2018年版 セルロースナノファイバー市場の展望と戦略

2016年~2017年にかけて日用品を中心とした一部用途で採用が始まったセルロースナノファイバー(CNF)は、2017年以降、参入メーカー各社で量産規模、セミコマーシャル規模での生産が相次いで開始された。用途拡大の課題とされていた溶剤や樹脂など非水性材料との複合化技術も進展し、CNFを「いかにつくるか」から、「いかに利用するか」を追求する段階へとステージが変わってきている。
参入メーカー各社では、より川下での用途開発、市場開発が進められている。自動車軽量化を実現する樹脂強化材や、チキソ性、分散安定性を活かしたインク・塗料や化粧品、トイレタリー関連など従来から引き続いての研究開発に加え、コンクリート、リチウムイオン二次電池部材、ペーパーエレクトロニクス、ライフサイエンスなど、従来にない新たなCNF活用の取組みも活発になってきた。
今回の調査では、大学、研究機関や製紙メーカー、化学メーカーなどCNFそのものを事業化している企業に加え、様々な分野におけるCNFの川下製品動向や参入メーカー各社の動向などについて、最新の状況を分析・考察する。

発刊日
2018/06/29
体裁
A4 / 107頁
資料コード
C60105400
PDFサイズ
10.1MB
カテゴリ

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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:セルロースナノファイバーメーカーの現在の動向を把握するとともに、今後の事業計画や研究開発動向を明らかにすることを目的とする。
調査対象:セルロースナノファイバー(CNF)
調査方法:直接面接取材をベースに、文献調査を併用した。
調査期間:2018年4月~2018年6月

調査結果サマリー
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セルロースナノファイバー市場に関する調査を実施(2018年)
2017年の国内CNF市場は出荷数量が20t、出荷金額が4億円
~CNFの開発テーマは素材開発から用途開拓へとシフト、「どこの」「何に」「どう」使うのか?~

資料ポイント
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  • CNFのテーマは素材開発から用途開拓へとシフト、「どこの」「何に」「どう」使うのか?
  • 2018年には固形分換算で955t/年のキャパ確立、自動車その他の用途で採用検討進むも需要の立ち上がりにはコストダウンが必須に
  • チキソ性、分散安定性などCNF独自の特性・メリットの提案と、ターゲットとする用途・市場にフォーカスした課題解決が事業成否のカギ握る
  • 2017年後半以降、自動車、化粧品など具体的な用途開発が進展、2018年6月にはCNFを使用したスポーツシューズがグローバル市場で発売される
  • 樹脂強化用途では自動車用PP、PAとの複合化で京都プロセスにポテンシャルあり、成形性向上の提案で価格以上の価値訴求へ
  • グレージング用PC、PMMAなど透明樹脂へのCNF配合に向けて化学的解繊で展開する王子HD、花王が樹脂複合化用グレードを投入
  • 機能性添加剤ではCNFならではの用途をいかに見つけられるかがカギに、正極材バインダー、セパレーターなどLiB用途向けへの提案も進展
  • CNFフィルム基材にAgNWで回路形成した折り曲げ可能な生分解デバイスも登場

資料概要
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第1章:セルロースナノファイバー市場の展望
第2章:セルロースナノファイバー市場の動向
第3章:セルロースナノファイバーメーカーの動向と戦略

リサーチ内容

調査結果のポイント

第1章:セルロースナノファイバー市場の展望

CNFのテーマは素材開発から用途開拓へとシフト
「どこの」「何に」「どう」使うのか?
2018年には固形分換算で955t/年のキャパ確立
自動車その他の用途で採用検討進むも需要の立ち上がりにはコストダウンが必須に
  (図・表)日本国内におけるCNFキャパ推移
  (表)国内CNF市場規模予測
チキソ性、分散安定性などCNF独自の特性・メリットの提案と
ターゲットとする用途・市場にフォーカスした課題解決が事業成否のカギ握る

