2021年版 製造業向けプラントO&Mサービスの現状と将来展望

日本国内の製造業の現場において、プラントの老朽化と設備のメンテナンス・オペレーションを担う人材の不足という課題が顕在化している。そのため、プラントの稼働率や現場の作業品質を維持する上で、「プラントの専門家」であるエンジニアリング会社やプラントメンテナンス会社に寄せられる期待が大きくなっている。
本レポートでは、主要なエンジニアリング会社やプラントメンテナンス会社などにおけるプラントの老朽化や人手不足への対応策と事業動向について調査・分析を行うとともに、プラントメンテナンス事業など製造業のプラントのオペレーションやメンテナンスに関する事業の市場規模を推計した。主要プレイヤーや市場全体の動向の調査・分析にあたり、コロナ禍の影響やカーボンニュートラル、DX化といった新たなテーマについても取り上げている。

発刊日
2021/07/30
体裁
A4 / 295頁
資料コード
C63102300
PDFサイズ
9.3MB
PDFの基本仕様
Adobe Reader 7.0以上/印刷不可・編集・加工不可/検索・テキスト・図(グラフ)の抽出等可/しおり機能無し 詳細はこちら
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
カテゴリ

購入商品の価格を選択し「購入のお申込み」をクリックしてください。

商品形態
商品種類
ご利用範囲
価格(税込)
下段:本体価格
書 籍
A4 / 295頁
セット
PDF書籍
PDFプレミアム(法人グループ内共同利用版)
         お問い合わせください

※セット価格は、同一購入者の方が書籍とPDFの両方を同時にご購入いただく場合の特別価格です。

  • マーケットレポートの販売規約はこちら
  • マーケットレポート購入についてのFAQはこちら
書籍のみをご注文される方は、FAXまたはメールにてご注文頂けます。
申込書はこちら
購入商品の提供・発送のタイミングについてはこちら

(準備中)の「内容見本をダウンロード」は、資料発刊後のご提供になります。
オンライン試読サービスとは 詳細はこちら

調査資料詳細データ

調査概要
Close

調査目的:製造業のプラントのメンテナンスやオペレーションを実施もしくは支援する事業(O&M サービス事業)に関する国内市場の動向及び代表的な参入プレイヤーの事業内容並びに注目テーマについて調査・分析を行った。
調査対象先:エンジニアリング会社、プラントメンテナンス会社、機械メーカー、電機メーカー、計装メーカーなど
調査方法:専門調査員による直接面接取材(対面、WEB 会議)および電話・メール取材等による調査結果をもとに、弊社独自の手法と責任により分析を行った。また、掲載している数値等はヒアリング内容等を基に全て弊社が推定したものである。
調査期間:2021年4月~2021年7月

調査結果サマリー
Close

製造業向けプラントO&Mサービス市場に関する調査を実施(2021年)
2021年度の国内製造業向けプラントO&Mサービス市場規模は1兆257億円の見込
~化学、半導体、医薬品分野を中心に設備のメンテナンス等の需要が拡大する見通し~

資料ポイント
Close

  • 若手の研修メニュー・期間の見直しなど試行錯誤が続く人手不足対策
  • 現場ではマネジメントを担う中堅の人材が不足
  • 人材の育成・確保状況が事業の成長性を左右
  • 鉄鋼分野など設備合理化が進む分野ではコロナ禍でコスト削減要請が強まりメンテナンスへの投資が伸び悩む
  • 半導体工場の生産能力増強を受けて需要が高まる半導体分野専門のオペレーションサービス
  • 「データの収集・蓄積」の段階から「データによる分析・予測」に移り始めたスマート保安
  • 安全体感教育やリモートでの業務の支援ツールとして応用例が広がるVR/AR
  • スマート保安用システム・コンテンツでサブスクリプション方式を検討する動きが登場
     
  • 前回版との違い
    ・「新型コロナウイルス感染症の拡大による影響」を追加
    ・「カーボンニュートラル(脱炭素)に向けた動きによる影響」を追加
    ・「オペレーション」の市場規模を追加
    ・分野別の動向に「電機・電子・通信分野」「医薬品・薬品分野」を追加

リサーチ内容

調査結果のポイント

第1章 製造業向けプラントO&Mサービス市場の概要

1.市場の定義
  (表)プラントO&Mサービスの主な内容
2.プレイヤーの概要
  (1)参入プレイヤーの分類
    (表)主なエンジニアリング会社・プラントメンテナンス会社
  (2)参入プレイヤーの事業規模・事業方針
  (3)製造業向けプラントO&Mサービスが求められる理由

