2024 車載用ソフトウェア市場の実態と展望 vol.2 OEM・Tier.1,2編 ~新アーキテクチャの行方からみるSDVの未来~

車載用ソフトウェア市場について、従来、制御系がメインであるものの、近年ではADASなどの高度化に伴い、ECUの搭載数が年々増加してきた結果、搭載体積やコストの増加などの課題が取りざたされている状況にある。
そうしたなか、上記課題を解決すべく従来のECUを統合ECUへと収れんしていくとともに、日本のOEMやサプライヤーは、トヨタ自動車の車載OS「Arene」を含め、CASEを志向した次世代の車載ソフトウェア(≒車載IT系)を構築すべく、協力会社に対して研究開発案件を積極的に出している状況にある。
そこで本調査においては、CASEなどを今後、実現していくなかで、OEMおよびサプライヤーの視点から制御系と車載IT系の構成比がどのように移り変わっていくのか、また実際のアーキテクチャの変遷を含め、以下4点について明らかにすることを目的としている。
(1)車載用ソフトウェアに関するアーキテクチャ
(2)車載用ソフトウェア市場の市場規模
(3)同市場における制御系/車載IT系別シェア
(4)同市場における参入企業別シェア

発刊日
2024/09/30
体裁
A4 / 207頁
資料コード
C66111000
PDFサイズ
18.9MB
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調査資料詳細データ

調査概要
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調査目的:車載用ソフトウェア市場について、従来、制御系がメインであるものの、近年では ADASなどの高度化に伴い、ECU の搭載数が年々増加してきた結果、搭載体積やコストの増加などの課題が取りざたされている状況にある。
そうしたなか、上記課題を解決すべく従来の ECU を統合 ECU へと収れんしていくとともに、日本の OEM やサプライヤーは、トヨタ自動車の車載 OS「Arene」を含め、CASEを志向した次世代の車載ソフトウェア(≒車載 IT 系)を構築すべく、協力会社に対して研究開発案件を積極的に出している状況にある。
そこで本調査においては、CASE などを今後、実現していくなかで、OEM およびサプライヤーの視点から制御系と車載 IT 系の構成比がどのように移り変わっていくのか、また実際のアーキテクチャの変遷を含め、以下4点について明らかにすることを目的としている。
(1)車載用ソフトウェアに関するアーキテクチャ
(2)車載用ソフトウェア市場の市場規模
(3)同市場における制御系/車載 IT 系別シェア
(4)同市場における参入企業別シェア
調査対象:本書においては下記市場を調査対象とした。
協力会社における車載用ソフトウェア市場
調査対象企業数:OEM 3件、サプライヤー・IT ベンダー 15件
調査方法
(1)弊社研究員による直接面接取材(オンラインを含む)
(2)文献調査その他データ収集
調査期間:2024年6月~2024年9月

資料ポイント
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前回版との違い

  • 従来の車載用ソフトウェアの定義を刷新、車載用ソフトウェア市場を再算出するとともに、OEMおよびサプライヤーなどによる車載ソフトウェアに関する試行錯誤に係る動向を分析
  • 2012年~2030年に向けたSDV勃興に伴う新たなアーキテクチャを予測、提示
  • 車載ソフトウェアに関する市場規模についても記載

リサーチ内容

調査結果のポイント

1.国内大手OEM3社の車載用ソフトウェアのアーキテクチャの変遷
  図表 1 国内大手OEM3社別の車載用ソフトウェアの変遷(2012年~2030年)
2.市場動向
  図表 2 領域別での車載用ソフトウェア市場規模推移・予測(2021年~2030年)
3.OEM視点で見た競争領域と非競争領域に関する考え方

