2006年版 機能別ME機器市場の中期予測とメーカーシェア(治療機器編)
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調査資料詳細データ
治療機器(装置・器具・関連ディスポ製品)市場は、In Hospitalとして手術室(全身麻酔施行施設:4,500施設弱/12,700室、手術実施施設数:6,600施設強/17,000室)、特定集中治 療室(645施設/5,194床)、General ICU/CCU(1,135施設/4,700床)、救命救急センター(165ヶ所)等で設置される製品群に、外来、病棟等の製品、Pre Hospitalとして救急車搭載用の除細動器、パブリックスペースでのAED(Automated External Defibrillation)設置、人工呼吸器、Post Hospitalでの在宅人工呼吸器や鼻CPAPなどによって市場形成されている。
2006/4の診療報酬改定では、過去最大の下げ幅をはじめ、リハビリの見直しに医療療養型から介護療養への移行計画が発表され、更に2004/4に症例 数を基本にした施設基準の見直しが行なわれた手技もあり、現在再施行に向け調査分化会によって冠動脈バイパス術、肺悪性手術など13項目の年間手術数の医 療施設調査が実施され、手術件数をベースにした診療報酬体制の見直しの可能性がある。
これらは、急性期と慢性期における診断/治療の明確な区分はもとより、特定機能病院を中心とした中核病院ではOperation Roomの増加はあるものの、トータルとしての病院数やOperation Roomは減少する。
<図>病院数の予測:中間値(施設数)
このような市場環境の中、In Hospital市場は新設施設が少ないことやDPC制度(手術/麻酔等を除いている)の導入施設の増加、DPCによる経営効率化としての機器投資額の見 直しなどがあり、有力施設でのOperation Roomの集中化と増室はあるものの、基本的に買替需要で市場形成さる。更に施設予算の縮小により、買替サイクルの長期化と販売価格の下落が続いており、 参入メーカーでは集中化対応としてHigh end機種の販売強化や施設予算縮小対応としてレンタル契約を強化している製品もある。
更に、MIS手技の増加により、これまでの手術室から内視鏡室への販売強化のための専用機種やハンドピースの上市等、Open Surgeryのみならず、同一装置によるMIS手技の対応により、販売における院内セクションの多様性を持たせている。
また、Pre/ Hospital市場では、PAD(Public Access Defibrillation:一般市民による除細動)の市場拡大があり、Post Hospitalでは在宅分野の睡眠時無呼吸症候群関連製品がレンタルとして安定した市場を形成し、治療機器の市場形成の変化がうかがえる。
<図>除細動器 AEDの設置台数
医療機器の環境要因分析と有力企業の動向
1 治療機器の環境In Hospital市場は厳しい市場環境の中、High end機種とレンタル強化2 調査品目における市場推移と予測2005年度前年比10.2ポイントアップ1,296億円、2006年度1,446億円、製品の二極化傾向続く3 有力企業分析
- アイ・エム・アイ
- フジ・レスピロニクス
- オリンパスメディカルシステムズ
- 日本ストライカー
- フクダ電子(株)
- 日本光電工業(株)
- 他
PartⅡ 治療機器(関連製品含む)品目別推移
1 内視鏡下外科手術市場 低侵襲手術
- 内視鏡下外科手術(体腔鏡下外科)の年間症例数は21万例弱
- 内視鏡(光学視管・Scope)市場
- 2005年度116本増の1,720本弱、上位3社で92%以上のシェア
- ビデオカメラ市場
- 2005年度37台減で656台の市場
- 光源装置(Light Source)市場
- 2005年度51台減の551台、上位3社で91%強のシェア
- 気腹器市場 (CO2 吊上式)
- CO2(気腹下)タイプ430台、吊上式20台
- 処置具市場(Forceps・Clamps,Scissorsなど)
- リユーザブル製品新規参入相次ぐ、ディスポタイプはマイナス実績に
- クリップ(アプライヤー)市場
