2003年版 プラスチック添加剤市場の展望と戦略

発刊日
2003/07/11
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体裁
A4 / 345頁
資料コード
C45102200
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調査資料詳細データ

リサーチ内容

第一章 プラスチック添加剤市場の展望

プラ添メーカーもソリューションビジネスモデルの構築へ
発想を転換しなければジリ貧は防げない
キーワードは「産業重視型の発想」と「エンドへの営業」
汎用品はさらなるコスト削減、高付加価値品は研究開発・営業面から変える

第二章 各種添加剤別市場動向

1.塩化ビニル用可塑剤
原料を持つフタル酸メーカーがポジション確立
フタル酸エステルメーカーは3社に集約、今後は利益の確保が最大の課題に
2003年6月に環境省がフタル酸・アジピン酸に「内分泌攪乱作用がない」ことを確認
可塑剤工業会ではさらなる安全性の確認に努める
特殊可塑剤では旭電化が2003年中に塩パラから撤退、その他の可塑剤も低調に推移
2.塩化ビニル用安定剤
亜鉛系だけでなく、重金属フリーの需要も増加傾向に
WEEE、RoHSにより2006年7月よりEU内での鉛使用禁止
今後は「鉛系にしかできない用途の横展開」およびその他安定剤の研究開発が問われる
パイプ向け鉛系では直管は他の安定剤にシフトしても
熱安定性の要求されるHI管・HT管などは今後しばらくは鉛系安定剤の使用が濃厚に
Ba-Zn系では「透明性」を軸に棲み分けが続く
Ca-Zn系は機器内配線で採用されるなど着実に技術レベルが向上
Ca-Zn系各社は需要量の高いパイプ向けの開発に注力
スズ系安定剤はIT不況の影響からの立ち直りが遅れるも
上水用パイプ向けで培った技術を強みに下水用パイプでの展開を図る
安定剤メーカーも中国生産に進出、成長市場に向けて各社海外展開を積極化
堺化学の共同薬品子会社化により安定剤市場の業界再編の幕が開ける
2003~2004年は安定剤市場での大きな変動が予想
金属石鹸市況の概況
3.アクリル系モディファイヤー
耐衝撃性・高透明性を活かし、さらなる上位樹脂対応グレードの開発も必要に
世界のモディファイヤーメーカーはR&H、鐘化、アトフィナを中心に再編
鐘化、R&Hともに塩ビ・エンプラ向けの拡販に注力
4.酸化防止剤・紫外線吸収剤・HALS
総合メーカーの販売力はさらに強化、専門メーカーは独自色を打ち出す

(1)酸化防止剤の動向
1010/1076系では価格競争が激化、利益の確保のためワンパック化に軸足をシフト
2003年4月に住友化学BHT製造中止、APIが国内唯一のBHTメーカーへ
新規用途開発が難しいものの、ビスフェノール系市場は今後も横ばいで推移
「P-EPQ」は「168」の価格下落や2社供給により価格が下落
リン系酸防でもエンプラ向けを狙った高機能化に各社注力
ポリオレフィンメーカーの大型プラントが新設中
添加剤メーカーでは大手2社によるワンパック製品の供給が濃厚に
(2)光安定剤(紫外線吸収剤、HALS)の動向
チバがボトル用PET樹脂向けにUVフィルター開発、今後はニーズを引き出す開発が必要に
自動車用重量部品に使用されるPP向けが多いHALS市場は好調に推移
今後は販売価格下落に対応するためのコスト削減策が必要に
5.難燃剤
ユーザーの「環境問題」に対するポリシーへの訴求がカギ
臭素系難燃剤は2001年に大幅減となるも2002年は回復
臭素化PSでは各社エンプラ向けに注力、さらなる高付加価値分野への参入も視野に
