けで成長一途のASA市場で、UMG ABSが不動のポジションを確立
  • サイドミラー、ランプハウジングでASAの需要が拡大
(4)塩ビ
  • 非塩ビ化の動きは一巡の兆しを見せるも 新規用途は見つからず、国内市場での低迷が続く
  • 需要を維持する守りの展開に加え、他素材からの代替を狙う積極性が重要に
  • 中国を含むアジア地域では、塩ビコンパウンドの生産体制拡充が相次ぐ
  • よりゴムライクなT-PVCも市場は低調な推移が続く
(5)熱可塑性エラストマー
[1]オレフィン系エラストマー
1.コンパウンド型TPOの動向
  • リサイクル性や軽量化をキーワードに、TPOの需要は順調に拡大
  • 塩ビ、EPゴム代替の次を見据えた製品開発が今後の課題に
  • 参入メーカーのグローバル展開と国内拠点の増設が相次ぐ
  • 架橋タイプは環境適性とコストメリットが市場に受け入れられ加硫ゴム代替が進む
  • 非架橋タイプはエアバックカバー向けなどで、さらなる需要拡大へ
2.リアクターTPOの動向
  • PP、エラストマーの代替材として需要が拡大
  • 自動車やフィルム分野を中心に、ターゲットとする用途・分野で各社の棲み分けが進む
  • 3.樹脂改質用オレフィン系エラストマーの動向
  • 三井化学はシンガポールで「タフマー」20万t体制構築の検討を開始
  • ダウケミカル・日本は「エンゲージ」にEBMを加え、さらなるシェア拡大を目指す
[2]ウレタン系エラストマー
  • 05年のメーカー出荷量は、輸出を牽引役に前年比5%近い伸長率で推移
  • 相次ぐ生産能力の増強により、価格競争の激化が予想される
  • 無黄変グレードは自動車内・外装品向けでの採用が拡大傾向
  • スラッシュ成形用TPUパウダーはインパネ表皮向けでの採用が続く
  • 今後は成形メーカーとの連携強化が一層重要に
[3]ポリエステル系エラストマー
  • TPEE市場は年率2ケタ成長、今後も7~10%で拡大推移の見込み
  • 主力用途の自動車分野が好調、その他のアプリケーションも堅調に推移
  • 「ポストCVJブーツ」は高機能化かつ低コスト化もカギ
(6)PA
日系、欧米メーカー入り乱れての「弱肉強食」の様相が強まる
グローバル「メジャー or ニッチ」ブランドへの育成が不可欠
[1]PA6
  • インマニ向けは成長鈍化も、エンジンカバー向けは大型化により需要増
  • インマニ向けではBASFがトップ、東レもポジションアップを強烈に進める
  • ナノコンポジットナイロンはユニチカのみ拡販の状況に
  • 市場拡大に向けた用途開拓では、東レが溶着技術の強みを活かしアクセルペダルで先行
  • ランクセスはFEM向け複合材のバージョンアップでPP代替も視野に入れる
[2]PA66
  • トップ旭化成ケミカルズに対し、東レはアロイ展開にも力を注ぎ追随を図る
  • ユーザーの「見極め」に対し、「常識」を打ち破る製品の開発が求められる
[3]高融点PA(PA6T、PA9T)
  • PA6T、PA9Tともに世界的な需要拡大を受け、各社供給力の確保を加速
  • SMT化・鉛フリー化によるコネクターやスイッチ類での採用拡大が成長を牽引
  • 自動車分野ではPA6Tが冷却系、機構部品を中心に採用を拡大
  • クラレ「ジェネスタ」は摺動部品を皮切りに燃料系などでも用途開発が進む
[4]PA11、PA12
  • PA11・PA12ではアルケマが首位も、PA12トップのデグサが北米地域で存在感を増す
  • LEVⅡ対応に伴う燃料チューブでの多層化進展を契機にPA11からPA12へシフト
  • PZEV対応では各社EVOHを使用した多層チューブの開発を推進
  • E85など新規燃料への対応では各種バリア材の使い分けが進む見通し
(7)PBT
