2015 新版 高機能フィルム市場の展望と戦略

これまで高機能フィルムの代名詞であったディスプレイ・光学用分野がマイナス成長に転じるなど、市場は転換期を迎えた。PETフィルムの高付加価値化は、これまでは製膜とコンバーティングにより実現してきたが、東洋紡のTAC代替フィルム、東レ&三菱の屈折率調整フィルムなど、フィルムそのものを改良する動きがみられる。本調査レポートでは、原反・加工品それぞれの参入メーカーの新たな事業展開の動向を探った。

発刊日
2015/07/31
体裁
A4 / 198頁
資料コード
C57113400
PDFサイズ
2.8MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:国内外の高機能フィルムメーカーの現在の動向と今後の事業施策を徹底調査し、さらに周辺調査を行うことで、ワールドワイドの高機能フィルム市場における現状と今後の動向の把握を目的とする。
調査対象:PETフィルム、プロテクトフィルム、リリースフィルム、QDバリアフィルム、プラスチックコア
調査方法:直接面接取材をベースに、文献調査を併用。
調査期間:2015年5月~2015年7月

資料ポイント
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  • 既存用途の深掘りではなく、広く浅く掘り進むことで高機能フィルムの新たな水脈を探せ
  • 軸足をコモディティ化するディスプレイ・光学分野から一般産業・工業へ、そこに用途の数だけニーズがある
  • 原反と加工による情報・技術の共有の中から潜在的ニーズを捉え、古い井戸を手放し新たな水脈を探る取組みの中にこそ拡大と成長がある
     

資料概要
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第1章:高機能フィルム市場の展望
第2章:PETフィルム市場の徹底分析
第3章:注目される新規開発フィルム市場の動向
第4章:工業用高機能フィルムメーカーの展望と戦略

リサーチ内容

■掲載内容

調査結果のポイント

第1章:高機能フィルム市場の展望

既存用途の深堀ではなく、広く浅く掘り進むことで
高機能フィルムの新たな水脈を探せ
軸足をコモディティ化するディスプレイ・光学分野から一般産業・工業へ
そこに用途の数だけニーズがある
原反と加工による情報・技術の共有の中から潜在的ニーズを捉え
古い井戸を手放し新たな水脈を探る取組みの中にこそ拡大と成長がある

第2章:PETフィルム市場の徹底分析

1.PETフィルム市場の徹底分析
  「最先端の性能・品質でコモディティの価格」が求められるディスプレイ光学分野
  各社の事業収益確保が難しい状況に
  韓国、日本でPETフィルム生産体制の再編が進展
  帝人デュポンフィルムの岐阜事業所停止は一つの時代の終焉を象徴
  過去の成功体験、目先のボリュームにとらわれず
  手つかずの鉱脈を探り当てることが事業拡大と収益確保への道
    (表)地域別PETフィルム販売量に占める光学用:一般産業の比率
  生産拠点再編で日本と韓国のPETフィルム生産能力がスリム化
  ディスプレイ製品の主戦場である中国・台湾では能力増強が続く
    (表)PETフィルム主要メーカー 生産体制
    (図・表)主要メーカーによる地域別PETフィルム供給能力推移
  光学用フィルム販売量はほぼ横ばいでの推移続く
  LCD部材用は2015年以降はマイナス成長に
    (表)主要メーカーによる光学用(部材+副資材)PETフィルム販売実績推移
    (表)LCDバックライト反射シート用白色PETフィルム 市場規模推移
    (図・表)LCD部材用PETフィルム 地域別販売量推移
  TP部材は薄肉化により面積ベースの伸びに対して重量ベースは横ばいが続く
    (図・表)TP部材用PETフィルム 地域別販売量推移
  太陽電池バックシートはIECの規格変更でPET系用の耐加水分解グレードが成長
    (表)主要メーカーによる一般産業用PETフィルム販売実績推移
    (表)太陽電池バックシート用PETフィルム市場規模推移
    (表)太陽電池バックシート用PETフィルム需要動向推移(汎用グレード)
    (表)太陽電池バックシート用PETフィルム需要動向推移(高機能グレード)
  シリコーンコート用フィルムは三菱樹脂、東レ、帝人の日系3社がほぼ拮抗
    (表)PETフィルムメーカー各社のシリコーンコート用フィルムシェア(2014年)
    (表)PETフィルムメーカー各社のシリコーンコート用フィルムシェア(2015年見込み)
    (表)国内市場におけるメーカー各社のPETフィルム分野別需要動向(2013年実績)
    (表)国内市場におけるメーカー各社のPETフィルム分野別需要動向(2014年実績)
2.プロテクトフィルム
  全体の95%弱が偏光板用、TP部材保護はほぼ横ばいでの推移に留まる
    (表)光学用PETプロテクトフィルム 販売量推移
  中国の偏光板輸入関税導入により偏光板メーカー各社が中国での設備投資を活発化
  プロテクトフィルムの現地生産・供給体制構築が求められる
    (表)偏光板用PET系プロテクトフィルムメーカー別トータル販売量
    (表)LCD偏光板メーカーにおけるPET系プロテクトフィルムメーカーシェア
  TP部材保護・キャリア用はパテントや収益性の問題で期待されたほどの盛り上がり見せず
  ITOガラス用耐酸性グレードなど高付加価値品での差別化が必須に
    (表)TP部材保護・キャリア用PET系プロテクトフィルムメーカー別トータル販売
    (表)プロテクトフィルムメーカー各社の主要材料調達状況
3.剥離フィルム(リリースフィルム)
  偏光板セパトップの三菱樹脂が中国での生産を開始、さらなるシェア拡大に拍車
    (表)光学用リリースフィルム市場規模推移
    (表)偏光板用リリースフィルムメーカー各社の販売量推移
    (表)主要偏光板メーカーにおけるリリースフィルムメーカーのシェア推移
  OCAリリースフィルムはTAK、コスモ新素材など韓国勢が相次いで新規参入
  日本メーカーでは藤森工業が健闘し年間10%前後の成長率を維持
    (表)OCA用リリースフィルムメーカー各社の販売量推移
    (表)OCA主要メーカーにおけるリリースフィルム調達状況
  MLCCリリースフィルムでは価格競争力で勝る原反メーカーが上位を占める
    (表)MLCC用リリースフィルム メーカー別販売量推移
    (表)セラミックコンデンサーメーカーにおけるリリースフィルムメーカーシェア(2015年)

