2023年版 ラストワンマイル物流市場の実態と展望
ネット通販を始めとするBtoCのラストワンマイル物流は、コロナ禍において我々の生活を大きく支え、今や社会インフラの一つになっているといっても過言ではない。コロナ禍による巣ごもり特需がなくなった現在も、ネットスーパーや高齢者向けサービス需要の拡大、実店舗とネット通販を融合させたOMO戦略の実施、処方薬の配送サービスが始まるなど、好調に推移している。しかしながら、市場の拡大に伴い荷物量・配送量が増加し、「2024年問題」を目前に控え、労働・残業時間に制限が掛かることでドライバー不足は益々深刻となっている。そこで近年注目が集まっているのが、「宅配便」に該当しない、BtoCの個配サービスを展開する事業者の存在である。地域の運送事業者、個人事業主、配達代行サービス事業者(ギグワーカー)など新たな担い手により市場は活発となり、ラストワンマイル物流市場の成長を支えている。
本レポートでは、今後も伸長が予測される市場に対し、各事業者の取り組みやサービス・ビジネスモデル等に注目し、将来展望を分析していく。
※ラストワンマイル物流の定義:一般消費者と物流の最終拠点を結ぶBtoCの配送サービスと定義する
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:BtoC、CtoC のラストワンマイル物流市場における業態別の市場規模や需要動向、有力事業者の経営・事業の現状等を調査分析することにより、今後の業界の発展に供することを目的とする。
調査対象:ヒアリング調査実施社数 14社/ 各社 IR 情報による簡易個表/その他、国土交通省、経済産業省、業界団体等
調査方法:専門調査員による面接ヒアリング調査、一部書面および電話による補足調査/各種統計、文献資料等の収集・分析調査
調査期間:2023年5月~2023年6月
ラストワンマイル物流市場に関する調査を実施(2023年)
2022年度のラストワンマイル物流市場規模は前年度比105.0%の2兆9,110億円
~取扱個数の増加・物流費の高騰を背景に市場は拡大傾向、2023年度には3兆円規模へ。「宅配便」以外のBtoC個配事業にも注目が集まる
- 2021年度~2025年度、2030年度のラストワンマイル物流市場規模を算出!
→年々規模を拡大させている「自社配送(隠れ宅配市場/「宅配便」に該当しない、BtoCの個配サービス)」の市場規模・割合にも注目! - 新たな担い手の増加
→地域の運送事業者、個人事業主、配達代行サービス事業者(ギグワーカー)等、プレイヤーの増加。それに伴うラストワンマイル物流市場の変化。 - ネット通販分野では、若者の多い都市部では「即時配送」や「時間指定」ニーズへの対応、高齢者の利用率の高い地方郊外では「配送+α(見守り等)」のサービスによる展開が進む。
調査結果のポイント
第1章 総論
第2章 物流市場を取り巻く市場環境
第3章 業態別にみるラストワンマイル物流の市場動向
第4章 ラストワンマイル物流に関連する注目サービス
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