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Yano E plus

Yano E plus

エレクトロニクスを中心に、産業の川上から川下まで、すなわち素材・部材から部品・モジュール、機械・製造装置、アプリケーションに至るまで、成長製品、注目製品の最新市場動向、ならびに注目企業や参入企業の事業動向を多角的かつタイムリーにレポート。

発刊要領

  • 資料体裁:B5判約100~130ページ
  • 商品形態:冊子
  • 発刊頻度:月1回発刊(年12回)
  • 販売価格(1ヵ年):106,857円(税込) 本体価格 97,142円

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最新号

Yano E plus 2011年3月号(No.036)

 トピックス 

《電子材料・部材シリーズ》
●フッ素系添加剤市場~リチウムイオン電池用電解液として注目、今後不可欠な部材として定着する可能性

近年、プラスチック系添加剤はエレクトロニクス、自動車、医薬品、食品、化粧品などのさまざまな分野において不可欠な材料となっている。特に汎用大量生産からスペシャリティ化路線を進めている国内化学メーカにとって、その進むべき方向性が合致しているビジネスでもあり、重点事業の一つとして位置付けられている。今回取り上げるフッ素系添加剤は、市場規模としてはこうしたプラスチック系添加剤全体に対し一桁ではあるものの、その特性ゆえに極めて重要な役割を果している。
フッ素系添加剤は、多彩な機能があるため、それらの機能に応じた多彩なアプリケーションがあるが、最近ではリチウムイオン電池の電解液用の添加剤として、にわかに注目を集めている。フッ素系添加剤市場はこれまで比較的安定した市場として推移してきたが、リチウムイオン電池という、いわば時代の寵児と遭遇したことによって、大きな可能性を見出した。フッ素系添加剤を用いた電解液は、電極付近での分解反応が起こりにくく、また引火点を持たない組成にも出きるため、特にリチウムイオン電池の安全性を高める効果があるとされている。今後、高温特性やサイクル特性、貯蔵特性などの詳細な技術評価が確認されてゆけば、フッ素系添加剤は、リチウムイオン電池の不可欠な部材として定着する可能性がある。

《半導体シリーズ》
●2010年半導体総市場は高成長で急速な回復、2011年はスマートフォンおよびタブレット型PCが牽引、事業の選択と集中による日本企業の巻き返し

中国をはじめとするアジア諸国が牽引するかたちで世界経済は持ち直し、パソコンや薄型テレビなどの電子機器生産が急速に拡大した。米国市場も持ち直し、半導体市場は急ピッチで回復に転じている。2010年は欧州も市場が回復し、堅調な需要拡大が予想される。2011年はパソコンにかわって、スマートフォンおよびタブレット型PCが半導体需要を牽引、さらには、電気自動車、ハイブリットカー向けにパワー半導体、マイコンなどが大きく伸びるものと期待される。さらには照明に使われる白色LEDなど、個別半導体も成長が期待される。この20年間の半導体市場の動きをみると、事業の選択と集中の繰り返しであった。世界の主要半導体メーカは事業の選択と集中を行い、得意分野でシェアを取る戦略を推進。日本企業は設計から製造まで手掛ける統合型の事業モデルであったが、ここにきて事業の選択と集中をはかり、巻き返しにでている。

 内容目次 

《電子材料・部材シリーズ》

  • イオン性液体市場 (3~11ページ)
    ~開発・実用化はスタート段階 工業的な合成プロセス開発が応用を開拓~
    1.イオン性液体の概要
    1-1.イオン性液体とは
    1-2.イオン性液体の特性と用途
    【図】イオン性液体の特性と主な用途
    (1)リチウムイオン二次電池
    (2)電気二重層キャパシタ
    (3)燃料電池
    (4)色素増感型太陽電池
    3.イオン性液体の市場規模推移と予測
    【表・グラフ】イオン性液体の国内市場規模推移と予測(金額:2008年-2013年予測)
    【表・グラフ】イオン性液体の用途別国内市場規模推移と予測(金額:2008年-2013年予測)
    4.イオン性液体のメーカーシェア
    【表・グラフ】イオン性液体の国内シェア(2010年:金額)
    5.イオン性液体の取組企業の状況
    5-1.広栄化学工業
    5-2.東洋合成工業
    5-3.日清紡ホールディングス
    5-4.日本カーリット
    6.イオン性液体市場の今後の見通し
     
