No.3949
2025/11/10
健康食品受託製造市場に関する調査を実施(2025年)
健康食品の受託製造市場は拡大傾向、2025年度は前年度比1.8%増の1,793億円を見込む
~海外需要の取り込み、原材料費・加工費の価格改定による取引金額上昇により市場拡大~
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内の健康食品受託製造(OEM)市場を調査し、市場概況や参入企業の動向、将来展望などを明らかにした。
健康食品の受託製造市場規模推移
1.市場概況
健康食品の受託製造市場は2020年度以降、拡大基調を辿っており、2024年度は前年度比2.2%増の1,761億3,000万円、2025年度は同1.8%増の1,793億円を見込む。
市場拡大の主な要因として、インバウンド(訪日外国人客)を含めた海外需要の取り込み、原材料費や加工費の価格改定による取引金額の上昇効果が挙げられる。
2.注目トピック
海外需要の開拓が市場を牽引
国内需要の伸び悩みを受け、海外需要の開拓が活発化している。越境EC、一般貿易による輸出や、大手受託メーカーを中心とした海外企業との直接取引の開始・拡大が進み、現地事務所や現地法人の設立、現地での市場調査や人材採用といった実務的な取り組みも増えている。
3.将来展望
国内市場の大幅な拡大が見込めない中で、大手から中堅の受託製造企業は海外需要の取り込みと、今後も上昇が見込まれる原材料費・人件費・エネルギーコストといった生産コストへの対応を経営上の最重要課題としている。海外需要の更なる開拓、原料加工、製材などの技術革新、コスト上昇分の取引価格への転嫁が、今後の成長の鍵となる。
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調査要綱
1.調査期間: 2025年7月~9月
2.調査対象: 健康食品受託製造企業、健康食品販売会社、原料メーカー等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、アンケート調査、ならびに文献調査併用
2.調査対象: 健康食品受託製造企業、健康食品販売会社、原料メーカー等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、アンケート調査、ならびに文献調査併用
<健康食品受託製造(OEM)市場とは>
本調査における健康食品とは、錠剤、カプセル、粉末、ミニドリンク形状等の健康維持・増進、美容等を目的とした食品を対象とする。
健康食品受託製造(OEM)市場とは、健康食品製品の企画・製造をブランドオーナー(健康食品販売会社)などから委託された受託製造事業を対象とする。
<市場に含まれる商品・サービス>
健康食品(錠剤、カプセル、粉末、ミニドリンク形状の食品)の受託生産(OEM)
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本資料における著作権やその他本資料にかかる一切の権利は、株式会社矢野経済研究所に帰属します。
報道目的以外での引用・転載については上記広報チームまでお問い合わせください。
利用目的によっては事前に文章内容を確認させていただく場合がございます。
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