東レ株式会社
  グローバルオペレーションにより国内外の市場に最適化した事業展開を推進
  日本国内は高付加価値・少量多品種グレードへの特化を進める
  中国、韓国、マレーシアではコモディティ化したボリュームゾーンに対応
  輸出も含めた工業用はディスプレイ・光学関連1:一般産業3の比率で安定的に推移
  2014年の光学用は偏光板保護・リリースなど副資材関連が順調に成長
  TP部材向けはセンサー用ITOフィルムの薄肉化進展で重量ベースでは横ばい
  低干渉グレード「Uシリーズ」は同用途で50~60%のシェア確保
  太陽電池バックシート向けはAllPETタイプ用の高耐久グレードが成長
  金属光沢フィルム「PICASUS」は確実に市場に浸透

三菱樹脂株式会社
  原反、加工品ともに中国拠点が稼働し最適地生産体制が確立
  LCD部材用グレードはほぼ中国拠点でも生産可能に
  山東工場は光学プロセス材料向けとTP部材向けにシフトし稼働率を維持
  光学部材用の中国移管で日本からの販売量は一時的に減少も2015年以降は安定的な需要確保
  離型フィルム、保護フィルムなど偏光板プロセス材向けが順調に成長
  リリースフィルムは主力の偏光板離型用が市場拡大に牽引され好調
  2015年稼働の中国加工拠点では広幅偏光板に対応可能な設備でさらなる需要取り込みを進める

帝人デュポンフィルム株式会社
  ボリュームから収益性重視の展開へと舵を切り国内生産体制を再編
  光学用から一般産業用へのシフトを強める
  2016年9月をメドに岐阜事業所を停止、国内は茨城工場1拠点30,000t/年体制へ
  コモディティ化進む光学用は中国拠点へとシフトし付加価値の高い一般産業用に集中
  光学用の販売量は2014年、2015年見込みと大幅な増減は見られず
  2016年以降は偏光板保護離型のみの販売に
  太陽電池バックシート用はAll PET用の耐加水分解グレードの拡大を予測
  マットフィルムはサンドマット、練りこみマットの2種類を揃え安定的な販売量を確保
  シリコーンコートフィルムはプロセスの強みを発揮し2ケタの成長率で推移

