プレスリリース
No.4164
2026/10/21

惣菜(中食)・米飯市場に関する調査を実施(2026年)

2025年度の日配惣菜・米飯市場は前年度比102.6%の10兆5,218億円、加工惣菜・米飯市場は前年度比102.1%の1兆2,027億円と推計

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、国内の惣菜(中食)・米飯市場を調査し、商品セグメント・販売チャネル別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。

惣菜(中食)・米飯市場規模推移・予測
惣菜(中食)・米飯市場規模推移・予測

1.市場概況

2025年度における日配惣菜・米飯市場は、小売金額ベースで10兆5,218億円(前年度比102.6%)、加工惣菜・米飯市場は小売金額ベースで1兆2,027億円(同102.1%)と推計した。

惣菜(中食)・米飯市場は、共働き世帯や単身世帯の増加、高齢化の進展を背景に調理の手間を省きたい、限られた時間を有効に使いたいといったニーズや調理負担を軽減したいといったニーズも重なり、堅調な成長を続けている。また、物価上昇が続く中でも外食と内食の中間に位置する中食は外食よりも価格を抑えられ、利便性の高い選択肢として市場を下支えしている。一方、近年の市場規模拡大には需要の増加だけでなく、原材料費や物流費、人件費などの上昇を背景とした価格改定の影響も大きい。

2.注目トピック

冷凍弁当・惣菜市場の動向

冷凍弁当・惣菜市場では、従来、治療食や介護食などの宅配サービスが主要な需要領域の一つとして市場を形成してきたが、近年は健康志向の高まりや食事の簡便化を背景に、一般消費者向け市場へと需要が広がっている。現在では、主菜・副菜を組み合わせた冷凍弁当に加え、高たんぱくや糖質・塩分のコントロールを訴求した商品、特定の健康ニーズや利用目的に応じて栄養設計された商品など、商品の多様化が進んでいる。

また、介護・高齢者施設などの法人向け市場においても需要が拡大している。慢性的な人手不足を背景に施設における調理負担の軽減や省力化につながる、加熱・解凍などの簡単な調理で提供できる商品のニーズが高まっている。さらに、たんぱく質や塩分などの栄養管理に加え、高齢者の身体状況に応じて咀嚼・嚥下のしやすさに配慮した商品開発も進展している。

加えて、冷凍・製造技術の進歩により、保存性を確保しながら味や食感などの品質向上を図った商品が増加している。急速凍結技術や食材ごとの調理・冷凍条件の最適化などにより、米飯の食感や惣菜の風味、電子レンジ加熱後の品質を維持する技術の向上で、冷凍食品に対する消費者の評価を上げていることも市場拡大を後押ししている。

3.将来展望

日配惣菜・米飯市場では、スーパーマーケットや惣菜専門店、持ち帰り弁当店、ドラッグストアなど多様な業態が競争力を高めている。店内調理による出来たての美味しさや専門店ならではの品質を訴求しながらも、食材の加工や調理を集約して行うプロセスセンターの活用、外部工場などで製造・包装した商品を店舗で販売するアウトパック商品の導入が進んでいる。また、食品製造現場では自動化・省人化への実現に向けた取組みが加速しており、生産性向上と品質維持の両立を図っている。

加工惣菜・米飯市場では、パウチ惣菜や冷凍弁当・冷凍惣菜、無菌包装米飯など、保存性と利便性を兼ね備えた商品の需要が拡大している。冷凍・包装技術の進歩による品質向上に加え、買い置き需要や個食需要、健康志向の高まりなどが市場拡大を後押ししている。

このように、惣菜(中食)・米飯市場はライフスタイルや消費行動の変化に伴い、今後も需要の底堅さに支えられる一方、市場規模の拡大には原材料価格や包装資材価格、物流費、人件費の高騰による価格改定や高付加価値化による販売単価の上昇も一定程度寄与するものとみる。消費者ニーズへの対応や食品製造現場における自動化・省人化に向けた取組みが、今後の持続的な成長を左右すると考える。

2033年度の日配惣菜・米飯市場は小売金額ベースで12兆3,224億円(2025年度比117.1%)、加工惣菜・米飯市場は小売金額ベースで1兆3,607億円(同113.1%)を予測する。

出典資料について

2026年版 惣菜(中食)・米飯市場の実態と将来展望

発刊日:2026年06月30日 体裁:A4 399ページ
価格(税込): 220,000円 (本体価格 200,000円)
※本プレスリリースに一部のオリジナル情報を加えたショートレポートもご購入いただけます。

調査要綱

1.調査期間: 2025年6月~2026年6月
2.調査対象: 惣菜・中食関連企業、官公庁、関連業界団体ほか
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談取材および電話、質問紙等による間接ヒアリング、ならびに文献調査併用

<日配惣菜・米飯市場とは>
外食と内食(自宅で食べる手作りの家庭料理)の中間に位置する調理済み持ち帰り食品であり、和風惣菜、洋風惣菜、中華惣菜、米飯(弁当など)、給食弁当、調理パン、ファストフード、調理麺など日持ちがせず購入当日から数日の間に消費する調理済み食品を対象とし、市場規模は小売金額ベースで算出した。 
なお、冷凍食品、冷蔵食品(チルド食品)、レトルト食品、レンジ食品など、比較的保存性の高い食品を除く。

<加工惣菜・米飯市場とは>
比較的保存性の高い、パウチ惣菜、冷凍弁当・惣菜、無菌包装米飯、冷凍米飯、レトルト米飯などを対象とし、市場規模は小売金額ベースで算出した。 

<市場に含まれる商品・サービス>

◇日配惣菜・米飯:日配惣菜、ファストフード、おにぎり、給食弁当、調理パン、調理麺、その他持ち帰り弁当 ◇加工惣菜・米飯:パウチ惣菜、冷凍弁当・惣菜、無菌包装米飯、冷凍米飯、レトルト米飯

お問い合わせ先

部署
マーケティング本部 広報チーム
住所
〒164-8620 東京都中野区本町2-46-2
電話番号
03-5371-6912
メールアドレス
press@yano.co.jp
©2026 Yano Research Institute Ltd. All Rights Reserved.
  本資料における著作権やその他本資料にかかる一切の権利は、株式会社矢野経済研究所に帰属します。
  報道目的以外での引用・転載については上記広報チームまでお問い合わせください。
  利用目的によっては事前に文章内容を確認させていただく場合がございます。