定期刊行物

Yano E plus

Yano E plus

エレクトロニクスを中心に、産業の川上から川下まで、すなわち素材・部材から部品・モジュール、機械・製造装置、アプリケーションに至るまで、成長製品、注目製品の最新市場動向、ならびに注目企業や参入企業の事業動向を多角的かつタイムリーにレポート。

発刊要領

  • 資料体裁:B5判約100~130ページ
  • 商品形態:冊子
  • 発刊頻度:月1回発刊(年12回)
  • 販売価格(1ヵ年):106,857円(税込) 本体価格 97,142円

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皆様の幅広いご意見・ご要望を頂戴し、誌面の充実に努めてまいります。

最新号

Yano E plus 2015年7月号(No.088)

 トピックス 

《次世代市場トレンド》
●人工知能(AI)市場
 ~驚異的なスピードで自ら学習し進化 多大な恩恵をもたらすのか、パンドラの箱となるのか!

人工知能とは
第63回ビルダーバーグ会議が2015年6月11日から4日間、アルプスの山麓で開催された。そこで話し合われた主要議題の一つが人工知能(AI:Artificial Intelligence)であった。AIは科学技術の枠にとどまらず、経済的・社会的側面をも持つようになったことを示す象徴的な出来事といえよう。

AIの驚異的な進歩は想像以上に進んでいる。2014年6月、英国レイティング大学で開催された、コンピュータに知性があるかないかを判定するチューリングテストで、史上初の合格者が誕生した。合格したのは、「Eugene」という名のコンピュータで、13歳の少年として設定されている。「Eugene」は、会話のテーマや質問に制限を課していない状況の中で、5分間のチャット試験を受け、30%以上の判定者から「人間かコンピュータか判別できない」という評価を得て合格に至った。

元々、AIという呼び方は、1956年のダートマス会議で、米国の科学者John McCarthy により初めて使われたものである。現在では、「人工的に、コンピュータ上などで、人間と同様あるいは類似の知的機能を実現させようという試み、あるいは、そのための一連の技術」を指して用いられている。本誌も、この定義に従う。

その場合のポイントは、「人間と同様あるいは類似の知的機能」という点を、どのように理解するかである。ただ、この点を、AIの揺籃期である現時点で、あまりにも厳密に追求するのは、必ずしも適切でないように思える。実際、日常的に用いられるAIという呼び方は、非常に曖昧なものになっており、気の利いた家電製品の制御システムやゲームソフトの思考ルーチンなども、AIと呼ばれることがある。

本誌では、この点を、ある程度「自律的判断」ができるかどうかで判断できるものと考えている。どんなに高速でインテリジェントにみえても、決められたプログラムを単に実行しているだけのものはAIとは呼べない。一方、たとえロジックは初歩的であっても、「自律的判断」に準拠しているものは、AIとみなすことができる。

 内容目次 

《次世代二次電池シリーズ 番外編》
●電力貯蔵装置の現状と見通し(1) (3~17ページ)
  ~再生可能エネルギー発電とアンシラリーサービス向けが急成長へ~

  1.はじめに
  1-1.電力貯蔵装置の種類と特徴
  (1)物理的貯蔵装置
  ①揚水発電(PSH)
  ②フライホイール蓄電装置(FWES)
  【表1.UPS(無停電電源装置)の方式別の特徴比較】
  【表2.主な大容量電力貯蔵装置とその特徴】
  ③圧縮空気エネルギー貯蔵装置(CAES)
  ④熱的エネルギー貯蔵装置(TES)
  (2)電気化学的貯蔵装置
  ①大型リチウムイオン電池
  ②NAS電池(ナトリウム-硫黄電池)
  ③レドックスフロー電池
  ④その他の大容量二次電池
  【表3.電力貯蔵用大容量二次電池の特徴比較】
  1-2.電力貯蔵装置の注目用途
  (1)電力の供給・流通サイド
  ①負荷平準化
  【図1.蓄電池によるピークシフト効果(概念図)】
  ②電力系統の制御・安定化
  【表4.大容量電力貯蔵用装置の用途】
  ③発電電力の制御
  【図2.風力発電の風速による発電量の変動(事例)】
  (2)電力の需要サイド
  ①受電電力の制御
  ②非常用電源
  ③瞬低・停電補償(UPS)
  1-3.電力貯蔵装置の市場概要
  (1)電力貯蔵装置の総容量
  【図・表1.揚水発電以外の電力貯蔵装置の既存総容量の内訳】
  (2)日系企業の動向
  【表5.日系企業による蓄電池関連の海外プロジェクト(2014~2015年)】