  • 主力の電装部品ではワンチップ化の進展いかんでPPS代替も視野に
  • 自動車向けは一貫して伸長基調、国内需要の過半を占めるまでに拡大
  • 東レとBASFのJVによるマレーシア拠点が06年4月より稼動を開始
  • レーザー溶着への対応力で東レ、ポリプラがECUハウジングでのシェアを拡大
  • 東レ、GEプラスチックスのアロイによる用途開拓が進む
  • デュポンが植物由来のモノマー使用によるPBTライクな樹脂を開発
  • GEプラスチックスは廃PETボトルを使用し再合成した新PBTを製品化
(8)POM
  • ポリマー変性技術による新たなポテンシャルの創出が焦点に
  • 「次世代ポリマー」の開発競争が活発化する一方、新規用途の開拓も課題
  • ポリプラ/MEP、旭化成/デュポンがそれぞれJVを組んだ中国拠点が稼動を開始
  • 燃料関連部品での需要拡大を背景に自動車向けは安定成長
  • 需要増の低VOCグレードでは差異化及びラインナップの拡充が焦点に
(9)PC
  • グレージングに加え、ランプ周りで新規用途の開拓が活発化
  • 世界需要の過半を占めるアジア市場は総力戦の様相へ
  • 国内PC生産量40万tでフル稼働続く、今後の設備増強及びプラント新設は海外へ
  • 光源のLED化に伴う新規用途として、放熱板、拡散板が注目される
  • GEプラスチックスは「アペック」を超える超耐熱PCを市場投入の予定
  • フリーグラス社の日本進出がグレージングの樹脂化を加速させる可能性も
  • 表面処理技術では、ドライ、ウェットの両面から開発が進む
(10)変性PPE(PPO)
  • PS、PAに続く「第3のアロイ」が焦点に
  • GEプラスチックス圧倒的優位の中、旭化成ケミカルズが存在感を示す
  • 日産の相次ぐ採用以降、バックドアパネルではPC/ABS、PPへシフトの動きも
  • ワイヤーハーネスの被覆材として「フレキシブル ノリル」を展開
  • PVC、PE、PPをカバーできる特性を活かし「材料統合」のメリットも訴求
(11)PPS
  • 「第6のエンプラ」として用途の裾野が拡大
  • PBTやPPAなど他素材との競争は激化の方向に
  • PPSポリマーの増産に拍車、さらなる投資計画も相次ぐ
  • 自動車のエレクトロニクス化などを背景に、PPS市場は2ケタ近い成長が続く
  • コポリマー化やアロイ技術を駆使し、PPSのさらなる進化が続く
(12)不飽和ポリエステル(SMC・BMC)
  • 自動車外板用途は市場拡大の契機となるか
  • 不飽和ポリエステル樹脂の業界再編に伴い、生産拠点の統廃合が進む
  • 成形材料では昭和高分子が海外展開を積極化、生産量も増加傾向に
  • SMCは「クラスA」相当のグレード開発が展開強化の必須条件となる
  • ヘッドランプのLED化でBMCのリフレクター需要は縮小になる可能性も
  • 樹脂メーカー別出荷量推移

第3章 注目用途の動向

(1)ボディパネル
  • 樹脂化のポテンシャルはデザイン自由度の訴求力がカギを握る
  • 軽量化技術としてアルミ化のトレンドが強まる
  • ベーキング温度の上昇の影響から、オフライン塗装へのシフトも
  • バックドアパネルではPC/ABS、PPの採用により量産車へ樹脂化が広がる
  • レクサス採用で「FRP復権」の兆し、デザイン面での樹脂活用はさらに進む
(2)アンダーフード
  • 長期特性・リサイクル性の点から「樹脂化」の流れは弱含みの様相も
  • エンジンルームの高温化に伴うコストアップをいかに抑えるかが課題に
  • スロットルボディではPEIとPPSが競合
  • シリンダーヘッドカバーではBMC化の動きも
  • センサー、ECUケースは耐ヒートショック性等に優れるPPSの需要が拡大
