2017年版 工業用フィルムコンバーター市場の展望と戦略

我が国の高機能フィルム市場は高い技術力を持つ基材、加工(コンバーティング)、剤のメーカーが、お互いの技術を摺合せながら最先端の部材を実現することで発展してきた。近年、かつてのようにディスプレイ関連市場での成長が期待できなくなる中、参入メーカー各社では新たな市場の模索が進み、基材や剤のメーカーが、従来よりも川下市場に向けた展開を開始している。具体的には、基材や剤をそのままではなく、テープなどユーザーが使いやすい形まで作り込んで供給するという動きだが、基材や剤の開発だけでは限界があるため、これらを組み合わせて付加価値を付与するコンバーターの重要性が増し、従来のような単なる加工業者ではなく、基材や剤のメーカーが川下展開をする上での「パートナー」へとそのポジションを変えつつある。各社には従来からの「塗る・貼る・切る」といった加工技術に加え、基材と剤との最適な組合せや塗り方などの開発力、量産段階でのトータルコスト削減につながる提案力、一定以上のボリュームを安定供給できる生産キャパの確保などが求められている。
また、これまでは個々のコンバーターが自社の規模と強みに応じた展開を進めてきたが、今後はコンバーター同士が得意分野を活用し、協業してユーザーの要求に確実に応えていくことで、保有設備や生産キャパの限界を克服するという取組みも求められるだろう。

発刊日: 2017/03/31 体裁: A4 / 124頁
資料コード: C58115100 PDFサイズ: 2.6MB
カテゴリ: マテリアル / 環境・エネルギー、自動車、機械、エレクトロニクス

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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:ウェットコート、ドライコート、ラミネートなどの事業を展開する主要なフィルムコンバーター各社の動向と今後の事業施策を徹底調査し、さらに周辺調査を行うことで、自動車用加飾フィルム市場における現状と今後の動向の把握を目的とする。
調査対象:ウェットコートコンバーター、ドライコートコンバーター、ラミネートコンバーター
※オリジナル加工及び受託加工
調査方法:直接面接取材をベースに、文献調査を併用。
調査期間:2016年11月~2017年3月

資料ポイント
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  • 材料指定で加工する「受託業者」から「開発パートナー」へ、ユーザーの新市場開拓に食い込め
  • 基材・剤など材料の付加価値向上を実現するコンバーターの重要性が増す
  • 設備・生産能力など規模の限界を協業で突破、コンバーター各社の連携で新たな市場開拓とソリューション提供を生み出せ

資料概要
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第1章 工業用フィルムコンバーター市場の展望
第2章 主要コンバーティングプロセスの動向
第3章 主要コンバーターの動向

リサーチ内容

■掲載内容

調査結果のポイント

第1章 工業用フィルムコンバーター市場の展望

材料指定で加工する「受託業者」から「開発パートナー」へ
  ユーザーの新市場開拓に食い込め
  基材・剤など材料の付加価値向上を実現するコンバーターの重要性が増す
  設備・生産能力など規模の限界を協業で突破
  コンバーター各社の連携で新たな市場開拓とソリューション提供を生み出せ!
    (表)主要コンバーター売上高推移
    (図)個々のコンバーターによるユーザーニーズへの個別対応
    (図)コンバーター各社の協業によるニーズ対応の幅の拡大