第2章:セルロースナノファイバー市場の動向

1.セルロースナノファイバー(CNF)製法別動向
  1-1.化学的解繊
    製紙メーカー、化学メーカーと多くの企業が参入
    シングルナノサイズの繊維径で高透明性が要求される用途に最適
    (表)セルロースナノファイバー 製法別概況 化学的解繊
  1-2.機械的解繊
    リグノCNF、京都プロセスなど樹脂添加剤用途で強み見せる
    (表)セルロースナノファイバー 製法別概況 機械的解繊
  1-3.水衝突解繊
    解繊時の繊維へのダメージ少なく他製法にない特性が発現
    (表)セルロースナノファイバー 製法別概況 水衝突解繊
    (表)主要メーカー各社のCNF生産能力
2.セルロースナノファイバー(CNF)主要用途別動向
  2017年後半以降、自動車、化粧品など具体的な用途開発が進展
  2018年6月にはCNFを使用したスポーツシューズがグローバル市場で発売される
    (表)CNFの川下展開
  樹脂強化用途では自動車用PP、PAとの複合化で京都プロセスにポテンシャルあり
  成形性向上の提案で価格以上の価値訴求へ
    (表)自動車用樹脂需複合化用CNF需要ポテンシャル
  グレージング用PC、PMMAなど透明樹脂へのCNF配合に向けて
  化学的解繊で展開する王子HD、花王が樹脂複合化用グレードを投入
  機能性添加剤ではCNFならではの用途をいかに見つけられるかがカギに
  正極材バインダー、セパレーターなどLiB用途向けへの提案も進展
  CNFフィルム基材にAgNWで回路形成した折り曲げ可能な生分解デバイスも登場

第3章:セルロースナノファイバーメーカーの動向と戦略

日本製紙株式会社
  TEMPO酸化CNF、CM化CNFを量産、京都プロセスの実証設備稼働
  製法や供給形態を多様化し幅広いニーズに対応可能な体制を固める
  食品・化粧品・医薬部外品に使用可能なCM化CNFの量産がスタート
  固形分含有率90%以上のドライパウダーでユーザーのハンドリング性向上を実現
  石巻の量産工場稼働で幅広い分野での用途開発・市場開拓が加速
  量産効果によるコスト競争力強化に期待

王子ホールディングス株式会社
  少ないエネルギー量で完全ナノ化が可能なリン酸エステル化CNFを展開
  スラリー、パウダー、透明連続シートと全方位での提案を推進
  リン酸基の静電反発により水素結合を切り、完全ナノ化CNFを得るプロセスで差別化
  CNFスラリー、CNF透明連続シートと相次ぐ設備稼働で用途開発に弾み
  日光ケミカルズと共同開発した化粧品向け増粘剤「アウロ・ヴィスコTM CS」が
  世界的展示会でシルバー賞受賞
  完全ナノ化で高透明のリン酸エステル化CNFをPC樹脂と複合化する技術を開発
  透明性、寸法安定性と軽量化、易成形など新たな市場開拓につながる性能を実現
  透明連続シート「アウロ・ヴェールTM」の耐水グレードをリリース
  立体成形グレードと合わせてCNF透明フィルムの用途・市場開拓を推進

中越パルプ工業株式会社
  2017年にはスラリー・ペースト、紛体の商業生産を開始
  ACC法による解繊、竹パルプの使用など独自の展開を進める
  川内工場では100t/年規模の量産プラントが稼働
  より幅広い市場・用途での展開を目指し総合商社丸紅との協力関係を構築
  樹脂複合化に最適化したグレード開発に注力
  ドライパウダー「nanoforest-PDP」の製品化に続きマスターバッチの開発も推進
  各種溶剤に分散可能な疎水化グレードは2019年の生産開始が目標
  成形品、導電性付与、CNT複合シートなどCNFの新たな使い方の開発も進む

第一工業製薬株式会社
  化粧品、塗料、インキに加えLiB電極材向けの提案を開始
  パウダーグレードの開発など需要拡大を実現する開発を推進
  ボールペンインクに続く採用獲得に向け、インク、塗料、化粧品など幅広い用途で提案を加速
  LiB電極材バインダーとしての提案を開始、子会社を吸収し電池関連の開発体制を強化
  固形分含有量90%のパウダータイプの他、疎水化グレードなど
  ユーザーの使い勝手を向上し幅広い用途での採用につながる研究開発を進める