第2章 製造業向けプラントO&Mサービス市場の現状

1.製造業向けプラントO&Mサービスを取り巻く状況
  (1)日本国内の工場・事業所数
  (2)製造業における投資テーマ
  (3)事業の成長性を左右する人材の育成・確保
2.新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響
    (表)主要プレイヤーにおけるコロナ禍による影響の有無や変化①
    (表)主要プレイヤーにおけるコロナ禍による影響の有無や変化②
    (表)業種別のコロナ禍による影響の有無や変化
3.カーボンニュートラル(脱炭素)に向けた動きによる影響
  (1)製造業におけるカーボンニュートラルの動向
    (表)主要企業のCO2排出量の削減に向けた中長期的な目標①
    (表)主要企業のCO2排出量の削減に向けた中長期的な目標②
    (表)主要企業のCO2排出量の削減に向けた中長期的な目標③
    (表)プラントO&MサービスにおいてCO2排出量削減と関係するテーマ
  (2)プラントO&Mサービス市場の主要プレイヤーの動向
    (表)主要プレイヤーにおけるカーボンニュートラルへの対応策・方針①
    (表)主要プレイヤーにおけるカーボンニュートラルへの対応策・方針②
4.製造業向けプラントO&Mサービス市場の市場規模推移
  (1)市場規模推移(全体)
    (図表)製造業向けプラントO&Mサービス全体市場規模推移
    (2019年度~2021年度)
  (2)市場規模推移(業務別)
    (図表)製造業向けプラントO&Mサービス業務別市場規模推移
    (2019年度~2021年度)
    (表)プラントメンテナンスサービス種類別売上構成
    (表)プラントメンテナンスサービスの設備種類別売上構成
5.製造業向けプラントO&Mサービス市場における課題
  -人材(育成・働き方改革)-
    (1)技能・ノウハウの継承
    (2)マネジメントを任せられる人材の不足
    (3)協力会社における人手不足
    (4)人材の確保に向けた取り組み
    (5)デジタル分野に対応できる人材の確保・育成
    (6)働き方改革への対応
    (7)コロナ禍における働き方
    (8)複数事業者の連携による人手不足対策
    (「株式会社みんなの耐圧場」の例)
    (表)プロフィール(みんなの耐圧場)
6.製造業向けプラントO&Mサービス市場における課題
  -設備老朽化・安全管理-
    (1)設備の老朽化による不具合・発生リスクの上昇
    (2)プラントの安定操業・延命化のニーズ
    (3)状態基準保全
    (表)主な保全のタイミングと方法
    (4)安全対策

第3章 プラント操業・保全におけるスマート化の動向

1.プラントのスマート化における主な動き
  (1)官公庁の主な動き
  (2)プラントオーナーの主な動き
2.プラントO&Mサービス市場におけるスマート化の主な動き
  (1)市場動向
    (表)2019年8月から2021年7月における主な動き
  (2)主要プレイヤーの動向
3.プラントO&Mサービス市場におけるスマート化の展望
  (1)スマート化における課題と中期展望
    (表)スマート化に必要な技術の導入・活用における主な課題
  (2)スマート化における長期展望
    (表)主な技術の中長期的な展望(普及、開発など)
  (3)主要企業のスマート化における展望

第4章 分野別製造業向けプラントO&Mサービス市場の動向

1.製造業向けプラントO&Mサービス市場規模(分野別構成比)
  (表)製造業向けプラントO&Mサービス分野別市場規模構成比
  (2019年度~2021年度)
  (図表)製造業向けプラントO&Mサービス分野別市場規模推移
  (2019年度~2021年度)
2.鉄鋼分野
  (1)鉄鋼分野の市場規模推移
    (図表)鉄鋼分野向けプラントO&Mサービス市場規模推移
    (2019年度~2021年度)
  (2)主なプラントオーナーの動向
    (表)鉄鋼分野において公表されている主な合理化策
3.化学分野
  (1)化学分野の市場規模推移
    (図表)化学分野向けプラントO&Mサービス市場規模推移
    (2019年度~2021年度)
  (2)主なプラントオーナーの動向
4.石油・石炭分野
  (1)石油・石炭分野の市場規模推移
    (図表)石油・石炭分野向けプラントO&Mサービス市場規模推移
    (2019年度~2021年度)
  (2)主なプラントオーナーの動向
    (表)石油業界におけるカーボンニュートラルへの主な対応策
5.食品・飲料分野
    (図表)食品・飲料分野向けプラントO&Mサービス市場規模推移
    (2019年度~2021年度)
6.電機・電子・通信分野
    (図表)電機・電子・通信分野向けプラントO&Mサービス市場規模推移
    (2019年度~2021年度)
    (表)設立から30年以上が経過した主な半導体工場
    (表)半導体工場の主な建設・増設計画
7.医薬品・薬品分野
    (図表)医薬品・薬品分野向けプラントO&Mサービス市場規模推移
    (2019年度~2021年度)
    (表)国内における主な医薬品・薬品工場の建設・増設計画

