2019-2020年版 自動車用加飾フィルム市場の展望と戦略

自動車メーカーが開発の優先課題をCASE、SDGsへとシフトする一方、加飾に対する開発優先順位は相対的に下がる傾向にある。しかし、電波を透過するメッキ代替の金属調加飾フィルムや、塗装工程のドライプロセス化など、既存の製品・技術であってもCASEやSGDsに対応した提案は可能である。自社製品をCASEやSDGsの切り口で見直し、新たな提案につなげることが求められている。

発刊日
2019/12/27
体裁
A4 / 133頁
資料コード
C61118700
PDFサイズ
12.5MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:自動車用加飾フィルムメーカー、装置・システムメーカー、フィルム(原反)メーカー各社の現在の動向と今後の事業施策を徹底調査し、さらに周辺調査を行うことで、自動車用加飾フィルム市場における現状と今後の動向の把握を目的とする。
調査対象:内装用加飾フィルム、外装用加飾フィルム、加飾フィルム用原反、オーバーレイ成形加飾用装置
調査方法:直接面接取材をベースに、文献調査を併用。
調査期間:2019年11月~2019年12月

調査結果サマリー
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自動車内装用加飾フィルム市場に関する調査を実施(2019年)
世界主要4地域における、2019年の自動車内装用加飾フィルムのメーカー出荷量は1,184.4万㎡の見込
~CASE対応、内装電装化、環境対応へのニーズが拡大、加飾フィルムメーカーには機能性と車内快適性の両立を実現するソリューション提案が課題に~

資料ポイント
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  • CASE、SDGsの観点から加飾フィルムの新たな価値の訴求を!
  • 自動車メーカーの開発・投資はCASEに集中、塗装代替は優先順位を落とす
  • 既存製品をCASE、SDGsの観点から見直し新たな価値の提案につなげ

資料概要
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第1章 自動車用加飾フィルム市場の展望と戦略
第2章 自動車用加飾フィルム市場の動向
第3章 加飾フィルムメーカーの動向

リサーチ内容

調査結果のポイント

第1章 自動車用加飾フィルム市場の展望と戦略

CASE、SDGsの観点から加飾フィルムの新たな価値の訴求を!
自動車メーカーの開発・投資はCASEに集中、加飾・塗装代替は優先順位を落とす
既存製品をCASE、SDGsの観点から見直し新たな価値の提案につなげ
(表)CASEと加飾フィルムの関係

