2007年版 スチレン系樹脂市場の展望と戦略

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発刊日
2007/03/30
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体裁
A4 / 228頁
資料コード
C48117100
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リサーチ内容

第1章:スチレン系樹脂市場の展望
問われるアライアンスの「意義」・特殊品化の「次」
国内外での海外メーカーの攻勢を受け、PS、ABSメーカーともに縮小圧力
利益重視のグレード削減、不採算品絞込み、人員削減など
PS市場は「ユーザー離れ」による足元の弱体化に懸念
ABSメーカー各社の独自製品・展開が育つも、横展開の乏しさが課題
生き残るには技術の「独自性」、勝ち残るにはさらなる「一手」
「理念なきそろばん勘定」、「内需集約」、「縮小均衡」
内向き志向からの脱却が業界活性化には不可欠

第2章:スチレン系樹脂市場の動向

【1】ポリスチレン市場の展望と戦略
2006年は拡散板向けの大幅増により内需低落に歯止めも
輸入品の流入拡大が2005年、2006年と本格化
PSJとDICの統合案は公取委の「競争制限的」との判断で白紙化
東洋スチレンがインラインコンパウンドでの海外需要の取り込みを狙う
PSJも新たな展開を見据え、自社コンパウンドに乗り出す方針
東洋スチレン、PSJが戦略グレードでの輸出拡大に動く
不採算品の絞込みも行き渡り、輸出量は2006年を底に反転の兆し
拡散板向けはMSの代替需要を取り込み、2006年1.2万t程度にまで拡大
異物管理技術、品質安定性で勝る日系PSメーカーが圧倒的なシェアを確保
電機工業分野ではトナーカートリッジを中心にOA機器向けが堅調な推移を示す
難燃グレードはノンデカ系を中心に比較的安定した需要を示す
東洋スチレンはノンハロ系グレードのインラインコンパウンド化を検討
包装分野ではOPS向けに加え、PSP向けも需要盛り返しの兆し
OPSではA-PETとの素材間競争が改めて浮上
PSP向けでは容器メーカー間の競争激化から、差別化グレードの引き合いが旺盛
耐熱、高溶融張力グレードでの展開強化を図る動きが活発化
PET系フィルム代替の進展により、シュリンクフィルム向けが大幅な需要増
PSJは「SCシリーズ」の国内外での拡販を積極化
建材・雑貨などでは特殊グレードによる需要開拓に動きが徐々に進展

【2】ABS市場の展望と戦略
国内ABS市場は自動車用途を中心に需要盛り返しの兆しも
汎用ABSでは東レへの一極集中化の流れ、他メーカーは販売上積みまでは至らず
特殊品化の進展に伴い、プラント体制(能力)の見直しが一部で進む
コンパウンドの内製化で各社の対応が分かれる
海外コンパウンドはエンプラと一体で展開する東レ、旭化成ケミカルズが圧倒的
テクノポリマーが北米拠点の確保として、三井物産/ヘキサケミカルのJVに出資
現地コンパウンド化の次として、ベースポリマーの現地調達化も課題に
自動車向けは内外装で需要が順調に拡大、大手3社に他メーカーが挑む構図
PC/ABSで内装用途の採用を取り込んだダイセルポリマーが躍進
自動車・内装で需要拡大の耐熱ABSはαメチルスチレンVSマレイミド系が再浮上
自動車・外装ではポリマーアロイで日本A&Lが強さを見せる
ASAでの太いパイプを活かし、UMG ABSもドアミラーなどで拡販
ポリマーアロイはさらなるニーズ対応、用途の深堀りが需要開拓につながる
家電・OAはPDPなど一部用途で需要旺盛も、トータルでは依然伸び悩みの構図
PCリッチなPC/ABSとの競合からノンハロ難燃グレードは浮上せず
旭化成ケミカルズの高外観グレードなど、家電・OAでも特殊品の需要掘り起こしが進む
導電グレードはユーザーの引き合いは旺盛も、CFの需給逼迫化が影響
帯電防止グレードはパチンコ向けで伸び悩むも、OA機器向けがエンプラ代替などで伸長
高シェアの東レ、旭化成ケミカルズが需要を取り込む構図
建材・その他分野は塩ビ代替の一巡も、粘り強いテーマ開拓が販売増につながる

