定期刊行物

ヤノ・レポート

ヤノ・レポート

昭和37年の創刊以来、住宅・建材・不動産ビジネス、紙パルプ・化学分野を中心に幅広い視点と深い分析で、各分野の最新状況をレポート。

発刊要領

  • 資料体裁:B5判約80ページ
  • 商品形態:冊子・オンライン
  • 発刊頻度:月2回発刊(年22回)
  • 販売価格(1ヵ年):
    冊子 110,000円(税込) 本体価格 100,000円
    冊子+オンライン 110,000円(税込) 本体価格 100,000円
    オンライン 88,000円(税込) 本体価格 80,000円
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2011年

ヤノ・レポート 2011年12月10日号

 トピックス 

住宅・建材

●好調に推移するハウスメーカーのリフォーム事業~付加価値のある提案が好調の要因
大手ハウスメーカーの中間決算におけるリフォーム事業の業績は非常に好調である。
ここ数年でのハウスメーカーのリフォーム事業の拡大には勢いがある。自社の豊富なストックを背景に、一般の居住者向けのリフォーム事業を開拓するなどして売上を伸ばしている。特に最近では、住宅メンテナンス以外にも太陽光発電システムの搭載を中心として、オール電化などへの住宅設備機器の変更など、付加価値のあるリフォーム提案が好調の要因といえる。
OB顧客向けのサービス的な位置づけから、本格的に一般市場への進出のために、人員を大幅に投入するなど各社リフォーム事業への注力が伺える。今後、中古住宅の再生販売など新たなビジネスモデルでさらにリフォーム事業のみならず、住宅ストック事業での注目が高まっていくものと考えられる。

紙・パルプ

●王子物流~直納比率アップや空き倉庫活用など、徹底した効率化を追求
王子物流は、紙需要が構造的に縮小していく時代の流れのなかで、直納比率向上や共同配送などを通じて効率化を進める一方、紙以外の雑貨品などを積極的に扱うことで既存インフラの最大限の活用に努めている。また、2009年以降はマシンの統廃合、それに伴う生産再編に対応すべく、最適物流体制の構築に取り組んでおり、様々な角度からグループの採算改善に貢献しようとしている。

 内容目次 

紙・パルプ

【特別連載】
<製紙メーカーの物流戦略①>

●王子物流 ~直納比率アップや空き倉庫活用など、徹底した効率化を追求~ (2~12ページ)

表.王子物流 物流業務の管轄対象工場
表.王子製紙 製品物流費推移
表.王子製紙 主要地倉庫の保管能力と扱い品種
表.王子製紙 工場別仕向け地別比率(2011年度上期実績)
表.王子物流(王子製紙グループ)全国向け 工場別輸送手段(2011年度上期実績)
表.王子製紙 工場別対製品売上高物流費比率(製品物流費/売上高)
図.王子製紙グループ 基幹工場別首都圏向け輸送経路(主要事例)

【業界リサーチ】
●四国地区の段ボール需要の動向
 ~青果物のウェート高くかんきつ類などの作柄が需要を左右~ 
(13~18ページ)
図.四国地区段ボール生産シェア
図.地域別需要部門別消費(次工程投入)量
図.四国地区 段ボール工場配置図

住宅・建材

【注目企業分析】
●限定エリアに経営資源を集中して安定成長続く「ポラスグループ」 
(19~33ページ)
●オンリーワンの家づくりで1,000億円企業を目指す「三栄建築設計」 (34~44ページ)

【注目市場動向】
●環境性に加え、低価格化を見据えた新製品開発や市場開拓を図る
 「じゅうたん・カーペット」市場の動向 
(45~53ページ)
メーカー動向
東リ、スミノエ、サンゲツ、川島織物セルコン、シンコールインテリア、ダイヤ・カーペット、リリカラ
カーペット主要メーカーの売上高

●施工性やコストパフォーマンスが見直され着工数の増加とともに回復する
 「壁紙」市場の動向 
(54~64ページ)
表.主要製造メーカーの販売量推移
2010年 壁紙メーカーシェア
2010年 ブランド問屋シェア
表.主要壁紙ブランド問屋の販売量推移
表.主要壁紙ブランド問屋の壁紙売上高推移

●バルコニー・テラス市場の最新動向 (65~74ページ)
テラス商品の需要では空間創造型の提案商品ニーズが高まる
表図.バルコニー・テラス 市場規模推移
表図.バルコニー・テラス 商品別シェア
表図.バルコニー・テラス メーカーシェア
表図.バルコニー・テラス メーカーシェア推移
有力メーカーの事業動向
YKKAP株式会社、三協立山アルミ株式会社、文化シヤッター株式会社、旧 新日軽株式会社(現 株式会社LIXIL)、旧 東洋エクステリア株式会社(現 株式会社LIXIL)、四国化成工業株式会社

●住宅リフォーム市場が回復 (75~78ページ)
図.住宅リフォーム市場の市場規模の推移(四半期)
図.市場の四半期ベースの推移(前年同期比)
図.住宅リフォーム市場の推移

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年11月25日号

 トピックス 

住宅・建材

●拡大する住宅分野の付加価値ビジネス~家具・家電付物件から家具・家電レンタルへ
賃貸住宅市場においても、家具・家電付物件から家具・家電セットアップ可能物件へとトレンドが変わりつつある。DINKS・ファミリー層についても、持ち家志向は依然として根強いものがあり賃貸住宅は一時入居と考えるケースも少なくない。また、都心部に見られるケースとして“あえて賃貸派”の需要層があり、季節ごとや1~2年周期での短期間での住み替えで常に新しい生活環境を求める入居者層が大半を占める。こうした入居者は物件にマッチする家具や家電をその都度揃えており、都心五区の高級賃貸物件などにおいてはフロント業務の一つに家具家電のコーディネートが設けられるほどの需要がある。

紙・パルプ、印刷
 
●オンデマンド出版サービス~依然品質・コストに課題、電子書籍のメインストリーム化で「1冊から出版できる」価値を取り戻せるか
オンデマンド出版は1990年代からスタートし、1990年代末には脚光を浴び、事業を開始する企業や専業企業の設立が相次いだ。
しかし、オンデマンド出版はオンデマンド印刷市場においても出版市場においても傍流であり、参入企業の売上規模や近年の伸長率を見ても、やはり出版印刷市場は巨大なオフセット印刷の市場であると言える。
オンデマンド出版の伸び悩みの要因としては、依然品質とコストが課題。また将来的には電子書籍の伸長でその座を脅かされる。ただし、電子書籍が大量出版の役割へ移行することで、本来持っているオンデマンド出版の「1冊から出版できる」という価値を取り戻す可能性もある。
しかしながら、将来的にはフォトブックサービス企業の参入も想定される。オンデマンド出版サービスにとっては、電子書籍がメインストリーム化するまでのタイムラグをどう活かせるかが勝負になるだろう。
一方で、このタイムラグはオンデマンド出版サービス企業にとっては存続をかけた戦いとなる。現状体力勝負の様相を呈してきてはいるが、各企業は置かれている環境下での課題解決を模索している。今後も模索が続く。

 内容目次 

住宅・建材

【注目市場動向】
●2010年度の断熱材不足と東日本大震災で揺れた断熱材 ~グラスウール編~(2~10ページ)
   図表.グラスウール用途別出荷量推移
  メーカー動向
  表.グラスウールメーカー別出荷量推移
  図.2010年度 グラスウールメーカーシェア
  表.住宅用グラスウールメーカー別出荷量推移
  図.2010年度 住宅用グラスウールメーカーシェア
  旭ファイバーグラス、マグ・イゾベール、パラマウント硝子工業


●2010年度の断熱材不足と東日本大震災で揺れた断熱材 ~ロックウール編~ (11~16ページ)
  メーカー動向
  JFEロックファイバー、日本ロックウール、太平洋マテリアル、ニチアス

●≪住まいと生活支援サービスの実態⑤≫
拡大する住宅分野の付加価値ビジネス ~家具・家電レンタル市場~
 (17~26ページ)
  非所有のスタンダード化 家具・家電レンタル市場
  家具・家電レンタルの市場構造
  表.参入企業と提供サービスの一例
  市場動向
  市場の将来予測
  図.家具・家電レンタル市場規模予測
  図表.利用状況
  家事代行サービス利用者の実態調査
  図表.価格帯
  図表.利用意向

●カーポート市場の最新動向 (27~35ページ)
  図表.カーポート 市場規模推移
  図表.カーポート メーカーシェア(2010年度)
  図表.カーポート メーカーシェア推移
  有力メーカーの事業動向
  YKKAP株式会社、三協立山アルミ株式会社、旧 東洋エクステリア株式会社(現 株式会社LIXIL)、
  旧 新日軽株式会社(現 株式会社LIXIL)、四国化成工業株式会社

【注目企業分析】
●独自のMASIDEAシステムにより成長と健全経営を両立する「益田建設」
 (36~44ページ)

【業界リサーチ】
●住宅リフォーム市場の定義 ~ほぼ同じの推計値であるが、定義内容が異なる~
 (45~47ページ)
  住宅リフォーム市場の定義
  図表.住宅リフォーム市場規模の分野別推計
  図.住宅リフォーム市場規模の推移

紙・パルプ、印刷

【業界リサーチ】
●九州地区の段ボール需要の動向 ~青果物の裾野広く、需要は安定して推移~
 (48~52ページ)
  震災後は飲料水向けなどで需要増も
  図.九州地区段ボール生産シェア
  図.地域別需要部門別消費(次工程投入)量
  図表.九州地区 段ボール工場配置図

【注目市場動向】
●マイクロフルートの市場動向
 ~モノの売れない時代にこそ、差別化商品としての価値が高まる~
 (53~62ページ)
  表.段ボールの種類
  図.マイクロフルート 生産量推移
  表.競合製品と比べた場合のマイクロフルートの利点(その1)
  表.競合製品と比べた場合のマイクロフルートの利点(その2)
  表.マイクロフルート メーカー別販売量推移
  クラウンパッケージ、日本トーカンパッケージ、王子パッケージング、エースパッケージ、ダイナパック

●オンデマンド出版の現状
 ~依然品質・コストに課題、「1冊から出版できる」価値を取り戻せるか~
 (63~66ページ) 

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年11月10日号

 トピックス 

住宅・建材

●門扉・フェンス~主流デザインは、引続きシンプルデザイン
門扉については、近年、ナチュラル志向の強い人たちには木製門扉が、輸入住宅などを中心に重厚感があって頑丈なものを好む人にはスチール製門扉がそれぞれ好まれる傾向にある。しかしながら木製商品(木粉樹脂商品除く)は、防腐処理などのメンテナンス労力が大きい点、スチール製商品は価格、施工性などに難点がある。また、ガラス繊維などで強度を高めたFRP製商品も耐候性に優れているが、やはり価格面に難がある。
現在は軽量で比較的耐久性が高く、施工しやすいアルミ形材が主流になっている。また、アルミ鋳物はデザイン性に優れるため、アルミ形材よりもややハイランクな門扉商品に採用されている。
フェンスについては、施工性の良さに加え、直線を基調とするデザインが景観にもマッチしやすいアルミ形材商品が主流となっている。これは、都市部を中心にシンプルデザインの住宅が主流になりつつあるためである。ただし、門扉商品ほどその傾向は顕著ではなく、植栽と調和し、やや高級感のあるアルミ鋳物商品や、ナチュラル感があり、かつ耐候性の高い木粉樹脂商品、あるいは開放感あるスチールフェンス商品なども比較的根強い人気がある。

紙・パルプ

●青果物流通におけるレンタルコンテナー~個体識別管理システムの成否が、持続的な成長のカギを握る
レンタルコンテナー自体は、既に青果物の流通インフラとして生産者や流通業者、小売業者などに浸透しており、段ボール箱と同様、なくてはならない物流資材となっている。あとは運用システムをいかに効率化・高度化するかであり、本格成長のための次のステージに向けた試行錯誤の時期に入っている。
個体識別管理システムの構築、レンタルコンテナーに対する市場関係者の正しい利用方法の徹底など、市場の持続的成長に必要な条件は少なくないが、市場開拓の努力を怠らなければ、時間をかけつつもレンタルコンテナーは今後も右肩上がりで成長していく可能性が高い。

 内容目次 

紙・パルプ

【注目市場動向】
●東北地区の段ボール需要の動向
 ~震災を機に生産・物流活動が停滞、1~7月の需要は12.3%減~
 (2~8ページ)

