2025年度版 環境対応素材市場の現状と展望 ~環境対応素材関連レポート総集編~
2025年の環境対応素材の動向をこの1冊に集約
調査資料詳細データ
資料ポイント
- 政府方針、企業の環境目標の多くがゴールに設定する2030年
サステナブル素材をどう活用し、いかに稼ぐかが問われる
【バイオマスフィラー】化石由来プラ代替素材として高付加価値領域での活用進展
【バイオプラスチック】国産バイオマスナフサのポテンシャルが日本市場拡大の道筋
【サステナブルPP・PE】独自の強みを持つサステナブル製品の創出で真価発揮を!
【F to Fリサイクル】CRや再生樹脂の用途開発の多様化などトレーサビリティや出口確保の課題解決につながる取組みが進展
【リサイクル炭素繊維】CFRP市場規模は2030年には22万tに迫る規模に。rCF回収技術開発は進展も、活用のための出口戦略が問われる
【PETボトルリサイクル】主要ブランドオーナーは全清飲のB to B化目標の前倒しクリアが確実に、次のステップは中堅・PBメーカーのrPET採用拡大へ
- 本レポートは弊社が発刊した以下のレポートから化石由来原料代替・GHG排出抑制、リサイクル関連の内容を抜粋・再編集したものです。
・2025年版バイオマスフィラー市場の展望と戦略(2025年3月発刊)
・2025年版バイオプラスチック市場の展望と戦略(2025年4月発刊)
・2025年版高機能フィルム市場の展望と戦略(2025年7月発刊)
・2025年版ポリエチレン市場の徹底分析(2025年7月発刊)
・2025年版ポリプロピレン市場の徹底分析(2025年7月発刊)
・2025年版リサイクル炭素繊維市場の展望と戦略(2025年10月発刊)
・2025年版容器市場の展望と戦略(2025年12月発刊)
リサーチ内容
2026年1月20日更新
※掲載予定内容、発刊予定日等に一部変更が生じる場合がございます。
■掲載予定内容
第1章 環境対応素材関連市場の現状と展望
政府方針、企業の環境目標の多くがゴールに設定する2030年、社会の変化が素材の変革を促す
第2章 環境対応素材の動向
1. バイオマスフィラー
バイオマスフィラーを”化成資源由来プラを代替する素材”と位置付けより
高付加価値な領域での活用が進展
1-1. セルロース(CeF)
パルプ由来のCeFは、CNFがオーバースペックな分野での採用進展
CO2排出量削減に加え、流動性や強度など物性向上効果が評価される
(表)セルロースフィラーの概況
非パルプ由来材料からのセルロース成分抽出の開発もスタート
(表)セルロース系バイオマスフィラー 主要メーカーの製品概況
(表)セルロース系バイオマスフィラー 主要メーカーの製品概況
1-2. 木粉(間伐材由来、廃木材由来)
建材として長い歴史を持つ木粉コンパウンド樹脂、建築廃材ではなく国内間伐材を使用し
トレーサビリティー確保と地産地消の推進に取り組む動きも
(表)木粉フィラー(複合樹脂)の概況
建材以外では雑貨、テーブルウェアから自動車まで幅広い用途で提案進む
自動車向けではトヨタ車体TABWD®を内外装部材に採用した公用車の走行が開始
(表)木粉系バイオマスフィラー 主要メーカーの製品概況
1-3. カカオハスク
チョコレート大手の明治との協業で、カカオハスクをアップサイクルした
テーブルウェアや容器などの開発・商品化が進展
(表)カカオハスクフィラーの概況
(表)カカオハスク系バイオマスフィラー 主要メーカーの製品概況
1-4. 卵殻
国内で20~30万t/年排出される卵殻を有効活用、加工卵殻の消臭・抗菌性に加え
「卵」の持つストーリー性が用途開発・製品開発を後押し
(表)卵殻フィラーの概況
(表)卵殻系バイオマスフィラー 主要メーカーの製品概況
1-5. その他未利用材料(茶殻、もみ殻、非食・廃棄米、デントコーン等)
これまで多くが産廃として処理されてきた食品残渣、未利用材のフィラー化も活発化
(表)その他材料によるバイオマスフィラー 主要メーカーの製品概況
(表)バイオマスフィラー 主要メーカーの製品概況
2. バイオプラスチック