星光PMC株式会社
  2017年末より京都プロセスでの商業生産を開始
  世界的ブランドのスポーツシューズへの採用で需要拡大に弾み
  竜ヶ崎工場を増強し、複合樹脂ベースで200t/年の商業プラントが稼働

花王株式会社
  添加剤事業の中で蓄積した樹脂・添加剤複合化技術に強み
  CNFと樹脂の組み合せ、配合の最適化で差別化
  CNF配合高機能樹脂「ルナフレックス」を幅広い分野、ユーザーに提案
  高透明性と高寸法安定性、高強度を併せ持つ特徴を活かした用途開発を推進

株式会社スギノマシン
  業界に先駆けてCNFを含むバイオマスナノファイバー「BiNFi-s」を
  ビジネス化、用途開発を進め、着実に売上拡大中
  秘密保持契約無し、少量ずつ複数入手できるサンプルセット販売がユーザーに好評
  幅広い用途・市場で採用に向けた検討が進展
  化学変性無しでスラリーのドライパウダー化を実現
  自動車部品、建材などをターゲットとしたCNFと樹脂・ゴム複合材料の拡大に期待
  CNFとナノサイズの金属微粒子の複合体やシルクナノファイバーなど
  他社にないユニークな製品の開発・提案も積極的に推進

モリマシナリー株式会社
  スラリー、紛体、アルコール置換品などユーザーの使いやすさを意識した
  グレードラインナップで幅広い市場に向けた提案を加速
  木材チップを解繊したリグノCNFをラインナップ
  熱可塑性樹脂・ゴムに配合しやすいパウダータイプに続き、溶剤・熱硬化性樹脂への
  配合に適したアルコール置換品を開発、塗料・防錆剤で採用される
  体比重・軽量で高い曲げ弾性率を持つリグノCNF100%成形体を実現

GSアライアンス株式会社(冨士色素グループ)
  後発ながらスラリーからマスターバッチまで幅広いグレードを展開
  超微細分散技術を武器に世界規模での事業拡大を目指す
  グループ会社の富士色素が保有するナノサイズ微粒子技術を横展開し最先端製品を開発
  CNFでは解繊、分散、疎水化、樹脂複合化までを内製化
  生分解性プラスチックとCNFの複合化で「オール天然由来」の強化プラスチックを実現
  将来的には成形品までの一貫体制構築を目指す

特種東海製紙株式会社
  LiBセパレーター「FIBLIC」は市場投入間近
  CNFを使用した新たな高付加価値用途の開拓も進める
  薄肉・高強度、高耐熱、空孔率コントロールなどセパレーターとしての基本性能はクリア
  個々のユーザーの設計思想に合わせた作りこみを進める
  高付加価値・高機能領域にフォーカスした新たな用途開発を推進

株式会社KRI
  コスト競争力の高い新たなCNF製造方法を開発
  新材料の研究開発から量産化、品質管理まで、高い技術力と専門性で受託研究を提供
  新たな技術シーズの発掘にも取り組む
  独自に開発したKRI解繊法はCNFの新機能性付与と低コスト化に貢献
  多様な表面修飾が可能で幅広い用途・市場での活用が期待される

大阪大学(産業科学研究所・能木雅也 教授)
  シート化に加え回路形成など実用化のためのプロセス開発に取組み
  CNFを基材としたペーパーエレクトロニクスの実現を目指す
  CNFを使用した「透明な紙」の可能性を模索
  CNFとAgNWの親水性を利用した密着性の高い回路形成で折りたためるデバイスを開発
  紙に記録する電子メモリーなど次世代デバイスへのCNFの応用にも取り組む
  CNFである必然性を提案、フィルム代替ではなく「透明な紙」としての活用を目指す

岐阜大学(応用生物科学部応用生命科学課程 寺本 好那准教授)
  CNFを始めとするバイオマスナノ構造体の利用・活用のための
  複合化・プロセッシング法の研究を進める

タケ・サイト株式会社
  生コンスラッジリサイクルで得られる炭酸カルシウム「TAKEcite」
  モルタル代替の圧送洗口剤「RUBURI」など独自の開発品を提案
  CNFのチキソ性を活かしたRUBURIで現場の作業性向上、廃棄物削減、コストダウンを実現
  国内外の建設現場に積極的に提案

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