プレスリリース
No.2147
2019/10/21

2018 年の呉服小売市場規模は 前年比 98.9%の 2,681億円
-多様化する消費者需要により「通信販売」と「リサイクル」が伸長-

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内呉服(きもの)市場を調査し、現況、参入企業の動向、および将来展望を明らかにした。

呉服小売市場規模推移
呉服小売市場規模推移
2018年販売チャネル別呉服小売市場構成比
2018年販売チャネル別呉服小売市場構成比

1.市場概況

2018 年の呉服小売市場規模は 前年比 98.9%の2,681億円と推計した。
少子化の影響や婚姻組数減少※のなか、消費者のきもの離れもあり、国内の呉服市場は厳しい市場環境下にある。主要販売チャネルである一般呉服店やチェーン専門店では、引き続きこうした影響を受け微減傾向にある。一方で、通信販売とリサイクル販売は好調に推移している。(※データ出所:厚生労働省)
こうしたなか、小売業各社では通信販売に積極的に取組む様子がみられ、卸売業においても通販事業に着手する企業が出てきている。また、リサイクル販売ではアンティーク柄などをはじめとして、アパレルファッションと同等の感覚で着用されるなど、消費者需要が拡がりを見せている。

2.注目トピック

「きものレンタル」と各種サービスを複合したビジネス展開

七五三や成人式などの儀礼的な慶事におけるきものレンタル分野に、昨今では写真スタジオ、美容室運営企業、ブライダルプロデュース企業などの異業種企業が参入し、競争が激化している。

写真撮影が主業である写真スタジオがきものレンタルを組み合わせたサービスを提供する一方で、きもの販売を主とする呉服企業も自社に撮影スタジオを備え、きものレンタルと着付け、写真撮影・ヘアメイクを組み合わせるなど、異業種からの参入企業と呉服企業の双方において、きものレンタルと付随する各種サービスを複合したビジネスが展開されるようになっている。(なお、本調査における呉服小売市場規模にはきものレンタルは含まない)

3.将来展望

総務省「家計調査年報」によると、二人以上の世帯における2018 年の和装全体の消費支出額(着尺地含む)は前年比 22.9%減の 2,639 円、また着尺地を除いた和服関連の消費支出額も、同27.9%減の 1,891 円と前年を大きく下回るといった状況にある。

また、きもの販売の主要チャネルである一般呉服店やチェーン専門店では引き続き少子化や婚姻組数減少が影響し、厳しい市況になると見られることから、2019年の呉服小売市場規模は前年比99.4%の2,664億円を予測する。

​こうしたなか、訪日外国人観光客に定着してきている観光用のきものレンタルや、小売業・卸売企業共に展開を強化するインターネット通販事業は好調であり、今後も安定成長が期待される。

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  • セグメント別の動向
  •  競争激化が予想されるレンタル市場
     選択肢の拡大により、消費者嗜好の多様化、価格の二極化は継続
  • 注目トピックの追加情報
  •  振袖は「購買」「レンタル」「リメイク」の3 分野での展開が常道に
     大手専門チェーン店のセールスプロモーション戦略はデジタルと、イベント企画などのプロモーションが主流
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    調査要綱

    1.調査期間: 2018年11月~2019年3月
    2.調査対象: 呉服関連メーカー、呉服関連卸売業、呉服関連小売業等
    3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談、郵送アンケート、及び文献調査併用

    <呉服市場とは>

    本調査における呉服市場には、正絹のきもの、紬類のきもの、帯類、リサイクルきものの他、和装小物、ゆかた、合繊素材のきもの等を含む。市場規模は小売金額にて算出し、きものレンタルは含まない。

    <市場に含まれる商品・サービス>

    正絹のきもの、紬類のきもの、帯類、リサイクルきものの他、和装小物、ゆかた、合繊素材のきもの等

    出典資料について

    資料名
    発刊日
    2019年03月27日
    体裁
    A4 511ページ
    定価
    120,000円(税別)

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    マーケティング本部 広報チーム
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