EBPBDPでアルベマールとGLCが係争に
RoHS指令によりPBB,Penta-BDE,Octa-BDEの臭素系難燃剤が2006年7月から禁止へ
塩素系難燃剤市場は現在もシュリンクはとまらず
非ハロリン酸エステルの市場規模は1万t規模に、今後もさらなる拡大が予想
含ハロリン酸エステルは臭素系代替の第一ステップとして短中期的には市場拡大へ
水アルメーカーは人工大理石とともにエコ電線市場への参入に注力
エコ電線市場とともに水マグ市場拡大、参入メーカーが増加するもコスト削減が課題
日本精鉱が住友金属の三酸化アンチモン営業権譲受に合意、トップの地位をより強固に
6.滑剤
コストダウンへの対応力が生き残りの命運を分かつ
脂肪酸モノアマイドはPO樹脂のメタロセン化により市場規模は縮小へ
ライオンが脂肪酸ビスアマイドから撤退、花王と日本油脂の2社が主要プレーヤーに
塩ビ向け滑剤市場は今後は横ばいから微減で推移、下水管の脱鉛化の動きは鈍く
7.帯電防止剤
汎用分野を確保した上で、ニーズを満たす高機能品開発が不可欠
2002年の練り込み型帯電防止剤市場は横ばいで推移
フィルム・高速製膜へのさらなるスピード対応や加工温度の向上などが開発テーマ
持続性、ベタツキ、高添加量などの改善が要求されている高分子型帯電防止剤
他素材からの代替を防ぐためにもさらなる高機能化が必要に
8.防曇剤
ユーザーニーズの徹底的な吸い上げにより利益面での改善が必要に
農ビと農業用ポリオレフィンの棲み分けは完了するも
今後は農業人口の減少などにより、防曇剤市場はさらなる縮小へ
9.透明化剤(造核剤)
ユーザーからのコストダウン要請が激しいPPメーカーへのVA提案が焦点に
ソルビトール系で世界トップシェアのミリケンが本格参入、第三世代での市場拡大を目指す
旭電化やAPIでも新製品上市を計画

第三章 プラスチック添加剤メーカーの展望と戦略

チバ・スペシャルティ・ケミカルズ
持続可能な成長を図り、「量よりは品質」を重視
「環境・健康・安全」の基本理念に基づいた世界戦略も推進
革新性のある新製品の提供に加え、マーケットインの営業展開を加速化
PETボトル向け紫外線遮蔽剤は02年1月にFDA取得により拡販体制が整備
HALSでは自動車内外装向けや難燃機能を有した特性を活かし市場を創造
高機能加工熱安定剤ラクトンシリーズの市場導入によりトップシェアの更なる向上へ
「アディティブサービス」の徹底追求によりカスタマーニーズへの対応をさらに最適化
POにも有効な永久帯防で新市場を開拓、コスト・添加量の課題解決にも注力
PA向けに「MELAPUR」の拡販に注力、さらにカスタマイズ化した難燃剤も提供
「ソリューションプロバイダー」として新規分野・用途開発を推進
世界におけるトップサプライヤーとしてレスポンシブルケアの責務を果たす
旭電化工業
「環境対応」をキーワードに据え開発・販売に注力
グローバル展開の強化により樹脂添加剤事業のさらなる拡大へ
2005年度までに化学品・海外売上構成比20%を目指し、総合メーカーへの基盤を強化
ワンパック製品のグループ全体の売上構成比は25%~30%超
今後は国内樹脂メーカー向けのVA提案をこれまで以上に推進
酸化防止剤の汎用品では海外生産を活かした高いコスト競争力がユーザーに評価
HALSの複合型タイプ「LA-502」はバンパーなどの重量部品向けで展開を加速
造核剤「NA-11」では世界ネットワークを構築しているチバと販売提携
2004年春には「NA-21」以上の機能を持つ透明核剤をサンプル出荷予定
リン-窒素系のノンハロゲン複合型難燃剤「FP-2000」、「FP-2100」を開発