  • PBTへの回帰はカーデバイスのワンチップ化の進展がポイントに
(3)ランプ関連
  • ハロゲンからディスチャージ、続くLEDへの対応を見据え 樹脂メーカーの材料開発が活発化
  • ヘッドランプの大型化、クリアレンズ化に伴い材料ニーズも高度化
  • LED化による耐熱要求の低下を受け、PMMAでヘッドランプレンズを狙う動きも
  • リフレクターではBMCの次に来る材料を巡り、PEI、PPS、PCの動きが活発に
  • ベゼル用途ではPC及びPET/PBTが中心、COPも一部で採用
  • リアランプではハウジングとレンズのレーザー溶着を適用する動きへ
  • 新規用途として放熱板の需要立ち上がりが期待されるも、先行きは不透明
(4)フューエル関連
  • 蒸散規制の強化、バイオ燃料の普及を背景に 燃料関連部材は過渡期の様相
  • GM、フォードがエタノール等の代替エネルギー利用車の販促積極化
  • 欧州、アジアも含め、バイオ燃料の世界的な広がりへの対応が緊急の課題となる
  • PFTではHDPEを主材としたEVOHブロー多層がデファクトスタンダードに
  • 量産性の点でシートフォーミングは世界的にも縮小基調
  • 燃料チューブではPZEV対応としてEVOH、PPSを使用した多層チューブが先行
  • バイオ燃料との適合性の面で、今後もバリア材料の模索が続く

第4章 自動車用樹脂メーカーの動向と戦略

【ポリオレフィンメーカー】
プライムポリマー
  • 「付加価値分野」の拡大を成長源と位置づけ、あらゆる面で選択と集中を徹底
  • 05年4月、三井化学および出光興産のPO事業統合会社として始動
  • 世界最大レベルの大型2系列を有し、国内販売シェアの4割を占める
  • オフライン設備の拡充なども含め、コンパウンド内製化率のアップを進める
  • 世界トップのコンパウンド事業を柱に自動車材でのグローバルシェア拡大に注力
  • 国内外有力メーカーとの提携によるポリマー供給基盤の強化も検討
日本ポリプロ
  • 「質」「量」の両面から、さらなる成長を目指す
  • 鹿島30万t/年プラントの新設を決定、小規模系列の廃棄と合わせ15万t/年を増産
  • 2006年6月にエクソンモービルとのJV2社をグループ100%子会社とする
  • 国内自動車メーカー全てに、大型部品から小物まで全方位で展開
  • 「高機能フィラーMB工法」はインパネ、バンパーでの採用が増加
  • リアクターTPO「ニューコン」は自動車向けコンパウンドのベース材として使用拡大
  • メタロセン触媒を使用したグレードの早期市場投入に向けた研究開発を加速化
住友化学
  • 「真のグローバルプレイヤー」を目指し、新たなステージに踏み出す
  • 自社・気相法技術を核としたPP事業の高付加価値化を推進
  • 2005年6月に千葉ポリプロのデボトル増強を実施、生産能力を計36万t/年に拡大
  • 06年3QにもPE設備をPPに転換、TPCのPP生産能力は57万t/年に
  • 自動車部品向けブロックコポリマーの生産体制も強化
  • モジュール化の進展を背景に、エンジン周りなどでも採用を拡大
  • ガラス長繊維PPはバックドアモジュールの基材などで実績を積み上げる
  • プラントのS&Bに伴い、インライン設備を千葉ポリプロでのサイドラインに転換
  • 中国・広東省に同社初となる海外コンパウンド拠点を建設、06年中の稼動を予定
サンアロマー
  • エンドを見据えた「Value Creation」を軸に差別化戦略を追求
  • バセルの技術と独自の開発力を掛け合わせ、高機能・特殊化を推進
  • 2006年後半にバセル気相法のデボトル増強を実施し、計35.5万t/年体制へ
  • 自動車向け販売量は2004年、2005年と二桁の伸びを示す