東洋紡株式会社
  光学用、一般産業用、国内向け、海外向けとバランスのとれた展開に強み
  PETフィルム生産ラインは安定的に推移
  偏光板PVA保護用で「コスモシャイン®超複屈折タイプ(SRF)」が成長
  低吸水で水系接着剤使用可能というPETの特長が偏光板市場での存在感高める
  白色フィルム「クリスパー®」はコンシューマーラベル向けの採用拡大で順調に成長
  太陽電池バックシート向けは海外勢との競争激化の中で横ばいをキープ

SKC Co., Ltd.(エスケーシー株式会社)
  生産体制再編とボリュームから付加価値への方針転換で収益確保を図る
  2015年は主力の水原工場の既存ライン2本を停止、さらなる再編も検討中
  中国・南通拠点はフィルムの現地調達化のニーズを受け稼働率70~80%の水準を維持
  2015年には光学用と一般産業用の比率逆転が見込まれる
  LCD反射板用や太陽電池用など付加価値の高い白色PETの販売量が拡大

TORAY ADVANCED MATERIALS KOREA Inc.(東レ尖端素材株式会社)
  競争激化の中、ミドルエンド以下のグレードは販売量を縮小
  反射用白色フィルム、加工品など付加価値グレードの比率を高める
  磁気専用ラインをストップし磁気テープ用グレードの生産・供給も停止
  設備と生産品目の再編で効率化と収益向上を図る
  中国ローカルとの競合により2014年以降は微減傾向での推移が続く
  光学部材では反射用白色PETフィルムとプロセス材がプラス成長を維持
  加工品では離型フィルムが成長、QDバリアフィルムのサンプル供給も始まる

Kolon Industries, Inc.(株式会社コーロン)
  フィルム関連の売上高は減少続く
  ラインの一部停止、量から付加価値への転換など収益拡大の取組み推進
  2015年に金泉工場保有の1ラインを停止、再開は2016年以降に検討
  包装用ラインはほぼフル稼働、工業用の稼働率向上が課題に
  光学用の比率縮小、UHD-TV部材は偏光板副資材など高付加価値品の販売に注力
  一般産業用は2015年見込み、2016年予測と成長を見込む

南亜塑膠股份有限公司(NAN YA PLASTICS CORPORATION)
  2015年内に新工場で2ラインが稼働
  稼働率向上のため他社との業務提携などこれまでにない取組も検討
  中国における光学関連需要拡大、2015年~2016年にかけて工業用販売量の大幅増に期待
  中国ローカル勢との競争激化も品質・信頼性が評価され出荷量が回復
  一般産業用での新たな用途・市場の開拓・育成が課題に
  リリースフィルムは2015年に主力のMLCC向けが回復
  OCAリリースフィルムもコンスタントに成長

新科光電材料股份有限公司(SHINKONG MATERIALS TECHNOLOGY CO.,LTD.)
  グループのシナジーを活かした展開に強み
  桃園工場のラインはほぼフルに近い稼働率を維持
  厚物ラインでは太陽電池バックシート用の減少をTV関連部材で補う
  ボリュームゾーンの光学部材の薄肉化が響き工業用販売量は横ばいで推移
  転写、粘着(スマートフォンカバー)など一般産業向けは比較的好調

第3章:注目される新規開発フィルム市場の動向

1.QDバリアフィルム
  2015年CESでQD-TVが注目される
  Samsung、LGの他、中国TVメーカーの開発動向次第でバリアフィルムの需要増に期待
  QDバリアフィルム市場はITOスパッタ技術の横展開による韓国勢の参入相次ぐ
    (表)QDバリアフィルム サプライチェーン
    (図)QDシート、バリアシートの構成
  フィルムメーカー各社は10~20$/㎡の価格帯で提案
  スペシャリティかコモディティか、各社の戦略が注目される
2.特別調査:プラスチックコア
  クリーン対応、段差解消など高機能フィルム生産プロセスでの
  ロス低減と生産性向上を目指した製品が投入される
    (表)フィルム生産プロセスにおけるコア材の状況
    (表)プラスチックコア市場規模推移
    (図)ABSコア主要メーカーシェア推移
    (図)PEコア主要メーカーシェア推移

第4章:工業用高機能フィルムメーカーの展望と戦略

藤森工業株式会社
  台湾拠点稼働開始でさらなる事業拡大に期待
  2014年は生産設備フルキャパのため偏光板向けの旺盛な需要を十分には取り込めず
  台湾での生産が開始される2015年夏以降の巻き返しに期待
  コストダウンの取り組みに加え、円安の影響で海外市場での価格競争力が強化
  2015年夏には台湾生産拠点が稼働開始、コストに加え研究開発でも現地化のメリットを追求
  日本国内では偏光板用以外の新たな用途開拓を推進
  リリースフィルムOCA用の販売量が好調に推移
  品質・信頼性の高さに加え円安に伴う海外市場での価格競争力が強みに
  2015年夏には台湾生産拠点でリリースフィルムの量産を開始
  生産能力拡大に伴い新たな需要の掘り起こしを積極的に推進