水マグが展開する非塩ビ電線での市場開拓を推進
電線分野での非鉛需要を確保したことでCa-Zn系出荷量が増加傾向に
2002年末にCa-Zn系で機器内配線向けの採用拡大
今後は建材向けなど耐久性分野への拡販に注力
Ba-Zn系ではアッセンブリメーカーの海外生産シフトにより出荷量は微減
透明性の要求される用途などトップメーカーとして死守する構え
環境問題や市場縮小により2003年末までに塩パラ生産を中止
今後は機能性の高い可塑剤のさらなる拡販に取り組む
韓国子会社への出資比率拡大や中国での生産などグローバル展開を加速
日本油脂
原料からの一貫生産とエステル化技術を強みに特殊品開発に注力
プロダクト制導入によりコア事業を強化するとともに、従来以上に「安全性」を重視
国内唯一のビスアマイド生産と複数の原料を持つ強みを活かし差別化を推進
PCやPAなどのエンプラ向け特殊エステルの拡販および研究開発を強化
超微粒子金属石鹸「エレクトール」では高付加価値品向けを中心に新規用途開発
開発テーマの多い帯防ではさらなる研究開発によりユーザーニーズへの合致を図る
脂肪酸誘導体をメインにすることで各製品でコスト競争力を保有
クラリアントジャパン
特殊・ニッチ品に特化した販売戦略に基づき利益確保を重視
リン系難燃剤「DEPAL」を開発、2004~2005年の新規プラントの立ち上げを検討
ガラス強化PAをターゲットに販売
価格下落の続く「P-EPQ」ではシェアの拡大による利益改善
透明樹脂向け紫外線吸収剤では2004~2005年での本格販売を目指す
伸びなやんだHALS「S-EED」はPAやPUの射出グレード向けの拡販にシフト
滑剤出荷量は2000年レベルにまで回復、今後もエンプラ向けの拡販に注力
花王
セミグローバルネットワークを最適化し
汎用品での徹底的なコスト削減および高機能品での付加価値向上を推進
02年にビスアマイド系滑剤の海外生産拠点を最適化、さらなるコスト削減の追求へ
練込型帯防ではOPPフィルム向けが伸長、フィルムラインに応じた研究開発を推進
ビスアマイド系滑剤は21,000t/年のフル稼働を目指し、中国向けの拡販に注力
ノルマルフタレートでは寡占シェア、玩具等でのDOP代替に期待
三洋化成工業
永久帯電防止剤のリーディングカンパニーとして
新規グレード・用途開発による市場拡大を推進
高分子型帯電防止剤「ペレスタット」の2002年出荷量は1,300t/年と堅調な伸びを示す
同年に少量添加のPO系樹脂向け「ペレスタット 300」を上市
第六次中期経営方針の策定によりグローバル化の動きが加速
プラスチック添加剤の現地生産は今後の市場動向を注視
東邦化学工業
需要家ニーズに沿ったきめ細やかな営業開発に注力
帯電防止剤、防曇剤ともに9割以上を占めるカスタマーグレードで培った配合ノウハウを活用
研究員の増員等により「研究開発型」専業メーカーを標榜、生き残りを図る
理研ビタミン
国内・アジア市場を死守するとともに、欧米向けの新規開拓に注力
離型剤「リケマールAZ-01」は堅調に推移、今後は新規ユーザー開拓を推進
防曇剤ではユーザーへのサービス対応力を活かすことでトップシェアを維持
生分解性樹脂向け帯電防止マスターバッチを開発、市場認知度の向上を図る
高い安全性を武器に「リケマールPLシリーズ」でフタル酸エステル代替を推進
おもちゃ向けや生分解性樹脂向けなど今後の市場拡大に期待
2003年4月よりマレーシアで樹脂添加剤の生産を開始、輸出は同拠点対応に切替
ライオン
選択と集中で重点化を進め収益構造改革を図る
アクゾノーベルと脂肪酸窒素誘導体事業で新しい契約を締結