(図)バイオプラスチック相関図
(表)バイオプラスチックの分類表
日本国内で流通するバイオプラスチックの殆どが輸入となり、国産化はまだ一部
大きな割合を占めるバイオPEやバイオPETも原料はブラジルとインド由来
2-1. 生分解性プラスチック
①PLA
日本ではPLAとPBATやPHAの最適な配合率を確立しマルチフィルムとして使用増加
国内メーカーはユニチカ、ハイケム、王子ホールディングスなどが商業化に向け開発
(表)PLAの用途別製品事例
(図)ハイケム及び帝人フロンティアのPLA樹脂ペレット
(表)ユニチカ「テラマック®」用途事例
②PBAT
PBATは石油由来樹脂にもかかわらず土に戻る生分解性特質を有する
③PBS
バイオPBSの主要国はさとうきびやキャッサバを原料とするタイ、三菱ケミカルと
タイPTTGCのJVが2025年中にBioPBS™のプラントで20,000t増強予定
(表)バイオPBSの使用用途事例
④PHA
日本ではカネカがPHBHをGreenPlanet®としてスタバのバイオストローに展開実績
海洋生分解性を有する樹脂として、土・河川・海洋のいずれでも生分解可能
(表)PhaBuilderの製品ブランドおよび特徴
2-2. バイオベースプラスチック
①バイオPE
日本のバイオPEは10年以上にわたりブラジル最大手BraskemのI’m Green PEを採用
近年ではバイオマスナフサなどの非可食由来を原料としマスバランス方式にてバイオPE開発
(表)バイオPEの用途別製品事例
(表)バイオPE vs. 生分解性プラスチック比較表
(表)バイオPE(エタノール由来)とバイオPE(バイオナフサ由来)の比較表
②バイオPP
日本は三井化学・プライムポリマーPrasus®のバイオマスナフサ由来のバイオPPが主流
2025年にはPrasus®が大阪万博&Expoの床材として一部採用
(表)バイオPPの用途別製品事例
海外でもNesteのバイオマスナフサを原料にLyondellBasellがバイオPPを製造販売
③バイオPET
10年以上にわたりバイオEGは商業生産済み、インドやブラジルメーカーが日本へ展開
100%バイオPETに向け技術未開発であったテレフタル酸のバイオ化も研究開発が活発
(表)バイオPETの用途別製品事例
(表)バイオTPA開発企業の一例
PETの代替素材としてPEFの注目度が海外を筆頭に近年高まる
(表)PEFの製造スキームのポイント
(表)PEFに関する主な企業とプロジェクト
④バイオPS
複雑なバリューチェーンからPSのバイオ化は植物由来でなくバイオマスナフサ由来に依存
日本ではDICと出光興産がバイオマスナフサを用いたバイオPSのスキーム構築
(表)バイオPSの主な取り組みの一例
⑤バイオエンプラ(PC、PA、POMほか)
バイオエンプラは機能面での採用が中心で、環境対応という意味でのバイオ化は限定的
エンプラメーカー各社はバイオエンプラのラインナップを拡充し来るべきニーズに備える
(表)エンジニアリングプラスチック 原料におけるバイオ化の状況
(表)スーパーエンジニアリングプラスチック 原料におけるバイオ化の状況
3. サステナブルPP/PE
独自の強みを持つサステナブル製品を生み出すことが
これからのPP・PE市場で真価を発揮する
2022年~2024年の直近3年間は国内需要量の17%程度となる40万t規模の海外PPが流入
中国が輸入ポジションから輸出ポジションに変わり、もう一段輸入が増える可能性も
HDPEでは汎用用途を中心に海外品の流入が加速、2024年の輸入比率は26.4%まで上昇
小ロットで多様なカスタマイズグレードを持つLDPEの輸入比率は5%未満で推移
(図・表)PP・HDPE・LDPE 国内需要量推移
(表)PP・PEメーカーにおける競争力維持・強化に向けた取り組み
PPはメーカー数が4社であるほか、生産ロットも大きいため、PEに比べて高稼働率を維持
プライムポリマー、JPP/JPE、住友化学ではCN・CEに貢献する製品ブランドを展開
2023年時点の設備稼働率はHDPE:62.1%、LDPE:55.6%と低迷