  • 「キャタロイ」活用の戦略グレードがウェザーストリップ硬質部分などで採用拡大
  • 05年春に米・レイクチャールズが稼動、「キャタロイ」生産能力は4拠点56万t/年
  • 「ADFLEX」は自動車用途、「ADSYL」はラップフィルムで販売増
  • インラインコンパウンドが大幅増、オフライン設備も吐出量を増やし実質増産
  • 中国・「南海コンプレックス」は2006年2Qの本格稼動を予定
日本ポリエチレン
  • PFT用HDPEで国内シェア90%、今後は輸出も積極化
  • グローバル・スタンダードのPhillipsプロセスを川崎、大分の2拠点に保有
  • 国内唯一のサプライヤーとして、PFTメーカーほぼ全てを網羅
  • トヨタのPFT化進展を追い風に、出荷量は高い成長率を示す
  • ユーザーの試作にも対応したフルスケールサイズの成形機を保有
  • 材料開発はもちろん、試験・評価なども含め、トータルでユーザーを支援

【ABSメーカー】
テクノポリマー
  • 自動車分野への戦略シフトを国内外で推進
  • 収益改善に向け、抜本的な体質強化に取り組む
  • 06年末完了予定で生産合理化に着手、ABS生産能力は25万t/年まで引き下げる
  • 海外販売は二輪向けの供給量絞込みにより、前年比90%近くを示すも
  • 自動車向けは2005年前年比110%と依然好調を持続
  • 耐熱ABS「テクノMUH」はスポイラー向けブローグレードが成長
  • ソフトABSの「テクノαBS」も外装用途で採用実績を積み上げる
  • ランプハウジング向けで「テクノASA」の採用が拡大
  • 熱板溶着、振動溶着に対応できる品揃えが強み
UMG ABS
  • AXS「ダイヤラック」を全方位で伸ばす
  • 05年4月に日立化成工業ASA事業の営業権を譲受、同年7月より営業開始
  • 国内ASA市場で圧倒的なシェアを確立、北米市場での展開拡大も視野に
  • 06年内にも日立化成ASAの生産移管を完了予定、AXS増産分はABSの置換で対応
  • 原料高による採算悪化で輸出分を絞り、2005年度出荷量は前年割れも
  • 自動車向けは内外装ともに好調なことから出荷量は増加基調
  • 得意のめっきグレードに加え、サイドミラーおよびランプハウジング向けを拡販
  • AXS「ダイヤラック」もランプハウジングおよびサイドミラーで採用拡大
  • 出荷量は2004年度、2005年度と二桁成長を継続
日本A&L
  • 得意のポリマーアロイを中心に外装用途で高い存在感を示す
  • 日系カーメーカーの中国生産本格化への対応として
  • 販売体制の拡充および現地コンパウンド拠点の構築を検討
  • 自動車向けは内外装で旺盛な需要を取り込み、前年比110%近い伸びを示す
  • 「テクニエース」はPC/ABSに加え、PA/ABS、PU/ABSの出荷量が伸長
  • AES「ユニブライト」も塗装レスのモールやピラーなどで採用を拡大

【塩ビ及びエラストマー】
アプコ
  • 自社の生産・配合技術を活かし、TPEコンパウンド市場の裾野を広げる
  • 中国や東南アジアの拠点で塩ビコンパウンドの現地供給体制を整備
  • 自動車向け塩ビコンパウンドの国内需要はもう一段の縮小を予想
  • T-PVCは自動車分野でオレフィン系への代替が進むも
  • 電線被覆や建材向けは前年並みの水準で推移
  • TPO「サーモラン」は自動車向け異型押出用途での展開を強化
リケンテクノス
  • TPEコンパウンドの高機能化を進め、新市場形成への意欲を高める
  • 塩ビコンパウンドは海外需要が拡大傾向に
  • 中国拠点は06年に能力倍増、タイ拠点は08年に6万t/年体制へ
  • 自動車分野での非塩ビニーズを取り込み、TPE出荷量は2ケタ成長が続く
