2024年版 放射線治療市場の中期展望

がん対策基本法(2006年)、放射線治療機器緊急整備事業(2008年)、がん対策推進基本計画(2007~2017年)などの国策により、放射線治療機器の普及と治療実績は、がん診療連携拠点病院や大学病院を中心に成長してきている。しかし、医療機関における進捗状況の差、がんの情報提供や普及啓発の推進が問われ、第4次がん対策推進基本計画が2023/3に策定されている。引き続き〈がん予防〉〈がん医療の充実〉〈がんとの共生〉を柱に、「誰一人取り残さないがん対策」を推進し、がん医療提供体制として「医療提供体制の均てん化・集約化について」「手術療法・放射線療法・薬物療法の強化」などが掲げられている

発刊日
2024/03/27
体裁
A4 / 508頁
資料コード
C65125200
PDFサイズ
6.2MB
PDFの基本仕様
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:放射線治療市場をセグメント化し、市場環境、国策を含めた市場の方向性を含めて分析を行い、今後の需要予測を中期的に行う。
調査対象
・国内メーカー、及び、輸入製品総発売元
・放射線治療施設
調査方法
当研究員による面接取材とTEL取材併用
Web、公開資料、有価証券報告書などのオープンデータ
郵送アンケート調査:放射線科、放射線治療科のある病院/クリニックで放射線治療器を持つ886施設
調査期間
個別調査 2023年9月~2024年3月15日
集計分析 2024年1月~2024年3月15日
郵送アンケート調査 2024年1月~2024年2月
調査留意点
実績数値はメーカー、及び発売元出荷ベース
市場規模はすべて国内市場

調査結果サマリー
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放射線治療市場に関する調査を実施(2024年)
放射線治療施設へのアンケート調査も含め、2年間で125台のリニアックが更新されたことが判明
~同一メーカーへの更新が40.0%(50台)を占め、最多となる~

資料ポイント
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2022年版との違い

  • 放射線関連機器の設備最新状況
  • 放射線併用温熱療法の実態
  • リニアック、放射線治療計画システム 2024年度最新稼働(導入)シェア
  • 治療施設向けアンケート調査の実施(がん部位別の放射線治療種別)

リサーチ内容

Summary

調査結果のポイント

1.市場動向
2.企業動向
3.展望と課題

第1章 放射線治療市場の実態

1.放射線治療の概要
  (1)放射線の種類
  (2)放射線治療の分類
  (3)放射線治療の目的
  (4)放射線治療の実際
2.放射線治療の市場動向
  (1)放射線治療機器市場の動向
  【外部照射】
    1)リニアック(直線加速器)
    ①リニアック(直線加速器)の概要
    ②リニアック(直線加速器)市場の動向
    2)サイバーナイフ
    ①サイバーナイフの概要
    ②サイバーナイフ市場の動向
    3)ガンマナイフ
    ①ガンマナイフの概要
    ②ガンマナイフ市場の動向
    4)粒子線治療
    ①陽子線治療の概要と動向
    ②重粒子線治療の概要と動向
    ③ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の概要と動向
  【内部照射】
    5)小線源治療
    ①小線源治療の概要
    ②小線源治療市場の動向
    <企業個票>
    ・アキュレイ
    ・エム・シー・メディカル
    ・エレクタ
    ・バリアンメディカルシステムズ
    ・日立製作所
    ・ビードットメディカル
    ・ブレインラボ
  (2)放射線治療システム市場の動向
    1)治療計画システム
    ①治療計画システムの概要
    ②治療計画システム市場の動向
    ③企業動向
    2)線量検証システム
    ①線量検証システムの概要
    ②線量検証システム市場の動向
    ③企業動向
    <企業個票>
    ・東洋メディック
    ・ユーロメディテック
    3)治療RISシステム
    ①治療RISシステムの概要
    ②治療RISシステム市場の動向
    ③企業動向
  (3)放射線治療関連市場の動向
    1)患者固定具
    ①患者固定具の概要
    ②患者固定具市場の動向
    ③企業動向
  (4)放射線治療市場の動向
    1)国策によるがん対策
    ①放射線治療関連人材の不足
    ② 医療従事者の育成
    2)粒子線治療施設の持続可能な運用
    3)放射線治療件数の考察
    4)放射線治療市場規模の考察