(表)PP・HDPE・LDPE 稼働率
(表)サステナブルPP・PE 製品・ブランドラインナップ
2030年のサステナブルPP・PEの市場規模を293,103tと予測
自動車分野を起点にした需要拡大に対し、MR-PPの不足分をCR-PPが補完する
(表)MR・CR・バイオ由来品 課題と評価
(表)サステナブルPP・PE 市場規模推移
(図・表)サステナブルPP・PE 市場規模推移
(図・表)サステナブルPP 市場規模推移(由来別)
(図・表)サステナブルPP 市場規模推移(需要分野別)
(図・表)サステナブルPE 市場規模推移(由来別)
(表)自動車向けリサイクルPP 市場規模推計の前提条件
足元のサステナブル市場は様子見ムードとなるが、
2030年には規制適用を見据え、自動車や食品包装分野での需要拡大が見込まれる
4. 環境対応容器環境対応容器
4. 環境対応容器環境対応容器
4-1. 紙カートン
独自形状と多様化する中身に対応するパーソナルサイズの新形状カートンが拡大
日本テトラパック、TOPPANの牙城にDNP・SIGと日本製紙が本格参戦
(表)新形状紙カートン出荷量推移
(図)紙カートンメーカー各社の新形状カートン
主力の牛乳・加工乳では学乳向けの2/3が環境配慮カートンに
(表)紙カートンメーカーによる学乳向け環境配慮カートン販売動向(2025年見込み)
プラボトル代替の紙カートンは「環境対応」から「利便性向上」へとアピールポイントが変化
4-2. 金属缶
アルミボトル缶はコーヒーを始めとする清涼飲料はPETボトル化でマイナス続く
ワイン、日本酒でガラスびん代替としての需要に期待
(表)ボトル缶市場規模及びメーカー出荷量推移
シェア55%を押さえる大和製罐はスチール缶を「サステナブル素材」と位置付け
清涼飲料向けに止まらない開発・提案を推進
4-3. プラスチック軽量容器
マスバランス方式によるバイオPPF容器の供給がスタート
冷凍食品向けの需要は緩やかに立ち上がる
(表)主要メーカー PP系バイオマスプラスチック容器
バイオ発泡PP容器が市場に投入されるも紙・耐熱PSP容器との競合で市場縮小が続く
2025年にリスパックがバイオC-PET容器を上市
中央化学は新型C-PET容器、発泡PET容器の開発にめどをつける
バイオOPS容器のアイテムは増加傾向、マスバランス方式での供給を睨んだ動きも進む
第3章 リサイクル関連市場の動向
1. Film to Filmリサイクル(MLCCリリースフィルム・ラベル台紙)
MLCCリリースフィルムのF to Fスタートから3年、CRや再生樹脂の用途開発の多様化など
トレーサビリティや出口確保の課題解決につながる取組みが進展
(表)MLCCリリースフィルム リサイクルの流れ
(図)MLCCリリースフィルムサプライチェーン
(図)9社協業によるPET製品ケミカルリサイクルのイメージ
東レEcouse®ルミラーに続き、東洋紡がレナシャイン®でF to Fを始動
ラベル台紙の水平循環を目指す資源循環プロジェクトはユーザーの意識改革と行動変容を促し
2024年度に20tの使用済台紙回収を実現
2. リサイクル炭素繊維
2-1.CFRP端材・廃材のリサイクル動向
2-1-1.CFRP端材・廃材の発生量推移
CFRP市場規模は2025年見込みで178,200t、2030年には22万tに迫る規模と予測される
rCF回収技術開発は進展も、出口を見据えた「いかに活用するか」
(図・表)CFRP市場規模推移(W/W)
工程内端材発生量はCFRP需要量にリンクして増減、2025年には24,900tを見込む
退役・使用済製品由来の廃材発生量は年間2ケタの拡大が続く
(図)CFRP端材発生量推移
(図)CFRP廃材(退役・使用済製品由来)発生量推移
2-1-2.CFRP端材・廃材の処分量とrCF回収量推移
一部での高炉還元(ケミカルリサイクル)の他はまだ埋立・サーマルリカバリーが中心
米国、欧州、日本でのCFRPリサイクル、rCF回収量に大きな変動は見られず
(図)CFRP端材・廃材からのrCF回収量推移
2-1-3.使用済CFRP(CFRP廃材)処理動向