  • 「アクティマー」は優れたコンパウンド技術をベースに、幅広い製品ラインナップを実現
  • 上位グレードの架橋型TPO「アクティマーG」は、加硫ゴムからの代替需要獲得を狙う
  • 非架橋型TPS「レオストマー」は自動車内装品を中心に堅調な動きを示す
昭和化成工業
  • 自動車分野ではニッチ用途・特殊用途の展開を推進
  • 非塩ビニーズに対応するTPE専用ラインが06年夏に稼動開始
  • 民間設備投資の増加に伴う電線需要の拡大などを受け
  • 塩ビコンパウンドの出荷量はプラス成長が続く
  • TPO「マキシロン」は柔軟性や弾性に優れる「ZAK」「GUF」シリーズが好調

【エンプラメーカー】
東レ
  • 質・量の両面から、もう一段の「拡大」に力を注ぐ
  • 06年1月に「自動車材料戦略推進室」を新設、グループの連携強化を図る
  • PBTマレーシア拠点が06年4月に稼動、PAやPPS、LCPでも能力拡大を計画
  • 成長市場の取り込みによるグループ樹脂事業の拡大を目指し
  • 中国における華北、華南、華東の3極体制を確立
  • 溶着強度の信頼性を高めたインマニ専用グレードを訴求、シェア拡大につなげる
  • 自動車向けPA66は主要3部品での高シェアを堅持、出荷量も順調に拡大
  • PBT「トレコン」はコネクター、ケーシング向けで順調に成長
  • アロイでは燃料タンク、冷却系部品の「次世代材料」開発に注力
  • PPSはヘッドランプリフレクター向けに採用が拡大
三菱エンジニアリングプラスチックス
  • 改めて、総合力を活かし自動車分野でのさらなるシェア拡大を目指す
  • SINOPECと共同で中国・北京にPC重合プラント建設を決定
  • MCC黒崎工場の増設と合わせ、08年末までにトータル40万t/年を構築へ
  • POMタイ拠点は06年夏の定修に合わせ、5,000t/年の増強を実施予定
  • ヘッドランプレンズ向けでは海外メーカーへのスペックインにも取り組み拡販
  • ヘッドランプのLED化では放熱板向けの射出グレード開発に力を注ぐ
  • グレージング分野ではCFIプロセスの他、ウェットコーティング技術の開発も推進
  • 「レニー」では高充填グレードを中心にギア類で採用を拡大
  • POMは独自の重合プロセスを活かした「VFAネットワーク」による差異化に注力
ポリプラスチックス
  • 顧客支援体制を拡充し、自動車分野でのさらなるプレゼンス向上を目指す
  • 05年11月に「自動車材料開発室」を研究開発本部内に設置
  • 分室として名古屋支店に品質保証機能を備えた組織も配置
  • 中国POM拠点が05年10月より稼動、販売拠点も拡充し中国展開を加速
  • 2007年までに国内外でPBT、PPSをメインとしたコンパウンド設備の増設を計画
  • 2005年度のPOM出荷量はトータルでは伸び悩むも、自動車分野は高成長を持続
  • 燃料関連部品向けで「CP15X」を拡販、「M25」は機構部品で順調に採用増
  • PBT「ジュラネックス」は国内外ともに自動車分野での展開拡大に力を注ぐ
  • コネクタ、ECUケース、センサー類で拡販、ドアミラーステイでも採用増
  • 電装部品を中心に自動車向けのPPS出荷量は2ケタ成長が続く
旭化成ケミカルズ
  • 川下展開とのさらなる一体化を基に差別化戦略を追求
  • 原料からポリマー、コンパウンドを一気通貫したバリューチェーンが強み
  • 日系ユーザーはもとより、VWやルノー等欧州メーカーでの採用実績も積み上げる
  • シリンダーヘッドカバーなどの主力用途に加え、ドアミラーステイでも採用拡大
  • ナノコンポジットナイロンは「常識」を超えた耐候性を活かし新規用途の開拓に注力
  • POMでは、ポリマーでの優位性をコンパウンドでさらに強化