【3】その他スチレン系樹脂市場の展望と戦略
【AS(SAN)】
旭化成ケミカルズが光学用途での需要開拓に着手

【MS】
「拡散板ショック」で市場は大混乱、雑貨向けでの消耗戦に拍車
事業撤退、アライアンスという選択肢も不可避の状況に
RPTV向けではクラレ撤退の影響がメーカーの伸び縮みに波及
射出成形による拡散板の成否がMS市場・メーカーにとっての大きな分かれ道

【透明ABS(MBS、MABS)】
需要定着も、メーカー間の競争が激しさを増す
ユーザーニーズにきめ細かく応えた「多機能化」がシェア拡大の焦点に

【AES】
AESは優れた耐候性から自動車の外装用途で堅調な需要を示す

【ASA(AAS)】
自動車向けで成長一途のASA市場は海外需要の取り込みでさらなる拡大が見込まれる
奇美實業が本格参入、他メーカーでも展開強化を模索する動きが顕在化
架橋アクリル系ゴムの使用や第四成分の導入など、高機能グレードの開発・投入が活発化
ABSの耐侯グレードとしての位置づけから、ASA独自の展開として市場が広がる

第3章:スチレン系樹脂メーカーの展望と戦略

PSジャパン株式会社
設立4年の合理化を基に、改めて収益成長を目指す
売上高1,000億円をターゲットとした新中期経営計画の策定に取り組む
汎用品での合理化も引き続き重視、グレード削減は特殊品拡充とのバランスの中で進める
需要低迷により2006年春にMS生産を停止、同年秋には販売終了
拡散板向けでの需要取り込みが寄与し、2006年はトータルの出荷量も前年をクリア
MSでの実績を基にいち早くグレードを確立、国内外の拡散板メーカーでの採用を獲得
内需安定かつ品質・機能重視のトナーカートリッジ向けに注力
ユーザーニーズに即したグレードのブラッシュアップで差別化を図る
圧倒的な商圏を持つOPS向けは市場の伸びを確実に取り込み、堅調推移
「SXシリーズ」はHIシート向けでの落ち込みから国内市場では伸び悩み
食品包材、電子包材などの付加価値用途をターゲットに海外販売の拡大に取り組む
「SCシリーズ」は2006年、ユーザーの拡販が寄与し市場の伸びを上回る成長を示す
韓国など非塩ビ化が進む地域への輸出展開を強化、さらなる販売上積みを目指す
建材・その他では独自のノウハウに基づいた特殊グレードによる新規用途開拓に注力
大型グローグレードや自己潤滑性グレードが一定のボリュームに育つ
旭化成ケミカルズが2006年8月に中国・香港PS拠点の持分をダウに譲渡
各親会社のPS拠点との連携は継続検討中

東洋スチレン株式会社
コンパウンド・特殊グレードの展開拡大を目指す
コスト削減、特殊グレードの拡販による高付加価値化を基本戦略に
収益成長を見据えた「種まき」にも取り組む
インラインコンパウンドを柱にコンパウンド展開の拡大を志向
コンパウンド技術を活かし、ユーザーのクローズドマテリアルリサイクルを支援
OA、AVソフト向けが堅調推移も、包材関連は薄肉化などの影響から伸び悩む
筐体・拡散板のLCD分野を重点用途と位置づけ、拡販に取り組む
耐熱性グレード「TFポリマー」はPSP、OPSに加え、建材用途でも定着
PSP容器の薄肉・軽量化に寄与する新規グレードを開発、ユーザーの差別化に寄与

日本ポリスチレン株式会社
自社の特徴を活かした製品の拡販に注力
新中期計画をスタート、さらに踏み込んだ合理化対策に取り組むとともに
軽量化包装材をはじめとする新規用途の開拓に着手
包装用出荷量は堅調に推移、電機工業用ではAVソフト及び冷蔵庫向けが低迷
ユーザー製品の販売好調により、2006年はHIシート向けが大幅に伸長
PSP、OPSでは高溶融張力グレード「BXシリーズ」の拡販に注力
超高強度GPPS「UTシリーズ」は包材向けの拡販に加え、新規用途の開拓にも注力