ライオン・アクゾの生産拠点を四日市に統合
エンプラ用高分子型帯電防止剤、ノンハロ・ノンリン難燃剤の開発を推進
自動車、家電、エレクトロニクス等、幅広い分野に普及
「環境調和型」の開発にも適した高導電性カーボンブラック「ケッチェンブラック」
コグニスジャパン
日・米・独の3極体制構築により海外進出ユーザーへグローバルサポートを提供
塩ビ樹脂国内マーケットは縮小基調が続くも
問題解決型カスタマーサービスにより滑剤出荷量の維持・拡大を図る
Ca-Zn専業メーカーとしてヘンケル時代からの配合ノウハウ、実績データの蓄積に強み
安定剤販売もプロモーション段階から事業基盤確立期へ
日本精化
国内に生産拠点を持つ唯一のモノアマイド系滑剤メーカーとして
機動性を活かしたユーザーとの関係強化を推進
四川日普精化有限公司を拠点として、海外市場での積極的な拡販を進める
主力の脂肪酸モノアマイド系滑剤「ニュートロン」の出荷量は1,500t/年程度と堅調に推移
食品包材向け低臭グレードの開発が進み今年度に上市予定
高付加価値製品の開発・改良によりさらなる成長を図る
ミヨシ油脂
環境改善関連事業の競争力強化に注力
塩ビ樹脂向けダイオキシン発生抑制剤のさらなる機能向上を推進
主力の帯電防止剤の2002年出荷量は400t/年程度と横ばい状態が続く
エンプラ向けは堅調な推移を見せ、今後の伸びに期待
食品油脂事業で中国市場に本格展開、今後はプラスチック添加剤の需要動向を注視
丸菱油化工業
研究開発力の強化を進め、ユーザーニーズに即したカスタマイズ製品を供給
永久帯電防止剤は特定ユーザー向けに横ばいが続く
導電性高分子ポリマーではプラスチック以外の用途展開を視野に入れる
公設試や大学との連携により新製品開発、技術開発に積極的に取り組む
住友化学工業
「専門店」ならではの研究開発・営業・ラインナップの拡充による
カスタマーニーズへの合致に注力
海外営業拠点の活用と高機能品を武器に添加剤事業でのポジションの確立を図る
新世代リン系安定剤「スミライザーGP」の拡販に注力、非着色性かつ少量添加の単剤処方
「GA-80」ではスパンデックス向けに注力
シュリンクフィルム向けSBSの需要増により「GM」「GS」の出荷増に期待
自動車の脱塩ビの流れによりエンジンルーム内で電線被覆用架橋PE使用が濃厚に
「WX-Rシリーズ」の拡販に取り組む方針
2005~2006年の上市に向けエンプラ用安定剤の開発に注力
水アルでは豊富な粒度分布と球形近似の製造技術が強みに
増量剤として人工大理石向け出荷量が年率4~5%増で推移
コストパフォーマンスを活かしエコ電線向けの水アル拡販に注力
エーピーアイ コーポレーション
汎用品での徹底的なコストダウンを図るとともに新製品の拡充に注力
2002年10月に吉富ファインケミカルと三菱化学・API事業を統合
医薬分野・ニッチファイン分野をコアに据え、世界トップクラスの企業を志向
住化撤退により国内唯一のBHTメーカーに
硫黄系酸防ではフル稼働・フル販売、生産能力の増強も検討
リン系酸防「P-101」では相乗化剤との併用によるコストダウンを実現
ユーザーの要求する品質・価格を満たすことでリン系でのさらなる拡大を狙う
エマルジョン製品では苦戦を強いられるも、東南アジア向けにユーザー開拓を推進
2004年中にHALSから撤退、透明化剤の上市を目指す
ケミプロ化成
基礎分野を死守し、オリジナル品の拡充により利益確保に努める
ユーザーへの安定供給を第一義に据え、マルチプラント活用を推進
紫外線吸収剤では汎用樹脂向けを確保したうえで、エンプラ向け拡販にも注力
ヒンダードフェノール系酸防や縮合型リン系難燃剤を開発、ワンパック化も視野に