第2章 主要コンバーティングプロセスの動向

1.ウェットコート
  1.剥離フィルム
    偏光板、MLCCなどボリュームゾーンは基材メーカーの加工部門がシェアを確保
    受託コンバーターは少量多品種・ニッチ市場での展開に
    (表)PETベースリリースフィルム市場規模推移
    (表)主要リリースフィルムメーカー各社の生産体制
  2.粘着フィルム
    光学粘着静電容量TP向けOCAは市場成熟で競争激化
    (図・表)静電容量TP用OCA市場規模推移
    プロテクトフィルムボリュームゾーンの偏光板向けは藤森工業がシェアを確保
    一般産業向けではサンエー化研、パナック、スミロンがユーザーニーズにきめ細かく対応
    (表)プロテクトフィルム(光学用)市場規模推移
    (表)PETプロテクトフィルム主力メーカーの生産体制
    粘着テープ、粘着ラベルは加工コンバーターではなく「メーカー」としての参入がメイン
  3.ハードコート(HC)フィルム
    TP向けはITOベース向けがモバイル端末需要に比例して堅調に推移も
    構造の変化で飛散防止フィルムやITOカバー需要は激減
    (表)TP用HCフィルム市場規模推移
    三次元加飾フィルムは成形性と表面硬度の両立が課題に
  4.受託コンバーターの動向
    ユーザーの開発パートナーとして新たな市場開拓への貢献を目指せ
2.ドライコート
    (表)ドライコートの概要
  1.バリアフィルム
    バリアフィルムは大部分が包装材料として使用される
    2016年より蒸着バリアフィルムがQDディスプレイ部材として採用開始
    (表)アルミ蒸着フィルム市場規模推移
    (表)透明蒸着フィルム用途別市場規模推移
    (表)主要蒸着フィルムメーカー各社の生産体制
  2.反射防止フィルム
    要求される反射性能やユーザー嗜好によって
    ドライコートとウェットコートが棲み分けられる
    (表)偏光板用ドライAR市場規模(2014~2017年度予測)
  3.透明導電性フィルム
    ITOフィルムの価格下落に底打ち感、非ITO系は低抵抗化必須の2in1-PC向けが堅調
    (図・表)静電容量TP用ITOフィルム市場規模推移(2014~2018年予測)
    (表)ITOフィルムメーカー生産拠点概要
    (表)非ITO系透明導電性フィルム市場規模推移
    (表)非ITO系透明導電性フィルム主要メーカー概況
  4.加飾フィルム
    自動車内外装を中心に「非金属材料に金属調光沢付与」の需要が拡大

第3章 主要コンバーターの動向

株式会社きもと
  FPDからIoTへと舵を切り、自社の可能性を改めて追求
  PETフィルム以外の基材にも柔軟に対応し、マーケット領域の拡大に取り組む

ソマール株式会社
  「フォーミュレーション」や「コーティング」に関わる豊富な経験と
  独自の技術力を駆使して機能性フィルムでの顧客の多様な課題解決に貢献
  コンバーティング製品を扱う高機能材料の売上高は堅調に推移
  オリジナル製品では粘着フィルムが安定した需要を確保
  受託加工ではケミカル、メカニカル技術を融合した製品開発力と
  幅広い塗剤への対応、多層コート対応で差別化
  生産ラインを自社で設計しユーザーニーズにきめ細かく対応

東洋包材株式会社
  提案力、技術力、設備力に強み
  スポットでディスプレイ関連の加工を受託した2015年10月期以外は
  全社売上に占めるコーティング事業部門の比率は40%前後で安定
  加工賃で展開する受託加工では最先端の市場ニーズを取り込む
  委託製品でも設計~量産化まで独自の提案で進める「オリジナル製品」に強み
  大学研究室との共同開発やコンバーター同士の協業など、より幅広い事業展開を推進
  2002年稼働の新工場棟「TOFCO21」は基材の搬入~加工~出荷までオールクリーン対応

株式会社タカラインコーポレーション
  ニーズ対応とシーズ対応両面から研究開発を推進
  ラミネート技術、コーティング技術で付加価値の高いフィルムを提供
  受託加工は独自の加工技術とユーザーの要望に柔軟に対応する提案力で差別化
  厚塗りから薄塗りまで対応する幅広い設備を保有