  • フッ素系添加剤市場 (12~19ページ)
    ~リチウムイオン電池用電解液として注目~
    1.フッ素系添加剤の概要
    1-1.プラスチック系添加剤の概要
    1-2.フッ素系添加剤の機能と特徴
    【表】フッ素系添加剤の主な機能と代表的用途
    1-3.フッ素系添加剤の注目されている用途展開
    2.フッ素系添加剤の市場規模推移と予測
    【表・グラフ】フッ素系添加剤の国内市場規模推移と予測(金額:2008年-2013年予測)
    【表・グラフ】フッ素系添加剤の分野別国内市場規模推移と予測(金額:2008年-2013年予測)
    3.フッ素系添加剤のメーカシェア
    【表・グラフ】フッ素系添加剤の国内シェア(2010年:金額)
    4.フッ素系添加剤の取組企業の状況
    4-1.ダイキン工業
    4-2.DIC
    4-3.東洋ケミカルズ
    4-4.ネオス
    5.フッ素系添加剤市場の今後の見通し
     
  • LIB負極材市場 (20~33ページ)
    ~電動自動車市場の立ち上がりで爆発的な需要拡大へ期待 追われる日系メーカ 1,000円/㎏の実現は必須~
    1.LIB負極材世界市場規模
    【表・グラフ】LIB負極材 世界市場規模 材料別推移(数量:2008年度-2010年度見込)
    【表・グラフ】LIB負極材 世界市場規模 材料別推移(金額:2008年度-2010年度見込)
    2.メーカシェア
    【表・グラフ】LIB負極材メーカ別世界市場規模シェア(数量:2010年度見込)
    【表・グラフ】LIB負極材メーカ別世界市場規模シェア(金額:2010年度見込)
    3.メーカ動向
    3-1.日立化成工業株式会社
    3-2.BTR New Energy Materials Inc
    3-3.上海杉杉科技有限公司(上海杉杉)
    3-4.三菱化学株式会社
    3-5.昭和電工株式会社
    3-6.石原産業株式会社
    3-7.三井金属鉱業株式会社
    4.国別推移
    【表・グラフ】負極材 世界市場規模国別推移(数量:2008年度-2010年度見込)
    【表・グラフ】負極材 世界市場規模国別推移(金額:2008年度-2010年度見込)
     
  • イオン交換膜 (34~39ページ)
    ~実用化が期待される研究開発事例~
    1.概要
    【図】イオン交換膜の種類
    【表】イオン交換膜の主要企業
    2.研究開発事例
    2-1.塩製造技術高度化研究開発事業(次世代イオン交換膜の研究開発)
    2-2.固体高分子形燃料電池向けイオン交換膜の開発
    【表】固体高分子形燃料電池向けイオン交換膜に求められる役割・機能
    (1)耐熱性向上(高温対策)
    (2)コスト低減
    (3)新規材料開発
    2-3.その他燃料電池向けイオン交換膜
    (1)DMFC向けイオン交換膜
    (2)固体酸ナノ膜

《レアメタルと代替技術シリーズ(3)》

  • 希土類 (40~53ページ)
    ~高性能な希土類磁石の需要拡大 Dy使用量低減、代替は必須の課題~
    1.はじめに
    【表】希土類元素
    2.国家プロジェクトの動向
    【表】希土類低減・代替技術に関する国家プロジェクト
    3.磁石におけるレアアース使用量低減・代替技術
    3-1.Nd-Fe-B系磁石のDy使用量低減技術
    (1)粒界拡散法
    【図】主相結晶粒内のDy等の分布
    (2)NEDOプロジェクトにおける取組み
    【図】粒径と保持力の関係
    3-2.ナノコンポジット磁石
    【図】ナノコンポジット磁石作製プロセスの概念
    3-3.フェライト磁石の高性能化
    【図】薄肉小型品成形の例(厚み15mm)
    【図】HEV用フェライト磁石モータの構造
    3-4.希土類ボンド磁石
    4.今後の展望と市場
    【表・グラフ】永久磁石の国内生産額推移予測(金額:2001年-2015年予測)