  • 自動車向けは燃料関連部品での採用増により安定した成長を示す
  • 「ザイロン」はバックドアパネルでの採用も獲得し自動車向けが成長
  • PPS/PPE、LCP/PPEなど新規アロイ品を投入、高機能分野での展開拡大に注力
GEプラスチックス
  • グループのあらゆるリソースを投入したスペシャリティ戦略を推進
  • アジアにおける「Global Application Technology」の能力拡大を加速
  • 2006年9月には真岡工場内に「真岡カスタマーセンター」を開設予定
  • ペトロチャイナとの合弁で、中国でのPC樹脂製造拠点を建設へ
  • 軽量化やコスト低減に続く、プラスαのバリューに基づいた樹脂化のアプローチを徹底
  • 新たなボディ・パネル材として「HPPC」、「HMD」を投入
  • 線膨張係数を大幅に引き下げ、「クリアランス」の課題をクリア
  • グレージングにはドライ、ウェットの両コーティング技術で対応
  • 軽量化に加え、機能と意匠を融合した新たな部材としての価値訴求を図る
  • デザイナーの欲求を具現化する衝撃吸収構造を様々な角度から追求
  • 「ALL PC系材料」のヘッドランプをテーマとした開発を推進
  • インテリアでは、高延性PCを使用したシームレスインパネでの採用獲得に加え
  • メッキ代替のメタリック調「サイコロイ」など独自の高意匠コンパウンドの拡販に注力
  • ワイヤー・ハーネスの被覆材として「フレキシブル ノリル」を展開
  • PVC、PE、PPをカバーできる特性を活かし「材料統合」のメリットも訴求
  • PEI「ウルテム」は電子スロットルボディでの採用が拡大
  • さらなる耐熱性を有する「ウルテムⅡ」の開発も進む
帝人化成
  • アジアトップの堅持に向け、中国展開および新規の用途開発に力を注ぐ
  • 06年12月稼動を目指し、中国拠点で第2系列の建設が進む
  • 2010年計60万t/年を視野に、中国、シンガポールのさらなる拡張も検討
  • 上海コンパウンド拠点をPC/ABSの集中生産拠点と位置づけ能力拡大
  • 05年10月にラインを増設し計4万t/年体制に
  • 自動車向けPC出荷量は主力用途のヘッドランプレンズを中心に伸長傾向
  • ヘッドランプ周りでは光源のLED化に伴う拡散板用途に期待
  • 2006年6月に超大型2色回転射出プレス成形機を導入
  • 「窓とボディの一体化」によるコスト低減に向け、研究開発を加速化
宇部興産
  • 自動車分野でのシェア拡大に向け、世界3極でR&D機能の充実を図る
  • 06年末完了を目途にスペイン拠で増強、世界PA6能力は10万t/年超へ
  • タイコンパウンド拠点ではインマニ、エンジンカバー等の自動車向けが増加
  • PA6主要用途のインマニではシェア争い激化も、エンジンカバー向けで拡販
  • 多層燃料チューブシステム「SUNBESTA」の採用拡大により
  • 自動車向けPA12は前年比150%程度の成長を示す
ユニチカ
  • ポリマー、コンパウンドともに「オリジナリティ」で勝負
  • 05年10月にナノコンポジットナイロンの設備を増設し生産能力を倍増
  • コンパウンド事業は05年に設備および人員を含む全てを寺田紡績に集約化
  • 「ナノコンポジットナイロン」はエンジンカバーに加え、新規用途の開拓も着実に進む
  • PAR「Uポリマー」はランプ周りに続く用途を模索
  • カメラモジュールなどの精密部品のほか、フィルム用途での開発も進む
ランクセス
  • 欧州、北米での豊富な実績を基に、日本での市場開発に力を注ぐ
  • 05年1月にフランクフルト証券取引場に上場し、バイエルより分離独立
  • PAおよびPBTを戦略製品と位置づけ、アジアでの事業拡張を推進
