プレスリリース
No.4040
2026/02/09
健康食品市場に関する調査を実施(2026年)

2025年度の健康食品の市場規模は前年度比0.8%減の9,147億1,000万円の見込
物価高などの逆風下、体調管理への意識向上、若年層における健康・美容意識の向上により市場は堅調に推移

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、国内の健康食品市場、機能性表示食品市場を調査し、各セグメント別の動向、参入企業の動向、将来展望を明らかにした。

健康食品、機能性表示食品・サプリメント国内市場規模推移・予測
健康食品、機能性表示食品・サプリメント国内市場規模推移・予測
食品種類別の機能性表示食品国内市場規模推移・予測
食品種類別の機能性表示食品国内市場規模推移・予測

1.市場概況

健康食品の市場規模は、2024年度が前年度比1.9%増の9,221億7,000万円、2025年度は同0.8%減の9,147億1,000万円(見込)と推計する。


2024年度は、2024年3月に発覚した紅麹問題がサプリメント形状のコレステロール対策を中心とした生活習慣病予防対策に大きな逆風となったものの、粉末などの一般食品に近い形状に需要が流れ、全体としては微増で着地した。


流通別の動向を見ると、健康食品市場の販路で大きな比重を占める無店舗販売では、訪問販売は、販売員の高齢化、軟調な新規会員の獲得などの影響により市場規模の縮小基調に歯止めがかからない状態が続いており、今後もダウントレンドが継続すると予想する。


通信販売は、従来型のオフラインにおける単品通販型ビジネスが過渡期を迎えており、大きな拡大が見込みにくい状況となっている。一方、オンラインでは、国内最大級のショッピングモール型サイトのほか、近年、特に世界最大級のECプラットフォームの増勢傾向が顕著である。OEM(委託製造)を活用したベンチャー系企業の参入も活発であり、この勢いは当面続くと予想する。


薬系ルートは、ドラッグストアにおいて、競合激化による店舗の小商圏化、建築コストの上昇に伴う新規出店の見直しなどの動きがあるものの、依然として店舗数は増加傾向にある。また食品の取り扱いを強化し、低価格販売により集客につなげる戦略、調剤併設の加速、ドミナント戦略・M&Aなど、業界の増勢傾向が続き、健康食品の販売にも追い風となっている。


食品ルートは、一部、ドラッグストアとの競合はあるものの、即飲需要の高いCVS(コンビニエンスストア)、日常の買い物ついでの食品スーパーなどの業態特性を活かした健康食品の販売が見られ、堅調に推移している。


健食系ルートは、地方を中心とした店舗の減少、ドラッグストアやオンラインストアの台頭などが影響し、当面縮小基調が続くと予想する。


その他ルートは、コロナ禍からの人流回復の追い風、サービス産業における物販が一巡しつつあることなどから、市場伸長率は鈍化傾向がみられる。

2.注目トピック

食品種類別の機能性表示食品市場動向

機能性表示食品市場は、紅麹問題により2024年度にコレステロール対策を中心とした生活習慣病対策のサプリメント形状の商品に影響がみられたものの、2023年度までに受理された機能性表示食品の件数が多く、市場規模にプラスとなった。


一方、紅麹問題発覚後の機能性表示食品制度の厳格化により、届出撤回や機能性表示食品としての販売休止などの動きがみられた。これに加え、2024年度後半からの「令和の米騒動」を象徴とする物価高による生活者の節約志向の中で、新規獲得効率が悪化した。この影響により、サプリメントの通信販売を中心に広告出稿を抑える動きが強まり、機能性表示食品の市場成長が鈍化することが予想される。


生鮮食品では農産品・果樹において作柄の影響がみられたほか、厳格化した制度のもと、事務処理負担の増加などから機能性表示食品の届出撤回の動きも多く、2025年度は市場が縮小する見込みである。

3.将来展望

健康食品業界は、紅麹問題や、物価高を背景とした生活防衛、商品・送料などの値上げを機に健康食品の定期購入からの離脱がみられた。一方で体調管理への意識向上に伴う免疫サポート関連の需要拡大、若年層の健康・美容意識の向上など、健康食品に対する需要の盛り上がりもみられる。このため総市場は今後も緩やかな拡大基調が続くと予想される。


 

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    調査要綱

    1.調査期間: 2025年10月~2026年1月
    2.調査対象: 健康食品製造・販売企業(健康食品メーカーを中心に一般食品メーカー・製薬メーカー等)、健康食品関連団体、管轄官庁等
    3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話によるヒアリング、郵送・メールによるアンケート調査、ならびに文献調査併用

    <健康食品市場とは>

    本調査における健康食品市場とは、錠剤、カプセル、粉末、ミニドリンク形状等の健康維持・増進、美容等を目的とした食品(サプリメント)を対象とし、メーカー出荷金額ベースで算出した。なお、健康食品市場規模には、サプリメント形状の機能性表示食品や特定保健用食品(トクホ)を含むが、機能性表示食品の一般食品、生鮮食品は含まない。

    <機能性表示食品市場とは>

    本調査における機能性表示食品市場は消費者庁に届出受理された商品を対象とし、メーカー出荷金額ベースで算出した。なお、食品種類別にサプリメント(錠剤、カプセル、粉末、ミニドリンク形状等)、一般食品、生鮮食品に分類している。

    <市場に含まれる商品・サービス>

    青汁、コラーゲン、マルチビタミン、グルコサミン、プロテイン、植物発酵エキス(酵素)、ビタミンC、DHA・EPA、黒酢・香醋等

    出典資料について

    資料名
    発刊日
    2026年01月30日
    体裁
    A4 429ページ
    価格(税込)
    165,000円 (本体価格 150,000円)

    お問い合わせ先

    部署
    マーケティング本部 広報チーム
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