●青果物流通におけるレンタルコンテナーの動向(下)
 ~個体識別管理システムの成否が、持続的な成長のカギを握る~
 (9~15ページ)
 1.市場規模・シェア
 図.レンタル・コンテナー 流通量推移
 2.市場予測
 図表.レンタル・コンテナー 流通量予測(前年比、増加量)

住宅・建材

【注目市場動向】
●学校や医療機関などの非住宅分野で好調な伸びを見せる「塩ビ床材」市場の動向 (16~35ページ)
 表.塩ビ系床材(輸入品含む)の市場推移
 図.クッションフロアのメーカーシェア(OEM分除く)
 図.ホモジニアスタイルのメーカーシェア(OEM分除く)
 図.コンポジションタイルのメーカーシェア(OEM分除く)
 図.長尺塩ビシートのメーカーシェア(OEM分除く)
 図.インレイドシートのメーカーシェア(OEM分除く)
 図.塩ビ系床材の製品別構成比
 表.2010年塩ビ床材・メーカー別販売実績
 図.2010年塩ビ床材市場のメーカーシェア
 表.塩ビ床材のメーカー別出荷推移

【注目企業分析】
●自社展開とFC事業の両輪で安定成長続く「新昭和」の事業戦略
 (36~50ページ)
●埼玉県北ナンバーワンビルダー「ファイブイズホーム」の事業戦略 (51~59ページ)

【注目市場動向】
●門扉・フェンス市場の最新動向 
(60~70ページ)
 表.門扉・フェンスの主たる材質
 図表.門扉・フェンス 市場規模推移
 図表.門扉・フェンス メーカーシェア
 図表.門扉・フェンス メーカーシェアの推移
 有力メーカーの事業動向

【業界リサーチ】
●≪住まいと生活支援サービスの実態④≫
 拡大する住宅分野の付加価値ビジネス~家事代行サービス市場~ 
(71~79ページ)
 表.参入企業と提供サービスの一例
 図.家事代行サービス市場規模予測
 図表.利用状況
 図表.価格帯
 図表.利用率
 

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年10月25日号

 トピックス 

 

住宅・建材

●太陽熱温水システム市場~省エネ需要の高まりから注目を集めるものの、補助金等の助成制度に大きく依存
太陽熱温水システムの市場の動向を長期的に見ると、太陽熱温水システムは原油価格の価格変動に連動して需要が変動する傾向にあり、オイルショック頃が需要のピークとなっており、それ以降は減少に転じている。2000年代前半には国の助成制度なども設けられたものの、短期間に終了したこともあり、市場拡大にはずみをつけるには至らず、さらに有力企業の撤退も相次ぎ、市場は低迷が続いていた。しかし近年、太陽光発電の注目度が高まりを見せるなか、自然エネルギーである「太陽熱」についても注目度が高まり、その経済性や熱効率(太陽光発電の3~4倍)の高さといった環境性能が見直されている。
2011年度からは、東京都においても「集合住宅等太陽熱導入事業」がスタートしたものの、環境省の補助金制度が打ち切りとなり、その反動分を東京都の助成事業でカバーすることは難しいため、市場規模は減少に転じるものと推察される。

紙・パルプ、印刷

●販売促進媒体としての印刷物~ユーザーは印刷物とITのクロスメディア化を推進、一方で印刷費コストの削減傾向が強まる
今回、全国121社、印刷物の有力エンドユーザーに対する郵送アンケート調査を実施した。(実施期間:2011年5月~6月)
アンケート対象企業の属性は、業種は製造業21.5%、サービス業27.3%、流通業31.4%、金融業17.4%となっており、ほぼ万遍無い業種から回答を得ている。売上高は年商50億円~1,000億円の企業が半数を占め、中堅から大企業中心の構成となった。
今回のアンケート調査は①現状の印刷物の発注・利用状況、②バリアブルDMに対する認知・関心度、③今後の販促費用の利用意向の3カテゴリーについて設問を設定した。調査結果としては、ユーザーが印刷物中心の販売促進策から印刷物とWEB、ITメディアを融合した販売促進へシフトする傾向が顕著となっており、約7割のユーザーがクロスメディア化を行っていることが判明。一方で、長期化する景気低迷の影響から、今後の販促費、特に印刷物の予算については削減の方向性を打ち出す傾向が顕著となった。

 内容目次 

住宅・建材

【業界リサーチ】
●≪住まいと生活支援サービスの実態③≫
拡大する住宅分野の付加価値ビジネス~見守りサービス市場~
 (2~10ページ)
見守り対象の拡大が進む見守りサービス市場
見守りサービスの市場構造
 図表.主な参入事業者別の見守りサービス一覧
市場動向
市場の将来予測
 図表.見守りサービス利用世帯数の推移と予測
見守りサービス利用者の実態調査
①利用状況、②サービス利用価格帯、③利用意向
 図表.見守りサービス市場規模推移と予測

【注目市場動向】
●太陽熱温水システム市場の動向 (11~18ページ)
~省エネ需要の高まりから注目を集めるものの、補助金等の助成制度に大きく依存~
 図表.太陽熱温水システムの新築/既築別構成比(2010年度)
 図表.太陽熱温水システムの市場規模の将来予測

●環境対応ニーズに加え、エコポイント効果でリフォーム向け需要急増、
今後も普及・浸透見込まれる「樹脂サッシ」市場の動向
 (19~34ページ)
 図表.2010年度 樹脂サッシメーカーシェア
 図表.外窓タイプのメーカーシェア
 図表.内窓タイプのメーカーシェア

【注目企業分析】
●飯田系7社目の株式上場を果たした「アイディホーム」の事業戦略 (35~43ページ)

紙・パルプ、印刷

【業界リサーチ】
●販売促進媒体としての印刷物に関する意識調査~全国121社、印刷物有力エンドユーザーに対する利用動向調査~ (44~60ページ)
①現状の印刷物の発注・利用状況
 現在発注している主な印刷物(MA)
 アイディホームの業績推移
 印刷物の各品目に対する近年の発注量(SA)
 印刷に関して現在感じている課題(MA)
 印刷物制作に関連したWebメディアあるいはITシステムの活用(MA)
 印刷物制作に関連したWebメディアあるいはITシステムの活用の有効性(SA)
 WebメディアあるいはITシステムの活用×その有効性について(クロス集計)
②バリアブルDMの認知・関心度
 バリアブルDMの認知度(SA)
 バリアブル印刷に対する関心度(SA)
 バリアブルDMに活用、検討、興味がある理由(MA)
 バリアブルDMに活用、検討、興味がない理由(MA)
 バリアブルDMに対する印象(MA)
 バリアブルDMをどこに発注、または提案を受けているか(SA)
 デジタル印刷機による印刷物のカラー画像品質の評価(SA)
③今後の販促費用の利用意向
 年間販促予算(費用)のうち、印刷物制作に関する予算(費用)(SA)
 年間販促予算(費用)のうち、印刷物の予算の占める割合(SA)
 年間販促予算(費用)のうち、ここ3年で販促予算が増加している媒体(SA)
 今後3年の印刷物の年間予算(SA)
 印刷物の予算の転用先(SA)

【注目市場動向】
●青果物流通におけるレンタルコンテナーの動向(中)~三甲、全国農業協同組合連合会~ (61~68ページ)

 

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年10月10日号

 トピックス 

紙・パルプ、印刷

●データプリントサービス~小口化・複雑化への対応、付加価値分野の開拓が今後の成長のカギ
データプリントサービス(以下DPS)は、金融業や通信サービス業(携帯電話)などの利用明細に代表される、高速のデータ印刷事業である。オンデマンド印刷市場の中では最大の市場で、1990年後半からは年10%前後の高い比率で成長を続けてきた。
主要な需要先は金融業や通信業(携帯電話など)で、請求書や明細書、約款などの通知書の印刷業務を請け負っている。顧客は設備投資や人的コスト負担の削減のため、セキュリティ設備が整った印刷企業にアウトソースする動きが続き、その需要を取り込むことでこれまでDPS市場は成長を続けてきた。
ただ、メインの帳票を処理する大型案件については、アウトソースは一巡し、大手企業を中心にシェアはほぼ固まっている。また、その周辺の大ロット案件においてもほぼ一巡している。ここ2年で、2008年秋からの世界的な金融不安による景気減速の影響が顕在化し、安定成長の地盤として機能していた定期大口案件で案件ボリュームが縮小、地盤が崩れてきたことによりスポット案件での競争が更に激化している。このスポット案件の内容も官公庁案件を除くと、徐々に大量出力案件からデイリー出力案件になってきており、小口化、複雑化している。

住宅・建材

●「粘土瓦」市場~リフォーム、太陽光発電など新ニーズを模索
粘土瓦の生産は伝統的な地場産業により支えられている面が非常に大きい。中でも主要な粘土瓦の産地として大きなシェアを占めているのは三州(愛知県三河地区)、石州(島根県)、淡路(兵庫県)の3地域である。
有力産地のひとつである三州地区は原料となる粘土が近隣に豊富にあるものの、好立地での高品質粘土の減少により遠距離調達化が進んでいる。
大手有力企業においては設備の近代化、大型化により高生産性と企業体質の改善が進んでおり、東海を中心として関東、近畿という大需要地への販売に有利な立地条件を生かして、東北から九州まで全国的に販路を拡大している。
大手メーカーでは各社とも「防災瓦」を上市している。「防災瓦」は耐久性、断熱性、遮音性に優れ、瓦同士がかみ合う構造を持ち、地震に強く瓦のずれ、破損や落下のリスクを軽減する瓦である。
また、大手各社とも共通の施策として太陽光発電システム関連に注力し、太陽光発電パネルを販売するほか、一体型システムとの葺き合わせに適合したF形瓦にも注力する姿勢が顕著にみられる。

 内容目次 

紙・パルプ、印刷

【注目市場動向】
●青果物流通におけるレンタルコンテナーの動向(上) (2~11ページ)
~流通量の本格拡大を前に、固体識別管理システムの構築を推進~

●<注目カテゴリ別のオンデマンド印刷市場の分析> (12~16ページ)
データプリントサービスの市場分析~小口化・複雑化への対応、付加価値分野の開拓が今後の成長のカギ~

住宅・建材

【注目市場動向】
●分譲マンション 水まわり設備リフォーム市場の動向 (17~22ページ)
図表1 全国分譲マンション水まわり設備リフォーム需要予測
図表2 水まわり設備リフォーム合計
図表3 キッチンリフォーム
図表4 洗面化粧台リフォーム
図表5 浴室リフォーム
図表6 トイレリフォーム
図表7 温水洗浄便座(または暖房便座)

●家庭用給湯器市場の動向② (23~32ページ)
電気式・石油式給湯器市場の動向
~これまで堅調にシェアを高めてきた電気式給湯器。東日本大震災の発生はその需要にどのように変化を!?~

【注目企業分析】
●高回転率で高収益をキープする「飯田産業」の事業戦略 (33~44ページ)

【注目市場動向】
●震災対応を含め、リフォーム、太陽光発電など新ニーズを模索する「粘土瓦」市場の動向 (45~74ページ)

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年9月25日号

 トピックス 

紙・パルプ

●古紙商社の動向~静岡地区 大小の生産拠点が集中、購入量は関東と並び全国トップクラス、80%以上は首都圏をメインとする域外からの調達

静岡地区の地区内購入分を含めた購入量は、関東とほぼ並び全国トップクラスとなる。古紙発生量のほとんどが地元で消費される。80%以上は首都圏をメインとする域外からの調達である。
静岡県を、静岡市を中心とする中部、浜松市を中心とする西部、富士市を中心とする東部に大別すると、まず県庁所在地の静岡市には、県内最大手の古紙卸商がある。

西部の浜松市は大手メーカーが多く製造拠点を置く地域である。県内の一大産業地域であり、古紙事業については県下での競争のみならず名古屋圏からの進出も避けられない状況となっている。

東部の富士市は、四国の四国中央市と並ぶ日本有数の紙の生産地で古紙卸商もひときわ数多い。富士市以外の卸商もメーカーへ直接販売するようになってきたため、他地域からの販売仲介という旧来の商流は大幅に減少しているが、現在でも中小の家庭紙メーカー向けへの販売は信用リスクや小ロットの販売コストなどを考慮して地元の状況に詳しい富士市の卸商に任せるというケースもある。 