  • 06年4月に中国無錫のコンパウンド工場が2万t/年で本格稼動を開始
  • 将来的には10万t/年を視野に順次能力を拡大する
  • PA「デュレタン?(Durethan)」はインマニを中心に日本でも実績を積む
  • オイルパンなどの金属代替およびハイブリット技術で先行
  • FEMではPPタイプとコストでも勝負できるシステムの開発が進む
アルケマ
  • 燃料チューブ向け材料で国内シェアトップを確保
  • ユーザーの部品輸出拡大などを背景に出荷量は二桁成長を示す
  • PZEV対応の多層チューブシステムとして、いち早くEVOHタイプを開発
  • PA11は植物由来という特徴を活かし、射出分野など新たな用途の開拓にも注力
ダイセル・デグサ
  • グループにおけるグローバルな供給網に加え
  • 国内ユーザーのニーズに対応できるコンパウンドと開発体制が強み
  • 06年1月よりPMMA成形用材料の販売を開始、同年末にはPEEKの販売を開始予定
  • LEVⅡ対応のPA12/ETFEで先行、日系自動車メーカーで幅広く採用を獲得
  • PZEV対応には独自のポリアミド系接着剤を使用したEVOHタイプを開発
  • K&Kプロセスは 自動車用途も視野に、まずは電気機器・産業機械での実績獲得に力を注ぐ
エムスケミー・ジャパン
  • 特殊PAのスペシャリティメーカー
  • コアとする透明PA, PA12, 半芳香族PAに加え、PPAでの市場開拓も積極化
  • 2006年末にPA6Tの重合ラインを増設し、ポリマーベースでの能力は1万/年超に拡大
  • PA12「グリルアミド」では付加価値用途をターゲットとした市場開発に注力
  • 押出用途に加え、高剛性グレードによる射出分野での展開拡大を推進
ソルベイアドバンストポリマーズ
  • 日・米・欧3拠点のグローバルな情報収集・分析力をベースに 新規用途開発を推進
  • PPA「アモデル」の出荷量は2ケタ成長が続く
  • 電気・電子分野での実績を活かし、自動車向けでの展開をさらに強化
  • 冷却系や燃料系、機構部品ではアルミなど金属からの代替が進む
クラレ
  • 自動車分野を「ジェネスタ」の新成長領域と位置づけ用途開拓を積極化
  • 04年、05年と相次ぐ増強で、コンパウンドベースの生産能力は1万t/年にまで拡大
  • 高耐熱、低吸水性が評価を集め、SMTコネクタなどE&E分野で需要が急増
  • 自動車分野では摺動部品に加え、電装部品や燃料関連部品での採用本格化に期待
大日本インキ化学工業
  • 重合から変性・アロイ、コンパウンドまでの幅広い技術を駆使し PPS市場のシェアトップを堅持
  • PPSポリマーは08年をめどに1万t/年規模の新設備を鹿島工場に導入
  • 06年3月からはマレーシアでPPSコンパウンドの生産を開始
  • 自動車分野を中心に「DIC・PPS」の出荷量は高い伸張率が続く
  • 非強化タフグレードはさらなる用途拡大に取り組む
東ソー
  • コンパウンド技術を活かした新規用途開発をユーザーと共に取り組む
  • PPSの出荷量は自動車電装部品を牽引役に2ケタの伸長率で推移
  • 良接着性グレードや低ソリ・耐ヒートサイクルグレードなどの新製品を相次ぎ上市

【SMC・BMCメーカー】
ジャパンコンポジット
  • 高度な研究開発力でSMC、BMC市場を牽引
  • SMC、BMCの出荷量は前年並みで推移
  • 住設関連が低迷するも、需要が拡大する自動車分野で補完
  • SMC「スーパークラスA」グレードがレクサスのリアガーニッシュに採用
  • 優れた外観品質を武器に高級車向けでの展開を推進
昭和高分子
  • 電気・電子分野で培った実績・信頼性を電子化が進む自動車分野へ応用
