2025年版 生命保険の販売チャネル戦略と展望 -直販、Web、来店ショップ、訪問販売の実態-
生命保険業界は、この10年で販売チャネルをめぐる大きな転換期を迎えました。乗合代理店は体制整備に多くの時間とコストを投じ、コロナ禍という未曾有の環境変化も乗り越えてきました。
2023年には、保険金不正請求問題を契機に、顧客情報漏洩などの課題が損保から生保業界へも波及し、保険業法改正が決定。今回の改正は、業界の透明性と健全性を高め、信頼回復と顧客保護を目的とした重要なものです。乗合代理店や保険会社には、体制整備とコンプライアンス対応が一層求められています。
一方で、「人生100年時代」を背景に資産形成ニーズが高まり、顧客の保険加入行動にも変化が生じています。こうした環境下で、販売チャネル戦略は再構築の局面にあります。
本レポートでは、生命保険会社、乗合代理店(来店型ショップ・Web・訪問)、企業内代理店の最新動向を網羅。法改正対応やデジタル化の加速、顧客対応への影響を分析し、2025年度までの市場予測と業界における展望と課題を提示します。
※紙媒体で資料をご利用される場合は、書籍版とのセット購入をご検討ください。書籍版が無い【PDF商品のみ】取り扱いの調査資料もございますので、何卒ご了承ください。
調査資料詳細データ
調査目的:生命保険会社及び乗合代理店(来店型保険ショップ含む)における販売チャネル戦略や施策のほか、保険業界に特化したソリューションベンダーの動向や取組みを通して保険業界の将来を展望することを目的とした。また、販売チャネルの一つである Web の活用や、これまで把握してきた来店ショップの実態も把握する。
調査内容:目次参照。尚、生命保険会社、乗合代理店(来店ショップ含む)、ソリューションベンダーの収録内容は以下の通り。
【生命保険会社の収録内容】
※企業によって一部掲載情報が異なることをご了承ください
●企業概要:企業名、住所、代表者、設立年月、従業員数、資本金
●グループ・全体の販売戦略等:全体戦略/メインチャネル・強みとするチャネル、チャネル構造(営業職員数、代理店数、子会社等の生損保・少短、乗合来店・訪問・オンライン代理店)
●チャネル別戦略・取組み:営業職員チャネル・子会社/グループ会社の代理店チャネル・提携代理店チャネル、銀行窓販チャネル(NEW)、デジタルチャネル(NEW)、新チャネルの戦略、顧客開拓・営業・獲得戦略、課題・今後の取組み、など
●販売チャネルにおける DX 戦略、チャネル別デジタル化の状況・取組み(NEW)
●AI の活用状況(NEW)
●自社の商品戦略:商品開発の留意点、差別化ポイント、新商品開発の方向性など
●業法改正への対応(NEW):体制面での対応、業務プロセスの変更、課題
●契約実績:2023 年度~2024 年度の販売チャネル別新契約年換算保険料
●業界の展望と課題
【乗合代理店(来店ショップ型、オンライン型、訪問型)の定性情報】
●企業概要:企業名、屋号、住所、代表者、設立年月、代表電話、資本金、従業員数、決算月、拠点・店舗数、資本系列、企業の特徴、事業内容/取扱商品、提携保険会社数、来店・訪問・オンラインの個人・法人の扱いの有無、保険販売以外の事業・サービス
●業績動向:保険募集売上・利益動向、2025 年内・2026 年の見込み・予測
●事業戦略:現状、現状の課題、今後、他社との差別化策
●業法改正への対応と課題(NEW)
●保険販売での新たな取組み状況・予定:個人への来店・訪問業務・Web 相談・その他の取組み・課題、Web 相談の有無・計画・メリット・デメリット、外部 FP 活用の有無・メリット・デメリット、ネット完結・スマホ商品の取組み・予定・実績、保険関連事業・サービス
●保険事業以外の事業・サービスの取組みアライアンスと注力状況(NEW)・収益性:金融サービス仲介業、介護・住宅ローン・相続相談・資産運用相談・保全代行・がん診断など
●業界課題への対策と展望:顧客本位の業務運営への取組み・業務品質の向上/体制整備の高度化・コンテンジェンシープランの策定/体制・サイバーセキュリティ対策・他業態との協業における課題と対策、業界展望(統廃合、マーケット規模、ニーズ、AI 導入など)
●営業戦略:ターゲット層(リテラシー、年代他)・既存と新規顧客への注力度、新規開拓策の方策・課題・対策、既存顧客の囲い込み策、顧客利便性・顧客体験向上のための施策
●商品戦略:現状の推奨商品と今後の方針、生保の売れ筋・高シェア会社・商品、損保の売れ筋・高シェア会社・商品、今後の注目商品
●顧客動向と属性:既存と新規顧客属性(新契約ベース)の変化、今後の動向予測
●店舗運営戦略:店舗展開地域と今後の注力地域・店舗網拡大の意向・訪問型拠点の出店動向・Web 関連計画
【定量情報】
●業績:2022 年~2025 年(見)の売上(営業収益)、経常利益、当期純利益
●契約実績:2022 年~2025 年(見)の保有契約件数、新規契約高、新規契約件数、新契約年換算保険料
●店舗展開動向: 2022 年~2025 年(見)の直営・フランチャイズ別店舗数、構成比率
※開示状況によっては参考数値に留まるものもある
調査対象先:従来型の生命保険会社、ネット保険会社、来店型保険ショップ経営企業、オンライン型や保険関連サイトを運営する乗合代理店、訪問販売型乗合代理店など、保険募集実績がある企業、新規参入企業等を任意抽出。
調査期間:2025 年 9 月~2025 年 11 月
調査方法:当社専門社員によるオンライン取材、個別面接取材
調査担当:株式会社矢野経済研究所 ICT・金融ユニット
- 来店型保険ショップの市場規模(新契約年換算保険料)・店舗数を掲載
- 従来の生命保険会社と有力代理店企業に加え、新たに企業内代理店へのヒアリングを実施し、最新動向を掲載
- 代理店企業・生命保険会社における業法改正への対応動向や改正保険業法が販売チャネルに与える影響についても言及
- Web販売やオンライン相談の普及状況、AI活用による顧客対応の変化について整理
各章で解決できる課題
第Ⅰ章 総論・分析編
・来店型保険ショップの市場規模の現状を把握できます
・法改正や外部環境変化が業界に与える影響を理解できます
・市場規模動向を踏まえ、自社の戦略方向性を検討するための基礎情報を得ることができます
第Ⅱ章 各論編・来店ショップ等代理店
・主要代理店の事業戦略や顧客対応強化に関する取り組みを理解に役立ちます
・主要代理店の戦略・取り組みを比較することができます
第Ⅲ章 個別企業編
・企業の強み・課題・将来展望を詳細に把握することができます
このレポートの関連情報やさらに詳しい情報についての調査を検討したい
矢野経済研究所では、
個別のクライアント様からの調査も承っております
マーケティングや経営課題の抽出、リサーチの企画設計・実施、調査結果に基づく具体的な戦略立案・実行支援に至るまで、課題解決に向けた全ての段階において、クライアント企業をトータルでサポート致します。
