モーニングCROSS週間ランキング17.3.12 – 17.3.16
週間ランキング
大阪府の学校法人「森友学園」への国有地を安く売却した問題。14日の衆議院本会議にて、稲田朋美防衛相は森友学園の訴訟への関与を強く否定。しかし15日、その国会答弁を撤回し誤りを認め、謝罪しました。これについて野党は辞任を迫りましたが、稲田防衛相は「職務に邁進していきたい」と辞任は否定しました。大阪前橋下徹府知事も小学校認可の一連の手続きについて、「明らかにミス」などと自身の責任を認める内容をツイッターで投稿するなど、今後どのような形で全容解明を迎えるのでしょうか。
今週のニュースランキングは以下となります。
順位
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ニュースグループ
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クチコミ数
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---|---|---|
1位
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稲田防衛相 森友学園 |
199,860
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2位
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PKO日報 |
141,019
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3位
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百条委員会 都議会 |
61,883
|
4位
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渡瀬恒彦 死去 |
58,288
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5位
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田園都市線 死亡 |
24,652
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6位
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残業上限 月100時間未満 |
21,509
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7位
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朴大統領 罷免 |
20,200
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8位
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飼育員死亡 アドベンチャーワールド |
14,148
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9位
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中国TV 日本産食品 |
14,066
|
10位
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サウジ 少女 |
12,544
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未来を見通すための戦略思考 ~矢野経済研究所代表による今週のコメント
■三越伊勢丹、社長交代。百貨店は新たな業態として再生できるか
13日、三越伊勢丹ホールディングスは3月31日付けで大西洋社長が辞任、4月1日付けで杉江俊彦専務が昇格する人事を発表した。杉江氏は、従来の多角化路線を引き継ぎつつも、「成長事業の育成より構造改革を優先する」ことを表明、大西氏の社内コミュニケーション不足を指摘したうえで「中間管理職との対話を重視したい」との方針を語った。
後任未定のまま社長の辞任が報道されたのが6日、組合との対立がトップ交代の背景にあるとも伝えられるが、いずれにせよ正常でない内部の様相が推察される。
とは言え、従業員の不満を解消することで経営が再建出来るわけではない。
現在の苦境は、株高と訪日中国人による一時的な高額品需要の高まりに安易に便乗した営業戦略上の失敗である。言い換えれば、上質な中間層という本来の顧客に背を向けたことの反動である。ただ、それだけであれば売場改革と効率化で乗り切れる。問題は絶対的な供給過剰であり、かつ、需給ギャップはもはや量の問題として解決出来るレベルにないこと、言い換えれば、縮小均衡策の賞味期限は既に終わっているということである。
アパレルとの二人三脚で日本の消費市場を牽引した百貨店の使命はとうの昔に終焉した。今、三越伊勢丹ホールディングスに必要なことは本業そのもののイノベーションであり、成長機会を見つけ出すための柔軟な社内風土と資源の集中投下を可能にする意思決定力である。
ゆえに、新体制が取り組むべき優先順位は成長に向けてのビジョンの策定とそれを完遂する覚悟を表明することである。百貨店の再起を夢見る労使の馴れ合いなどまったく必要ない。
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