製紙メーカーが多いことから富士地区からの輸出は活発ではない。一方、中抜きの状況を打開するために多角化や産業廃棄物取扱業への進出などに積極的に取組む企業もある。

住宅・建材

●住宅分野の付加価値ビジネス~顧客層の拡大で成長を続けるホームセキュリティ市

ここでのホームセキュリティサービスとは、家庭を対象とする機械警備で、異常発生時など必要に応じて警備会社の警備員が現場へ駆けつけるタイプのものを対象としている。
近年では、従来の中心顧客であった高所得者層に加えて、中所得者層などの一般家庭を対象とした需要の開拓が活性化している。顧客の裾野の広がりもあって、参入事業者はサービス内容やプランの組み合わせにより、フレシキブルなサービスの提供を実施し、契約数の拡大を図っている。逆の見方をすれば、こうした事業者側の顧客層拡大策もあって、ホームセキュリティサービスは一般家庭へも普及してきたといえる。

2008年度は、リーマンショック以降の景気低迷の影響による住宅着工数の減少や設備投資の縮小などマイナス要因があったが、機能・価格の両面でフレキシブルなサービスを展開することで着実に伸張させている。しかしながら、2008年後半から住宅新設着工数が減少したため、2009年度はその影響を受け成長率は鈍化している。
2010年度もこの傾向が続いたとみられるものの、中長期的には防犯意識の高まりや住宅への付加価値を持たせる目的などで需要は拡大するものと考える。単身世帯の増加や防犯意識の高まりなどもあって、ストック(既存の住宅)を中心とした拡販により、今後も市場は安定的に伸張していくことが予測される。
近年では、資産家や富裕層以外の一般家庭が犯罪に会うケースも増えており、治安悪化や近隣づきあいの減少、家族構成の変化などに伴い、ホームセキュリティサービスへのニーズが高まっている。こうした環境変化もあって、セキュリティ市場への異業種参入事例も多数みられる。また、セキュリティ機器の種類も豊富になり、量販店等で一般の消費者が手軽に購入可能となっている。

 内容目次 

住宅・建材

【業界リサーチ】
●戸建住宅及び賃貸住宅での太陽光発電システム搭載動向
~新築・賃貸ともメーカーの積極提案により搭載率が向上 今後も余剰電力買取制度や補助金政策が需要押し上げる~
 (2~23ページ)
新築住宅における太陽光発電システム導入量の推移
住宅用太陽光発電システムの導入の状況
 図表.新築戸建住宅における太陽光発電システムの搭載高累積推移と累積予測
住宅メーカー太陽光発電システム搭載動向
各メーカーの太陽光発電システム搭載の現状と今後の方向性
 図表.新築戸建住宅における各メーカーの太陽光発電システムの搭載数累積推移と累積予測
 図表.新築戸建住宅における各メーカーの太陽光発電システムの単年度搭載数推移と単年度予測
 図表.新築戸建住宅における各メーカーの太陽光発電システムの単年度搭載率推移と単年度搭載率予測
賃貸住宅用太陽光発電システム搭載の状況
 図表.賃貸住宅における太陽光発電システムの搭載高推移と予測
大手(賃貸)住宅メーカー太陽光発電システム搭載動向
各住宅(賃貸)メーカーの取り組み
 図表.賃貸住宅における各メーカーの太陽光発電システムの搭載数推移と予測
 図表.賃貸住宅における各メーカーの太陽光発電システムの搭載容量推移と予測
 図表.賃貸住宅における太陽光発電システムの搭載シェア推移と予測

【注目市場動向】
●家庭用給湯器市場の動向①
ガス給湯器市場の動向 ~エコジョーズのデファクトスタンダード化が着々と進展~
 (24~40ページ)
 図表.給湯器の熱源別市場規模推移
 図表.エコウィルの市場規模の推移
 図表.エネファームの市場規模の推移

●住宅リフォーム市場の2011年上半期は震災の影響で前年比12.6%減 (41~44ページ)
図表1 住宅リフォーム市場の市場規模の推移(四半期)
図表2 市場の四半期ベースの推移(前年同期比)
図表3 住宅リフォーム市場の推移

●≪住まいと生活支援サービスの実態②≫
拡大する住宅分野の付加価値ビジネス ~ホームセキュリティ市場~
 (45~50ページ)

【注目企業分析】
●戸建分譲のナンバーワン企業「一建設」の事業戦略 (51~60ページ)

紙・パルプ

【特別連載】
●製紙メーカーの原材料調達 まとめ
「集中」と「分散」、相反する要請どう応えるか
~スリム化によるコスト削減と調達競争激化に備えながら再編進める~
 (61~72ページ)

【業界リサーチ】
●地方発古紙商社の動向
静岡地区の古紙商社の動向 ~紙・板紙の一大産地、域外からの購入が8割を超える~
 (73~78ページ)

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年9月10日号

 トピックス 

紙・パルプ

●古紙商社の動向~北海道地区、道内需要が多く、地域色豊かに独自市場を形成。

北海道は大手製紙メーカー、印刷会社の工場が多い。
北海道の古紙問屋はメーカーへの製紙原料供給拠点としての役割を果たす。地理的な条件から「中抜き」が起き難いため、問屋業の商流が確立しているとみられる。
道内製紙メーカーの古紙使用量に対し、北海道地域で発生・回収される古紙の量が不足しているため、不足分は他地域から仕入れている。このような条件によって、独自の市場を形成しており、輸出を行っている企業は極僅かである。それゆえ、近年は北海道での古紙輸出に目を付けた企業が、道外から進出してくるケースが増加している。しかし、新規に進出してきた企業は、組合活動への参加が困難など、情報共有面に不安を抱えている。

住宅・建材

●住宅分野の付加価値ビジネス~急成長を続ける生活支援サービスに注目

人口や世帯数の減少フェーズが始まり、消費動向にも陰りが見え始めている。もともとの人口や世帯数のボリュームゾーンで事業を行ってきた各産業界にとっては、まさに生き残りを掛ける様相となっている。
住宅業界はさらに多くの影響を受け、不動産価格の高騰による新築市場の販売不振、リーマンショックによる消費低迷など、あらゆる問題の矛先が住宅投資へ向けられ、厳しい経営環境が続いた。国の住宅政策も新築重視のフローからストック活用へと転換するなど、今ある資産をいかに有効に活用していくかに注目が集まっている。
住宅まわりの事業領域にスポットを当てた場合に、こうした流れの中でも安定成長を続けているのが、「生活(ソフト)支援サービス」と「住まい(ハード)に関するサービス」である。特に著しい成長を遂げているのがソフト面の生活支援サービス領域で、事業規模としてはまだ大きくはないものの新規参入企業が多くひしめき合う業界の中で各社ともに年々成長を続けている。

 内容目次 

紙・パルプ

【特別連載】
●製紙メーカーの原材料調達⑥
大王製紙・原材料部門~総チップ消費量が伸び悩むなか、国内材とチリの存在感高まる~ 
(2~9ページ)

【注目市場動向】
●紙カップ(コップ)市場の展望
 (10~22ページ)
(表)用途別紙カップ出荷動向
(表)飲料用紙カップ販売動向
(表)スープ・カップ麺用紙カップ出荷動向
(表)ヨーグルト用紙カップ出荷動向
(表)納豆用紙カップ出荷動向
(表)冷菓用紙カップ出荷動向
(表)デザート類用紙カップ出荷動向
(表)その他用紙カップ出荷動向
(表)2008年用途別紙カップ販売動向
(表)2009年用途別紙カップ販売動向
(表)2010年用途別紙カップ販売動向(見込み)

【業界リサーチ】
●地方発 古紙商社の動向
北海道地区の古紙商社の動向~道内需要が多く、地域色豊かに独自市場を形成~
 
(23~27ページ)

住宅・建材

【注目市場動向】

●【物流市場実態シリーズ PART1】特別積合せ輸送市場の実態2011 (28~35ページ)
・(表・グラフ)特別積み合せ輸送事業における市場規模の推移と予測(金額ベース)

●≪住まいと生活支援サービスの実態①≫
 拡大する住宅分野の付加価値ビジネス~注目市場の徹底調査~
 (36~41ページ)
・≪消費者調査①≫生活支援サービス導入のタイミング

【注目企業分析】
●不動産管理事業を柱に開発事業との連携で安定収益をキープする「アールエイジ」 (42~49ページ)

【注目市場動向】
●震災により軽量化ニーズが高まり需要増加する「金属サイディング」市場の動向 (50~70ページ)
(表・グラフ)金属サイディング市場規模推移
(表)金属サイディングメーカーシェア
(表)金属サイディング企業別主要商品一覧

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年8月10・25日合併号

 トピックス 

住宅・建材

●総合住宅展示場
 ~総合住宅展示場数347ヶ所(4ヶ所減)、出展棟数4,236棟(49棟増)。

   総合住宅展示場数は微減、出展棟数は若干増加傾向へ

1977年から弊社が毎年実施している「総合住宅展示場実態調査」は、今回2011年の調査で第35回目を迎えた。
2011年の調査結果によると、 2011年5(~8 ※一部)月時点の、全国の総合住宅展示場は347ヶ所(前年比4ヶ所減)、出展棟数の合計は4,236棟(同49棟増)であり、総合住宅展示場数は微減となり、一方で出展棟数は若干増加した。総合住宅展示場数はピーク時(2000年調査)と比べると58ヶ所程度の減少となっている。

企画運営側から見ると、今期は厳しい状況の中でも利益は確保している状況にあるようだ。
中長期的に新設住宅着工数が減少する傾向にある中で、住宅メーカーは経費削減のため出展を控えてくる傾向は避けられない状況にある。そのため、大手以外の中堅ビルダーを誘致するなど、各展示場ごとの差別化によってそれぞれの特徴を打ち出すことが求められる。

一方で家族の核家族化がすすみ、地域とのつながりが薄れるなどの要因から紹介営業は減少傾向にある。したがって、展示場はコストがかかる面があるが、当面は主要な営業ツールとして位置付けられるであろう。

2011年以降も多くの住宅メーカーで展示場のスクラップ&ビルドによる見直しを強化させていく構えを見せている。今後の傾向として、さらに効率の悪い展示場からの撤退を加速させる一方で新規の出展も模索していくものと見られる。

紙・パルプ

●製紙メーカーの原材料調達
 ~中越パルプ工業 原材料部門 サプライヤー集約とパルプ自製化などでコストダウンを推進

2011年3月期のチップ消費量は前期から増加した。 背景には、需要回復に加えて、川内工場のパルプ設備増強を受けて市販パルプを増量させたことがある。輸入パルプに比べて国産パルプの価格競争力が高まっていることから、当面は国内紙需要の低迷を補う形での市販パルプの拡大、ひいてはチップ消費量の堅調が見込まれる。
将来予想されるチップ調達競争の激化を前に、できるだけ国内で安定ソースを確保しておくのが基本方針である。調達先国を集約、サプライヤーの数も順次減らしており、スリム化が進んでいる。

パルプは川内工場パルプ設備増強を機に、外販増加。国内は近隣の中小製紙メーカー向けが多く、輸入パルプよりも安価とあって需要は活発である。
一方で外部購入は大幅減。パルプ自製化の方針の下、ここ数年減少が続いており、川内工場のパルプ設備改造にともない、さらに減少した。

古紙は、新聞古紙を中心に調達、北陸・中部地区で半数以上を集荷。古紙の安定調達のためには、輸出に流れがちな古紙の取り込みが必要であり、取引先との関係強化を図っていく姿勢である。

 内容目次 

2011年特別企画

●2011年総合住宅展示場実態調査 (2~90ページ)
~総合住宅展示場数347ヶ所(4ヶ所減)、出展棟数4,236棟(49棟増)。
  総合住宅展示場数は微減、出展棟数は若干増加傾向へ~

<表-1>2011年地域ブロック別展示場数、出展棟数、一展示場当たり出展棟数、出展率
<表-2>全国総合住宅展示場数、出展棟数推移
<表-3>2011年都道府県別展示場数、出展棟数、一展示場当たり出展棟数、出展率
<表-4>2011年都道府県出展率ランキング(展示場区画枠数が100以上の都道府県)
<表-5>2011年首都圏、近畿圏の出展棟数上位10社
<表-6>2011年出展棟数上位10社の地域ブロック別動向
<表-7>総合住宅展示場会場規模別ランキング
<表-8>2011年住宅メーカーの都道府県別出展棟数
<図-1>2011年住宅メーカーの地区別出展棟数