Ⅰ.総論

1.自動車産業を取り巻く市場の変化
  1.1.近年における世界の自動車市場の動向
    図表 3 2024年半ばの自動車産業
    図表 4 2027年半ばの自動車産業
  1.2.近年における国内OEMの動向
    図表 5 2022年主要メーカー別パワートレイン比較(国内)
  1.3.クルマに求められる機能とサービス
    図表 6 自動車における外部環境の変化(全体像)
    図表 7 MIC(モビリティ・インフォメーション・サークル )
2.現在までの車載用システムの概要
  2.1.車載用システムの概要
    2.1.1.制御系車載用システム
    図表 8 クルマの研究/開発の一般的なフロー詳細
    図表 9 「電気・電子」を構成するデバイス・システム
    2.1.2.車載IT系車載用システム
  2.2.車載用ソフトウェアに関するこれまでの動き
3.車載用ソフトウェアにおけるアーキテクチャと支える技術
  3.1.国内大手OEM3社のアーキテクチャの変遷概要
    3.1.1.国内大手OEMの車載用ソフトウェアの変遷
    図表 10 主要OEM別車載ソフトウェアの変遷
    3.1.2.CASEやSDV実現に向けた試行錯誤
    3.1.3.ゾーンアーキテクチャの登場
    3.1.4.ゾーンアーキテクチャを通じてMBSEを実現
    図表 11 vol.1のレポートにおいて示した次世代車載IT系の開発に向けたアプローチ
  3.2.車載用ソフトウェアにおけるアーキテクチャの変遷(2012年~2030年)
    3.2.1.2012年以前のアーキテクチャ
    図表 12 2012年頃までの車載用ソフトウェアのアーキテクチャ
    図表 13 自動車の一般的なECU Stack例
    3.2.2.2018年以前のアーキテクチャ
    図表 14 2018年頃の車載用ソフトウェアのアーキテクチャ
    図表 15 一般的なCentral Gateway + Domain
    図表 16 一般的なCentral Gateway+Integrated ECU :(Domain型最終形)
    図表 17 トヨタ自動車におけるアーキテクチャ例
    3.2.3.2023年頃のアーキテクチャ
    図表 18 トヨタ自動車における2023年頃のアーキテクチャ
    3.2.4.2027年頃のアーキテクチャ予測
    図表 19 トヨタ自動車における2027年頃のアーキテクチャ予測図
    図表 20 HPC+Gateway+Integrated ECU :(Zone型)
    3.2.5.2030年頃のアーキテクチャ予測
    図表 21 トヨタ自動車における2030年頃のアーキテクチャ予測図
    図表 22 本田技研工業における2030年頃のアーキテクチャ予測図
  3.3.アーキテクチャを支える各種技術①:制御系ソフトウェア
    3.3.1.AUTOSAR Classic/Adaptive
    図表 23 AUTOSAR Classicのレイヤ構成
    図表 24 AUTOSAR ClassicとAUTOSAR Adaptiveの比較
    3.3.2.QNX
    図表 25 QNXのVehicle Platformレイヤにおけるポートフォリオ
    3.3.3.Automotive Grade Linux(AGL)
  3.4.アーキテクチャを支える各種技術②:ビークルOS
    3.4.1.世界各地でしのぎを削るビークルOS開発
    3.4.2.トヨタ自動車のアリーンOS開発を巡る試行錯誤
    図表 26 トヨタ自動車、ウーブン・バイ・トヨタ、デンソーの役割と主な実施事項
    図表 27 ウーブン・バイ・トヨタを巡る経緯
  3.5.アーキテクチャを支える各種技術③:プラットフォーム
    3.5.1.SOAFEE
    図表 28 SOAFEEのアーキテクチャ
    3.5.2.BlackBerry IVY
    図表 29 BlackBerry IVYの概要
    3.5.3.Snapdragon(Snapdragon Digital Chassis)
  3.6.アーキテクチャを支える各種技術④:SoC(System on a Chip)
    3.6.1.SoCの概要
    3.6.2.車載向けSoCの内製化に向けた動向
    図表 30 自動車用先端SoC技術研究組合(ASRA)の概要
4.モビリティサービス開発環境の構築の必要性
  4.1.テスラショック
  4.2.モビリティサービスの概要とビジネスモデル構築の難しさ
    4.2.1.モビリティサービスの概要
    図表 31 モビリティサービスによって享受できるメリットの例
    4.2.2.ビジネスモデル構築の難しさ
    図表 32 ネイティブアプリ提供に係る売上高(直近3年の事業年度の平均値)
    図表 33 モバイルブラウザ上のウェブサービス提供に係る
    売上高(直近3年の事業年度の平均値)
5.国内OEM3社の比較
  5.1.トヨタ自動車vs日産自動車・本田技研工業
    5.1.1.従来は個社ごとに車載用ソフトウェアのアーキテクチャを開発
    図表 34 トヨタ自動車における2030年頃のアーキテクチャ予測図
    5.1.2.日産自動車・本田技研工業の協業によって三つ巴から大きく変化
  5.2.競争領域と非競争領域
    5.2.1.OEM視点でみた競争領域と非競争領域の考え方
    図表 35 競争領域と非競争領域の切り分け
    5.2.2.非競争領域①:制御系
    5.2.3.非競争領域②:車載IT系
  5.3.非競争領域を生み出す要因
    5.3.1.要因①:技術面 ―ビークルOSの開発、動作保証などを考慮したOSS活用
    5.3.2.要因②:コスト面 ―開発に留まらず継続的な進化を含めた
    維持管理に係る膨大なコスト
    5.3.3.要因③:人材面 ―OSSを強みとしたソフトウェアエンジニア、データサイエンティストの確保
6.車載用ソフトウェアに関する各種市場規模推移・予測(2021年~2030年)
  6.1.制御系/車載IT系別での車載用ソフトウェア市場規模推移・予測
    図表 36 領域別での車載用ソフトウェア市場規模推移・予測(2021年~2030年)
    図表 37 領域別での車載用ソフトウェア市場規模推移・予測における
    制御系/車載IT系の折れ線グラフ(2021年~2030年)
  6.2.OEM/サプライヤーなど別での車載用ソフトウェア市場規模推移・予測
    図表 38 OEM/サプライヤーなど別での
    車載用ソフトウェア市場規模推移・予測(2021年~2030年)
  6.3.市場規模の算出方法
7.今後の方向性
  7.1.車載用ソフトウェアの進化に向けて日の丸連合で非競争領域を構築
    図表 39 OEMごとの車載用ソフトウェア市場規模推移・予測(2021年~2030年)
  7.2.車載IT側視点でのOEMと新たなサプライヤーによる関係創出の可能性
    図表 40 従来からのOEMを頂点とするピラミッド構造