《半導体シリーズ》

  • 2010年半導体総市場 (54~61ページ)
    ~対前年比30%以上の高成長で急速な回復~
    1.市場概況
    2.市場規模の推移とシェア
    2-1.市場規模の推移
    【表・グラフ】世界半導体市場規模の推移(金額:2007年-2012年予測)
    3.市場シェア(全世界)
    【表・グラフ】半導体総WW市場のシェア推移(金額:2008年-2010年)
    4.各社の動向
    4-1.インテル
    4-2.サムスン電子
    4-3.東芝
    4-4.テキサス・インスツルメンツ
    4-5.ルネサス エレクトロニクス
    5.今後の見通し

《EMC・ノイズ対策関連市場(8)》

  • 電磁シールド関連市場(近傍界編②) (62~77ページ)
    ~Mg合金は需要が減少、今後は新分野に期待~
    1.はじめに
    1-1.マグネシウム材の概要
    (1)Mg合金の種類と特長
    【表】マグネシウムの国内需要予測統計(数量:2006年-2009年推計)
    【表】Mg合金の利用分野
    (2)Mg合金の成形法
    ①ダイカスト
    ②射出成形
    1-2.電磁波シールド加工の概要
    (1)無電解めっき
    【図】電磁波シールドめっき(参考例)
    (2)イオンプレーティング
    1-3.Mg合金・電磁波シールド加工の市場動向
    (1)Mg合金成形市場
    ①海外市場の概況
    ②国内市場の動向
    【表・グラフ】Mg合金形成市場の内訳(金額:2010年度見込)
    ③情報機器用市場の内訳
    【表・グラフ】「筺体電磁波シールド関連3分野」の市場規模推移(金額:2007年-2012年予測)
    【表・グラフ】情報機器向けMg合金の成形方式別内訳(金額:2010年度見込)
    【表・グラフ】情報機器向けMg合金の利用分野別内訳(金額:2010年度見込)
    (2)電磁波シールド加工市場
    2.注目企業の動向
    2-1.マグネシウム成形関連企業
    (1)エムジープレシジョン
    【図】保有設備の一部(チクソモールディング成形機)
    (2)ミツワ電機工業
    (3)三峰
    【表】三峰の設備概要(国内工場)
    (4)筑波ダイカスト工業
    (5)三井金属鉱業
    【図】三井金属鉱業のDSC用ダイカスト製品
    (6)アーレスティ栃木
    2-2.電磁波シールド加工関連企業
    (1)吉野電化工業
    (2)エビナ電化工業
    【表】エビナ電化工業の電磁波シールドめっき
    (3)CBC
    (4)ダイナテック

《電子部材シリーズ》

  • LED市場の現状と展望(韓国編) (78~91ページ)
    ~LED-TVバックライトから照明への軸足転換~
    1.市場概要
    【表・グラフ】韓国白色LED市場規模推移(金額:2008年-2012年予測)
    2.チップ供給戦略
    2010年以降、サムスン電子はLEDの調達先を多様化、
    LG電子はグループ内調達をさらにアップ
    3.チップ生産能力
    チップ生産能力ではサムスンLEDとLGイノテックがシェア40%程度で拮抗
    4.メーカ動向
    LED関連売上シェアはサムスンLEDが40%強でトップ
    4-1.サムスンLED
    4-2.LGイノテック
    4-3.ソウル半導体
    4-4.ALTI(アルティ)電子
    4-5.ルメンス
    4-6.ルミマイクロ
    4-7.KUMHO電気
    5.韓国LEDメーカの発光効率
    韓国パワーLEDパッケージの性能は110~115lm/W、価格は1200~1400ウォン
    LED-TVにパワーLEDの採用が見込まれており、2012年1,000ウォン以下へ
    【表】LED市場の発光効率(2010年時点)
    【表】韓国パッケージの光束単価(2010年時点)
    6.韓国LEDアプリケーション動向
    アプリケーション別構成比はTV向けが60%強
    2013年には照明が50%強へ

《コラム》