《次世代市場トレンド》
●空間認識市場の実態と将来展望(1) (18~30ページ)
  ~地道な研究・開発から一気に開花 IoTなどの重要技術に変貌~

  1.はじめに
  2.地図(海図)とコンパスによる位置認識
  2-1.山岳路の例
  2-2.海上での例
  2-3.航空機の場合
  3.GPSによる位置認識
  3-1.測位方法
  3-2.測位精度
  3-3.利用シーンの実際
  3-4.位置情報の相互利用
  4.携帯電話基地局、WiFiスポットなどの位置認識
  4-1.携帯基地局を利用した位置計測
  4-2.WiFiを利用した位置計測
  4-3.IPアドレスを利用した位置計測
  4-4.ビーコンを利用した位置計測
  4-5.GPSとの併用
  5.各種センサーを用いた位置認識
  【表1.スマートフォンに搭載されているセンサーの例】
  5-1.自立系センサーデータの精度
  5-2.最新のカーナビの工夫
  6.カメラを用いた位置認識
  7.先進的な位置認識
  7-1.位置情報のフィードバック(プローブ)
  7-2.自動運転と位置認識

●人工知能(AI)市場 (31~52ページ)
  ~驚異的なスピードで自ら学習し進化
  多大な恩恵をもたらすのか、パンドラの箱となるのか!~

  1.人工知能とは
  2.AIの歩みと現状
  3.AIの主な適用分野
  3-1.自律型ロボット
  3-2.専門家システム
  3-3.音声認識アシスタント
  3-4.組み込みシステム
  4.AIのシンギュラリティ問題
  5.AIの海外動向
  5-1.米国
  5-2.EU
  5-3.ロシア
  6.AIの市場規模推移と予測
  【図・表1.AIの国内およびWW市場規模予測(金額:2015-2020年予測)】
  【図・表2.AIの適用分野別WW市場規模予測(金額:2015-2020年予測)】
  【図・表3.AIを組み込んだ製品の適用分野別WW市場規模予測(金額:2015-2020年予測)】
  7.AIに関連した企業および団体等の取組状況
  7-1.国立研究開発法人産業技術総合研究所
  7-2.国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
  7-3.大学共同利用機関情報・システム研究機構
  7-4.株式会社ZMP
  7-5.ソフトバンク株式会社
  7-6.国立大学法人東京工業大学
  【図1.人工脳「SOINN」で動くロボット】
  7-7.国立大学法人東京大学
  7-8.学校法人東京電機大学
  7-9.国立大学法人筑波大学
  7-10.日本アイ・ビー・エム株式会社
  7-11.日本電気株式会社
  7-12.日本電信電話株式会社
  7-13.国立研究開発法人物質・材料研究機構
  7-14.株式会社UBIC
  7-15.株式会社リクルートホールディングス
  【図2.RITのオープンイノベーションについての模式図】
  8.AIの未来は明るいか

《環境・エネルギー関連》
●メタンハイドレートに関する取組動向 (53~69ページ)
  ~直面するエネルギー問題に対し、担う役割は極めて大きい~

  1.日本のエネルギー事情
  2.メタンハイドレートとは
  3.メタンハイドレートのタイプと採掘技術
  3-1.砂層型メタンハイドレート
  3-2.表層型メタンハイドレート
  4.メタンハイドレートに関する国内外の取組動向
  4-1.日本
  4-2.米国
  4-3.ロシア
  4-4.インド
  5.メタンハイドレートに関連する企業および団体等の取組動向
  5-1.国立大学法人岡山大学
  5-2.国立大学法人北見工業大学
  5-3.学校法人慶應義塾大学
  【図1.ハイドレート生成の分子モデル】
  5-4.経済産業省資源エネルギー庁
  【図2.砂層型メタンハイドレートの海洋産出試験の様子】
  【図3.表層型メタンハイドレートの写真】
  5-5.国立研究開発法人産業技術総合研究所
  5-6.清水建設株式会社
  5-7.石油資源開発株式会社
  5-8.独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構
  【図4.メタンハイドレートの生産手法(減圧法)の模式図】
  5-9.東京ガス株式会社
  5-10.国立大学法人東京大学
  5-11.日本海洋掘削株式会社
  (1)基礎試錐での実証実験
  (2)海洋産出試験準備
  (3)生産手法開発
  (4)メタンハイドレート開発の経済性評価
  5-12.学校法人防衛大学校
  5-13.三井造船株式会社
  5-14.学校法人明治大学
  6.メタンハイドレートを巡る今後の展望

《注目市場フォーカス》
●デジタルコックピット市場 (70~81ページ)
  ~自動運転市場と並行し、市場拡大は進む~

  1.デジタルコックピットとは
  【図1.デジタルコックピットシステムのイメージ】
  【図2.デジタルコックピットを構成する要素部品】
  2.市場構造と市場概況
  【表1.デジタルコックピット及び自動走行ビジネス業界構造】
  3.主要各社の取組動向
  3-1.パイオニア株式会社
  【図3.“IVIコンセプトモデル”に搭載した主な技術】
  【図4.コネクテッドカーライフ戦略概念図】
  【図5.NewレーザーHUDの利用シーン】
  3-2.株式会社JVCケンウッド
  【図6-1.デジタルコックピットの事業構想】
  【図6-2.デジタルコックピットの事業構想】
  3-3.アルプス電気株式会社
  【図7.コックピット概念図】
  3-4.日本精機株式会社
  4.今後の市場動向
  【図・表4.デジタルコックピット市場規模予測(国内及び国外輸出)
  (数量・金額:2015年-2020年)】

《あとがき》
  読者アンケート 「興味を持ったレポート」トップ3予想 (82ページ)