  • 06年9月に昭和電工の完全子会社へ移行
  • グループ全体の経営資源を活用し持続的な成長を目指す
  • ヘッドランプリフレクター向けを中心にBMCの海外需要が拡大
  • トヨタ「エスティマ」などハイブリッドカーのモーター封止材向けに新規需要を獲得
新ディック化工
  • 住設に次ぐ需要分野確立のため、自動車向けでの展開強化を視野に入れる
  • 05年4月にDICから複合材料事業の営業権を譲受
  • 生産・販売・技術の統合により、効率的な事業体制を構築
  • SMC「ディックマット」のハンドリング性の良さをベースに
  • カーメーカーの高い要求物性に応えるグレード開発に取り組む
  • 舗装材「お散歩道シリーズ」でBMC・SMCのリサイクルを独自に展開
日本ユピカ
  • ユーザーとの共同開発を出発点とした特殊品の幅広いラインナップに強み
  • リフレクターの生産量拡大に伴い、BMC向け不飽和ポリエステル樹脂が堅調に推移
  • 熱硬化性ポリエステル乾式成形材料「バイログラス」は高い信頼性が評価を受ける

第5章 ユーザー動向

トヨタ自動車
  • 「カーボンニュートラル」を材料開発の重点課題のひとつと位置付ける
  • PLAなどのバイオエンプラの採用にも意欲
  • 鋼板では難しい意匠を可能とする材料としてリアガーニッシュに樹脂を採用
  • さらなるコスト低減として、TSOPサプライヤーの多様化にも取り組む
  • インパネ表皮では地域やグレードごとに最適な材料選定を推進
日産自動車
  • モジュール化の先行メーカーとして 低コスト化のノウハウを駆使した樹脂化を推進
  • さらなる樹脂使用量の拡大には、長期使用に関わるデータベースの構築を課題視
  • モジュール化による低コスト化技術を基にバックドアパネルの樹脂化を実現
  • 新たなデザイン・アイデンティティの可能性を拡げる
  • インパネ表皮では耐傷付き性や質感に優れるTPUの採用が拡大
  • ボディーシーリング材ではEPDMからTPOへのシフトが進行
本田技研工業
  • 「低床・低重心ミニバン」に続き 「欧州CIVIC」では「デザイン」に樹脂の成形加工性を活用
  • PVCの使用はワイヤーハーネスを残し、大幅削減
  • 商品としての機能・価値を高める材料技術として、樹脂化のポテンシャルに注目
  • 「CIVIC-IMA」にPPSを用いた多層燃料チューブを採用
デンソー
  • 世界的な総合システムサプライヤーとして
  • 「環境」「安全」「快適」「利便」の視点で新技術・新製品の開発を推進
  • 吸気系モジュールの展開拡大に伴い、PA6の使用量も増加
  • センサやECUのハウジングはPPSの使用比率が上昇傾向
  • 今後はワンチップ化の進展によりPBTなどへシフトする可能性も
アイシン精機
  • リユースの視点での環境性能向上も重視
  • 伝達効率の向上、軽量・コンパクト化、部品点数の削減に樹脂を活用

豊田合成
  • ゴムおよびプラスチックの材料技術・ノウハウでグループをフォロー
  • 堀江金属工業、トヨタ自動車と合弁で設立したFTSは国内3工場、海外1工場にまで拡大
  • ブロー成形以外のPFT製造技術についても研究開発を推進
  • 燃料チューブは近々EVOHを使用した多層タイプを市場投入の予定
  • 高エタノール含有燃料への対応として、EVOHに次ぐ開発にも取り組む
  • 高度な開発・設計・生産技術を活かし、EPDMやCR、塩ビからTPOへの代替を進める
  • インパネ表皮向けではTPOの使用が伸び悩む一方、TPUは拡大傾向に
  • EPDMの連続脱硫技術やリサイクルTPOを開発し、採用部位の拡大に取り組む

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