・企画運営会社へのアンケート調査
総合住宅展示場の企画運営会社から見た展示場来場者の状況、住宅メーカーの展示場への出展意欲はどう変化しただろうか。2001年~2010年調査に引き続き、今回2011年の実態調査でも、実際に展示場を運営している企画運営会社に、展示場来場者の状況、今後の商品企画、住宅メーカーの展示場出展意欲、集客の良かったイベントなどについてのアンケート調査を実施した。
  昨年『2010年展示場来場者数の状況について』/今年『2011年展示場来場者の見込み』について/
  2010年平均的な年間来場者数/来場者の中で最も多い年齢層/企画面で重視していきたい住宅/
  住宅メーカーの展示場への出展意欲について/展示場で行なっているイベント/
  展示場で行ない集客状況の良かったイベント/展示場を活用した「リフォーム」に関するイベント/
  東日本大震災後の展示場の状況/他
・都道府県別展示場一覧

紙・パルプ

【特別連載】
●製紙メーカーの原材料調達⑤
中越パルプ工業 原材料部門~サプライヤー集約とパルプ自製化などでコストダウンを推進~ 
(91~99ページ)

化学

【注目市場動向】
●生分解性バラ状緩衝材の動向
~09年は減少に転じるも10年は再び増加の見込み、市場では生崩壊性が優勢~
 (100~104ページ)
  (表・グラフ)バラ状緩衝材出荷量推移

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年7月25日号

 トピックス 

住宅・建材

●窯業系サイディング~長期塗膜保証、セルフクリーニング機能などの高付加価値差別化戦略

製品動向はメーカーの戦略がユーザーニーズを誘導している面もあるが、高付加価値志向にあり、板厚の厚手化による重厚感と深彫りのデザイン表現、プレ塗装板と塗装技術の多様化などが進んできた。
デザイン傾向の主流は石組み、石積み柄からシンプル柄、ナチュラル柄への傾向にあり、タイル調、レンガ調などのこってりした柄は下降している。特に都心部ではシンプルモダン、和モダン系へと移行している。また、金属サイディングのスパン形状タイプも取り入れられている。
意匠性はプレスなどによる柄の表現から塗装技術による表現となっており、製品差別化が競われている。主要各社では耐久性を高める無機塗装、フッ素塗装、アクリルシリコン塗装等の高耐候性樹脂塗装による塗膜10年保証や、セルフッ素コート塗膜15年保証、デザイン変化をつけるインクジェット、砂まき、スパッタ、プリント塗装などと多様化し、2色以上の塗装も多くなり変化に富んできた。しかし、一方ではローコスト化が重視され、販売単価は下落気味である。
セルフクリーニング製品も相次いで上市しており、販売比率が上昇している。

紙・パルプ

●製紙メーカーの原材料調達 ~北越紀州製紙 資源・原料本部 サプライヤー集約などで合併効果を追求

北越紀州製紙の原材料調達部門は、2011年4月の合併を機に発足した資源・原料本部の下、海外資源部、国内資源部、資材部の3部から構成される。
2009年10月の経営統合を機に、同社は統合効果の発現によりコストを全社ベースで約25億円削減する計画を打ち出した。このうち約40%(約10億円)を原材料調達部門で達成す
る方針である。原材料調達部門での目標達成は旧北越製紙のチップ船用船の活用による効果などを中心としてほぼメドがついている。
この他、チップサプライヤーの集約や、薬品の調達面でも、合理化できている部分がある。
今後はパルプについても銘柄の共通化を進め、集約を図っていく考えである。

 内容目次 

住宅・建材

【注目市場動向】
●震災による被災からの復旧進む 高付加価値製品により復興対策図る「窯業系サイディング」市場の動向 (2~29ページ)

●家庭用暖房機器(コンロ)市場の動向 ~震災の影響により、IHクッキングヒーターの市場拡大に陰り~ (30~40ページ)

・IHクッキングヒーターのシェア
・ガスコンロの対抗策
(表・グラフ)ガスコンロの天板形状別市場規模構成比(2010年)
・ガスコンロの主要メーカーの動向
・IHクッキングヒーター市場
(表・グラフ)IHクッキングヒーターの市場規模の推移
(表・グラフ)オールメタル対応型IHクッキングヒーターの市場規模の推移
・IHクッキングヒーターの主要メーカーの動向
・震災による個人消費マインドの低下、電化機器の買い控えが大きく影響

●工場被災も復興需要に対応する合板市場の展望 (41~51ページ)

紙・パルプ

【特別連載】
●製紙メーカーの原材料調達④
北越紀州製紙 資源・原料本部 ~サプライヤー集約などで合併効果を追求~
 (52~58ページ)

【注目市場動向】
●液体カートン・パック市場の展望 (59~76ページ)

(表・グラフ)原紙使用状況からみた紙容器メーカーシェア推移
(表・グラフ)紙カートン中味別販売量推移
(表・グラフ)牛乳・加工乳メーカー別販売量推移
(表・グラフ)非アルコール飲料(牛乳・加工乳は除く)メーカー別販売量推移
(表・グラフ)アルコール飲料メーカー別販売量推移
(表・グラフ)用途別紙容器販売動向

●PPC用紙の市場動向 ~Part2:サプライヤー編~ (77~84ページ)

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年7月10日号

 トピックス 

紙・パルプ

●製紙メーカーの原材料調達 ~三菱製紙 調達ボリューム縮小のなかでも環境に配慮した調達を優先

三菱製紙は古紙利用とは異なる観点からの有効な環境対策としてFSC森林認証制度に着目、管理認証(CoC認証)を国内製紙メーカーとして初めて取得するなどして積極的に商品化を進めてきたが、さらに拡販していくためには今まで以上に認証材の安定的な調達ソースの確保が不可欠である。このため、今後も未取得のサプライヤーに対してFSC認証の取得を働きかけていくなど、最大限の努力を講じていく姿勢である。

住宅・建材

●各種防水材の商品実態と商品開発ポイント ~環境対策が最も重要な課題

現在、防水材において環境問題は大きなテーマとなっており、業界としてもメーカー各社もそれぞれ重点課題として取り組んでいる姿勢が窺える。
防水材の環境対策としては製品自体の環境対応化、環境負荷の低減、現場における廃材の削減、廃材や容器の再利用等がある。
環境に対し安全な材料としてポリマーセメント系塗膜防水材が注目されてきており、アスファルトでも環境対応タイプの製品・工法が上市されている。また、屋上緑化システムも防水材が環境対策に貢献しているといえる。

 内容目次 

住宅・建材

【注目市場動向】
●各種防水材の商品実態と商品開発ポイント ~環境対策が最も重要な課題~ (2~21ページ)

・アスファルト系防水材の商品実態
・シート防水材の商品実態
・塗膜防水材の商品実態
・防水材商品の開発ポイント
・防水材メーカーの環境対応実態

●エリア別にみる家庭用熱源を巡る電力・ガスの競合状況<Ⅲ> ~中国・四国・九州エリア~ (22~32ページ)

1.中国エリア
 1)家庭用エネルギーの特徴
 2)オール電化の普及状況
  (表・グラフ)中国エリアにおけるオール電化採用実績の推移
  (表・グラフ)中国エリアの新築住宅におけるオール電化採用率
 3)電力会社による普及促進への取り組み
 4)ガス事業者によるオール電化対策
2.四国エリア
 1)家庭用エネルギーの特徴
 2)オール電化の普及状況
  (表・グラフ)四国エリアにおけるオール電化採用実績の推移
  (表・グラフ)四国エリアの新築住宅におけるオール電化採用率
 3)電力会社による普及促進への取り組み
 4)ガス事業者によるオール電化対策
3.九州エリア
 1)家庭用エネルギーの特徴
 2)オール電化の普及状況
  (表・グラフ)九州エリアにおけるオール電化採用実績の推移
  (表・グラフ)九州エリアの新築住宅におけるオール電化採用率
 3)電力会社による普及促進への取り組み
 4)ガス事業者によるオール電化対策

紙・パルプ

【特別連載】
●製紙メーカーの原材料調達③
三菱製紙 原材料部門 ~調達ボリューム縮小のなかでも環境に配慮した調達を優先~
 (33~39ページ)

【注目市場動向】
●PPC用紙の市場動向 ~Part1:製紙メーカー編~ (40~56ページ)

・需要の底堅さは際立つも、先行きの成長には厳しさ漂う
・輸入紙は、高水準キープ、再生紙問題の後遺症続く
・APPは積極的な環境戦略を展開、環境保護団体の動きは沈静化
・環境面から対策を講じなければ、輸入紙はさらに拡大する見込み
・再生紙とFSC認証品の2本建てが輸入紙対抗の最上策

素材・化学

【注目市場動向】
●農業用生分解性マルチフィルムの動向 (57~66ページ)
(表・グラフ)農業用生分解性マルチフィルム出荷量推移

海外市場

【特別企画】
●躍進する中国自動車市場 ~中国景気刺激策効果の考察~ (67~69ページ)

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年6月25日号

 トピックス 

住宅・建材

●商業施設の市場動向と方向性~流通大手の新たな成長戦略

各業界の置かれた立場には違いはあるが、販売手法の岐路に立つ百貨店業界、成長戦略の構図が見えないGMS業界、新たな成長分野に挑むコンビニ業界、国内外での成長維持を目指す大手専門店等、新たな成長戦略の方向性は以下の点があげられる。

・コスト削減と構造改革  ・PBの深耕とNBの逆襲  ・ディスカウント店の強化  ・ドラッグストアとの協業
・アジア地域での積極展開  ・大衆化路線と高級路線  ・ネット事業  ・売場単位の分社化と小型店

紙・パルプ

●製紙メーカーの原材料調達~日本製紙 紙生産量の縮小に合わせ、調達体制の再構築に臨む

古紙発生量が低迷する時代にあって、今までのような集荷量の拡大を前提としたシステムを再考し、使用量に見合った集荷体制の構築を目指しているが、震災を機に紙の生産体制にも変化が生まれることが予想され、こうした新たな環境変化を踏まえながら、古紙調達体制をもう一度見直さなければならない時期にある。

 内容目次 

紙・パルプ

【特別連載】
●製紙メーカーの原材料調達②
日本製紙 原材料本部~紙生産量の縮小に合わせ、調達体制の再構築に臨む~
 (2~13ページ)

【注目商品動向】
●インクジェット用紙~輸出は復調も国内は構造的需要低迷に~ (14~32ページ)

(グラフ)国内メーカー月間出荷量推移(年度上期平均)
(表)印画紙ベース世界市場主要メーカー別販売量・シェア(2010年度上期ベース)
(表)インクジェット用紙主要メーカーの月間出荷量内訳(上期平均)

住宅・建材

【注目市場動向】
●商業施設の市場動向を方向性~需要動向と流通企業の新業態開発~ (32~51ページ)

・アジア、中国への展開
・抜群の集客力がある駅ナカビジネス
・小売業界の情報イノベーション
・地域限定商品の開発も広がるPB商品
・小売業の現状と課題
・アウトレットモールの隆盛
・GMS(総合スーパー)の専門店化
・成功及び成長は商圏の選択
・都心新興商業地の利用者ニーズ
・流通企業の新業態開発
・ネットスーパーの事業展開
・流通大手の新たな成長戦略

●エリア別にみる家庭用熱源を巡る電力・ガスの競合状況<Ⅱ>~北陸・中部・近畿エリア~ (52~63ページ)

1.北陸エリア
 1)家庭用エネルギーの特徴
 2)オール電化の普及状況
  (表・グラフ)北陸エリアにおけるオール電化採用実績の推移
  (表・グラフ)北陸エリアの新築住宅におけるオール電化採用率
 3)電力会社による普及促進への取り組み
 4)ガス事業者によるオール電化対策
2.中部エリア
 1)家庭用エネルギーの特徴
 2)オール電化の普及状況
  (表・グラフ)中部エリアにおけるオール電化採用実績の推移
  (表・グラフ)中部エリアの新築住宅におけるオール電化採用率
 3)電力会社による普及促進への取り組み
 4)ガス事業者によるオール電化対策
3.近畿エリア
 1)家庭用エネルギーの特徴
 2)オール電化の普及状況
  (表・グラフ)近畿エリアにおけるオール電化採用実績の推移
  (表・グラフ)近畿エリアの新築住宅におけるオール電化採用率
 3)電力会社による普及促進への取り組み
 4)ガス会社によるオール電化対策

【業界リサーチ】
●不動産仲介市場~賃貸仲介市場の動向~ (64~78ページ)

