定期刊行物

ヤノ・レポート

ヤノ・レポート

昭和37年の創刊以来、住宅・建材・不動産ビジネス、紙パルプ・化学分野を中心に幅広い視点と深い分析で、各分野の最新状況をレポート。

発刊要領

  • 資料体裁:B5判約80ページ
  • 商品形態:冊子・オンライン
  • 発刊頻度:月2回発刊(年22回)
  • 販売価格(1ヵ年):
    冊子 110,000円(税込) 本体価格 100,000円
    冊子+オンライン 110,000円(税込) 本体価格 100,000円
    オンライン 88,000円(税込) 本体価格 80,000円
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最新号

ヤノ・レポート 2018年5月25日号

 トピックス 

鉄道貨物輸送および鉄道利用貨物運送の実態2017
~モーダルシフトやドライバー不足で追い風も、キャパシティ不足から伸び悩み~

鉄道貨物輸送の概要

鉄道貨物輸送は鉄道によって行う貨物輸送のことであり、鉄道輸送を行う事業者は「鉄道事業法」に基づき許可制となっている(国土交通省管轄)。貨物列車は貨物のみを輸送する列車であるが、客車と貨車を連結する混合列車も存在している。貨物列車は基本的に機関車が貨車を牽引する形態となっているが、貨車そのものが動力を有する電動貨車もある。

鉄道貨物の輸送荷姿は、コンテナ扱いと車扱いの2つに区分される。前者はトラックにあらかじめ搭載したコンテナ内に貨物を収容し、貨物列車にコンテナ及び貨物を移して輸送する形態。後者は、有蓋車・タンク車等の貨車からなる貨物列車を1車単位で貸し切って輸送する形態である。コンテナは主に紙・パルプ、工業品、商品など製品および半製品、車扱いは半製品、原料などを輸送することが多い。

鉄道貨物輸送は、1873年に鉄道旅客輸送が新橋~横浜間で運行されたのと同時に始まった。その後、少しずつ輸送体制などの合理化が進み、貨物駅へ集荷所が設置され、荷主からの貨物引取りおよび集荷所への運送、加えて集荷所から受取人への運送をトラック輸送で行う通運事業との連携によって、鉄道貨物輸送事業が形成されていった。以後、長年にわたって陸上貨物輸送における中心的な役割を担い続けた。

鉄道貨物輸送は、戦後復興期において国内陸上貨物輸送の中核として活躍したが、高度経済成長期には臨海工業地帯の立地を支える輸送基盤として機能してきた。臨海工業地帯の開発に伴い貨物輸送の基盤を整備するために、当時の日本国有鉄道や地元自治体、さらに進出企業等の共同出資により、1962年に京葉臨海鉄道が設立された。以降、全国各地に11社の鉄道貨物輸送事業者(現在10社)が設立され、臨海部の石油コンビナート等において原料や製品の輸送を担っている。また、1899年に設立された秩父鉄道は、鉄道貨物輸送(旅客輸送も実施)を行っている事業者としては唯一の上場企業であり、鉄道事業のほかに、観光・不動産・バス事業なども展開している。

しかし、1960年代以降はモーダリゼーションの到来により、内陸部などの道路インフラが整備され、陸上輸送機関として機動性に優れるトラック貨物輸送が急速に伸長した。そして陸上貨物輸送における鉄道貨物輸送の輸送量は、長期減少傾向へとシフトしていくこととなった。
 
 内容目次 

紙・パルプ、ケミカル

【特別連載】
●バイオプラスチック市場の動向②
ネイチャーワークス (2~8ページ)
~世界市場が伸び悩むなか、日本のPLA需要はやや回復の兆し~


総出荷量は約12万t(推定)で推移、設備増強は2020年までに先送り
食品容器包装が伸び悩む反面、非食品用途のウェートは拡大傾向
2017年輸入量は4,644t、17.3%増、特定顧客に支えられ根強い需要
1)シート分野
2)フィルム分野
3)射出成形分野
4)繊維分野

図.ネイチャーワークス PLA(ポリ乳酸)設備の増設計画
図.PLA(米国品) 年別輸入量推移
図.PLA(米国品) 月別輸入量推移(2014年1月~2018年3月)
図.PLA(米国品) 国内輸入価格 月別推移(CIF価格)