- タイコヘルスケア、J&Jでの圧倒的シェアの中、インターメド:JSS、MCメディカルがアップ推移
- トロカール市場(トロカール・トロカー・トロッカー・Trocar)
- 2006年度ディスポタイプ55万本弱、リユーザブル製品はマイナス推移
- 経直腸的・経肛門的内視鏡下外科手術
- 2005~2006年度4セットの実績
- 脳内視鏡(脳室鏡・脳神経内視鏡)
- オリンパスが脳室ビデオスコープを発売
- 関節鏡システム
- 2005年度10.4ポイントアップの20億円強
- 関節鏡視下電気手術装置 2005年度は装置と消耗品で4億円強
- 耳鼻咽喉科用シェーバー 2005年度は装置とハンドピースで6億円弱の市場
- 内視鏡下外科関連市場
- 内視鏡下外科支援システム、開発/上市計画も大きな市場形成には至らず
- HALS(Hand Assisted Laparoscopic Surgery):八光の実績8%アップ
- 長期ベンチレータ2006年度4,500台強(一部新規レンタル含む)、High endプラス実績
- 成人用長期人工呼吸器企業別動向:新製品販売強化でシェア変動
- 新生児/小児用人工呼吸器市場:鼻腔式持続陽圧呼吸補助装置を除くと年間320台前後の市場形成
- レンタル領域ベンチレータ市場(在宅・病院):非侵襲型・侵襲型市場/在宅人工呼吸療法
- HMV~Home Mechanical Ventilation
- 年間出荷ベースで2,700台(レンタル/販売)
- 救急関連 人工呼吸器市場
- コーケンメディカル「Cruse-21」で200~220台の推移、ドレーゲル「Oxylog3000」上市
- NasalCPAP(ネーザルシーパップ) 鼻CPAP スリープCPAP マスクCPAP 鼻マスク式呼吸 補助器/持続陽圧呼吸療法装置
- 2005~2006年度3.5~3.9万台弱、患者数は11万人弱、タイコヘルスケアは帝人とフクダ電子にも供給
- スリープアプニア市場、Sleep市場(診断装置)Sleep Apnea Syndrome~SAS
- 2005年度は簡易型720台弱、診断用ポリグラフィーで200台強
- 2005年度トータル市場25台減1,164台、2006年度は1,285台予測
- 企業別動向:GE-横河メディカルシステムHigh end大幅増
- External Defibrillator
- AED大幅増で2005年度34,800台弱K2006年度50,250台の市場形成
- AED(Automated External Defibrillation)は、2005年度で3.2万台強、2006年度で4.8台弱
- 企業別動向:流通網確立で各社PADルートでの販売強化
- Inplantable Cardiac Defibrillator
- ICD:2005年2,950例(企業決算で3,050例強)、Medtronic新製品シェアアップの中、
- ゲッツ/フクダルートで2006年度850ケ強の予定
- 両室ペーシング機能付ICD(CRT-D):メドトロニック先行
- 電気メス市場
- 2005~2006年度2,000台突破、上位企業高級機種強化、内視鏡室は670台の市場形成
- 企業別動向:アムコとオリンパスは内視鏡室で競争激化の中、上位3社High end
- 機種アップ実績
- バイポーラ市場
- 年間710台強、組織シールド機能付バイポーラはプローブ市場で拡大
- ABC・APC市場
- 2005~2006年度200台前後の市場形成にとどまる
- 小型電気メス・各科に特有な電気メス市場
- 年間1,200台強の市場形成
- その他 特定領域
1.肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法:センチュリーメディカル「Cool-tip RF System」再販で1.8万本
2.RF心房細動手術装置
3.神経ブロック用高周波熱凝固装置:東洋メディックが「Neuro Thermo JK3」25台
4.マイクロ波手術装置、Shaw加熱メス市場
5.美容外科ルートにおけるRF/フォトRF市場 259]
- 対極板市場
- 2006年度370万枚強の市場予測、電気メス販売企業大幅増
- 電気メス市場におけるディスポコントロールペンシル、電極