・賃貸仲介市場の動向
・賃貸仲介件数の推計
・賃貸仲介市場の展望
・不動産仲介事業者調査~賃貸仲介事業者編~
  全国の不動産仲介事業者を対象に、2010年度時点の各社の仲介事業に関する動向と今後の展望について
  アンケート調査を実施

ヤノ・レポート 2011年6月10日号

 トピックス 

住宅・建材

●環境への関心を背景に高機能化が浸透する「板ガラス」市場の動向

2010年の「複層ガラス」の総生産量、総出荷量はいずれも前年比増。需要分野は産業用、建築用に大別されるが、産業用は、建築用と比べ少なくコンビニエンスストアやスーパーなどの冷凍・冷蔵ショーケース等に使用される。建築用は、省エネなどユーザーニーズ変化に伴い、認知度の向上が手伝い浸透している。「複層ガラス」をはめ込むサッシの種類の増加や、住宅メーカーが次世代省エネ基準を意識して「複層ガラス」採用を標準化仕様にしてきたことも増加傾向を支える要因となっている。また、メーカー各社は、安全ガラスを組み合わせた防犯用の「複層ガラス」にも対応している。
「複層ガラス」は、主に建築用途のうちその大部分が住宅需要である。それも集合住宅やマンション需要よりも戸建て住宅需要の割合が多い。
最近では、「複層ガラス」の需要は新設住宅ばかりでなく、既存の住宅用ガラスのリフォーム等、取り替え需要も相当数出てきているようだ。
また「複層ガラス」のこのような伸びは、製品自体の高機能化(高断熱、高遮熱化)にも要因があると考えられる。特にLow-Eガラス(Low-Emissivity、低放射ガラス)という特殊な金属膜を表面にコーティングしたガラスの使用。2枚の板ガラスに挟まれた空気層に人体に無害な特殊ガスを注入したものであり、工夫を凝らす事によって高断熱化、高遮熱化を実現している。

紙・パルプ

●製紙メーカーの原材料調達~王子製紙 中国拠点向けに競争力のあるチップソースを開拓へ

王子製紙の原材料調達における今後の課題は中国・南通プロジェクトにおいて13年末に稼働が予定されているクラフトパルプ設備へのチップ供給である。これについては当初、主に豪州からの植林木の増量によって手当てする考えだったが、豪州の価格競争力が低下したことで、主にアジアで手当てすることに変更した。ベトナム、タイのサプライヤーからの調達量を増やす他、ラオスやインドネシアの自社植林事業からの調達を加えることで、できるだけ賄うことを目指す。不足分については価格を睨みつつアジア以外のソース拡大も検討していく考えである。この点については、日本の国内工場での需要動向を考慮した上での判断となる。

 内容目次 

震災特集

●復興へ本格始動する三菱製紙~津波被害の八戸工場は5月後半より順次マシンの稼動開始~ (2~8ページ)

紙・パルプ

【特別連載】
●製紙メーカーの原材料調達①
王子製紙 資源戦略本部~中国拠点向けに競争力のあるチップソースを開拓へ~ 
(9~23ページ)

住宅・建材

【注目市場動向】
●住宅リフォーム市場の2011年1Qは震災の影響で前年比13.1%減(24~27ページ)

●エリア別にみる家庭用熱源を巡る電力・ガスの競合状況<Ⅰ>~全国,北海道・東北・関東エリア~ (28~41ページ)

1.全国のオール電化普及動向
  (グラフ)オール電化採用実績の推移(全国)
  (グラフ)オール電化住宅の累計戸数の推移(全国)
2.北海道エリア
 1)家庭用エネルギーの特徴
 2)オール電化の普及状況
  (グラフ・表)北海道エリアにおけるオール電化採用実績の推移
  (グラフ・表)北海道エリアの新築住宅におけるオール電化採用率
 3)電力会社による普及促進への取り組み
 4)ガス事業者によるオール電化対策
3.東北エリア
 1)家庭用エネルギーの特徴
 2)オール電化の普及状況
  (グラフ・表)東北エリアにおけるオール電化採用実績の推移
  (グラフ・表)東北エリアの新築住宅におけるオール電化採用率
 3)電力会社による普及促進への取り組み
 4)ガス事業者によるオール電化対策
4.関東エリア
 1)家庭用エネルギーの特徴
 2)オール電化の普及状況
  (グラフ・表)関東エリアにおけるオール電化採用実績の推移
  (グラフ・表)関東エリアの新築住宅におけるオール電化採用率
 3)電力会社による普及促進への取り組み
 4)ガス事業者によるオール電化対策

●不動産仲介市場~売買仲介市場の動向~ (42~56ページ)

・売買仲介市場の動向
・今後の市場動向
・不動産仲介事業者調査~売買仲介事業者編~
 全国の不動産仲介事業者を対象に、2010年度時点の各社の仲介事業に関する動向と今後の展望についてアンケート調査を実施。

【注目企業分析】
●独自の事業モデルを構築して高収益をキープする「スター・マイカ」 (57~64ページ)

【注目製品動向】
●環境への関心を背景に高機能化が浸透する「板ガラス」市場の動向 (65~73ページ)

●大型建築物向けの需要が増加、国産材の利用促進にも貢献が期待される「集成材」市場の動向 (74~79ページ)

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年5月25日号

 トピックス 

紙・パルプ

●アジア市場で成長戦略を描く古紙商社の動向~安定調達体制の構築をテコに海外市場に活路求める

2010年11月25日号からの連載で、主要古紙商社の動向を見てきたが、浮き彫りになってきたのは思うようにならない古紙調達の現状である。国内製紙メーカーへの安定供給責任を果たした上で輸出を拡大したくても、調達競争の激化から仕入単価が上昇、採算を考えると輸出を抑制せざるをえない事態が生まれている。様々な施策を通じて、自前調達および外部調達の双方で安定調達体制を確立し、調達競争激化の時代を各社乗り越えようとしている。
調達面の強化と並行して、販売先の確保も重要な課題である。国内製紙メーカーの古紙消費量が低迷期に入ったと見られるだけに、安定的な成長のためにはアジアを中心とする海外市場に活路を求めることが不可欠になっている。
海外市場の開拓手法には、日本からの輸出と、現地での古紙回収ビジネスの立ち上げという2つのアプローチがある。
 輸出による開拓に関しては、当面、海上運賃の制約を考えれば、タイやベトナムなどインドシナ半島を距離的な限界域としながら、アジア市場の開拓が進んでいくと予想される。なお、今後の古紙需要の拡大を見込めるインド市場は距離的なハンデが大きく、価格競争力のある欧州の古紙に市場を押さえられる可能性が高いと見られる。
 海外での古紙回収ビジネスに関しては、一部の事業者が中国や米国に古紙ヤードを開設、安定的なビジネスに育て上げようとしているが、市場環境の変化に伴い、戦略を見直す動きも出ている。中国や米国以外での海外古紙事業の可能性について、特に日本からの輸出が距離的に困難で、かつ今後の製紙産業の隆盛が予測されるエリアは有望であり、ベトナムやインドなどが焦点になってくるだろう。

住宅・建材

●【注目企業】展示場・紹介・移動展示場(建売)の3本柱により、30万人以上の都市圏を攻略する「東日本ハウス」の動向

東日本ハウスは、住宅事業を主力とし、本社を核とした北日本中心の展開から全国販売体制を確立している。住宅市場の需要構造の変化ならびに多様化する顧客ニーズに対応できる体制・システムづくりを行っている。
ここ数年は、住宅市場環境が厳しい中でも、本業を充実させ収益体質を強化してきた。人口30万人以上の都市圏において地域一番店になるべく、さらなる事業の充実を進め、上場も視野に事業展開いていくとともに、今後も、高品質の住宅を提供することで、日本の住まいの品質向上を図り、リフォームなどの新規事業を通じて環境への貢献を図りたいとしている。


 内容目次 

紙・パルプ

【特別連載】
アジア市場で成長戦略を描く古紙商社の動向・まとめ
 安定調達体制の構築をテコに海外市場に活路求める
  ~国内調達環境は悪化、リスクに目配りした成長戦略がカギ~
 (2~12ページ)

【注目市場動向】
紙製品業界 ~ノート分野のヒット商品で市場活性化も市場全体は頭打ち~ (13~30ページ)

 ・製品別動向:ノート、学習帳、レポート用紙・ルーズリーフ、封筒、スケッチブック
 ・メーカー動向:ショウワノート、アピカ

住宅・建材

【注目市場動向】
不動産仲介市場 ~売買仲介市場~ (31~36ページ)

 ・売買仲介市場 件数回復、収益構造の改善進む
 ・賃貸仲介市場 店舗数拡大、エリア内の競争激化
 ・不動産仲介事業者調査① 店舗・人員計画
 ・不動産仲介事業者調査② サイト別利用状況
 ・不動産仲介事業者調査③ 広告媒体の利用状況

  (グラフ)<売買仲介事業者:2011年度以降の店舗展開と人員計画>
  (グラフ)<賃貸仲介事業者:2011年度以降の店舗展開と人員計画>
  (グラフ)<売買仲介事業者:サイト別利用状況>
  (グラフ)<賃貸仲介事業者:サイト別利用状況>
  (グラフ)<売買仲介事業者:広告媒体の利用状況>
  (グラフ)<賃貸仲介事業者:広告媒体の利用状況>

【注目企業分析】
●展示場・紹介・移動展示場(建売)の3本柱により、30万人以上の都市圏を攻略する「東日本ハウス」の動向 (37~47ページ)

●6事業によるポートフォリオ経営で積極経営に舵を切る「トーセイ」 (49~60ページ)

【注目市場動向】
空調衛生設備業者の事業実態 ~2009年度の業績動向と事業実態~ (61~70ページ)

  (グラフ)<有力企業における業績と収益性の推移>
  (グラフ)<前期の経営・事業に対する自己評価-商品力・技術力の状況(全体)>
  (グラフ)<前期の経営・事業に対する自己評価-アフターサービスへの対応状況(全体)>
  (グラフ)<前期の経営・事業に対する自己評価-リニューアル物件の受注活動(全体)>
  (グラフ)<前期の経営・事業に対する自己評価-受注価格の動向(全体)>
  (グラフ)<前期の経営・事業に対する自己評価-営業エリア・拠点・人員(全体)>
  (グラフ)<前期の経営・事業に対する自己評価-顧客アプローチ(全体)>
  (グラフ)<前期の経営・事業に対する自己評価-事業投資・経費削減(全体)>
  (グラフ)<前期の経営・事業に対する自己評価-アウトソーシング(全体)>
  (グラフ)<前期の経営・事業に対する自己評価-販促ツール(全体)>
  (グラフ)<前期の経営・事業に対する自己評価-宣伝・広報活動(全体)>

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年5月10日号

 トピックス 

紙・パルプ

●一般上質紙
 ~長期的漸減傾向ではあるものの大幅減を経て需要の底堅さも、一方で震災による影響も懸念~

1999年度からここ10年間の印刷用紙Aの国内出荷の前期比増減を見ると、増減を繰り返しほぼ横ばい状態で推移してきたが、2008年以降のマイナスが際立っている。景気悪化によるチラシなど商印分野の落込みが激しく、紙媒体の使われ方も変わってきていることから、景気が本格回復してもピークまで戻るかが疑問視されている。
一方で、2006年あたりから投資信託の目論見書や個人情報保護法関連、郵政民営化、金融商品取引法施行、年金特別便などによる印刷用紙需要が塗工紙、微塗工紙ほどではないものの、一般上質紙もあり、近年、需要を下支えする特需的なものもでてきている。また2010年4月に施行された保険法改定による約款等の大口需要は2009年度下期の出荷量に貢献した。今後は教科書改訂に伴う学習参考書の需要増大が期待される。少子化で部数は減少傾向にあるが、大幅な内容の追加が見込まれるため、ページ数は増加するとみられる。カラー化による塗工紙へのシフトやコスト削減要望による中質紙の採用など不安要素もあるが、一般上質紙の需要喚起に繋がると期待される。
輸入については、もともとボリュームが少なく、直接的な影響は少ない。むしろPPC用紙の輸入増減が間接的に一般上質紙の国内需給に大きな影響を与えている。現地需給や為替、再生紙需要などから、一時PPC用紙の輸入が減少していたが、円高などにより、再びPPC用紙の需要が拡大しており、特に設備面で上質系の供給力が余剰になっており、各社での生産調整が続いている。
2008年度下期から2009年度上期にかけての需要の急激な減少を経て、2010年度上期は一般上質紙需要の底堅さもみられる。今後の一般上質紙市場は、電子化の動向も気になるところではあるが、2010年度の水準で横ばい基調が続くと思われる。
一方、2011年3月11日に発生した東日本大震災においては、大手メーカーの主力工場に甚大な被害がでているほか、需要サイドでは自粛行動も見られており、今後のマーケットへの影響が懸念される。