ミリケン・ジャパン
ソルビトール系透明化剤で高い世界シェアを保有
高機能性と営業戦略を活かして国内市場シェアを一気に高める 228
エンドユーザーへの営業によって出荷量拡大に取り組む
CD・DVDケースやTWIM・ISBM成形品向けの拡販に注力
ジェイ・プラス
汎用品でのコスト競争力の強化、特殊品での利益の確保を図る
生産・物流面での整理・統合や製品数の削減により統合後4~5億円のコスト削減を実施
2002年12月にDBPから撤退、今後はDOP、DINPおよび特殊可塑剤の拡販に特化
環境ホルモンでないことが判明したDOPの安全性をユーザーに訴求
国内独占生産であるDIDPは今後の市場開拓が課題に
2次可塑剤アジピン酸エステルは耐寒性を活かし、軟質フィルム向けでの拡販に注力
国内での業界再編は一段落との見方、今後は国際競争力の強化へ
シージーエスター
最安値の可塑剤価格を東南アジア並みにまでの引き上げ
利益の確保できる事業構築を目指す
さらなるコスト削減のため他社との物流協調体制構築に取り組む
リセールは2003年で終了、今後は経営資源をDOPなどの主力製品に傾注
DINPの原料であるINA調達コストが今後のポイント
DBPは1社供給体制となるも、今後の出荷量は減少方向との見方
DOP輸入量が全体の1割を目安に価格改定を行う方針
新日本理化
可塑剤事業の基盤強化・再構築により新たなステージへ突入
積水化学工業の堺工場を買収、DOP、DINP 向けに66,150t/年の設備増強により
可塑剤事業のさらなる基盤強化を図る
透明化剤は低融点、無臭・低臭をキーワードに研究開発を推進
堺化学工業
総合安定剤メーカーに転進し、事業拡大と事業基盤の強化に注力
2002年10月にスズ系安定剤で強みを持つ共同薬品を子会社化
共同開発などによるシナジー効果によりさらなるラインナップの拡充に取り組む
2002年11月にCa-Zn系の原料であるハイドロタルサイトなどの設備を倍増
Ca-Zn系のコスト競争力強化およびPO向け中和剤での展開を拡大
Ca-Zn系およびスズ系安定剤を環境対応製品として位置付け拡販に注力
輸出量が拡大傾向、他国以上の高機能・適正価格での販売を推進
水澤化学工業
鉛系・Ca-Zn系を使い分け、ユーザーに応じた製品展開を加速
非鉛系安定剤生産能力を60%増強、2003年4月より本格稼動
Ca-Znなど非鉛ユーザーへの横展開により安定剤出荷量の維持を図る
Ca-Zn系の電線向けが非鉛ニーズの確保により出荷量が増加
今後は硬質向けでの出荷増に取り組む
タイ関連会社では非鉛ニーズを見越して2002年5月にCa-Zn系設備を新設
今後は造粒設備の導入を検討
品川化工
サンエースグル-プとしてのグローバルネットワークを背景に
「インターフェース」体制をさらに強化
「ワンパック」安定剤をキーワードに市場動向に左右されない事業スタイルを構築
2002年12月期の連結売上高は前年比18%増、経常利益は前年比21%増へ
豪で添加剤事業買収、インドで資本参加、南アで生産開始など海外展開を加速
販売スタイルの見直しにより、低迷していた海外状況を転換
2004年半ばに中国で生産開始予定、2005年にはアメリカ大陸へ生産拠点の進出へ
 国内では2002年10月よりワンパック安定剤の生産増強
2004年末までには現在の球状安定剤工程から新型プラントに切り替える方針
鉛・非鉛など多様なユーザーニーズに対応できるラインナップが強み
2002年に金属石鹸のワンパック材をバセルグループに供給
今後は国内POメーカーへの拡販に注力
粉体技術を活かし需要分野の拡大および新規ユーザーの獲得に注力