1.コントロールペンシル:小林メディカル続伸6 超音波凝固切開装置・超音波吸引装置
2.アクティブ電極市場:ディスポタイプ年間50万本弱
- 超音波切開凝固装置市場
- 2005年度600台強、2006年度550台予測も、ディスポプローブは年間33億円市場に
- 超音波吸引装置市場
- 年間240台前後、エム・アンド・エム、オリンパスアップ実績
- 2006年度トータル台数は10年前の1/4まで縮小し55台予測
- タイプ別推移:Ho:YAGはアップ推移の45台
- 皮膚科、形成外科、美容外科の需要もあり年間540台の市場形成
- 2005~2006年度 年間30台前後まで市場縮小
- 2005年度3台、2006年度7台計画
- ケーテック「Heart Laser」2006/5新医療用具で承認
- 注目製品:RF心房細動手術装置
- 2005年度は270台弱の市場へ
- 近赤外線は2006年度770台予定
- 新規参入、新製品上市で2006年度300台市場(個人輸入含む)の可能性
- IPL新製品(個人輸入)設置で190台から175台の市場形成
- 脱毛(Hair Removal)
- 新規参入もあり年間300~340台で推移
- 美顔(Laser、IPL、RF)
- 個人輸入を含め新製品、新規参入相次ぐ
- 2005年度トータル市場80台まで市場縮小
- 2005年度BPH治療装置は8台まで低下
- TURIS(電解質溶液を用いるTUR)について
- 2005年度95台 ほぼ前年並みの市場を形成、ESWLのレンタル・ビジネス
- 「サーモトロンRF8」年間8~10台の市場形成
- 2005年度206台、2006年度231台の市場予測、Arrow「AutoCAT2WAVE」上市
- 2005年度198台、2006年度213台、ヘモネティクスジャパン、ソーリンアップ実績
ディスポ製品22 コンティニアス パッシブモーション1.貯血式・希釈式における血液バッグ市場
2.術中回収式における自己血回収システム
3.術後回収式における自己血輸血(セット)市場
- 2005年度540ユニット弱、日本シグマックス新規参入、エムイーシステムが肩用を新発売
- ベッドサイド型下肢運動療法装置「TEM LX2」5台の実績
- 2005年度 台数ベースで7.2ポイントダウンの438台
- エムイーシステムの「BGF」と帝人ファーマの「セーフス」は共に伸びず
- 2005年度13,900台強と伸びず、干渉低周波治療器4,570台強
深部静脈瘤予防機器、浮腫治療器、家庭用エアーマッサージ機器(脚・腕装着用)26 パワーインスツルメンツ
- 2005年度医科向D.V.T. は約5,400台
- 2005年度9.5ポイントアップの56.3億円市場
- 企業別動向:日本ストライカー続伸
- 科別動向:整形外科14.6ポイントアップの35.7億円
- 特集1. 防護服市場、特集2. 洗浄器市場
- 2007年4施設で導入予定、「APSバージョンアップ」は年間3~5施設
- 定位脳手術装置
- 実質2社の参入で年間30システム強の市場形成
- 定位脳放射線治療システム
- 2005年度23システム、2006年度29システム、体幹部対応可能なライナック一体型は
- 年間11~12システムに
- 手術用顕微鏡システム
- 手術室用顕微鏡 2005年度30台減の1,166台、2006年度1,200台、眼科領域の
- 手術室用は回復
- 企業別動向:カールツアイス眼科の手術室用でシェアアップ
- 歯科用顕微鏡は2006年度300台弱の可能性
- ナビゲーションシステム
- 2005年度39システム、膝関節用のCT-Free「Ortho Pilot」が薬事承認済み
- 2005年度トータル台数11.2万台
- 企業別動向:オムロンヘルスケアからオムロンコーリンへ移管
- 超音波式:数量ベース5.6ポイント、金額ベース5.2ポイントにアップ、松吉医科器械が新規参入
- ジェット式:数量ベース4.9ポイント、金額ベース3.4ポイントアップ
- 2005年度8,720システム、日本フリッツメディコ新規参入、プラズマ滅菌対応コンテナーシステムの動向
- トータル市場は微減して85億円弱
PartⅢ 参入企業分析
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