2026 保険に関する消費者の理解度・意識調査

保険に関する消費者の理解度と意識の実態を明らかにした市場調査資料です。
保険商品・保険用語に関する消費者の理解度を測定したところ、全体正答率は55.1%となりました。約2問に1問は誤答という結果であり、契約者が日常的に接する保険用語であっても、その内容が正確に理解されているとは言い難い実態が明らかになりました。特に年代による差は大きく、20代の正答率42.0%に対し、60代は64.8%と20ポイント以上の開きがみられます。
さらに本調査では、「自分は理解している」という自己認識と、実際の理解度との間にギャップが存在することも確認されました。「内容をしっかり理解し、納得したうえで申し込むタイプ」の正答率(58.8%)が、「大まかに理解した気になれば申し込むタイプ」の正答率(62.8%)を下回るという逆転現象がみられ、消費者の「わかったつもり」の実態を数値で裏付けています。また、2026年6月に施行された改正保険業法についても、64.8%が「全く知らなかった」と回答するなど、業界が重視する制度改正が消費者にほとんど届いていないことも明らかになりました。
本資料では、保険用語・商品理解度、加入時の自己認識タイプ、改正保険業法への関心・負担感、商品選択行動、保険業界への信頼・情報接触の実態について、「年代別(20代~60代)」「自己認識タイプ別(Q6の5分類)」の2つの軸から詳細に分析し、保険会社・保険代理店における募集品質向上やコミュニケーション戦略の立案に活用できる情報を提供しています。
全159頁。2026年8月28日、矢野経済研究所発行。

発刊日
2026/08/28
体裁
A4 / 159頁
資料コード
C68113100
PDFサイズ
7.6MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:2026 年 6 月施行の改正保険業法では、保険代理店の管理体制強化に加え、顧客への情報提供のあり方が一段と重視されており、比較推奨販売のルール強化はその代表例です。しかし、説明義務を伴う保険という商品について、消費者側が用語をどこまで理解しているかは意外にも検証されていません。理解不足が実態としてあるなら、説明義務の実効性を高める鍵は「分かりやすさ」そのものにあります。また、業界内では当然の関心事である制度改正が、消費者側にどこまで認知されているかも不明です。
本調査では一般消費者向け Web アンケートを実施し、保険会社と消費者の間にある理解・関心のギャップを明らかにします。根底にあるのは「保険会社から消費者へのコミュニケーションは成立しているか」という問いであり、用語理解度、時事話題への関心、業界への信頼・イメージが受け止め方にどう影響するかをあわせて把握します。
調査対象:Web アンケート会社のモニターに登録する 20 歳~69 歳までの男女
調査方法:Web アンケート調査
調査期間:2026 年 8 月
調査担当:株式会社矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

資料ポイント
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  • 保険用語の理解度を「全体」「年代別」「自己認識タイプ別」の3軸でスコア化。20問の保険用語・商品知識について正答率を定量的に可視化し、どの用語で・どの層に誤解が生じやすいかをピンポイントで把握できます。
  • 「知っているつもり」と「実際の理解」のギャップを、自己認識タイプ×正答率のクロス集計で実証。自己評価の高い層ほど正答率が低いという逆転現象を明らかにし、説明のわかりやすさを重視した募集品質改善のヒントを提供します。
  • 2026年6月施行の改正保険業法(比較推奨販売の見直し等)に対する消費者の認知度・負担感を独自調査。制度の内容そのものではなく、消費者が実際にどう受け止めるかという「現場実装後の反応」を先取りして把握できる内容です。

このマーケットレポートは、こんな方におすすめ
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・生命保険会社・損害保険会社の商品企画・マーケティングご担当者の方
・保険代理店・保険ショップの営業企画、募集人教育・研修ご担当者の方
・金融機関、シンクタンク等で消費者行動・金融リテラシーを調査研究する方

FAQ
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Q:「2026 保険に関する消費者の理解度・意識調査」では、保険用語の理解度についてどのような結果が得られていますか?
A:保険商品・保険用語に関する20問の理解度を測定したところ、全体正答率は55.1%でした。年代別では20代42.0%、30代48.9%、40代56.0%、50代62.2%、60代64.8%と、年齢が上がるにつれて理解度が向上する傾向がみられました。

Q:消費者の「理解しているつもり」と「実際の理解度」にギャップはありますか?
A:あります。「内容をしっかり理解し、納得したうえで申し込むタイプ」の正答率は58.8%であったのに対し、「大まかに理解した気になれば申し込むタイプ」は62.8%となり、自己評価が高い層の方が実際の理解度で下回る逆転現象が確認されました。