住宅・建材

●【注目企業】住生活の総合戦略で快進撃続く、「桧家住宅」の事業戦略

桧家住宅は、1988年に東日本ニューハウスとして設立、「100年愛される家づくり」をスローガンに、木造注文住宅をコアに事業展開、首都圏エリアに集中して順調に成長を遂げ、2003年に現社名の「桧家住宅」に商号変更、2007年11月には名古屋証券取引所市場第二部への株式上場を果たしている。
また、同社は、地域密着の事業を展開するため分社化を進めるとともに、幅広い住宅関連事業を展開していくという経営戦略に基づき、積極的なM&Aにより事業領域を広げ、リーマンショック後の厳しい環境のなかでも2桁の増収増益をキープしている。
現在は、本体及び注文住宅事業を展開する「(株)桧家住宅つくば」、「(株)桧家住宅ちば」、「(株)桧家住宅とちぎ」、リフォーム事業を展開する「(株)桧家住宅リフォーミング」、不動産事業を展開する「(株)桧家住宅建設」と「(株)桧家住宅不動産」、戸建賃貸住宅事業を展開する「(株)桧家ランデックス」、断熱材製造販売事業の「(株)日本アクア」の連結子会社8社により構成される。
また、首都圏に限定していた営業エリアも、断熱材製造販売事業及びFC事業では全国に拡大しており、各事業間のシナジー効果による総合力を高めることで新たな成長ステージを目指している。

 内容目次 

住宅・建材

【注目企業分析】
グリーンファースト戦略により、環境配慮型住宅の需要を顕在化させる「積水ハウス」の動向 
(2~20ページ)

・創立50周年を迎え、「グリーンファースト」を積極的に拡販、事業拡大図る
・50周年記念商品鉄骨「ビー・サイエ」、シャーウッド「ザ・グラヴィス」投入
・賃貸住宅「シャーメゾン」、新構法+高遮音床標準搭載 低層賃貸投入
・住宅周辺事業であるリフォーム事業や不動産賃貸事業、不動産事業にも注力
・燃料電池・太陽電池・蓄電池によるCO2排出量ゼロ、「スマートエネルギーハウス」実験へ

【注目市場動向】
照明市場の動向④照明総市場の市場規模動向
~電球類・LED照明の牽引により、2010年は前年比2.7%増へ~ 
(21~29ページ)

 ・市場の落ち込みは、2009年で底を打ち、2010年は回復傾向にシフト
 ・わが国の照明光源の2/3が蛍光灯
 ・長期的な市場の縮小を食い止めるには、新規需要の創出が不可欠

(グラフ・表)照明総市場(一般照明用途)の市場規模推移(金額ベース)
(グラフ・表)照明総市場におけるメーカー別市場シェア
(グラフ・表)照明総市場における光源別市場シェア
(グラフ・表)照明総市場における販売チャネル別市場シェア
(グラフ・表)一般照明用途照明総市場規模の将来予測(金額ベース)

※本調査は、東日本大震災発生以前に行ったものであり、本稿の将来予測に、震災の影響は加味されておりません

【注目企業分析】
●住生活の総合戦略で快進撃続く「桧家住宅」の事業戦略 (30~41ページ)

●ストレージ事業をコアに収益基盤を確立する「エリアリンク」の事業戦略 (42~50ページ)

エリアリンクは、平成7年に倉庫付事務所「ウェルズ21」の受注事業からスタート、その後、「空間」、「時間」、「資源」の3要素の再活性をテーマに空間オペレーションノウハウ№1企業を目指し、コインパーキング事業、賃貸コンテナ事業、コインランドリー事業、マンスリーマンション事業、貸し収納スペース事業などメニューを拡大するとともに、平成15年からは不動産再生・流動化事業に進出するなど事業領域を拡大、平成15年8月には創業8年で東京証券取引所マザーズ市場に株式上場を果たしている。
現在、同社グループは、本体及び不動産再生事業を展開する「ハローテクノ(株)」の関連子会社1社により構成され、ストレージ事業(自社出店による貸しコンテナ・収納スペース等)、ストレージ流動化事業(オーナー投資による出店システム)、パーキング事業、オフィス事業、リゾート・店舗事業などの「不動産運用サービス事業」と「不動産再生・流動化事業」を柱に事業展開している。

紙・パルプ

【特別連載】
アジア市場で成長戦略を描く古紙商社の動向 ⑨ (51~59ページ)
宮崎 
~守りを固めつつ攻めの経営姿勢を堅持、新規案件に意欲見せる~

 ・グループ化が功を奏し、古紙取扱量は増勢が続く
 ・市場環境の厳しさを踏まえ、中部地区では既存ヤードのS&Bを最優先
 ・中部地区では清須リサイクルセンターに続き、名古屋市港区のヤードもS&Bを検討
 ・関東、九州地区では新規ヤード開設目指す
 ・今後は国内だけでなくアジアでも古紙回収ネットワークの拡充に取組みながら、
  広くアジア市場をフィールドとした古紙流通の有望な担い手として存在感を発揮 

【注目市場動向】
一般上質紙 ~長期的漸減傾向、震災による影響も懸念~ (60~74ページ)

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年4月25日号

 トピックス 

紙・パルプ

●コーティング顔料・填料~炭カルリッチ継続、酸化チタンはコストダウンで厳しい環境~

湿式重質炭カル市場は、高白度ニーズとともに総体的なピグメントのコストダウン志向によるカオリンからのシフト、ダブルコート、大型マシンの稼動などから減産体制のなかでも堅調に伸びてきた。リーマンショック後は、急速な市場縮小に伴う製紙メーカーの大幅減産からマイナス成長を余儀なくされたが、回復の兆しもみえる。
製品的には、カオリン同様にグロスニーズから超微粒子化が進行するとともに、高速コーターに適した粘度の低い製品のニーズが高まっている。また、ヨーロッパに比べると炭カルの比重が低かったが、カオリンの値上げで炭カルリッチが進行しており、現在、炭カル配合比率は65~70%レベルに達しているとみられ、製紙メーカーは70~80%を目標としていることからさらに炭カルリッチが進みそうだ。

2010年の酸化チタン出荷量は、前年比5.5%減、金額ベースで同5.5%減とみられる。製紙メーカーが、コストダウン対策から白色カオリンや炭カルにシフト、さらに、酸化チタンも安い輸入品へ切り替えたことから国内メーカー品は低迷。酸化チタンは、価格が高いことから使わざるを得ない用途のみが残されており、再生紙の伸びや紙の軽量化ニーズから需要拡大が期待されているが、カオリンや炭カルも高白色度化の方向にあり、酸化チタンも安い輸入品比率が急増、特に、アナターゼが大きく影響を受けている。

住宅・建材

●東日本大震災後、急速にシフトが進む次世代省エネ基準Ⅲ地域以南の環境対応。LED照明なども対象に。複層ガラス、アルミ断熱サッシをはじめ、グラスウールといった断熱材などの建材需要。

急速にシフトが進むのが、次世代省エネ基準Ⅲ地域以南の環境対応である。太陽光発電システムやエコキュート、蓄電池などがメインであるが、さらにLED照明なども対象となる。建材では、複層ガラスやアルミ断熱サッシをはじめ、グラスウールといった断熱材などの建材の需要が見込まれる。

 内容目次 

東日本大震災

【震災特集】
●東日本大震災後の今後の住宅建材需要を予測 (2~12ページ)
東日本大震災後における「ヤノ・レポート」独自の主要住宅建材の需要予測を、2011年3月末の状況を踏まえ、速報ベースで試算した。 2009年までの各建材の実績をベースに、前期の2010年の予想を加え、阪神淡路大震災時の1995年を含む1994年から1999年までの需要推移を踏まえながら、東日本大震災が発生した2011年以降2015年までの主要住宅建材の需要予測を行っている。

 (表・グラフ)東日本大震災時の2011年含む 2009-2015年の住宅・建材市場推移予測
   木質系建材:
    合板/集成材/複合フローリング/MDF/パーティクルボード/ハードボード/
    インシュレーションボード
   木質住機:
    壁収納/木製ドア/階段セット/下駄箱・玄関収納
   窯業系建材:
    複層ガラス/石膏ボード/窯業系サイディング/ALC/タイル/新生瓦
   金属系建材:
    アルミサッシ(住宅)/シャッター/金属サイディング
   プラスチック系建材:
    塩ビ系床材/建材畳/樹脂サッシ
   断熱材:
    グラスウール/ロックウール
 ※参考(表・グラフ)阪神淡路大震災時の1995年含む 1994-1999年の住宅・建材市場推移
   木質系建材:
    合板/集成材/複合フローリング/MDF/パーティクルボード/ハードボード/
    インシュレーションボード
   木質住機:
    壁収納/木製ドア/階段セット/下駄箱・玄関収納
   窯業系建材:
    複層ガラス/石膏ボード/窯業系サイディング/ALC/タイル/新生瓦
   金属系建材:
    アルミサッシ(住宅)/シャッター/金属サイディング
   プラスチック系建材:
    塩ビ系床材/建材畳/樹脂サッシ
   断熱材:
    グラスウール/ロックウール

住宅・建材

【注目企業分析】
●分譲事業に進出、事業領域を拡大し1兆円企業を目指す「タマホーム」 (13~21ページ)

【注目市場動向】
●照明市場の市場規模動向③ (22~32ページ)
LED照明市場の動向 ~LED電球の牽引により、2010年の市場規模は前年比195.2%の見込み~

 (表)LEDと既存光源の比較
 (グラフ・表)LED照明の国内市場規模の推移
 (グラフ・表)LED照明器具のメーカー別市場シェア
 (グラフ・表)LEDランプのメーカー別市場シェア
 (グラフ・表)LED照明器具の用途別市場シェア
 (グラフ・表)LED照明器具の販売チャネル別市場シェア
 (グラフ・表)LED照明器具の販売チャネル別市場シェア
 (図)LED照明の事業展開の方向性

●マンション市場の動向 ~多様な価値観を満たすリノベーションマンションの動向~ (33~38ページ)
・マンションリノベーション概要
・マンションリノベーションの注意点
・インスペクションの重要性
・リノベーション事業者の動向

紙・パルプ、印刷

【特別連載】
●アジア市場で成長戦略を描く古紙商社の動向 ⑧ (39~44ページ)
トーチインターナショナル ~中国貿易で台頭、有力古紙商社の一角に躍り出る~

【注目市場動向】
●コーティング顔料・填料(2)~炭カルリッチ継続、酸化チタンはコストダウンで厳しい環境~ (45~54ページ)

【注目市場動向】
●<軟包装印刷機市場の現状> (55~63ページ)
グラビア印刷機メーカーの動向 ~富士機械工業、オリエント総業の2強独占~

化学

【業界リサーチ】
●導電性材料の市場 (64~74ページ)
 ~導電性接着剤、導電性塗料、表面処理材料(無電解メッキ、イオンプレーティング)、導電性ゴム~

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年4月10日号

 トピックス 

紙・パルプ

●東日本大震災 製紙メーカーの被害も甚大 ~資材の調達困難でオフセット印刷業にも影響~

・東北・北関東地区の製紙工場は13社16工場、生産規模は全国の12.2%
東北・北関東地域を中心に甚大な被害をもたらした大地震と津波は、製紙メーカーにもかつてない大きな損害をもたらしている。被害状況によって順次稼動に移りつつある工場もあるものの、東北、北関東に立地する製紙工場は軒並み大きなダメージを被っており、震災直後はほぼ全ての工場が操業停止となっている。東北・北関東地区の製紙工場は紙が7社10工場あり、生産規模は全体の14.8%、板紙は6社6工場あり生産規模は8.8%、合計で13社16工場、全体に占める生産規模は12.2%となっている。

・印刷業界にも甚大な影響、特に東北、関東でのオフセット印刷需要への影響が懸念
今回の被害状況を受けて、東北地方、関東地方の印刷企業を中心に、紙の調達に関して大きな影響が出ている。特に印刷用紙の生産停止は、業界で多数を占めるオフセット印刷企業にとっては大きな痛手となっている。主力事業である商業印刷案件では、用紙不足による納期遅延などが既に多数発生している模様。納期延期や他銘柄の提案など、業界を挙げてユーザーサイドにも理解を求めている状況であるが、この震災被害が今後の受注活動にも影響を与えかねないとみられる。各印刷分野で電子化の進行が懸念される中で、このまま工場の操業停止が続くようであれば、印刷需要自体にも大きな影響を及ぼしかねない。印刷産業は「横のつながり」が強固な産業として認知されてきた側面もある。調達や納期対応への協力など、今こそ業界の団結力が求められる。