第2章 自動車用加飾フィルム市場の動向

1.自動車内装用加飾フィルムの動向
  CASE対応、内装電装化、環境対応へのニーズが拡大
  機能性と車内快適性の両立を実現するソリューション提案が課題に
  主要4地域の自動車生産台数に占める加飾率は2022年に約35%に達する見込み
  欧、米、日の市場成熟の一方で中国の成長が市場を牽引
  (図・表)主要地域の自動車生産台数における内装加飾の採用動向
  (表)主要地域別自動車生産台数に占める内装加飾の動向
  (図)地域別自動車加飾(内装)台数推移
  (表)主要地域における内装加飾工法別採用動向(2016年)
  (表)主要地域における内装加飾工法別採用動向(2017年)
  (表)主要地域における内装加飾工法別採用動向(2018年)
  (表)主要地域における内装加飾工法別採用動向(2019年見込み)
  (表)主要地域における内装加飾工法別採用動向(2020年予測)
  (表)主要地域における内装加飾工法別採用動向(2021年予測)
  (表)自動車内装用加飾 市場規模推移(台数ベース)
  (表)自動車内装用加飾フィルム 市場規模推移(面積ベース)
 1.水圧転写
  環境対応を背景とした加飾のドライプロセス化やコックピット周辺の電装化で逆風
  (図・表)水圧転写フィルム市場規模推移
  (図・表)自動車用水圧転写フィルム 地域別市場規模推移
  (表)水圧転写フィルム 参入メーカー各社の販売量及びシェア推移
  (表)主要自動車メーカーの水圧転写採用状況
 2.成形同時加飾
  2-1.インモールド転写箔
  欧州、中国を中心に350万㎡前後の市場規模で安定的に推移
  (図・表)インモールド転写箔市場規模推移
  (図・表)インモールド転写箔 主要地域別市場規模推移
  欧州で強みを見せるKRUZ、CASE対応の新たな提案を進めるNISSHAの上位2社に加え
  2018年4Q以降、台湾・森田印刷が自動車内装加飾に参戦
  (表)インモールド転写箔 主要メーカー別販売量推移
  2-2.INS用フィルム
  形状自由度の高さと表面機能付与が評価され安定成長続く
  車載ディスプレイの大型化で電装用の需要が急拡大
  (図・表)自動車内装用INS加飾フィルム市場規模推移
  (図・表)自動車用INS加飾フィルム 主要地域別市場規模推移
  (図)加飾台数に占めるINS採用比率の推移
  (図)加飾台数に占めるINS採用比率推移(主要4地域合計)
  デコレーション用中心のDNP、NISSHAがCASE対応ソリューションの提案で巻き返し図る
  共和レザーも光透過による「ハイテク感のある意匠」をEV車向けにアピール
  (図・表)自動車用INS加飾フィルム(デコレーション) 主要メーカー別販売量推移
  (図)DNP「シームレスデザインを実現できる次世代加飾パネル」
  (図)NISSHA IME(In-mold Electronics)
  電装用ではディスプレイ関連フィルム・シートで実績のあるコンバーターに強み
  (図・表)自動車用INS加飾フィルム(電装用) 主要メーカー別販売量推移
 3.オーバーレイ成形
  加飾台数に占める採用率は1%台で頭打ちに、凹型対応、触感付与など
  オーバーレイ成形ならではの提案に加え転写などコストダウンへの提案で需要を掴め
  (図)オーバレイ成形の例① 布施真空:TOM
  (図)オーバーレイ成形の例② ナビタスニイズ:NATS転写
  (図)オーバーレイ成形の例③浅野研究所:TFH
  (図)自動車加飾台数に占める工法別比率
  (図・表)オーバーレイ成形用加飾フィルム市場規模推移
  高い成形性を持つプレキュアHCフィルム、高触感フィルムなど
  オーバーレイ成形をターゲットとしたフィルム開発が進展
  (図・表)オーバーレイ成形用加飾フィルム 主要地域別市場規模推移
  (表)3次元加飾工法の比較
  (表)自動車メーカーの内装加飾採用状況
2.自動車外装用加飾フィルム市場の動向
  電波透過性に続く「フィルム加飾の必然性」の提案を!
  自動運転・EV化が注目される中、塗装代替の開発優先順位は一時低下
  SDGs対応や温暖化対策進展で塗装工程でのCO2排出削減効果の訴求に期待
  (図・表)自動車外装用フィルム 部位別需要動向推移
  ブラックアウトフィルムの需要は自動車生産台数にリンクした動き
  ルーフ用ではさらなる工程効率化につながるドライプロセスの開発で拡大に期待
  (図・表)ブラックアウトフィルム 需要動向推移
  (図・表)ルーフ用加飾フィルム 需要動向推移
  電波透過ニーズの拡大でメッキ代替の金属調加飾フィルムが急成長
  (図・表)外装パーツ用加飾フィルム需要動向推移
3.自動車内外装加飾フィルム原反市場の動向
  表面硬度と成形性の両立、耐候性、耐薬品性の向上など
  用途と成形方法に最適化したグレード開発が進む
  (表)自動車内外装加飾原反市場規模(2019年見込み)
 1.PMMAフィルム
  内装デコレーション部品向けのスタンダード
  高光沢とグラビア印刷対応で高レベルの意匠表現を実現
 2.PC系フィルム
  衝突安全性の高さで電装部品向けの需要を確保
  耐擦傷性を付与したPC/PMMA共押出品が拡大
 3.PETフィルム
  電波透過・光透過ニーズに対応する金属フリーの「PICASUS®」が内装、外装で実績確保
 4.PPフィルム
  軽量化とリサイクル性向上を武器にPPフィルム「ピュアサーモ®」が積極的な提案活動を実施

第3章 加飾フィルムメーカーの動向

DIC株式会社
デザイン~インキ~加飾までの一貫展開で多様な意匠ニーズにきめ細かく対応
主力の自動車用は売れ筋車種や加飾工法の変化に伴い微減傾向を示すも
視覚に加え触感表現の提案など多様な意匠への対応力に強み

