水素分離膜(2025年2月調査)

発刊日
2025/06/13
体裁
B5 / 36頁
資料コード
R67200302
PDFサイズ
4.0MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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本調査レポートは、 定期刊行物 Yano E plus 2025年3月号 に掲載されたものです。

リサーチ内容

~水素を透過させるが他のガスを透過させないという性質、
 製造・供給において高純度水素を効率的に得るために不可欠~
 
1.注目される水素分離膜
  1-1.水素エネルギーの需要増加
  1-2.エネルギー効率の向上とコスト削減
  1-3.CO2削減と回収・貯留(CCUS:Carbon dioxide Capture and Storage)技術との連携
  1-4.新しい技術革新と応用分野の拡大
2.水素分離膜技術の種類と特徴
  2-1.金属膜
    (1)Pd膜
    (2)その他の金属・合金膜
  2-2.無機膜
    (1)セラミックス膜
    (2)金属酸化物膜
  2-3.高分子膜
    (1)ポリスルホン膜
    (2)イオン交換膜
  2-4.複合膜
    (1)メタル・セラミックス複合膜
    (2)高分子・無機複合膜
3.水素分離膜技術の応用分野
  3-1.水素製造プロセス
    (1)水蒸気改質
    (2)バイオマスガス化
    (3)アンモニア分解
  3-2.燃料電池システム
    (1)固体酸化物形燃料電池(SOFC)
    (2)プロトン交換膜燃料電池(PEMFC)
  3-3.化学プロセス産業
    (1)アンモニア製造(ハーバー・ボッシュ法)
    (2)メタノール製造
  3-4.二酸化炭素削減技術(CCUS)
    (1)燃焼後回収
    (2)燃焼前回収
  3-5.水素エネルギー貯蔵および輸送
    (1)水素貯蔵技術
    (2)水素輸送技術
4.水素分離膜に関する市場規模
  【図・表1.水素分離膜の国内およびWW市場規模予測(金額:2025-2030年予測)】
5.水素分離膜に関連する企業・研究機関の取組動向
  5-1.国立大学法人宇都宮大学
    【図1.分散型社会における水素・水素キャリア製造のイメージ】
    (1)水電解水素化装置の開発
    【図2.Pd系金属が水素を透過するメカニズム】
    (2)生成水素の90%以上が膜を透過し、トルエン水素化によるメチルシクロヘキサン合成を達成
    【図3.水素製造・水素精製・水素キャリア合成を同時に達成するプロセス】
    【図4.開発した電解セルの詳細】
  5-2.独立行政法人国立高等専門学校機構 大分工業高等専門学校
    (1)金属膜を用いた水素分離
    【図5.水素が金属を透過する反応の模式図 [1]】
    【図6.種々の金属における水素の透過速度】
    (2)バナジウム合金膜を用いた水素分離
    【図7.バナジウムとその他の膜の水素分離係数と水素分離速度 [2]】
    (3)バナジウム水素透過膜の大面積化・大流量化・積層化による大流量デバイス化
    【図8.バナジウム水素透過膜の大面積化、大流量化、積層化による大流量デバイス化 [3]】
    【図9.バナジウム水素透過膜による膜分離型水素製造システム
    (メンブレンリアクター)の模式図 [2]】
  5-3.国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学
    (1)パラジウム系金属膜の膜反応器への応用
    【図10.種々の温度で熱処理した後のパラジウム複合膜表面のSEM像 [1]】
    (2)パラジウム系金属膜の反応分離一体プロセスへの応用
  5-4.株式会社田中貴金属グループ / 田中貴金属工業株式会社
    (1) Pd膜を用いた水素透過メカニズム
    【図11.Pd膜による水素透過メカニズムの概念図】
    【図12.水素透過膜を装着したモジュールの使用例。
    モジュール概要(左)と支持体のSEM像(右)】
    (2)水素透過膜に用いられる主な材料の特性
    【表1.主要合金の特徴】
    【図13.主要なPd合金の各温度における透過係数】
    ①Pd
    ②Pd-Ag
    ③Pd-Cu
    (3)水素透過膜の水素透過性能評価
    【図14.水素透過性能評価方法の概要】
6.水素分離膜に関する課題と将来展望
  6-1.課題
    (1)コスト
    (2)耐久性と膜の劣化
    (3)透過速度と選択性のバランス
    (4)スケーラビリティと大規模化の課題
    (5)環境への影響と安全性
  6-2.将来展望
    (1)グリーン水素の需要拡大と普及
    (2)新素材の開発による性能向上
    (3)水素ステーション・輸送インフラへの応用
    (4)産業用途での水素利用拡大
    (5)CO2削減とカーボンリサイクルとの連携
    (6)技術のコスト削減と大量生産の実現
    (7)持続可能な社会に向けた政策支援と国際協力

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