株式会社サンエー化研
  中国現地法人での生産開始で偏光板出荷時保護用フィルムの実績拡大に期待
  2014年度売上高は価格競争激化の影響を受け低迷
  台湾メーカーとの合弁による中国生産拠点は当局からの認可が下り次第操業可能に
  PO系及びPET系セパレスタイプは川下市場の低迷で販売量も伸びず
  PETセパ付の「SAT」は偏光板向けが好調、中国拠点稼働によるさらなるシェア拡大に期待

LG Chem, Ltd.(LG化学)
  偏光板向けプロテクトフィルム使用量の70%を内製
  TP部材向けは期待したほどの実績が上がらず積極的には展開せず
  偏光板市場の成長率以上の実績拡大を確保するため外販を積極的に推進
  2014年以降のプロテクトフィルム生産量は前年比10数%の成長率を確保

OSUNG LST Co.,LTD(オーソンLST株式会社)
  ボリュームから収益重視の事業展開へのシフトを進める
  2014年はプロテクトフィルム販売量減少を光学表面処理受託でカバー
  2015年以降は偏光板プロテクトフィルムの需要回復に期待
  主力の偏光板プロテクトフィルムは円安による価格競争の影響で縮小
  アフターマーケット用など新たな需要開拓に取り組む

新輝光電股份有限公司(ShinBright Optronics Corporation)
  新光合繊グループの一員としてのシナジーを活かした展開に強み
  LCD部材向けはLCD-TVの大型化とTV台数の増加で大きく成長
  TP部材向けはセンサーフィルム使用量縮小の中で横ばいをキープ

博威電子股份有限公司(Koatech Technology Corporation)
  収益確保を重視し付加価値の高い製品の開発・投入を進める
  主力のプロテクトフィルムは横ばい~微増で推移、2015年には605万㎡の販売量を見込む
  中国市場での需要拡大が見込める偏光板出荷時保護用には収益性の問題から参入予定は無し
  ITOプロセス用ではフィルム向けに加えガラスのプロセス保護にも供給
  フッ酸への耐性を付与したグレードを投入、G2(Sheet type)メーカーへの拡販を推進

SKC Haas Display Films Company(SKCハース)
  市場環境の変化で主力のOCA向けが苦戦、打抜きキャリア用へのシフト進める
  中国・蘇州での生産を検討も主力の天安工場の稼働が埋まらずしばらくは1拠点体制で生産
  2リースフィルム販売量は6,000万㎡強の水準を維持
  2015年以降は打抜きキャリア用の実績が大幅に成長

YOULCHON CHEMICAL Co.,LTD(栗村化学株式会社)
  ディスプレイとTPの市場拡大とともに成長
  2014年2月にリリースフィルム新ラインが稼働
  OCA用の供給能力拡大で積極的な拡販を推進
  リリースフィルムは国内ユーザー中心に供給
  ニーズに合わせたカスタムグレードの提案などきめ細かい対応で実績を伸ばす

COSMO AM&T CO.,LTD.(コスモ新素材株式会社)
  磁気テープで蓄積した塗布技術を応用した機能性フィルム事業を展開
  MLCC、OCAなどエレクトロニクス・光学関連リリースフィルムを供給
  2015年以降、出荷量は順調に拡大

東洋クロス株式会社
  オンリーワン技術であるケミカルエッチングを応用した
  独自のマットフィルムの用途・市場開拓を推進

i-components Co.,Ltd.(アイコンポーネンツ)
  2000年よりフレキシブルディスプレイ材料の研究開発に取り組む
  2015年にQDバリアフィルムを初めて量産化

MIRAESTECH Co.,LTE(ミレエステック)
  親会社であるMNTと共同でQDバリアシートを展開
  バリア膜付~オーバーコート~シートラミまでの一貫体制に強み

Hanwha Advanced Materials(ハンファ アドバンストマテリアルズ)
  設備面でのアドバンテージを活かし高品質のバリア膜成膜を実現
  2015年4Q以降は自社ブランドでの展開を開始

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