飲料市場に関する調査を実施(2026年)
2025年度の飲料市場規模は5兆3,800億円、値上げによる単価上昇で拡大維持も販売数量が減少
~高まる節約志向の一方で、健康課題や飲用シーンに特化した高付加価値提案が市場を下支え~
1.市場概況
2025年度の飲料市場規模は、メーカー出荷金額ベースで前年度比101.9%の5兆3,800億円となった。価格改定による販売単価の上昇が寄与し、販売数量が前年度を下回るなかでも金額ベースでは拡大を維持した。
物価高に伴う生活防衛意識の高まりから、大型ペットボトル商品の買い控えや購入点数の削減、必要量だけを購入する動き、NB(ナショナルブランド)商品から低価格なPB(プライベートブランド)商品への切り替えも進んだ。商品を購入する際の選択基準が厳しさを増しているなか、販売数量の確保には値頃感だけでなく、価格に見合う商品価値や購入理由を明確に示すことがより重要となった。
2.注目トピック
価格上昇下では、健康価値や嗜好性など明確な選択理由が重要に
ミネラルウォーターや茶系飲料では、大型ペットボトル商品の値上げやPB商品への移行が進むなか、水源、味わい、環境対応、ノンカフェインなど、価格以外の選択理由を示す必要性が高まった。
茶系飲料では、麦茶やブレンド茶は水分補給の飲み物として選ばれやすく、カフェインが含まれていないルイボスティーやコーン茶なども伸長した。紅茶では、海外の茶文化や香り、フルーツなどを取り入れた商品が若年層の関心を集めた。
3.将来展望
2026年度の飲料市場規模は、メーカー出荷金額ベースで前年度比100.3%の5兆3,950億円を予測する。主要メーカーによる価格改定が平均単価を押し上げ、市場規模が拡大する見通しである。 一方、物価高に伴う節約志向が続き、値上げ後の買い控えや購入量の調整が見込まれるため、数量ベースでは前年割れが続く可能性が高い。単価上昇と販売数量の減少が併存するなか、健康や水分補給のための飲料として需要を取り込みつつも、価格に見合う機能や品質、利便性を提示できるかが市場維持の鍵となる。
2030年度に向けては、人口減少を背景に数量ベースでは緩やかな縮小が続く一方、価格改定の浸透と高付加価値商品の拡大により、金額ベースでは横ばいから緩やかな拡大が予測される。
出典資料について
2026年版 飲料市場の現状と展望
価格(税込): 198,000円 (本体価格 180,000円)
調査要綱
2.調査対象: 飲料メーカー、販売企業等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話取材、アンケート調査、ならびに文献調査併用
<飲料市場とは>
飲料とは、アルコール度数1%未満の飲料で、PETボトルや缶、紙容器などに入り、そのまま飲用できるものをさす。
本調査における飲料市場とは、炭酸飲料やコーヒー飲料、ミネラルウォーター、果汁・野菜飲料、各種茶系(日本茶、紅茶、ウーロン茶等)飲料、スポーツ・機能性飲料、栄養飲料(エナジードリンク含む)、飲用牛乳類、色物乳飲料、乳酸菌飲料、ドリンクヨーグルト、豆乳などを対象とする。
<市場に含まれる商品・サービス>
炭酸飲料、果汁・野菜飲料、コーヒー飲料、各種茶系飲料、ミネラルウォーター、健康系飲料、乳系飲料 ※飲料市場対象外カテゴリー;レギュラーコーヒー、インスタントコーヒー、手入れ紅茶
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