第5章 製造業向けプラントO&Mサービス市場の将来展望

1.製造業向けプラントO&Mサービス市場の市場規模予測
  (1)市場全体の予測
    (図表)製造業向けプラントO&Mサービス全体市場規模推移予測
    (2022年度~2025年度)
  (2)業務別市場規模の予測
    (図表)製造業向けプラントO&Mサービス業務別市場規模推移予測
    (2022年度~2025年度)
  (3)分野別市場規模の予測
    (図表)製造業向けプラントO&Mサービス分野別市場規模推移予測
    (2022年度~2025年度)
    (表)製造業向けプラントO&Mサービス分野別市場規模構成比予測
    (2022年度~2025年度)
    (図表)鉄鋼分野向けプラントO&Mサービス市場規模推移
    (2022年度~2025年度)
    (図表)化学分野向けプラントO&Mサービス市場規模推移
    (2022年度~2025年度)
    (図表)石油・石炭分野向けプラントO&Mサービス市場規模推移
    (2022年度~2025年度)
    (図表)電機・電子・通信分野向けプラントO&Mサービス市場規模推移
    (2022年度~2025年度)
    (図表)食品・飲料分野向けプラントO&Mサービス市場規模推移
    (2022年度~2025年度)
    (図表)医薬品・薬品分野向けプラントO&Mサービス市場規模推移
    (2022年度~2025年度)
2.プラントO&Mサービス参入企業の今後の展開
    (表)エンジニアリング会社・プラントメンテナンス会社の成長シナリオ
3.プラントO&Mサービスの市場拡大に寄与する可能性のあるテーマ

第6章 主要プレイヤーの動向・戦略

1.日鉄テックスエンジ株式会社
  製鉄所の現場で培った技能とノウハウを幅広く展開し
  国内プラントの安定操業への貢献を目指す
  各種計測ツールの統合的な運用が可能な「TEX-MAISTER」を開発
  電動機のメンテナンスと「TEX-MAISTER」を軸に新たな顧客の開拓を推進
 
2.旭化成エンジニアリング株式会社
  プラントC&M事業部の再編などの組織改正を行い
  総合的なプラントライフサイクルサービスを一気通貫で提供
  メンテナンス研究所を全社組織化し研究開発テーマを拡げる
  旭化成グループのものづくり能力強化の方針に従い設備の内製化を進める
 
3.東レエンジニアリング株式会社
  成長分野の競争力を強化して
  東レグループ内外のエンジニアリング案件の獲得を推進
  グリーンイノベーション事業とライフイノベーション事業を成長分野に位置づける
  ライフイノベーション分野向けの事業展開を加速
 
4.レイズネクスト株式会社
  長期ビジョンとして脱炭素やデジタル技術活用などの変化を成長機会と捉え
  高付加価値サービスの提供を加速
  経営統合による新たな価値創造を目指す
  各事業の基盤強化により受注・完成工事高の拡大を目指す
 
5.山九株式会社
  一貫責任施工体制による物流と機工が一体となった事業展開により
  国内外プロジェクトのトップランナーを目指す
  2022年4月にマレーシアで人材育成センターを開設予定
  稼働中のプラントで飛行ドローンを用いた検査を実施
 
6.株式会社高田工業所
  組織的に人材育成やICTの利用環境整備、外部との連携を進め
  コロナ禍による市場環境の変化に対応
  創業から80年をこえ、未来につながる企業への変化に挑む
  2021年3月期はコロナ禍でもメンテナンス事業の成長基調を維持
 
7.日本製紙ユニテック株式会社
  IoT化や自動化の独自技術・ノウハウを軸として事業内容を拡大し
  外部顧客の開拓を加速
  e-無線巡回の接続オプションと対応センサーの種類を拡充
  球体ドローンを活用した点検を実施し、そのノウハウを外部に展開へ
 
8.味の素エンジニアリング株式会社
  食品メーカー系としての強みに3D設備管理サービスなどを組み合わせて
  設備のライフサイクルを通したエンジニアリングサービスに挑戦
  2020年4月に次世代型3D設備管理サービス「PLANTAXIS®」の提供を開始
  味の素グループ外の顧客開拓を加速し外販率のさらなる向上を目指す
 
9.アサヒグループエンジニアリング株式会社
  ビール工場におけるエンジニアリングの経験と技術ノウハウを基に
  業容を飲料工場や食品工場へと拡大
  アサヒグループ工場の設備の保全と生産技術力の向上に注力
  2020年12月期は食品工場や物流関連施設向けの実績を増やす
 
