今週のSalaam Gateway vol.14 (ハラール化粧品の需要拡大とその背景)

ハラール化粧品市場はインドネシア、マレーシアの需要、韓国からの輸出を中心に東南アジアがけん引

ハラール認証取得の化粧品が増えることでハラール化粧品市場は拡大していきます。特にインドネシアやマレーシアなどを中心とした東南アジアはハラール化粧品のトレンドをけん引しています。背景には政府がハラール認証を管理監督し国家レベルで普及に取り組んでいることがあげられます。インドネシアでは政府によるハラール認証義務化の法規制によりハラールの意識が年々高まっている一方で、東アジア最大のムスリム人口を有する中国の国内市場は環境が整っていないといわれています。UAEやサウジアラビアではハラール化粧品の需要が高まり生産拠点の計画が出てきており、トルコは以前に比べてハラール認証の化粧品は増えているようですが東南アジアほどではないとのことです。ナチュラル/ハーブ系ブランドとしてハラールとの親和性が高くムスリム消費者の間で人気の韓国コスメは、韓国政府の積極的な輸出支援も後押しになりOIC諸国向けの輸出を伸ばしています。

ハラール化粧品市場の拡大は潜在市場の有無だけでなく取り巻く社会環境や政府の支援政策などによるところが大きいと考えられます。

※参考記事(英語)はSalaam Gatewayで。