鉛市化学工業
鉛系で培った技術を活かし、非鉛対応にも注力
ワンパック製品によるユーザーメリットを追求
パイプメーカーとのつながりと顆粒化技術の活用により生き残りを図る
電線向けに培ってきた多品種少量生産対応力をCa-Zn系でも活用
今後はCa-Zn系の低コスト化による用途展開が開発テーマに
三共有機合成
スズ系安定剤のトップメーカーとして非鉛化ニーズを吸い上げ
性能・コストの活かせる新規分野開拓に注力
塩ビ市場のシュリンクに伴い、化成品の売上構成比は低下傾向へ
2001年スズ系出荷量は前年比10%減となるも、2002年は横ばいに
ブチル系用途は塩ビ代替やIT不況により出荷量は減少傾向に
オクチル系用途はリサイクル化進展により他素材への切り替えは少ないとの見方
日東化成
既存市場を死守するとともに、鉛分野の代替を推進
スズ系安定剤の売上高は減少傾向にあるも、触媒関連など化成品事業売上高が伸長に
既存市場でのスズ系安定剤のワンパック化を推進し、物性の相乗効果を図る
HI管・HT管など特殊用途でのスズ系安定剤での展開を推進
ユーザーにおけるコストダウン効果を提案することでグレード統合に取組む
鐘淵化学工業
MBS樹脂で世界トップメーカー、塩ビ・非塩ビともに拡大を目指す
モディファイヤー業界が再編されるも、鐘化は独自路線のさらなる追求へ
モディファイヤーは世界的に伸長傾向、世界4拠点の活用により出荷量も拡大
塩ビ向けではアップグレードを多数上市、従来製品からの代替提案を推進
2003年初に販売したPET-G向け「M-300」は耐衝撃性に加え高透明性が高く評価
ローム・アンド・ハース・ジャパン
アクリル系を含むモディファイヤーでは世界トップメーカーに
今後は塩ビ・非塩ビ向けの拡販とともに、安定剤などの横展開を推進
2003年1月に呉羽化学からモディファイヤー事業を譲受
全世界で約90億円の売上高純増、RHJでは30億円弱が上乗せ
モディファイヤー事業拡充により全世界での販売体制が整備
アクリル系では新規用途開発も推進し、さらなるシェアの向上を図る
2004年以降から安定剤のパッケージセールス、重金属フリーの安定剤販売を開始予定
滑剤では2002年第4Qに工場の統廃合が完了、国内シェアアップに向け拡販に注力
ブロモケム・ファーイースト
臭素系難燃剤のトップサプライヤーとして環境適性を軸に復権を目指す
2003年初頭に臭素系難燃剤の中国・JVが本格稼動、拡販に注力
ユーザーの海外生産シフトや在庫調整により2001年度売上高は大幅減に
2002年度は需要が揺り返すとともに、2003年度は横ばいから5%増を見込む
PBB-PAを戦略商品と位置づけ、PBT向けを中心に拡販に注力
DSBG全体では第一工業製薬や大八化学との販売提携などにより世界戦略を加速
リサイクル適性をユーザーにアピールし、臭素系難燃剤の復権を目指す
グレート レイクス ケミカル 日本
世界的ネットワークを武器に、「ワーキングソリューション」を推進
世界第2位の安定剤メーカーからトップメーカーへの進化を志向
NDBの拡販によりユーザーへの時間・コストにおけるVA提案を推進
中国生産拠点に向けFS開始、酸防以外にHALSも視野
国内向けNDBはイタリアからの調達に加え、韓国からの併用も検討
日本向け難燃NDB「Fyrebloc」を本格販売、スチレン系樹脂をターゲットに推進
臭素化PS「PDBS-80」、「ファイアマスター2100」などの拡販に注力
アルベマールとの係争となるも「2100」のユーザーに及ぼす影響は全くなし
ノンハロゲン系難燃剤では「Reogard1000」、「レオフォスNHP」を中心に展開