住宅・建材

●震災による住宅業界トレンドの変化~企業の能力は「競争」主体から「共創」へ

住宅業界のトレンドは、企業の能力が「競争」主体から「共創」へと変化すると考える。2011年度は「コミュニティ」「環境共生」等の社会的ニーズの思想を背景とした新市場の創造や、計画停電の影響から、断熱化によるCO2削減や太陽光発電や燃料電池、蓄電池など、新エネルギーに関する需要が一気に高まる年にもなることは間違いない。「共創」は、量的拡大を追及する商品主体のメーカーシェアから、住宅のライフサイクルに亘り提案していくサービス重視の質的ビジネスモデルに移行しつつある。
つまり、商品や従業員が顧客のハートをつかみマインドシェアをいかに高めるかが鍵となるであろう。住宅のフロー事業のみならず、ストック事業との一体化サービスを通じて、地域に密着し顧客とともに共感しあいながら、地域社会や文化を創っていくことが期待される。
今後は、主婦目線で地域をきめ細かくフォローする女性従業員の役割に期待される。社会的ニーズと相成って「コミュニティ」「環境共生」「子育て」等の共創社会を形成されると見込まれる。このため、企業は、自らの強みを活かし、「共創」をキーワードとした「地域密着営業」と「商品開発」に経営資源を徹底して集中することが期待される。

●賃貸住宅関連~災害復興支援への取り組み、情報発信の経路及び入居希望者の移動の問題に対処するなど、賃貸住宅関連事業者による入居者支援への期待大

不動産業界4団体の被災者支援に関するまとまった動きとは別に、賃貸住宅事業者単独での被災者支援策も講じられている。また日常的に賃貸住宅情報を掲載している賃貸住宅ポータルサイトも被災地支援を目的とした方策を打ち出している。ハウスメーカーにおいても同様で、賃貸住宅関連事業者の被災地支援の活動は進んでいる。県内に限らず、県外への避難者も多くなっているのがこの度の震災の特徴でもあり、賃貸住宅ストックの活用についても被災地及び周辺各県だけでなく全国的に支援の輪が拡がっている。
仮設住宅が4月初旬時点で5万戸程度の建設を見込んでいるものの、避難を余儀なくされている方々はその数字をはるかに凌いており、早期の住宅提供については既存の賃貸住宅の役割は大きい。すでに被災地エリア及び周辺の賃貸物件に空物件は少なく、少しでも多くの情報を賃貸仲介事業者は求めている。また、民間賃貸住宅の空家を応急仮設住宅として国または地方自治体等が借り上げることについても現在検討を協議中の事項となっている。
現状としては、賃貸住宅そのものの新規の建設を進めることよりも、今現在顕在している賃貸住宅の活用方法をより明確にすることが先決事項である。情報発信の経路及び入居希望者の移動の問題に対処するなど、賃貸住宅関連事業者による入居者支援に対しては期待値が大きくなっている。

 内容目次 

東日本大震災

【震災特集①】
●東日本大震災の住宅・建材業界の被害状況と今後の住宅着工及び住宅トレンドに与える影響を予測する (2~17ページ)
・11年(暦年)以降の新設住宅着工戸数(予測)、東日本大震災後の新築需要は厳しい局面に
 (表)東日本大震災前後の住宅着工(予測)(2010-2015)
 (グラフ)東日本大震災前後の住宅着工(予測)(2010-2015)
・東日本大震災が住宅産業のターニングポイントに
 (図)主要住宅メーカー工場配置図(東北地区)
 (表)ハウスメーカーの被害状況
 (図)主要建材メーカー(東北+茨城)工場配置図(合板・木質系)
 (表)主要建材メーカーの被害状況(合板・木質系)
 (図)主要建材メーカー(東北+茨城)工場配置図(サッシ)
 (表)主要建材メーカーの被害状況(サッシ系)
 (図)主要建材メーカー(東北+茨城)工場配置図(外装・断熱材)
 (表)主要建材メーカーの被害状況(外装・断熱材)
 (図)主要住設メーカー(東北+茨城)生産設備被害地区
 (表)主要住設メーカーの被害状況
・震災後の住宅トレンドの変化

【震災特集②】
●災害復興支援への取り組み ~賃貸住宅関連~ (18~23ページ)
・住宅確保対策
・民間賃貸住宅による支援
・賃貸住宅事業者の動向
・不動産ポータルサイトの動向
・賃貸住宅の役割

【震災特集③】
●東日本大震災 製紙メーカーの被害も甚大 ~資材の調達困難でオフセット印刷業にも影響~ (24~35ページ)

(表)製紙メーカーの被害状況
(表)東北地方に立地する製紙工場①紙(2009年)
(グラフ)東北+茨城・栃木の品種別生産シェア(新聞巻取紙)
(グラフ)東北+茨城・栃木の品種別生産シェア(印刷情報用紙)
(表)東北地方に立地する製紙工場②板紙(2009年)
(グラフ)東北+茨城・栃木の品種別生産シェア(段ボール原紙)
(グラフ)東北+茨城・栃木の品種別生産シェア(白板紙)
(図)製紙メーカー工場配置図(東北地区)
(表)東北・北関東地区の経済ポジション
(表)日本製紙、王子製紙グループ、近年の休停止マシン
(表)オフセット印刷物に与える震災影響度

住宅・建材

【注目市場動向】
●2010年の住宅リフォーム市場6兆円に届かずも大きく回復 (36~38ページ)

(グラフ)住宅リフォーム市場の市場規模の推移(2000-2010年)
(グラフ)市場の四半期ベース推移(市場規模)
(グラフ)市場の四半期ベース推移(前年同期比)
(グラフ)住宅リフォーム市場の短期予測

●マンション市場の動向 ~海外に活路を見出すデベロッパー~ (39~42ページ)
・デベロッパーの海外戦略・海外展開事例

【注目企業分析】
●住宅事業とリフォーム事業の両輪で経営基盤を強化する「大成建設ハウジング」 (43~52ページ)
●不動産分譲事業に集中して成長軌道に乗る「タクトホーム」 (53~62ページ)

紙・パルプ

【特別連載】
●アジア市場で成長戦略を描く古紙商社の動向 ⑦ (63~71ページ)
日本紙パルプ商事・古紙事業部門 ~逆風下でも規模を拡大、グローバル体制をテコにさらなる成長目指す~

【注目市場動向】
●コーティング顔料・填料(1) ~総体的には頭打ち、コストダウン対応で明暗~ (72~78ページ)
(表)コーティング顔料・充填料の市場推移(2006-2010年)
(表)カオリン・メーカー別販売推移(2009-2010年)
(表)主要製紙メーカー向けカオリン納入数量(2010年)

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年3月25日号

 トピックス 

紙・パルプ

●インターネットの拡大で1億総通販時代へ進む通販業界の動向
 ~通販カタログ各社はコストダウン強化、輸入紙比率拡大も


2010年通信販売市場は、景気後退による消費低迷の影響により伸び率は鈍化傾向にあるものの、インターネットメディアの拡大や新規参入企業の裾野の拡大などから市場は堅調に拡大している。
かつて、カタログなど紙媒体の販売一辺倒だった通信販売もメディアの多様化によって販売ツールは多様化。TVショッピングやパソコンの急速な普及を受けたインターネット販売、最近では携帯電話を使った通販やデジタルTV放送の双方向化も始まっている。このように、TVやインターネットを媒体とした取引が急増している通信販売市場だが、現在も「紙」ベースの媒体利用者は決して少なくない。通信販売業界を紙の需要面で捉えた場合、その主要対象となるのは通販カタログ用紙である。DMやチラシも紙を媒体としており、全体の紙需要も相当量あるが、この分野は大手企業を除いては印刷会社の紙持ちが多く、印刷業界の守備範囲といえる。通信販売業界におけるカタログ用紙の需要は、業界の急成長とともに急拡大、現在では紙の有力需要分野の一角を占めるに至っている。しかし、主要な媒体の位置を占めていた通販カタログもセグメント別の分冊化が進行、部数減と合わせて、総体的なボリュームダウンが進んでいる。また、国内紙価格の上昇と円高の進行によって、輸入紙の流入が加速度的に進んでおり、国内製紙メーカーにとっては、既に有力分野とは言えなくなっている。現在は、有力通販企業の多くは、カタログ用紙の大半を輸入紙に切り替えており、今後も輸入紙拡大の方向にあるため、カタログ用紙需要の先行きは厳しいものと考えられる。

住宅・建材

●工務店のネットワーク化
 ~工務店の業界動向とグループ化の方向性 再びグループ化の必要性、グループ本部の存在・役割がクローズアップ


中小工務店は大手住宅メーカーや地域ビルダーなどとの対抗上、大手事業者とは異なる戦略や方向性が求められている。中小工務店が選択可能な戦略を、「営業・顧客対応力」および「信頼性・安心感」という2つの観点からみると、パワービルダーに代表される「地域ビルダー」、「地域密着型」、FCやVCなどの「住宅ネットワーク型」、「大手ハウスメーカー協力業者型」に分類できる。従来型工務店にとって、「住宅ネットワーク型」はバランスの取れた方向性と考えられるが、これらには様々なタイプがあり、自社のもつ強み弱み、市場環境などを分析し、最も適した組織を選ばないと、業況が悪化するリスクを抱えることにもなりかねず、十分検討して加入すべきである。
住宅建築を元請けとする工務店業界には、以下のような数多くのグループがある。
 ①工務店に差別化を狙ったハード・ソフト面での支援をするFC・VC等
 ②住宅資材メーカー系のグループ
 ③国産材の普及やプレカット部材の普及を目的としたグループ
 ④リフォーム事業支援に特化したグループ
住宅産業界の変化に伴い、ネットワーク本部の存在価値は高まっているが、本部が提供する工法、ノウハウ商品を会員に対してどこまで技術指導できるかが重要である。会員側も含め相方の努力が必要である。同じグループ化でも、多額の加盟金やロイヤリティの支払いを求めるFC本部の役割・責任は他グループ本部より重い。
最近は直営店を増やしているFCもあるが、それは本部の問題点や会員店の問題点を把握し、それを改善してモデル店育成に活用するためでもある。
いずれにしても地域密着の工務店は必要不可欠である。住宅は生活の箱づくりから人づくりの住宅政策という認識で、住まい作りに取り組まなければならなくなってきた。

 内容目次 

紙・パルプ

【注目市場動向】
●<雑誌メディア凋落 出版市場の展望・③> (2~7ページ)
出版社収益力ランキング ~広告収入25~26%減、雑誌系出版社変動強まる~

【業界リサーチ】
●インターネットの拡大で1億総通販時代へ進む通販業界の動向 (8~20ページ)
◇通販業界動向
◇有力通販企業の動向~千趣会/ニッセン/スクロール/ディノス/オットージャパン

【特別連載】
●アジア市場で成長戦略を描く古紙商社の動向 ⑥ (21~28ページ)
株式会社大久保 ~国内外の環境変化を見据え、難局打開に向けた効率経営を強化~

住宅・建材

【注目市場動向】
●照明市場の市場規模動向② (29~39ページ)
電球類市場の市場規模動向 ~2010年も市場規模は拡大の見込み~

【業界リサーチ】
●工務店のネットワーク化 ~工務店の業界動向とグループ化の方向性~ (40~59ページ)
工務店の現状と方向性
 ~大工・工務店の事業所数と機能~
 ~工務店の特徴と強み~
工務店業界を取り巻く環境変化
 ~第3世代の住宅供給業者~
 ~第3世代の住宅供給業者の特徴~
 ~中小工務店のサバイバル戦略~
 ~新たな出来高融資サービスの構築~
 ~工務店は顧客接点の再構築が重要~
 ~工務店で支持伸ばすプロショップ~
 ~工務店のリフォーム事業~
 ~工務店の課題~
 <ハウスメーカーの低価格住宅への動き>
工務店グループの現状とネットワーク化
 ~工務店グループ化の背景~
 <工務店を取り巻く外部環境の変化>
 ~再び見直される工務店~
 ~建材・住設メーカーによるグループ化~
 ~工務店グループの今後の方向性~
 ~住宅ネットワークの構造変化~
 ~工務店業界の変化と方向性~
 ~工務店ネットワークの市場動向~