【注目市場動向】
●紙パルプ注目品種シリーズ⑤
高級白板紙 (9~30ページ)
~O&Cアイボリーボードが始動~


2016年度の高級白板紙の生産量、国内販売、輸出ともに微増
需要分野の状況
①商印分野
②出版分野 雑誌市場の縮小加速で出版向け大幅減も絵本、児童書向けは底堅い
③紙器・紙製分野 菓子・みやげ物向けは堅調 コンビニ周りは引き続き注力分野 原紙増産のなか、新規分野開拓不可欠
【参入メーカーの動向】
王子マテリア、中越パルプ工業の実質増産で既存市場に変化の可能性
王子マテリア、北越紀州製紙、日本製紙、中越パルプ工業

図.高級紙 生産・国内販売・輸出推移(2006~2016年)
表.2017年度上期(4~9月)高級白板紙工場別実績

●特殊紙 品種別市場動向②
クリーンペーパー (31~35ページ)
~事務用は厳しい状況続くも、産業(工程)用がプラス基調に転じる~


2016年国内メーカー出荷量は月270tへ拡大 産業(工程)用が市場を牽引
堅調なリンテック、2番手の王子エフテックスは産業(工程)用を中心にプラスを確保
主要メーカー(リンテック、王子エフテックス)

表.クリーンペーパー 国内メーカー出荷量・シェア

住宅・建材、物流

【注目企業分析】
●「日本ハウスホールディングス」の動向 (36~48ページ)
~創業50周年を迎え、さらなる成長と発展により、日本の住宅産業に貢献
隈研吾氏設計監修による50周年記念展示場をオープン
これからの日本の家「和」のコンセプトモデルにより木造住宅建築の未来を提案~


企業概要と中期経営計画
2017年10月期 業績動向
2018年10月期 業績見通し
戸建住宅事業と商品展開
賃貸住宅、不動産、リフォーム事業の展開
住宅事業以外のグループ展開
営業体制

表.日本ハウスホールディングス(連結)業績推移
表.日本ハウスホールディングス(単体)業績推移
表.住宅事業の事業部別業績推移
表.日本ハウスホールディングスの商品概要
表.日本ハウスホールディングスの資材調達状況
図.日本ハウスホールディングスの事業系統図
図.第50期 期首 組織図

●経営基盤強化に取り組む「大成建設ハウジング」の事業展開 (49~57ページ)

18/3期売上高は216億円(見)黒字をキープする模様
「パルコンマックス」に集約 ZEH仕様も投入
住宅事業は大都市圏中心の展開 営業拠点・展示場を再編成
最長60年保証を導入 「カスタマーセンター」を設置

表.大成建設ハウジングの業績推移
図.大成建設ハウジングの商品ラインアップ
表.大成建設ハウジングの資材調達概況
表.大成建設ハウジングの沿革
図.大成建設ハウジングの組織概要

【業界リサーチ】
●住宅リフォーム市場の2018年1Q 1.2兆円ラインを割り込む (58~60ページ)
~前年同期比7.6%減 やや勢いを欠くスタートに~


2018年第1四半期 前年同期比7.6%減
2017年度 6.1兆円(前年度比1.7%減)
主要なハウスメーカー系のリフォーム事業は苦戦

図.住宅リフォーム市場の市場規模の推移(四半期)
図.市場の四半期ベースの推移(前年同期比)
表.主要なハウスメーカーの2017年度リフォーム関連事業売上高の状況

●物流市場実態シリーズ PART5
鉄道貨物輸送および鉄道利用貨物運送の実態2017 (61~68ページ)
~モーダルシフトやドライバー不足で追い風も、キャパシティ不足から伸び悩み~


鉄道貨物輸送の概要
鉄道利用貨物運送の概要
最大手のJR貨物グループはグループ再編を推進
2016年の鉄道貨物輸送事業の市場規模は1,250億円(推)

表.鉄道貨物輸送事業の主たる有力企業
図.鉄道利用貨物輸送の事業構造イメージ
表.鉄道利用貨物運送事業の主たる有力企業
図.鉄道貨物輸送量の推移
図表.鉄道貨物輸送事業における市場規模の推移と予測(金額ベース)
図表.鉄道利用貨物運送事業における市場規模の推移と予測(金額ベース)