Ⅱ.データ編

1.OEMにおける車載用ソフトウェア市場規模
  1.1.OEMにおける制御系/車載IT系の内訳
    図表 41 OEMにおける制御系/車載IT系別での
    車載用ソフトウェア市場規模推移・予測(2021年~2030年)
  1.2.OEMごとにおける車載用ソフトウェア市場規模推移・予測およびシェア
    図表 42 OEMごとの車載用ソフトウェア市場規模推移・予測(2021年~2030年)
    図表 43 2025年におけるOEMごとの車載用ソフトウェア市場のシェア予測
    図表 44 2030年におけるOEMごとの車載用ソフトウェア市場のシェア予測
2.サプライヤーなどにおける車載用ソフトウェア市場規模
  2.1.サプライヤーなどにおける制御系/車載IT系の内訳
    図表 45 サプライヤーなどにおける制御系/
    車載IT系別での車載用ソフトウェア市場規模推移・予測(2021年~2030年)
  2.2.サプライヤーなどごとにおける車載用ソフトウェア市場規模推移・予測およびシェア
    図表 46 【制御系】サプライヤーごとの
    車載用ソフトウェア市場規模推移・予測(2021年~2030年)
    図表 47 【制御系】2025年におけるサプライヤーごとの
    車載用ソフトウェア市場のシェア予測
    図表 48 【制御系】2030年におけるサプライヤーごとの
    車載用ソフトウェア市場のシェア予測
    図表 49 【車載IT系】サプライヤーごとの
    車載用ソフトウェア市場規模推移・予測(2021年~2030年)
    図表 50 【車載IT系】2025年におけるサプライヤーごとの
    車載用ソフトウェア市場のシェア予測
    図表 51 【車載IT系】2030年におけるサプライヤーごとの
    車載用ソフトウェア市場のシェア予測