第2章 放射線治療市場の中期展望

1. 放射線治療市場における課題
  (1)リニアック更新需要の進捗
  (2)免疫放射線治療の実態
  (3)二次医療圏でのエリアマーケティング
  (4)放射線治療関連の人材育成
2. 放射線治療の最新動向
  (1)温熱療法(ハイパーサーミア)と放射線治療の併用治療
  <企業個票>
  ・山本ビニター
3. 放射線治療市場の中期展望
  (1)高精度放射線治療器の需要予測
  (2)がん罹患者数
  (3)放射線治療市場の中期展望

第3章 放射線治療施設の動向

1.放射線治療専門施設
  (1)ガンマナイフ/ZAP-X 専門施設
  (2)サイバーナイフ専門施設
  (3)複合型施設
  (4)粒子線治療施設
  (5)中性子治療施設
  <施設個票>
  ・湘南鎌倉総合病院
  ・新松戸高精度放射線治療センター
  ・筑波大学附属病院

第4章 放射線治療に関するアンケート調査

1.調査要綱
2.アンケート回収先属性
3.備考
4.アンケート結果
 
<設問>
【問1】治療計画で使用している画像診断装置は何を使用していますか
【問2】放射線治療のスタッフ構成をお答え下さい
【問3】放射線治療部門システムについて、導入有無と、導入している場合そのベンダーとシステム名を教えてください
【問4】直近の院内がん登録者数(年間)を教えてください(単一回答)
【問5】貴院のがん疾患における2023年(2023/1~2023/12)の新患者数はどのくらいですか。(単一回答)
【問6】2023 年のがん新患者の内、放射線治療を行ったのはおおよそ何%くらい(放射線治療適用率)でしたか(単一回答)
【問7】2023 年の放射線治療件数(実照射人数(新患+再患))をお答え下さい(単一回答)
【問8】コロナ禍前後で放射線治療件数を比較すると、現状はどのような状況でしょうかコロナ禍前(2019 年)を基準として、コロナ禍間(2021~2022 年)、現在(2023 年)の状況をそれぞれ教えてください(それぞれ単一回答)
【問9】新型コロナウイルス感染症による、がん放射線治療への影響を教えてください(複数回答)
【問10】2023 年のがん新患者の内、他病院/診療所等からの紹介患者はおおよそ何%くらいですか(単一回答)
【問11】年間実照射人数の内、部位(症例)別の割合と部位ごとの治療目的別の割合をおおよその比率でお答えください。(それぞれ合計100%)また、部位ごとの治療件数の増減傾向を教えてください
【問12】現在、放射線治療に関して実施している治療方法など治療部位ごとに教えてください(複数回答)
【問13】患者固定についてお答え下さい
【問14】貴院で実施されている品質保証/品質管理についてお答え下さい
【問15】放射線治療の決定は、どのようになされていますか(単一回答)
【問16】貴院では、前立腺がんに対する治療はどのようになっていますか(複数回答)
【問17】放射線治療と温熱療法(ハイパーサーミア)の併用治療は、どのようになっていますか(単一回答)
【問18】放射線治療計画の立案開始から治療実施(照射開始)までの平均的な所要日数を教えてください(単一回答)
【問19】回答いただいた放射線治療適用率は、貴院にとってどの程度が適切とお考えでしょうか(単一回答)
【問20】問7でお聞きした年間実照射人数を100 とした場合、3 年後、5 年後は何%程度になっていると考えられますか(単一回答)
【問21】今後貴施設の運営を円滑に行っていく上での課題を教えてください(複数回答)
【問22】放射線治療器の各メーカの機器、営業マン、保守サービス員の評価を行ってください(それぞれ単一回答)
【問23】放射線治療に関連する機器で、更新や増設・新設に対してどのように感じていますか
【問24】もし、放射線治療器を更新・導入するとしたら、メーカや機器に何を求めますか(複数回答)
【問25】放射線治療の収益性について、どのように感じていますか(単一回答)
【問26】放射線治療全般に関してご自由にご意見をお聞かせください
 
【特集】がん拠点病院のみ集計値(N=69)
  1.直近の院内がん登録者数(年間)
  2.2023 年(2023/1~2023/12)のがん新患者数
  3.2023 年のがん新患者数に占める放射線治療適用率
  4.2023 年の放射線治療件数(実照射人数(新患+再患))
  5.部位別(症例)別の治療件数の傾向
  6.前立腺がんの治療の方向性
  7.放射線治療の収益性