大日本インキ化学工業株式会社
ポリマーレベルでの差別化を推進
独自技術の有効活用として、ライセンスビジネスの可能性にも注視
バルクコンテナの導入率は2007年時点で3割強にまで上昇
主力とする食品包材向けは薄肉・軽量化の影響を受けるも、販売量は横ばいで推移
多分岐PS「ディックスチレンHP-500M」を開発、2006年夏より量産化を開始
優れた成形加工性を活かし、フィルム・シート用途での拡販に注力
スチレン系特殊共重合樹脂「クリアパクト」は食品包材などを中心に安定した需要を確保

テクノポリマー株式会社
自動車分野をターゲットとした特殊化路線を徹底強化
2006年末に生産ラインの抜本的見直しを柱とする生産合理化を完了
ABS生産能力を実能力ベースの25万t/年にまで集約
次なる成長基盤として、フィルム・シートでの展開を模索
「保護フィルム」、「持続性帯電防止グレード」の立ち上げに取り組む
三井物産/ヘキサケミカルの米コンパウンド拠点に資本参加
メキシコ、米南部地域に進出する日系ユーザーへのアクセスを高める
汎用グレードの販売絞込みにより出荷量は頭打ちも、自動車向けは二桁の伸び
耐熱ABS「テクノMUH」はマレイミド系代替を狙い、さらなる耐熱性向上を推進
「αBS」はコストパフォーマンスを活かし外装用途での実績を積む
PA/ABSは内装部品で採用獲得も次につながらず、出荷量は伸び悩む
「テクノASA」は各種溶着への対応力を向上し、ランプハウジング向けで採用増

UMG ABS株式会社
収益拡大に向けた付加価値展開を深耕
国内シェアトップのASAを核とするAXS「ダイヤラック」の戦略的拡大を推進
コンパウンドメーカーとの連携により、中国でのコンパウンド体制を整備
タイ、上海、香港に駐在事務所を設置、現地でのユーザーフォローを強化
販売絞込みが影響しトータルの出荷量は伸び悩むも、自動車向けは好調に推移
耐熱ABS「バルクサム」はアロイ用が伸長、2006年時点で1.5万tに拡大
AXS「ダイヤラック」はランプハウジング、ランプレンズで採用が拡大
海外マーケットでの認知度向上に取り組み、さらなる販売上積みを狙う
木粉グレード「UMG WOOD」は木材代替をきめ細かく取り込み、出荷増
CF強化のPC/ASAは電気めっきとの組み合わせでMg合金代替を推進
コンパウンド事業の一環として、ユーザーのマテリアルリサイクルを積極サポート
再資源化樹脂「エコペレット」は原料高を背景に出荷量が大幅に増加

日本エイアンドエル株式会社
技術の横展開にも取り組み、特殊品のさらなる拡販を目指す
自動車分野を中心にユーザーに密着したグレード開発で豊富な実績
タイ合弁のABS拠点は国内と同等グレードを生産、現地でのスペックインも実施
2006年4月に香港に現地法人を設立、中国展開を強化
華南地区での現地コンパウンド拠点設置も検討
自動車向けでは耐熱、めっき、アロイを中心に需要増
耐熱グレードはコスト競争力に勝るαメチルスチレン系で拡販を狙う
自動車用途を中心にPC/ABSに加え、PA/ABS、PU/ABSの出荷量が伸長
AES「ユニブライト」は自動車・外装用途での採用を積み上げる
MS「プラネロイ」は拡散板向けの落ち込みを雑貨でカバー
射出成形による導光板・拡散板で需要盛り返しに取り組む

東レ株式会社
質・量の両面から、アジア市場でのさらなるプレゼンス向上を目指す
2008年3月の稼動を目途にTPMの増設に着手、能力を33万t/年に引き上げる
TPMの増設、コンパウンド体制の拡充、特殊品のさらなる高機能・多機能化を推進
2006年7月にTPMの内製コンパウンド設備を増設、能力を2万t/年に拡大
中国市場を最重点地域と位置づけ、コンパウンド体制の整備を急ぐ
ABS販売量は各用途がコンスタントに伸び、国内外ともに拡大基調
ナノアロイ技術を活かしたスペシャリティ化で、アロイ展開の深耕に取り組む
世界トップシェアの透明ABSはフル生産が続く
持続性帯電防止グレードは多機能化による用途開拓でさらなる拡販を狙う