【注目企業分析】
●注文・特建・リフォームの3本柱で経営基盤強化を図る「三菱地所ホーム」 (60~69ページ)

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年3月10日号

 トピックス 

紙・パルプ

●雑誌メディア凋落 出版市場の展望~総合大手、営業赤字から最終損失続出、生活者視点のコミュニケーション力が競争力の決め手
◇市場動向と今後の戦略
出版社の業績は低迷を続けてきたが、ここに来て更に厳しくなっている。利益を出して健闘しているところも多いものの、総合大手は軒並み厳しい状況におかれている。高コスト体質等総合大手の改革は必ずしも進んでいない。中堅上位の総合的出版社も環境の厳しさが一段と強まっていくことも予想される。このような構造変革期への生き残り戦略は「企画の質」である。多様化、個性化するニーズの中で、どこに焦点をあてていくかが重要である。例えばサービス出版社の台頭、女性誌のネット通販、付録戦略の高まり等、「読者」から「消費」更に「生活者」の視点での事業展開がある。「生活者」の視点でコミュニケーション力へつながる現場主義があるかどうかともかかわっていく。出版社も書店との打合せ等で企画の一体感、ニーズの吸収もポイントになっている。

住宅・建材

●全国的に和室が減少する中で脱ワラ化志向に拍車かかる建材畳の市場動向
◇市場動向
総体的に畳床需要は、新築需要が中心であるため、新築住宅着工戸数にリンクしており、今後も住宅市場の頭打ちと和室の減少が予想されるなかで、厳しい環境となっている。メーカーは、取り替え需要に注力しているが、表替えも進まない状況では、畳床まではさらに厳しいといえる。ワラ床からの代替で和室が減少するなかでも需要を拡大してきた脱ワラタイプではあるが、最近は代替需要も限界に近づいており、それ以上に畳床市場が縮小しているため、その影響が脱ワラタイプにダイレクトに現れている。ただ、ユーザーマインドは脱ワラタイプへシフトしており、また旅館や飲食店などの業務用分野でもワラ床にこだわらなくなっており、脱ワラ化の流れは今後も続くと考えられる。

 内容目次 

住宅・建材

【注目市場動向】
●全国的に和室が減少する中で脱ワラ化志向に拍車かかる建材畳の市場動向 (2~15ページ)

 (表)畳床総需要の推移
 (表)タタミボード・メーカー別出荷推移
 (グラフ)タタミボード・メーカーシェア
 (表)押出発砲ポリスチレンフォーム・畳床向けメーカー別出荷量
 (表)2009年度 発泡ポリスチレンフォームメーカーのタイプ別概況(畳換算)
 (グラフ)畳床向けPSフォームのメーカーシェア
 (表)ヘルシー畳床の製品概況
 (図)建材畳の流通マップ

【業界リサーチ】
●ビル管理事業者の事業実態~2009年度のビル管理の事業展開の方向性について~ (16~25ページ)
有力ビル管理事業者へのアンケート調査の結果
 調査対象:日本国内における有力ビル管理事業者 有効回答票数 227票
 調査方法:電話アンケート調査方式(一部訪問留置調査方式等を含む)
 調査期間:2010年7月28日~8月12日
 調査項目
  ・主要3業務における取組姿勢
  ・業務内容・技術の向上
  ・非常勤管理物件の増減動向
  ・マネジメント業務への取組み
  ・契約優先・収益性優先にみる受注方針
  ・業務アウトソーシング割合の動向
  ・営業リソースの拡大・縮小
  ・内販・外版の注力状況
  ・新設物件・既設物件の注力状況
   
【注目企業分析】
●エコ&セーフティをコンセプトに住まいのトータルサポートを推進する「三洋ホームズ」 (26~33ページ)
●戸建住宅とマンションの両輪で安定経営を図る「アーネストワン」 (34~43ページ)

【注目市場動向】
●マンション市場の動向 (44~49ページ)
 ~明るさを取り戻したデベロッパーの業績動向~
 ・総合不動産デベロッパー業績動向
 ・専業デベロッパー業績動向
 ・今後の業界動向
  (表)2009年度 上場不動産デベロッパー 売上高ランキング
  (表)2010年度中間期 上場不動産デベロッパー 売上高ランキング

【注目企業分析】
●木材の国産材活用により国内林業再生の鍵を握る中国木材の動向 (50~54ページ)

紙・パルプ

【注目市場動向】
●<雑誌メディア凋落 出版市場の展望・②> (55~62ページ)
総合大手、営業赤字から最終損失続出~生活者視点のコミュニケーション力が競争力の決め手~

【特別連載】
●アジア市場で成長戦略を描く古紙商社の動向 ⑤ (63~68ページ)
 西東京通商 ~同業者と協調関係を築きつつ、中国製紙メーカーからの調達要請に応える~

【業界リサーチ】
●媒体が多様化する中、新たなビジネスモデルの構築が求められる新聞業界の動向 (69~75ページ)
 ~Ⅱ.新聞社編~
 ・広告苦戦で大手新聞社も営業赤字へ
 ・企業動向
   読売新聞社/朝日新聞社/日本経済新聞社

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年2月25日号

  トピックス 

紙・パルプ

●雑誌メディア凋落深まる~構造的不況に電子書籍の衝撃~
◇市場動向
出版メディア、出版業界はかつてない厳しい状況に置かれている。構造的不況の中、地殻変動は更に強まっていくと予想され、出版社、出版業界がどういう未来図を描いていくか、まさに正念場にさしかかってきたといえるだろう。その中で、新電子書籍の登場は革命的にインパクトを与えていくことが予想され、ビジネスチャンスが広がる一方で、紙の書籍の減少が始まり、再販制度等出版業界の内なる制度に変革を促すことも十分予想される。

●媒体が多様化する中、新たなビジネスモデルの構築が求められる新聞業界
◇業界動向
・2010年度上期の新聞用紙内需は前年同期比2.1%減、新聞業界は購読部数、広告出稿量の減少が続くなかで、新たなビジネスモデルの構築が求められている。新聞広告は景気悪化と相対的広告価値の低下で減少継続、2010年はやや持ち直したものの、中長期的には一層の減少も予想される。大手新聞社も赤字決算が続出、希望退職等、リストラにも着手する状況となっている。一方、米国では電子新聞が拡大期に入ってきた。日本では先行する日経電子版に注目が集まる。電子化の利点は、デジタルメディアとしての取扱いのし易さ、製作コストの削減と広告掲載の多様性がある。加えて、電子化にはソーシャルネットワークとしての可能性があり、双方向、リアルタイムでのコミュニケーションが新聞にとって、停滞した現状を打破していく可能性もある。
◇メーカー動向
・需要拡大が見込めず、設備等の動きなし、地道なコスト削減政策を継続

住宅・建材

●「自然素材」や「シンプルモダン」提案によりユーザーニーズを捉える木質住機の市場動向
◇市場動向
・2009年度木質住機市場(主要4製品~壁収納、木製ドア、階段セット、下駄箱・玄関収納)規模は減少傾向。市況低迷で市場規模の縮小が続いている。その中で、メーカーにとっては新たな需要や付加価値をいかに見出すかが重要なテーマとなっている。木質住機メーカー単独による製品単体での製品開発から、ハウスメーカーと同様に家全体を設計するなかで、木質住機はいかにあるべきかを考える開発体制や設計思想が必要であり、特に箱物住機ではそうした発想による製品開発が不可欠となろう。
・壁収納:住宅の長寿化が進む中で、住宅でもSI(スケルトンインフィル)の考え方が広まりつつある。これまでの総体的なビルトイン化から、より家具に近いものへ流れが変わる可能性がある。
・木製ドア:流通ルートが従来の建具ルートから建材ルートへ急シフト、大工施工が一般的。大手建材メーカーをはじめとして建具メーカー、家具メーカーが参入、裾野は大きく拡大している。建材メーカーは建具業者並みの特注対応力、リアルタイムの受注・生産・短納期システムの確立がシェアアップのポイント。
・階段セット:メーカーにとってはオーダーメイド的商品。プレカット化も含めたオーダーへの即応システムがポイント。
・下駄箱・玄関収納:差別化しにくい商品だけに、市場規模の減少とともに価格勝負に。

 内容目次 

紙・パルプ

【注目市場動向】
●<雑誌メディア凋落 出版市場の展望・①>  (2~14ページ)
 
雑誌メディア凋落深まる~構造的不況に電子書籍の衝撃~

 掲載図表例
  (グラフ)出版社(300社)利益率(経常利益)推移
  (表・グラフ)出版社利益ランク別売上占有率
  (表)出版社利益高占有率の推移
  (グラフ)出版社 分野別売上シェア(2009年度)
  (グラフ)出版社 分野別利益シェア(2009年度)
  (表)業績状況と分野別パターン(2009年度)
  (図)出版市場の予測と7大マイナス要因 他

【特別連載】
●アジア市場で成長戦略を描く古紙商社の動向 ④  (15~20ページ)
 
日商岩井紙パルプ・古紙事業部門~調達競争激化、仕入先との共存共栄で活路を見出す~

【業界リサーチ】
●媒体が多様化する中、新たなビジネスモデルの構築が求められる新聞業界の動向  
(21~44ページ)
 ~Ⅰ.製紙メーカー編~
 ・業界動向
 ・メーカー動向~ 日本製紙/王子製紙/大王製紙

住宅・建材

【注目市場動向】
●「自然素材」や「シンプルモダン」提案によりユーザーニーズを捉える木質住機の市場動向  
(45~61ページ)
 ・市場動向
 ・メーカー動向  ~永大産業/大建工業/パナソニック電工・住設建材事業/朝日ウッドテック/
              ノダ/ウッドワン/パル/東洋プライウッド
●マンション市場の動向  (62~66ページ)
 
~復活の兆しが見え始めた分譲マンション市場

【注目企業分析】
●新たなテーマ“家守り活動”を推進する「アキュラホーム」  (67~77ページ)

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年2月10日号

化学

  • 【特別連載】
    バイオプラスチック市場の現状と展望 まとめ
    新規樹脂が相次ぎ登場、市場は新たな成長段階へ
    ~シェアトップのネイチャーワークスは先行者利益の享受目指す~

紙・パルプ、印刷

  • 【特別連載】
    アジア市場で成長戦略を描く古紙商社の動向 ③
    国際紙パルプ商事 リサネット営業本部~安定調達に向けた独自手法を模索、自前玉の拡大を目指す~
  • 【注目市場動向】
    印刷産業の現状と展望~Part2:今後は包括的な受注がトレンドへ~

住宅・建材

  • 【注目市場動向】
    照明市場の動向①
    照明器具市場の市場規模動向~2010年も減少トレンドでの推移に~
    新築着工減に伴う国内市場の低迷にリフォームや海外展開等で需要創造が期待される
    複合フローリングの市場動向
  • 【注目企業分析】
    再生・循環型社会に向けた取り組みを強化する「東急ホームズ」の事業展開
  • 【市場リサーチ】
    賃貸住宅市場の動向~Vol.2~

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年1月25日号

紙・パルプ、印刷

  • 【注目市場分析】
    感熱紙~情報用紙苦戦の中、感熱紙に成長期待~
  • 【業界リサーチ】
    印刷産業の現状と展望~Part1:印刷市場の現状 印刷需要は本格的な縮小へ~

住宅・建材

  • 【注目市場分析】
    需要が厳しくなる中で、業界再編により活路を見出すアルミサッシの市場動向
  • 【注目企業動向】
    環境配慮型商品の拡充や高機能・高付加価値品の開発、新規分野の開拓やグローバル化の推進により、成長図る「アイカ工業」の動向
    デベロッパー向けに特化した一貫生産体制で差別化を図る「エステーホーム」
  • 【注目市場分析】
    ビル管理市場の市場規模動向~2009年度の市場規模は2兆9,184億円~
    賃貸住宅市場の動向~Vol.1~

化学

  • 【特別連載】
    バイオプラスチック市場の現状と展望⑧
    デュポン、アルケマ~高機能用途を軸に日本市場を開拓、自動車分野などで実績~
     

関連マーケットレポート

ヤノ・レポート 2011年1月10日号

業界代表が語る2011年の課題と展望

  • 株式会社 矢野経済研究所 代表取締役社長 水越 孝
    『2011年、再び輝きを取り戻すために』
  • 他50社