中島工業株式会社
  光学の次のマーケット開発がユーザーと共通の課題に
  基材と塗剤の最適な組み合わせや、配合、塗り方まで、ニーズを具現化する提案力に強み
  滅菌環境の医療現場でのタブレット端末使用を可能にする「アイメディコート」
  神戸大学との共同開発で2015年グッドデザイン賞を受賞
  精密コートの需要拡大に対応しクリーンコーター増設を積極的に推進

株式会社コスモテック
  コンバーティング市場でOnly Oneのポジション確立を推進
  自社で開発した機能性フィルムを「COSMOTAC®」としてブランド化
  開発、加工、後加工、生産・供給まで「競合の無い」展開を推進
  フィルムの性能に直結する高分子技術、品質を落とさず後加工する加工技術に強み

栄和化工株式会社
  コート、ラミネート、スリットの受託加工に特化
  建材、車輛、包材からエレクトロニクスまで幅広い領域で展開
  ユーザーの海外シフトで売上高に占める海外比率が35%まで拡大
  クリーン設備、2ヘッドコーターなど数多くの設備を保有し
  ユーザーの求めるフィルムを確実に具現化する実力に強み

藤森工業株式会社(リリースフィルム)
  リリースフィルム「フィルムバイナ」で新たな市場・用途開発に取り組む
  台湾拠点稼動開始でリリースフィルム生産能力は14,400万㎡/年に拡大
  エレクトロニクス、一般産業では自動車関連の需要に期待
  ボリュームゾーンでの展開も視野にいれ用途開発と提案を推進

三井化学東セロ株式会社
  剥離フィルム「SP-PET」は電材向け中心に安定的な需要を確保
  TVやモバイル端末市場の伸び悩みの中でMLCCリリースフィルムは堅調に成長
  MLCCリリースフィルムは日系ユーザー向けの25μm 品の供給が中心
  優れた性能・品質で海外原反メーカー加工品に流れた需要を取り戻す

株式会社サンエー化研
  光学関連用途向けPET系マスキングフィルムの拡販に注力
  中国・蘇州の光学用マスキングフィルム生産拠点は2016年夏より量産開始
  現地生産の偏光板出荷時保護フィルムの需要取り込みに期待
  PETベースのセパレスフィルム「サニテクト NS」、品質アップと長尺化で急成長
  PO共押出の「PAC」は光学、一般産業ともに縮小
  PET系マスキングフィルムは中国拠点の稼働で偏光板出荷時保護向けの大幅拡大を見込む
  TP部材プロセス保護はフィルムセンサー需要低迷で伸び悩む

クルツジャパン株式会社
  加飾技術の“クオンタム・リープ(飛躍的進歩)”を追求
  INS用フィルム等、三次元加飾用フィルムの売上高は安定
  バックライトやタッチセンサーを組み合わせた、新たなデザイン表現も提案
  コンポジット材料に向けた加飾技術の開発にも取り組む

尾池イメージング株式会社
  ドライ・ウェットコーティング技術を駆使し、さらなるめっき代替を開拓へ
  メタリック転写箔は、欧州・自動車メーカーでの採用実績を保有
  成型用蒸着フィルム「エコモールド」も2017年度より本格的な販売へ

株式会社麗光
  自社の技術力を活かした“意匠性”にフォーカス
  加飾材料は家電、自動車向けを主力に展開
  クラックの入りにくいアルミ蒸着タイプなど、性能・バリエーションで差別化を図る

パナック株式会社
  自動車加飾をターゲットに易成形HCフィルムを展開し、着実に案件数が増加
  プレキュアタイプとアフターキュアタイプを揃え、幅広いニーズに対応
  2017年1月より“伸ばせるAG”を上市する予定

フジプレアム株式会社
  精密貼合と裁断の技術を深耕し独自の市場ポジションを確立
  自動化ライン導入による競争力強化に加え、3D形状や異形状への貼合対応も推進
  静電容量TPは80″の超大型にも対応、2016年から抵抗膜TP向けの貼合も開始
  車載ディスプレイや産業用モニター向けのビジネスも拡大

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