Q:2026年6月に施行された改正保険業法について、消費者の認知度はどの程度ですか?
A:全体の64.8%が「全く知らなかった」と回答しており、業界内では重要な関心事である制度改正が、消費者側にはほとんど浸透していない実態が明らかになりました。また、比較推奨販売に伴う募集プロセスの変化(確認電話・書類記入の増加等)については、全項目で6~7割の消費者が「負担に感じる」と回答しています。

各章で解決できる課題
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「1. 保険業界を取り巻く環境」「2. 改正保険業法と募集品質見直しの動き」では、ビッグモーター問題や保険料調整行為(カルテル)、顧客情報漏えい問題など近年の不祥事の経緯と、2026年6月施行の改正保険業法(比較推奨販売ルールの見直し等)の制度内容を整理しています。業界動向・規制環境を前提知識として押さえたうえで、以降の消費者調査結果を読み解くことができます。

「6. 半分は不正解-保険用語、55.1%しか正しく理解されていない」では、保険用語・商品理解度の全体像と年代別の格差を定量的に把握できます。どの用語で誤解が生じやすいか(例:「収入保障保険」と「個人年金保険」の混同)を具体的に確認でき、説明資料や募集トークの改善ポイントの特定に活用できます。

「7. 『自分は分かっている』という思い込みの正体」「8. 業界が騒ぐ業法改正、消費者は『知らない』の一言」では、加入時の自己認識タイプ別に理解度・制度改正の認知度をクロス分析しています。自己評価に頼った説明の限界を把握し、「説明したかどうか」ではなく「理解できたかどうか」を軸にした募集品質の設計に役立てられます。

「9. 『保険を決めるのは自分じゃなくていい』という消費者心理」「10. 情報を開示しても、7割には届いていない」では、商品選択における「おまかせ志向」や、ディスクロージャー資料・業界情報への関心の低さを分析しています。情報を発信するだけでは届かない消費者層に対し、どのような接点設計・情報提供のあり方が求められるかを検討する材料を提供します。

リサーチ内容

調査結果のポイント
 
1.アンケート結果
  図表 1 保険用語理解度の結果(SA)全体
  図表 2 Q27改正保険業法の認知度(SA)年齢別
  図表 3 Q32ディスクロージャー資料の確認経験(SA)年齢別
  図表 4 Q36保険商品の決め方(SA)年齢別
2.提言
 