第5章 放射線治療施設個票

【図表目次】

図表1-1 放射線の定義
図表1-2 放射線の種類
図表1-3 照射方法による放射線治療の分類
図表1-4 放射線治療の目的
図表1-5 がんゲノム医療中核拠点病院一覧
図表1-6 高精度放射線治療の内容
図表1-7 放射線治療の市場セグメント
図表1-8 リニアック 国内の販売状況
図表1-9 2022~2023年度(予)リニアック販売システム数・金額【表】
図表1-10 2022、2023年度(予)リニアック販売システム数シェア【グラフ】
図表1-11 2024年リニアックメーカ別稼働台数シェア(サイバーナイフ除く)【表】
図表1-12 2024年リニアックメーカ別稼働台数シェア(サイバーナイフ除く)【グラフ】
図表1-13 2024年機種別稼働台数シェア(サイバーナイフ除く)【表】
図表1-14 2024年サイバーナイフ機種別稼働台数・シェア【表】
図表1-15 2024年サイバーナイフ機種別稼働台数・シェア【グラフ】
図表1-16 2024年サイバーナイフ導入施設
図表1-17 2024年ガンマナイフ機種別稼働台数・シェア【表】
図表1-18 2024年ガンマナイフ機種別稼働台数・シェア【グラフ】
図表1-19 2024年ガンマナイフ導入施設
図表1-20 粒子線治療の保険診療、先進医療の適応症
図表1-21 2024年 陽子線治療施設
図表1-22 2024年 重粒子線治療施設
図表1-23 BNCT治療の現況
図表1-24 小線源治療の線源と対象がん疾患
図表1-25 小線源治療 機種別稼働台数シェア【表】
図表1-26 小線源治療 機種別稼働台数シェア【グラフ】
図表1-27 2024年 小線源治療実施施設
図表1-28 治療計画シュミレーション用画像診断機器
図表1-29 治療計画システム メーカー・製造販売会社別稼働シェア【表】
図表1-30 治療計画システム メーカー・製造販売会社別稼働シェア【グラフ】
図表1-31 治療計画システム製品別稼働シェア【表】
図表1-32 治療計画システム製品別稼働シェア【グラフ】
図表1-33 線量検証の実施について
図表1-34 線量検証時に使用する検出器
図表1-35 2022年度 放射線線量検証システム市場の市場規模とシェア【グラフ・表】
図表1-36 第三者評価の実施有無
図表1-37 第三者評価委託先
図表1-38 予)2022年度 放射線治療RISの国内メーカー(発売元)別台数シェア【グラフ】
図表1-39 予)2022年度 放射線治療RISの国内メーカー(発売元)別金額シェア【グラフ】
図表1-40 固定具を使用する部位
図表1-41 2022年度 放射線治療用患者固定具の国内金額シェア【グラフ・表】
図表1-42 放射線治療施設のIMRT 実施施設と施設基準取得状況  
図表1-43 放射線治療スタッフの不足職種
図表1-44 医学物理士が勤務する医療機関
図表1-45 多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン一覧
図表1-46 粒子線治療施設 治療の登録患者数
図表1-47 NDB 医科診療件数(放射線治療)
図表1-48 がん罹患数
図表1-49 2022年度、予)2023年度放射線治療市場 市場規模
図表2-1 リニアックの更新内容(メーカー比較)【表】
図表2-2 リニアックの更新内容【グラフ】
図表2-3 メーカー別更新結果【表・グラフ】
図表2-4 更新機の機種別シェア【表】
図表2-5 更新機と更新対象機一覧
図表2-6 更新対象のリニアック 一覧
図表2-7 二次医療圏におけるIMRT 高精度放射線治療器空白地域
図表2-8 二次医療圏別IMRT 高精度放射線治療器台数
図表2-9 阪神5大学サステナブルがん人材養成プラン
図表2-10 次世代のがんプロフェッショナル養成プラン一覧
図表2-11 温熱療法(ハイパーサーミア)の治療件数推移
図表2-12 温熱療法器 販売台数推移
図表2-13 ハイパーサーミアを導入している放射線治療施設
図表2-14 放射線治療と温熱療法(ハイパーサーミア)の併用治療の状況
図表2-15 高精度放射線治療器の販売台数の需要予測
図表2-16 がん罹患数(男女計:2015-2039 年の年平均)
図表2-17 放射線治療市場 市場規模推移(2022-2028 年度)【表とグラフ】
図表3-1 放射線治療専門施設の分類放射線の種類
図表3-2 ガンマナイフ/ZAP-X専門施設
図表3-3 サイバーナイフ専門施設
図表3-4 複合型施設
図表3-5 粒子線治療稼働施設
図表3-6 中性子治療施設(BNCT治療施設)

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