10.株式会社日立プラントサービス
  プロダクトからOT、ITまでをつなげる日立グループの総合力を活かして
  スマート保安の需要取り込みを加速
  協創・研究開発拠点となる環境イノベーションセンタを2021年5月に開設
  コロナ禍において医薬・医療分野や食品分野の実績が伸長
 
11.株式会社明電舎
  モノづくりの技術とフィールドエンジニアの機動力の連携を強化し
  スマート保安の推進により顧客の設備全体の課題解決を図る
  技術や安全意識の伝承・向上を目的として
  沼津技術研修センター(Manabi-ya)の人材育成の拠点を拡充
  設備延命化などの需要を取り込みコロナ禍でも保守・サービス事業を拡大
 
12.富士電機株式会社
  メーカー機能とフィールドエンジニアリング機能に最新技術を組み合わせて
  顧客の立場に立ったスマート保安を提案
  IoTなどを用いた「まるごとスマート保安サービス」を2021年5月から展開
  AI実装による予知・予測が可能な設備保全の実現を目指す
 
13.NECファシリティーズ株式会社
  製造業の工場ライフサイクルマネジメントにTotal IFMで貢献
  工場施設運営の一括アウトソーシングで顧客がコア事業に専念できる環境を提供
  施設管理、建設、不動産、保険、環境の5つの事業によるIFMを展開
  半導体・電子部品やデータセンター、医薬品、食品分野の実績を伸ばす
 
14.イビデンエンジニアリング株式会社
  イビデングループの強電設備の維持管理技術を継承し
  中部地方を中心にユーティリティ設備のメンテナンス需要を取り込む
  振動診断を活用して設備を停止させないメンテナンスの実用化を目指す
  エレクトロニクス分野の顧客の引き合いが好調
 
15.ジャパンマテリアル株式会社
  半導体工場のオペレーションを得意とする技術者の集団として
  半導体業界の成長を支える
  エンジニアを多能工化しオペレーションの一括集中運営管理を実現
  半導体業界の生産活動拡大によりオペレーションのニーズが増加
 
16.シオノギファーマ株式会社
  塩野義製薬で実践経験を積んだ設備エンジニアを揃え
  医薬品工場の設計、建設から、生産設備を含む一括メンテナンスを実施
  医薬品製造を熟知し顧客視点に立ったエンジニアリングと
  品質リスクアセスメントに基づく的確なキャリブレーションを提供
  医薬品工場特有の高度なGMP、品質保証、バリデーション対応のニーズに応える
 
17.水ingAM株式会社
  公共ライフラインの安全・安心な操業を担ってきた技術と経験を応用して
  製薬工場・研究所の設備のオペレーション事業を展開
  水分野だけでなく医薬業界のサポートサービスも展開
  大手先発医薬品メーカーからの受託実績が年々拡大
 
18.株式会社NTTファシリティーズ
  自社の施設管理技術とパートナー企業のノウハウを組み合わせ
  製造業向けのファシリティマネジメントのソリューションを展開
  2020年5月に工場向け設備オペレーション最適化サービスを開始
  高度な設備マネジメントにより製造業のデジタル化とグリーン化を後押し
 
19.関電プラント株式会社
  関西電力グループとして電力の安全・安定供給に貢献してきた経験を基に
  産業プラント分野の設備の安定操業を支援
  エネルギー分野と環境分野を中心とするプラントエンジニアリング事業を展開
  顧客のニーズに応じて東日本の案件にも対応可能
 
20.Daigasエナジー株式会社
  顧客別の要件定義とアフターコンサルティングを重視したIoTの提案により
  工場のエネルギーマネジメントや品質、操業の最適化に貢献
  工場向けIoTサービスとして「D-Fire」を展開
  化学、金属、食品分野を中心に「D-Fire」の導入実績を伸ばす

購入商品の価格を選択し「購入のお申込み」をクリックしてください。

商品形態
商品種類
ご利用範囲
価格(税込)
下段:本体価格
書 籍
A4 / 295頁
セット
PDF書籍
PDFプレミアム(法人グループ内共同利用版)
         お問い合わせください

※セット価格は、同一購入者の方が書籍とPDFの両方を同時にご購入いただく場合の特別価格です。

  • マーケットレポートの販売規約はこちら
  • マーケットレポート購入についてのFAQはこちら
書籍のみをご注文される方は、FAXまたはメールにてご注文頂けます。
申込書はこちら
購入商品の提供・発送のタイミングについてはこちら

このレポートの関連情報やさらに詳しい情報についての調査を検討したい

矢野経済研究所では、
個別のクライアント様からの調査も承っております

マーケティングや経営課題の抽出、リサーチの企画設計・実施、調査結果に基づく具体的な戦略立案・実行支援に至るまで、課題解決に向けた全ての段階において、クライアント企業をトータルでサポート致します。