期限切れのCHGタンクや退役航空機からのrCF回収に向けた取り組みが進展
(表)CFRP端材・廃材発生量推移(W/W)
(表)CFRP端材・廃材中のCF量(W/W)
(表)CFRP端材・廃材発生量合計のうちリサイクルに回る量の推移
(表)CFRP端材・廃材からのrCF回収量推移
2-1-4.リサイクル技術の動向 ①熱分解法 ②化学分解法 ③その他
2-2.rCFの活用に向けた開発動向
不連続短繊維として回収されるrCFをいかに活用し、出口となる用途を拡大するか
複合材料との密着性向上やrCF複合樹脂に適した成形技術確立に向けた開発が進む
2-2-1.成形技術開発
rCFと熱可塑性樹脂との複合化とプレス成形技術の組み合わせによる
コスト抑制と生産性向上の実現が出口用途拡大につながる
2-2-2.rCFの加工性向上に向けた技術開発
化学処理プロセスの改良、変性による表面改質、繊維表面のアモルファスカーボン層の
活用など、リサイクラーによるrCFの加工性向上に向けた開発が進展
2-3.rCF中間材の動向
不連続繊維として回収されるrCFを連続繊維化することでvCFに近い使い勝手が実現
採用に伴うプロセスコストやカーボンプライシングまで考慮したメリットの訴求が鍵に
rCFと熱可塑性繊維混紡不織布のプレス成形で生産性は大幅に向上
不織布メーカー、リサイクラーによる開発が進展
rCFの出口拡大には射出成形への対応が不可欠、強度、耐熱性など
複合材料としての性能が活かせるエンプラとのコンパウンドペレットで用途開発進む
(表)rCFの主なサプライチェーン
3. PETボトルリサイクル
主要ブランドオーナー5社による全清飲のB to B化目標の前倒でのクリアが確実に
次のステップは中堅ブランドオーナー、PBメーカーのrPET採用拡大へ
(表)PETボトル再資源化量推移
(図・表)使用済みPETボトルの循環型リサイクル ボトルtoボトル(B to B)
(表)主要ブランドオーナー等によるPETボトルのサステナブル化進捗状況
(表)主要ブランドオーナー別PETボトル使用本数及び調達先
(表)ボトル用PET樹脂需要実績推移
協栄、FIGP、TRSのMR勢に加えCRで展開するPRTがB to B rPETを量産
主要リサイクラーによるrPET供給能力は380,000t/年に達する
(表)国内主要リサイクラーのrPET(B to B)販売量推移
(表)主要メーカーによる再生PET樹脂(B to B)の供給能力
(表)B to Bリサイクルの主要企業(2025年末時点)
(表)JCIIによるリサイクルプラスチック材料認証(2025年12月時点)
B to B rPETの価格はMR品が220~230円/kg程度、CR品は350円/kg程度
vPETとの価格差は縮まらず
(図・表)PETボトル 有償分 落札単価(円/t)
(表)PETボトル用樹脂価格
(図・表)PETボトル落札数量(t)
(表)使用済PETボトルからのB to Bの取組み例 企業による取組み(2024年以降)
(表)主要ブランドオーナーのB to B取り組み状況
(図・表)指定PETボトル回収率推移
(図・表)国内再資源化と海外再資源化
(図・表)PETくず輸出量推移(2017~2025年)
(図・表)PETくず輸出量推移(2025年1~10月)
4. 容器包装リサイクル
4-1. 紙カートン・紙パック
日本テトラパック、王子HDが中心となり
回収禁忌品であったアルミ付き紙カートンのマテリアルリサイクルが進展
4-2. 紙カップ
バイオマスインキ使用、損紙・使用済カップのリサイクル、モーダルシフト導入など
環境負荷低減に向けた取組みが進展
(表)製紙メーカーによる紙カップの回収・リサイクルへの取組み
4-3 金属缶
新地金の使用が一般的だった缶蓋、ボトル缶でのUBC活用進む
軽量缶は強度が求められるビール・炭酸飲料向けでの採用を実現
(表)アルミ缶リサイクル推移
(図・表)スチール缶再資源化率の推移
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