旭化成ケミカルズ株式会社
ASをコアに、豊富なバリエーションを活かしたコンパウンド展開に注力
帯電防止・導電、耐候、高外観、ASを重点分野と位置づけ
新たな成長に向けたブラッシュアップに取り組む
エンプラ事業と一体となった海外コンパウンド展開に戦略シフト
ABS出荷量は横ばいで推移も、導電、PMMAアロイを中心に特殊品は順調に成長
自動車分野はエンプラ事業とのトータル戦略の中で、新規のマーケティングに取り組む
ASA系耐候グレードは高耐候性をターゲットとした新規グレード開発に注力
高外観グレード「スタイラック-AT」は好調な推移を示す
耐傷付き性などが評価され、薄型テレビ・ベゼルからPC周辺用途に横展開が進む

電気化学工業株式会社
ベースレジンの拡大・強化にフォーカス
2006年春に組織変更を実施、ABS、透明樹脂、「クリアレン」に専任部隊を配置
シンガポール拠点で相次ぎPS、MS、「クリアレン」の新設・増強を実施
2007年のABS出荷量は国内減少も、海外での拡販により横ばいを見込む
車載音響機器や携帯電話、浄水器関連部品が安定需要として定着
マレイミド樹脂「IP」は国内外のABSメーカーへの拡販に取り組み、早期のフル稼働を目指す
MS出荷量は光学用途での落ち込みを雑貨向けでカバーし横ばいで推移
光学用途をきめ細かくフォローし、MS需要の喚起に取り組む
MABSはパチンコ機器や玩具などで安定した需要を確保も
バリエーションの拡充を課題と位置づけ、グレード開発を推進

ダイセルポリマー株式会社
アロイを中心とする特殊コンパウンドで独自の存在感
2006年4月に長繊維強化樹脂「プラストロン」をダイセル化学工業より譲受
樹脂メーカーとは一線を画した開発型の樹脂コンパウンド事業に注力
戦略的に原料の多様化を推進、現地での機動力・対応力がユーザーの評価につながる
上海コンパウンド拠点では自社ブランドでの展開強化を本格化
2007年度内にはアロイグレードの現地生産化を完了予定
2007年春に高流動かつ塗装性を向上した新規の耐熱ABSグレードを投入予定
PC/ABSとの二本立てで、自動車内装用途での需要開拓を目指す
「ノバロイS」ハイフローグレードが「カローラ」のセンターパネルで採用獲得
内装部品プラスαに取り組み、自動車分野でのプレゼンス向上を目指す
「ノバロイB」では高機能化として、耐熱グレードの拡充に注力
PC/PETは良外観、耐熱性、耐薬品性からスチーム式電子レンジで採用獲得
「ノバロイA」は用途開拓の進展とは裏腹に、出荷量は減少傾向
導電・帯電防止を注力グレードと位置づけ、拡販に取り組む

新日鐵化学株式会社
コンパウンドを柱に「MSでなければならない用途」の開拓に注力
2005年、2006年と拡散板向けの落ち込みが影響し販売減も
2007年は新規のコンパウンド展開が徐々に進展、横ばいでの推移を見込む
射出成形による表面パターン付き拡散板を実用化、2007年より本格展開に乗り出す

奇美實業股フェン有限公司
日本市場のさらなる深耕に注力
グループ一体となり、光学用途での需要開拓にも取り組む
中国・鎮江のABSプラント増強計画は一旦ペンディング
中国需要の動向次第で、増設の可能性も
為替が影響し、日本国内での販売量は微減傾向も、1万t規模はキープ
脱PVCニーズに目を向け、建材用途などでの需要開拓に取り組む
2007年初めにASAの量産化を開始、同年3月頃より本格販売の予定
車輌用途をはじめ、建材や雑貨などでの用途開拓に着手
2007年3月にポリ衛生協議会に加盟、同4月にも承認を取得予定
PSと「KIBITON」の組み合わせで、包材分野での需要開拓に乗り出す

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