三菱ガス化学株式会社
高硬度で成形性に優れたPC系「MRフィルム」
車載電装品需要増と面積拡大で前面カバー用を中心に急成長
基本グレードに加え、耐擦傷性向上、耐薬品性向上、低温成形対応など
幅広い製品ラインナップでユーザーニーズをキャッチし販売量を拡大

マクダーミッド・パフォーマンス・ソリューションズ・ジャパン株式会社
導電性、光透過性など内装のトレンドを押さえた製品展開を推進
独自ノウハウで設計・配合したハードコート層を使用した「XtraForm™」
基材(PCフィルム)とアフターキュアハードコートの組み合わせで深絞りに対応
インテリアと電装品のシームレス化に応え導電性インクによるタッチ機能付与を実現

アイカ工業株式会社
樹脂、塗料、コーティング、それぞれのノウハウの複合で差別化
プレキュアタイプの3次元加飾用HCフィルムを改良
2018年より自動車内装加飾をターゲットにサンプル供給を開始
樹脂、UV塗料、コーティングの一貫体制を武器に開発した「Sシリーズ」
優れた耐擦傷性・耐候性と成形性の両立を武器に自動車外装の塗装代替を狙う

株式会社ウェーブロック・アドバンスト・テクノロジー
金属光沢+αの性能付与で「メッキ代替の先にあるニーズ」を取り込む
多彩な表面意匠と高い成形性、バックライトによる光の演出に対応する半透過フィルムなど
多様化するデザインニーズに対応するグレードを提案
光透過や電波透過、防錆性など、メッキにはない性能・価値の訴求で販売量を着実に拡大
北米、欧州に現地法人を設立、スピーディーな営業体制確立で事業拡大を加速

共和レザー株式会社
塗装や金属代替ではない、フィルム加飾ならではの意匠や機能の実現で
内装・外装の付加価値向上に貢献
EV車が普及する中国市場向けには光透過フィルムで「ハイテク感」を訴求
金属調フィルムではエンボスと組み合わせてメッキ代替に止まらない意匠性を付与
ツートンルーフ向けでは工数を大幅に削減した新プロセス「DECO-Dry®」が実用化
ボディ、バンパーの傷付き防止フィルムはカーシェアリングの普及による需要拡大に期待
加飾関連製品のトータル展開を活かし内装・外装のコラボレーション化を提案

住化アクリル販売株式会社
加飾用フィルム「テクノロイ」、自動車内装表面材で安定的な需要を確保
デコレーション向け中心のPMMA系、電装品向けのPC系など
多様なグレード展開でニーズにきめ細かく対応

出光ユニテック株式会社
軽量化、リサイクル適性などPPならではのメリットを訴求

布施真空株式会社
「3次元表面被覆工法」TOMは加飾に止まらない付加価値付与を提案
大型対応のNeo-TOM装置を自社内に設置し実機プレゼン可能な体制へ
TOMによる防水バリアを車載バッテリー向けに提案
塗装代替を超える機能・付加価値で「TOMにしかできない」メリットを訴求
ルーフやボディー、外装パーツ向けの「Neo-TOM」は自社工場への設備設置で
提案・プレゼンのスピード化を実現

ナビタスニイズ株式会社
金型内加飾と三次元被覆加飾の長所を併せ持つNATS転写の提案推進
2019年4月よりNATS事業は3次元加飾を総合展開するナビタスニイズへ移管
ニーズ吸い上げと提案の幅を広げ採用チャンスを狙う
後加工(トリミング)コストを削減する転写プロセスの提案を推進
メッキ代替、半透過、触感表現など自動車内装加飾のトレンドにも追随

株式会社浅野研究所
光透過、パネルのシームレス化、パーツの大型化など
自動車加飾のニーズに確実に応える成形機の提案を推進
バックライト使用の半透過デザインで求められる高度な位置決め精度を実現する
熱板式減圧被覆成形機「TFH-UD」を投入
独自の輻射式シート加熱システムは加飾シートの成形にも適し、高品質を維持
自動車内外装パーツの生産に適した「FKS」に大型機を投入

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