Ⅰ.Webアンケート調査 -分析編-
 
1.保険業界を取り巻く環境
  1.1.保険業界で相次ぐ不祥事案
    1.1.1.ビッグモーター問題
    1.1.2.企業向け保険における保険料調整行為(カルテル問題)
    1.1.3.顧客情報漏えい問題
2.改正保険業法と募集品質見直しの動き
  2.1.改正保険業法の成立・施行の経緯
  2.2.改正保険業法の4つポイント
  2.3.保険募集を巡る環境変化を踏まえた消費者アンケート調査の実施
3.本アンケート設計時の仮説について
  3.1.アンケート調査の背景と問題意識
    仮説①「知っているつもり」と「実際の理解」にギャップが存在する
    仮説②募集プロセスを経ても理解が十分に定着していない可能性あり
    仮説③ネット完結型保険では理解面に課題が生じやすい
    仮説④消費者の理解度が低いほど、業界内の話題への関心も低い
    仮説⑤用語解説ページの認知・閲覧の壁と「調べたつもり」
    仮説⑥消費者は自ら比較するよりも推奨を求めている
    仮説⑦保険会社の情報開示は十分に活用されていない
4.分析結果サマリ・提言
  4.1.調査結果サマリ
    4.1.1.保険用語について一定の認識はみられるものの、理解は十分に定着していない
    図表 5 保険用語理解度の結果(SA)全体
    4.1.2.若年層にみられる保険理解の課題
    図表 6 保険用語理解度の結果(SA)年齢別
    図表 7 Q34保険募集人の説明理解度(SA)
    4.1.3.「わかったつもり」の存在
    4.1.4.業界が重視する制度改正は、消費者側では十分に認知されていない
    図表 8 Q27改正保険業法の認知度(SA)年齢別
    4.1.5.商品選択においては「自分で選ぶ」よりも「おすすめしてほしい」が優勢
    図表 9 Q36保険商品の決め方(SA)年齢別
    4.1.6.保険業界の課題は「不信」よりも「無関心」である
    図表 10 Q32ディスクロージャー資料の確認経験(SA)年齢別
    図表 11 Q31保険業界に対するイメージ(SA)年齢別
    図表 12 Q29保険業界の不祥事報道の認知状況(SA)年齢別
  4.2.提言
    4.2.1.「説明したか」ではなく「理解できたか」を重視した募集活動へ
    4.2.2.若年層との継続的な接点を通じた保険理解の形成が必要
    4.2.3.制度や情報の「開示」よりも、消費者との接点設計を重視する
5.アンケート調査概要
  5.1.調査目的
  5.2.実施要綱
  5.3.質問項目一覧
  5.4.回答者プロフィール
    5.4.1.性別
    5.4.2.年齢
    5.4.3.職業
6.半分は不正解-保険用語、55.1%しか正しく理解されていない
  6.1.正答率55.1%、「間違え方」から見える保険理解の特徴
    図表 13 保険用語理解度の結果(SA)全体
  6.2.20代42.0% vs 60代64.8%-保険知識の年代格差
    図表 14 保険用語理解度の結果(SA)年齢別
  6.3.若年層は「接点不足」と「理解不足」の二つの課題を抱える
    図表 15 Q34保険募集人の説明理解度(SA)
  6.4.なぜ理解は深まらないのか‐3つの要因
7.「自分は分かっている」という思い込みの正体
  7.1.自己認識タイプの年代差-50代以上は「理解型」が8割で優勢、20代の3割は「必要に迫られて」タイプ
    図表 16 Q6保険加入タイプ(SA)年代別
  7.2.「しっかり理解タイプ」が「大まかタイプ」に正答率で負ける逆転現象
8.業界が騒ぐ業法改正、消費者は「知らない」の一言
  8.1.年代別にみた改正保険業法の認知状況
    図表 17 Q27改正保険業法の認知度(SA)年齢別
  8.2.「人任せ」ほど制度を知らない-改正法認知はわずか0~2.2%
    図表 18 Q27改正保険業法の認知度(SA)加入タイプ別
  8.3.顧客保護のはずが「負担」-想定される変化に6~7割が拒否反応
    図表 19 Q28比較推奨販売に伴う募集プロセス変化に対する負担感(SA)年齢別
9.「保険を決めるのは自分じゃなくていい」という消費者心理
  9.1.商品選択行動からみた「おまかせ志向」
    図表 20 Q36保険商品の選択意向(SA)年齢別
    図表 21 Q37保険用語不明時の対応方法(MA)年齢別
10.情報を開示しても、7割には届いていない
  10.1.ディスクロージャー資料、7割が「見たことがない」
    図表 22 Q32ディスクロージャー資料の確認経験(SA)年齢別
    図表 23 Q33保険会社の信用判断要素(MA)年齢別
  10.2.そもそも保険業界への信頼以前に関心がない
    図表 24 Q31保険業界に対するイメージ(SA)年齢別
    図表 25 Q29保険業界の不祥事報道の認知状況(SA)年齢別
 
Ⅱ.Webアンケート調査 -集計データ編-
 
Q1.性別
Q2.年齢
Q3.職業
Q4.加入している保険の種類
Q5.加入している保険ジャンル
Q6.保険加入タイプ
Q7.定期保険の理解度
Q8.終身保険の理解度
Q9.養老保険の理解度
Q10.収入保障保険の理解度
Q11.個人年金保険の理解度
Q12.学資保険の理解度
Q13.車両保険の理解度
Q14.地震保険の理解度
Q15.個人賠償責任保険の理解度
Q16.被保険者の理解度
Q17.特約の理解度
Q18.解約返戻金の理解度
Q19.配当金の理解度
Q20.告知義務の理解度
Q21.責任開始日の理解度
Q22.等級制度の理解度
Q23.免責金額の理解度
Q24.先進医療特約の理解度
Q25.就業不能保険の理解度
Q26.共済制度の理解度
Q27.改正保険業法の認知度
Q28_1.意向確認時間の負担感
Q28_2.理解確認頻度の負担感
Q28_3.推奨理由の説明時間の負担
Q28_4.書類記入・署名の負担感
Q28_5.商品比較・選択の負担感
Q28_6.契約確認対応の負担感
Q28_7.複数担当者対応の負担感
Q29.保険業界の不祥事報道の認知状況
Q30.不祥事報道による印象変化
Q31.保険業界に対するイメージ
Q32.ディスクロージャー資料の確認経験
Q33.保険会社の信用判断要素
Q34.保険募集人の説明理解度
Q35.保険用語のハードルによる契約躊躇経験
Q36.保険商品の選択意向
Q37.保険用語不明時の対応方法
Q38.ネット完結型保険の加入躊躇理由

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