PP繊維向け「ファイバープラス」では耐熱などの高機能分野への参入を図る
アルベマール日本
大型M&Aなどによりノンハロゲン系難燃剤などのラインナップを拡充
難燃剤の2002年度売上高は2000年度レベルまで回復
今後はエンプラ向けの拡販に注力することで利益の増加を図る
2002年末にヨルダン臭素拠点が本格稼動
競争力を活かし低コストで高品質な製品の安定供給をさらに推進
GLCが「SAYTEX-8010」相当品販売開始、同社およびユーザーに対し
特許侵害である旨を通知し特許権を死守する方針
リン系難燃剤や無機水和物などノンハロゲン系難燃剤のラインナップを充実
世界的ネットワークと実績を活かして拡販に注力
東ソー
臭素系、ノンハロ系などの多彩なラインナップを強みに
ユーザーニーズへのさらなる対応を目指す
TBA-BAのマスターバッチ「882S」などで付加価値の確保できる用途に注力
2003年4月から燐化学が粒子径1?の「ノーバエクセルF5」の本格販売を開始
水マグではTMGがエコ電線の拡大とともに、設備稼働率も上昇傾向へ
マナック
開発力や技術力、サービス体制など他社では困難な対応を推進
IT不況の影響はあったものの、今後も同分野に期待大
臭素化PSではDSBGへ技術供与、付加価値を高めた展開を重視
大八化学工業
リン系難燃剤のトップメーカーとしてさらなる研究開発に注力
リン酸エステルの輸出が2002年で15,000t強にまで拡大
新規プラントのFSを開始、中国での設立が有力に
2002年末に「PX-200」の生産能力を拡大、既存分野とともにエンプラ向けの拡販へ
含ハロリン系難燃剤は臭素系難燃剤からの代替で今後も増加するとの見方
新規ノンハロ系難燃剤構想などニーズを満たす新製品の開発に注力
味の素ファインテクノ
難燃剤を幅広くラインナップするとともにオリジナル製品の拡販にも注力
2000年度以降の全社純利益率は10%を維持
電子材料事業部の半導体周辺材料や販売管理費の削減が寄与
あらゆるニーズに応えられる難燃剤をラインナップ、さらに安定剤販売も開始
共立マテリアルと水マグ・天然品を共同開発、コストパフォーマンスで訴求
2002年にハイドロタルサイト代替の「プレンライザーHC-103」を上市
硬化剤「アミキュア」が輸出比率6割、中国向けの拡販を狙う
協和化学工業
水マグトップメーカーとして拡大するエコ電線向けへの対応力を強化
国内・欧州工場ともに他製品との併産により高い稼働率を維持
水マグ出荷量は2001年度は大幅増となるも2002年度は光ファイバー一巡で減少に
2001年半ばごろから家電向けでの採用が増加傾向、高品質がユーザーに評価
神島化学工業
高いコストパフォーマンスを活かしエコ電線向け採用拡大に注力
建設・電販用電線向けに高いシェア、コスト対応力がユーザーに評価
エコ電線市場の拡大とともに水マグ出荷量も増加傾向に
家電・OA機器用機器内配線向けにサンプル出荷、自動車分野にも期待大
日本精鉱
三酸化アンチモンを主軸に据え、複合難燃剤メーカーへの脱皮を図る
住友金属鉱山の営業権譲受で基本合意、海外市場への攻勢をさらに強化
01年12月に生産能力を増強、DVD用ターゲット材向けが伸長傾向に
2002年後半からアンチモン地金の国際相場が高騰、2003年は2,600~3,000ドル/MTで推移との見方
複合化技術を活かし、水マグやリン酸塩化合物の「STEM」シリーズをサンプル出荷
WHO飲料水水質基準緩和等によりアンチモンの安全性が再認識、今後も実証に注力

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