Ⅲ.国内大手OEM3社の動向

1.トヨタ自動車
  1.1.企業概要
  1.2.SDV戦略
    図表 52 トヨタ自動車が取組む戦略的パートナーシップ
  1.3.車載用ソフトウェアに関する投資額
  1.4.車載用ソフトウェア開発における組織体制
    1.4.1.TRI、TRI-ADの設立から相次ぐ社名変更
    1.4.2.Arene OSはウーブン・バイ・トヨタからトヨタ自動車本体へ
    図表 53 デジタルソフト開発センターの新設
  1.5.車載用ソフトウェア開発に係る取組み動向および考え方
    1.5.1.取組み概要
    1.5.2.車載IT系・ビークルOS
    1.5.3.制御系・ハードウェア
    1.5.4.OTAを通じた更新
  1.6.Arene OS開発に係る試行錯誤
    1.6.1.ROSに着目
    1.6.2.Apex.OSへの期待およびArene OSへの統合
    図表 54 2018年頃のアーキテクチャ
    図表 55 ウーブンが構想したCASE対応
    1.6.3.Arene OSの一旦保留とその背景にある「繋ぎ」
    1.6.4.HALでボトルネックを解消
    図表 56 トヨタ自動車、ウーブン・バイ・トヨタ、デンソーの連携に伴う役割と実施事項
    図表 57 2023年頃のアーキテクチャ
  1.7.協業・提携等に関する動向
  1.8.2025年以降の取組み動向
2.日産自動車
  2.1.企業概要
  2.2.SDV戦略
    図表 58 アリアのコネクテッドサービス
    図表 59 競争領域と非競争領域の考え方
  2.3.車載用ソフトウェアに関する投資額
  2.4.車載用ソフトウェア開発における組織体制
    図表 60 車載用ソフトウェア開発関連組織およびソフトウェア研究開発関連組織
  2.5.車載用ソフトウェア開発に係る取組み動向および考え方
    2.5.1.取組み概要
    2.5.2.OTAを通じた更新
    図表 61 OTAのカバー範囲の拡張
  2.6.協業・提携等に関する動向
    2.6.1.技術面での強化
    2.6.2.サービス面での強化
3.本田技研工業
  3.1.企業概要
  3.2.SDV戦略
  3.3.車載用ソフトウェアに関する投資額
  3.4.車載用ソフトウェア開発における組織体制
    3.4.3.車載用ソフトウェア開発に向けた組織体制
    図表 62 SDV事業開発統括部
  3.5.車載用ソフトウェア開発に係る取組み動向および考え方
    3.5.1.取組み概要
    図表 63 ソフトウェアデファインドで実現したい世界観
    3.5.2.車載IT系・ビークルOS
    図表 64 ビークルOSが生み出す世界
    3.5.3.制御系
    図表 65 本田技研工業における2023年モデルのE&Eアーキテクチャ
  3.6.協業・提携等に関する動向
    3.6.1.技術面での強化
    3.6.2.人材面での強化
  3.7.今後の取組み動向
    図表 66 SDVとE&Eアーキテクチャ

Ⅳ.サプライヤー・ITベンダーの動向

1.アイシン
2.イータス
3.エレクトロビット日本
4.ジェイテクト
5.デンソー
6.豊田通商
7.ネクスティエレクトロニクス
8.パナソニック アドバンストテクノロジー
9.パナソニック オートモーティブシステムズ
10.日立Astemo
11.BlackBerry(QNX)
12.ベクター・ジャパン
13.ボッシュ
14.Linaro(SOAFEE)
15.ルネサス エレクトロニクス

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